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【第1話】サタンー1.降臨

当作品は思い付きで書いており、続編があるかは不明です!




1.降臨


私は磯谷恵(いそたに・めぐみ)。16歳。まあ、日本中の至るところにある公立高校の女子高生だ。通称で、メグたんってみんなには呼ばれているの。メグたんは、かわいいでしょ。でもね。わたしは・・・可愛くない。どちらかといえば、ブス。「どちらか」と、入れなくてもブスだ。


そんなの分かり切っていることだった。生まれてこのかた、一度も「綺麗だね」「かわいいね」とか、言われたことは決してない。あるわけない。


そう、わたしは悲観主義者なのだ。


この世に生きとし生ける者は、みな平等だ。なんて、誰が思いついたのだろうか。わたしは、小さなころから、物心つくまで、人に媚びを売ることで生きてきた。


そう、そっち側にいたいから・・・。


でもね。


そっち側にはいけないんだよ。


永遠に辿りつけられないゴール。


親が心配しててね。この顔と身なりじゃ、当然なんだけれど・・・。

勉強しなさいっていうのよ。


なんで勉強だと思う?


親曰(いわ)く「メグたんは、容姿で頑張れないんだから、お勉強ができないとね・・・」


要するに、勉強ができて、公務員になって、独身女性として将来を過ごせと言っているらしい。


まあ、それはそうだろう。今時、親の資産もなし、伝手もなし、容姿も優れない、3ナイ女がたやすく結婚などできるわけではない。もし、このわたしが、結婚できるのならば、それは相当悲惨な結末が待っているだろうことは容易に想像がついた。


そこで、必死になって勉強しているわけだ。将来、乞食にならないためにだ。


いつものように勉強をしていると、テレビは放送を終え、ザーと白黒の画面が流れた。いつの間にか、深夜まで勉強していたことに気付く。


えっ!


テレビ見ながら勉強するのかって?


当然!


わたしは、自己中だからね!


そんなテレビを見つめると、


♪きっとグル~


♪きっとグル~


♪貴女もグル~


♪きっとグル~


♪きっとグル~


♪貴女もグル~



変な音楽が画面から流れてくる。


故障かな?


でもこれ、新しいんだけど。


♪きっとグル~


はあ?


一体どうなってのこれ?


その瞬間、画面の中央から黒い物体がにゅ~と飛び出てきた。


な、なにこれ


黒い物体はそのままズンズンと飛び出してくる。そして、最後はリカちゃん人形ほどの大きさになり、全身黒ずくめの衣装を来ている。顔は心持ち、ピエロにも見えなくない。


パパラパー。


は?


それは生きていた。なんとも言えない不思議な物体だった。


「いやいや、Are you a sakana? 」


「は?」


「Oh No, ノリが悪いですね~!」


私はそのまま沈黙をすると、そっと引き出しを開け、この黒装束の物体の頭と思しき部分を挟みでちょんぎった。


プツン


ぎゃーーーー


エクスタシー


エクスタシーです!


これほどまでに見事な、冷徹さと残忍さを秘めるとは、この歳になんとも将来が楽しみなお方なのでしょう~


確かに、さっきこの黒い物体の頭と胴体を挟みで切り落としたはずだ。なのに、この黒い物体はなんら損傷も受けていない様子なのだ。


「は~い、改めましてこんにちは、わたくしはサタンなのですよ。」


その黒物体は、サタンと自らを名乗った。


「あ、そう。わたし、忙しいから、他あたってくれる? 」


わたしは、高校1年生。受験まであと2年しかのこされていない。こんなどうでもいいものに付き合ってはいいられない。わたしは、冷たくあしらった。


「な、なんと、このサタンを侮辱するおつもりですか! こう見えても、このサタン、年齢は遥かにこの地球より古く・・・・」


なんだか面倒クセ―のに捕まってしまったらしい。


「ところで、アンタ。なんで、こんなところに来たの?」


熱弁を振るうサタンに聞いてみた。


「それはもう。この世の中で、もっとも穢れ高き、邪なる魂を宿す、御身こそ、このサタンが守るにふさわしいと感じたからであります!」


「は?」


「ですから、御身は、最も穢れ高き、邪なる魂を・・・」


パチン


わたしは、手に持った挟みで首を再びチョン切った。


「お~、Great! 」


「素晴らしい、エクスタシー!」


こうして、サタンは我が家、いや、私に住みついた。




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