「お客様、マッサージを始めさせていただきますので裸になってベッドにうつ伏せに寝てください。 あ、お脱ぎになられたドレスはシワになったらいけないので、こちらでお預かりいたしますね~。 下着の方はどうぞこちらの籠を使用してください」
「あ、はい……わかりました」
奥村様がおっしゃる通りにドレスを脱いで下着姿になる。
彼ら――マイクロモルモットが置かれた机のすぐ前で、下着すらもはずし、裸体をさらして。
元々これが異性の男性の方々であると存じていますが、まったく気にもせずに。
「ふぅ……」
特段、ダニのような彼らに裸を見られてもどうでもいいので。
何よりも今から、私の身体にこの大勢の男性達を使用するのですから。
「よい……しょ」
そして全裸になった私は、うつ伏せにベッドに寝ころんだのでした。
合わせた両手の上に頬を乗せた、マッサージを受ける体勢になって。
「準備ができましたがこれで宜しいでしょうか?」
「あ、はい! 大丈夫ですよ~」
私が脱いだドレスを部屋の隅のハンガーにかけながら返事をする奥村様。
そしてこちらへと戻り、机に置いてある白いチューブを手に取られる。
「お待たせしました~。 それでは今からお背中にクリームを塗らせていただきますね」
「はい……んぅっ」
奥村様がクリームを私の背中に落とされたようで、ひんやりとした感触が伝わった。
清涼成分が混ざったかのような冷たさが。
「ん……ふぅ……」
突然の冷たさに思わず声を出してしまいましたが、それはすぐに心地の良い冷たさに変化する。
食用小人を食べて火照った身体の体温と、ちょうど良く中和されて。
ギュギュゥ ギュギュゥゥ
さらには、クリームを背中の中心点から肩にかけて、脂肪を押し込む形で塗りこんでいかれる。
これがまた最高に気持良く、凝り固まった脂肪が柔らかくなっていくかのようです。
「お客様、クリームによってのお身体に感じる痛みや、私のマッサージによる痛みはありませんか?」
「んっ……は、はい……。 とても……気持が良う……ございます…………」
「良かったです。 ではこのままクリームを付けたマッサージを続けさせてもらいますね~」
私の返事を聞いた奥村様は、脂肪をほぐしながら両手を脚にまで移動させていく。
太ももから足の指先の一本一本まで。
「はぁ……やはりプロの方のマッサージはとてもお上手でございますね。 んっ……気持ち良い……」
「ふふ、お気に召していただけたようでこちらとしても嬉しいです。 さて、お背中の方は万遍なく塗り終わりましたので、次は仰向けになられてください」
その場で体勢を変えて仰向けになると、奥村様は私のお腹から胸、そして腕を揉みほぐしながらクリームを塗りこまれます。 脇の下や首筋までをも。
「ただいまからデリケートな箇所を触らせていただきますね~」
そうした奥村様の手は、次には優しい手付きで股間部にまで伸びていくのでした。
中指一本で縦に割れ目をなぞり、下へ――下へと。
「……ふっ……ぅぅ」
自然と全身が硬直して力んでしまう。
女性同士であれど、他人に自分の陰部を触られるのは抵抗がありますので。
されど奥村様は私のお尻の窪みにまで指をとおし、クリームを塗りこんでいかれるのでした。 優しい手付きでクニクニと……。
「失礼しましたお客様、これで全身にクリームを塗り終わりましたよ」
「え、えぇ……」
身体を確認すると、クリームによって全身が照かり輝いていた。
薄暗い証明の光が反射をして。
(しかし便利ですね……。 美容クリームとしても使い道があるなんて)
このクリームは何を材料に作られているのかを、奥村様から説明を受けておりましたので私は存じております。
これは、一人の人間を材料にした物であると。
つまりはそう――私の身体には、溶かしてクリームとなられた男性が塗られているのでございます。
全身にくまなく。
そのようなクリームが、肌に浸透していくのが感じ取れる。
「ん……少しくすぐったいですね……」
「ああ、それでしたらご心配はないですよ~。 そのくすぐったさは、小人の持つ強い再生の力を吸収しているお肌の反応ですので」
「なるほど……そうなのですね」
「はい。 それではではただいまから当店のモルちゃん達を使って、お客様の乳首や陰部に付着したクリームを、シワの隙間の中にまで塗りこまさせていただきます。 お客様はそのまま楽にして、寝た姿勢でお願いしますね」
そう言ってベッド脇の机に置いてある透明な器を手に取った奥村様は、ゆるりと器を傾け、マイクロモルモット達を落としていくのでした。
ポロポロとホコリみたく、私のお腹の上に。
「これからこのモルちゃん達は、お客様のお腹の上から乳首や陰部を目指していきますので、起き上がったりなどはしないでくださいませ。 身体の上から落とすと、人間の目では簡単に見失っちゃいますので」
「はい、わかりました」
「では、現在の時刻から約三十分程で終わりますので、その間、モルちゃん達の感触を愉しんだりして、楽にしていてくださいませ。 これほど小さくても、陰部を一斉に触れられる刺激は感じられますので気持が良いですよ。 それではお客様、ごゆるりと」
奥村様は、丁寧にお辞儀をして退室していかれた。
だからでしょうか、私だけが部屋に残されているため、これまで気にしていなかった音などが一気に耳に聞こえはじめました。
カチコチという時計の音や、自分の体内から流れている腹鳴りの音が……。
キュルッ キュルルルッ!
