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【テイワットオークション】夜蘭 前日譚

テイワットのどこかで開催されている、各国の富裕層の男達が集まるオークション。人間などが売買される、闇のオークション。 拉致部隊が商品にふさわしい人間を拉致し、商品としてオークションに売り出す。彼女たちはオークションで競り落とされた後、現実社会に一生戻れず、購入者の所有物として残りの人生を過ごす事になる。 ここは璃月領内のとある場所、翹英荘から璃月港に向かう道の途中部分。オークションの拉致実行部隊はとある女性を捕獲する為に待機していた。 彼らが待機する木の方向に向かって遠くから歩いてくる一人の女性がいた。目元のほくろがチャームポイントのショートカットのその女性は、大きなリュックサックを背負っていて冒険者協会の制服を着ていた。半年ほど前に冒険者になったばかりの新米冒険者の彼女は地図を片手にリュックサックに積まれた荷物を、璃月港に届ける任務をしている最中だった。 自分が狙われいる事など、知るはずも無かった。 新米冒険者の彼女が男たちが待機している木の近くの分かれ道で地図に目線を向けたその瞬間、拉致部隊の男たちは彼女の近くに音もなく飛び降りた。 「だっ!?んうっ!!?」 新米冒険者の彼女は、護身用の片手剣を取り出す暇もなくそのまま押さえつけられてしまう。新米冒険者の彼女は必死に抵抗するが、プロである彼らに太刀打ちできるはずもなかった。地面に押し倒され、口にタオルを詰め込まれ、素早い動きで両手と両足を縛られた。 「ん゛~~っ!!んぐっ!ん゛~~っ!」 男たちが地面に倒れた彼女を運ぼうとしたその瞬間、実行部隊の男たちは自分たちの手や足が、水で出来た青い糸で縛り付けられている事に気が付く。 一瞬の間に、全員の身動きが封じられてしまった。彼らがその糸がどこから続いてるのかを目で追うと、糸の先は木の上につながっていて、そこには木の枝に腰を掛けて男たちを見下ろす、濃い青色のショートカットの髪に、白くて丈の短いコートを着た一人の女性がいた。 「一網打尽、全員捕まえた。」 彼女は夜蘭。璃月所属の諜報員だった。 「あなた達でしょ、痕跡もなく人を誘拐してるってのは...ずっと探してたのよ、やっとこうして顔を拝めたわ。」 夜蘭は木の上から男たちを見下ろしながらそう言った。男の中の一人が武器を取り出そうと無理に体を動かそうとしたその瞬間、夜蘭の指先が動き糸が引っ張られてしまう。 男たちの腕や足を縛り付けている糸がきつくなり、武器を取り出せなくなる。 「全員璃月港に連行する。あなた達の悪行もここまでよ、観念なさい。」 「ん゛~~っ!!ん゛~~~っ!ん゛~~っ!!」 地面に倒れている新米冒険者の女性は夜蘭に助けを求めるが、口に詰め込まれたタオルのせいでうまく言葉にならない。夜蘭は男たちを拘束する糸を維持したまま、木から飛び降り、地面に倒れている女性の手足の拘束をほどいてあげた。 「怖い思いさせてしまってごめんなさい。でもあなたのおかげで現行犯で捕まえられた。ありがとうね。」 「こちらこそ、ありがとうございます。あの...お名前とか...お聞きしても?」 「ごめんなさいね。職務上名前を明かす事はできないの。」 夜蘭が女性を助けていたその時、男の中の一人が背中で隠しながら指につけられていた指輪を、自分の手を拘束している夜蘭の糸に触れさせた。 その指輪は、実行部隊の男たちが緊急用に持っている小道具。捕獲対象が元素能力を扱う神の目保有者で、万が一戦闘に発展した時の為の、少量の元素を扱うことができる小型武器だった。その指輪が夜蘭の水元素の糸に触れたその瞬間、指輪から雷元素が流れ込んだ。 夜蘭が作り出した水で作られた糸は、夜蘭の指先につながっている。指輪から流し込まれた電気全てを通してしまい、夜蘭を感電させてしまう。 「っ!しまっ」 糸でつながっている男たちも、もちろん痺れてしまうが、それは夜蘭も一緒だった。しびれた瞬間、男たちを縛る糸の力は弱まり男たちはその隙を見逃さなかった。 男たちはそれぞれが別の元素を使用できる指輪を持っていた。体が少し動くようになった男たちの中で、氷元素と水元素を使うことが出来る指輪を持っている二人の男が、夜蘭の体に触れた。 「しくじっ...」 夜蘭の体が凍結していく。自分の体が冷たくなっていく感覚を味わいながら、指先一つも動かす事ができなくなっていく。夜蘭が最後に見たのは、夜蘭を捕まえた男たちのにやついた顔だった。 驚いた表情のまま凍結させられてしまい、氷像と化した夜蘭。しかし男たちの持っていた指輪があまり強い元素力があるわけでもなかった為、意識は残っていた。 (まずい...身動きが何もできない...) 「俺たちの事つけてたらしいが、こいつ...どうする?」 「身分証も持ってねぇ...こいつは何者だ?」 男たちは凍結したままの夜蘭に指輪を触れさせたまま、荷物や服をあさり、話し合った。 「予定にねぇが、商品として出品するか?」 「まぁこの体なら、高値がつくだろうな」 (商品...?出品...?どういう事??)「っ……」 氷像と化した夜蘭の開いたまま固まった口から、少しだけ音がした。体の内側までは凍結していなかったからだった。 「この状態でも生きてんのか?」 「意識があるなら、余計放置はできねぇな」 男たちは新米冒険者の女性と同じ様に、夜蘭の体をロープでしばりつけた。そして凍結が解除されないように、氷元素と水元素の指輪を夜蘭の体に装着した。驚いた表情と不格好な姿勢を維持した氷像のまま、夜蘭は運搬用の馬車に乗せられどこかに運ばれていくのだった。 ============================== 次回は調教パート。 体の一部だけ氷像を解除して、調教とかも良いかなとか思ったり。 夜蘭に受けてほしい調教とかあれば送ってください。 【 感想&お題箱 】https://odaibako.net/u/chokopan

【テイワットオークション】夜蘭 前日譚

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