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津久井五月 from fanbox
津久井五月

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【告知】アンソロジー『AIとSF』に短編小説を寄稿

5月24日発売のアンソロジー『AIとSF』(ハヤカワ文庫JA)に、「友愛決定境界」という短編小説を寄稿しました。

「友愛決定境界」のルビは、「フラターナル・ディシジョン・バウンダリ」。

(frame embed)


語り手の梶原誠は、警備会社「ヒューブリッド」の日本支社に雇われた末端警備員。警備会社は警察の支援も担うようになっており、梶原を含む分隊は東京近郊のマイクロマシン汚染地域に潜むネパール系犯罪組織の摘発作戦に投入される。

分隊は、視界に入った人間が敵か味方かを瞬時に推定するAI搭載タクティカルゴーグルを身に着けて作戦に臨む。しかし、彼らの目の前に犯罪組織の若い構成員が飛び出したとき異変が起こる。

ゴーグルが「敵」と判定したその男は、分隊のメンバー全員にとって懐かしく、愛おしい相手だったのだ。そんな男と知り合いであるはずはないのに――。

……といった感じの話です。


以前に参加した同種のアンソロジー『ポストコロナのSF』もそうでしたが、分量は30枚(1万字)程度と短めで、アイデアの切れ味が問われるタイプの企画です。しかも、最近は特に変化が目まぐるしく、技術的にも社会的にも複雑さを増しているAIというトピック。SF作家としてはプレッシャーがかかる仕事なのではないでしょうか。


ただ、僕の作品はダメ元で応募したプロットだったのもあり、企画趣旨や社会の期待に応えるというよりは、自分が小説で目指すものを確かめるために書いたというのが正直なところです。

もちろんAIを真正面から取り上げていますし、短編としてのアイデアもわりと整った作品だと思います。でも僕個人にとってこの作品での重心は、どちらかといえば社会的な背景設定や人物造形に寄っていると思います。


これまでの僕の制作は、雑誌やアンソロジーのお題に愚直に応えようという意識がとても強いものでした。でも今回は、お題に応えつつ自分の作風も意識するという、やや高度な思考に踏み込めた気がします(そういう意味では、先日の『異形コレクション』参加作も該当するかも)


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