鳴り止まない腹鳴り。 これは、私のお腹が食した物を消化している音。
おそらくですが、ずっと鳴っていたのでしょう。
これまで奥村様との会話や、室内に流れているクラシックBGMに意識を向けていたため、私がただ気付かなかっただけで。
そのような消化している音を、大勢の男性達が聴いている。
私のお腹の上という特等席で。
(……男性達は気付きもしないでしょうね。 このお腹の音は、あなた方のような犯罪者を消化している最中の音だなんて)
お腹をわざと大きく膨らませたりして上下させる。
自慢気に――あなた方のお仲間がこの中で溶けているのよと喋らずに教え、もて遊んで。
そんな上下するお腹に、ただただ翻弄されているしかない粒のような男性達。 その姿はとても滑稽でした。
私がする腹式呼吸ですら、彼らにはどうする事も出来ないのですから。
(まあ、ここまで小さな男性達ですので、きっと災害みたいに感じているのでしょう。 ふふ、仕方のない事ですよね)
私は上下したお腹を落ち着かせていく。
呼吸をしているので完全には止められませんが、緩やかに上下するように。
そうしたおかげか、お腹の上にいるモルたちが一斉に移動し始めました。
私の上半身と下半身に別れて。
(……何だか不思議な気分になりますね。 ここまで大勢の男性の方々が、私の身体の上を歩かれているのだって考えると)
上半身に向かった数々のモル達は、今や胸の谷間にまで歩き着き、左右に別れて登っている。
お嬢様に比べて私のはそこまで大きくはありませんが、彼らには山のように大きく見えているであろう、私のおっぱいを。
また、下半身に向かわれたモル達は、陰毛で覆われた密林の中を歩かれているご様子。
見えなくとも少しくすぐったくもある感触でわかるのです。 彼らは今、中腹辺りにいるのだと。
――そんなモル達はさらに歩みを進めていかれたようで、そう時間はかからず目的の場所に辿り着かれたのでした。
目的の場所である私の乳首と、陰部に。
(ここまで小さいのですから時間はかかると思っておりましたのに、意外と到着するのは早かったのですね)
まあ、きっと慣れているのでしょう。
これまでこのマッサージを受けに来た数多くの女性の身体を、毎日と登られてきたはずですので。
「……あっ」
両の乳首や陰部に感じる、急な細かな感触。
その感触を受け、私は微かに声を漏らしてしまう。
私の性感帯に、以外にも小さな男性達の刺激を感じられたものだから。
「ん……ふぅ……」
私の乳輪の外周をぐるりと囲んだ刺激が、内側へと向かっていく。
筆先の一毛一毛にくすぐられているかのような……気持ちの良くもある刺激が徐々に……徐々に。
――このままこの気持ち良い感触が、乳輪の中心部にまできたらどうなるのでしょう?
まるで焦らされているみたく思えるその刺激に、私の乳首が反応をし始める。
小刻みにビクビクと震えて。
「はぁ……ふふふっ」
刺激を期待して勃っていく乳首。
なんて事はない、快感という刺激を受けただけで。
変化をしていく私の乳首の在り様を御覧になられて、彼らはきっと絶望し、畏怖しているはず。
ただでさえ彼らよりも何百――何千倍も大きかった乳首は、さらにかけ離れた存在になったのですから。
そんな乳首が大きく変化をしていた同じ頃、私は陰部からの細かな刺激も感じていたのでした。
「……んっ……ふぅ」
どうやら陰毛の方に向かわれていた彼らは、私のクリトリスや小陰唇の左右のヒダ、そしてお尻の穴の表面層といった箇所にそれぞれグループに分かれ、クリームを塗られているようです。
虫みたくコチョコチョと、私の大事な箇所で蠢いて。
かような一部の刺激に、私は自然と声を漏らしてしまう。
たくさんのモル達が、最も快楽を感じる敏感なクリトリスを執拗に刺激するものだから。
だからでしょう……陰部にあるクリトリスは、乳首みたく在り様が変化していきました。
薄皮を剥いて、ぷっくらと膨張をしていくという変化を。
「あっ……んぅ」
膨張によって、陰核がじんじんと疼く。
それは乳首までも同じようにじんじんと疼いている。
いつの間にか乳首の根本まで来ていた――モル達の刺激で。
「乳首が……もうこんなに…………んくっ」
彼らはお分かりになられているはずです。 完全に膨張をした私の乳首や陰核を御覧になられて。
自分達が這っているものの主は、快楽を大いに享受しているのだと。
だけども彼らは続けるしかありません。
どれだけ惨めな思いをされようが――どれだけ辛い思いをされてようが――私の乳首や陰部にクリームを塗るというのが、モルという彼らのお仕事なのですから。
「はぁ……んぅ❤」
私の大事な所に這う、哀れな彼らの事を考えれば考えるほど昂ってくる身体。
乳首や陰部に蠢く細かな感触が、性的な快感としてより私を気持ち良くさせてくる。
「ん……ふぅ……は……ぁ……❤」
完全に発情してしまった身体。 それゆえ乳首や陰核などのポッチが熱を持ってしまい、さらに感度が増す。
「はぁ……はぁ……❤ ああ、だめ……達したい……」
だからでしょう……私はもう、快楽の事だけしか考えられなくなったのでした。
「んっ……❤ んはぁ……❤ あんっ❤」
欲に負けた私は他人には決して聞かせない喘ぎ声で、小さな彼らに向けて催促をはじめる。
膣口の穴やお尻の穴をパクパクと口開け、卑しく求めて。
「ぁ……❤ んふふ……ほんとうに……お可哀想……んぅ❤」
そんな彼らは、きっとご自分の今の姿を情けなく思われている事でしょう。
一生懸命にクリームを塗るお仕事をされておりましたのに、同じ人間だった女性にこのようなはしたない用途で使われてしまって。
ですがそのように思えば思うほど……。 可哀想に思えば思うほど――私は異様な興奮をしてしまうのでした。
マイクロモルモットという小さな男性達を、自分の身体に乗せて使っているという、非現実的な状況に酔って。
なぜなら、自分が神様になったような気がするのですから。
彼ら――小さな人間にとっての、絶対的な女神様に。
「ふぅふぅ……あっ……イッ……ああんッんくっ❤ 」
それからしばらくの事。
蕩けた瞳で乳首にいる彼らを見つめながら恍惚に身を任せていた私は、突然の強い快感の後、目の前の視界は白く染まりだしていくのでした。
絶頂という快楽に耐えられなくなって、ゆっくり……ゆっくりと…………。
………………
…………
……
「……さま……お客様」
「ん……んんぅ……」
「マッサージの終了のお時間になりますが、起きれますか?」
微睡みの中で聞こえた声に、私は目を開けていく。
すると寝ているベッドの横に、奥村様が心配気な表情をして立っておられた。
「……あ、あれ、ここは……? ……ああ、思い出しました。 私はあのまま眠ってしまったのですね」
時計を見ると、眠る前から約十五分ほど経過していました。
たったそれだけの時間ですが、どうやら深く熟睡していたようです。
「申し訳ございません……彼らのマッサージが気持ち良くてつい眠って……ん? はて……彼らのマッサージ……あっ! そうです、マッサージの最中に達してしまったので、モル達は――」
不安になって自分の乳首や陰部、ベッドなどを確認する。 マッサージをしていた彼らは無事なのかと。
後半は快楽に夢中になっていましたので、もしかすると達した身体の痙攣でベッドに誤って落ちてしまい、私の身体で潰してしまっているのではないかと思って。
ただでさえ極小サイズの男性達。 私が潰していないにしても、このベッドの何処かで行方不明になっているのかもしれませんので。
しかし、かような私の心配はどうやら杞憂だったようです。
「お客様、モル達は私が回収いたしましたので大丈夫ですよ~。 正直に言いますと人間の目には小さすぎるので、全部を回収できたのかは不明ですけど……。 まあ、新しいモルがまた増えますのでお気になさらないでください」
「さようでございますか……」
「はい、ですので当店のマッサージやマイクロモルモットを使った黒ずみ予防を気に入られたのでしたら、またご利用いただければ嬉しく思います」
自分の身体や腕を伸ばして、マッサージの成果を確認する。
それは艶やかに、ぷるっとしたお肌になっていました。 ゼリー肌といいますか、とても潤いのある。
また、万遍なくモル達にクリームを塗られていた乳首や陰部といった箇所も、明らかに綺麗に。
これらは、まさしく男性達の命を自分の身体に取り入れた効果なのでございましょう。
食し、クリームとなられた男性を肌に塗り、吸収した。
ですので私は奥村様の言葉に、「はい」と快く返事をしたのでした。
これからも、小さくされた男性を犠牲にすると言った意味での返事を。
私の美容のために。
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読んでくださりありがとうございます。
秋実さんにとって食用小人やクリームなどは、もはや美容品の類としか見ていないのでしょう。
秋実さんが言っていたあの学生の子――西谷 和哉を食べてから('ω')