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広域はんい from fanbox
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⑥縮小奴隷日記 13話 後編 桜乃ランジェリー

 ドオォォンッ! ドシィィィンッ!

(ぅぅあぁッ!)


 グラグラ揺れる身体。

 速人の視界にはアスファルトだろうか……そんな地面に轟音を奏で、黒い学生靴が何度も踏み鳴らしていた。

 右脚、左脚を規則正しく交互に動かして。


 グオオォォ……ズドオォォンッ‼

(――ひぐぅッ!)


 すぐ間近にある太ももがゆったりと動き、また地面に巨大な足が地面をつく。

 それだけで速人の身体には強い衝撃を受けていた。

 ただ、桜の歩行という行為で……。


「うわ、この動画もうこんな再生回数いってるし……やばすぎ」


 そんな速人の状態なぞつゆ知らず、スマホを片手に眺め歩く桜。

 彼女のいう動画とは、詩織のチャンネルに始めて投稿した二人で雑談しているライブ映像の事だ。

 エロステのパーティーの翌日に撮った二週間前の動画なのに、現在はもう百万再生は優に超えている。


「スパチャとかもえぐかったし、どんだけお金入ってきてるんこれ。 しおりんと喋っているだけなのにさ」


 元々詩織がこの界隈で有名だったてのもある。 だけど、桜が一緒に映っている事でバズっていた。

 それもこれも、二人が対照的な見た目をしていたせい。

 詩織はいわば真面目でお硬そうな印象を受けるのに対し、桜は見たまんまギャルだ。

 そんな二人が、視聴者を交えて楽しそうに喋っていたから珍しくて。


『はあ? 桜たんって何⁉ 普通に呼べよ……きっも!』


《キモイいただきました!》

《キモイ言われてて草》

《いやいや、ご褒美だろ》


『ちょお、しおりん何なんこいつら。 ご褒美とか言ってるし』

『まあ、豚さん達のいつもの事なので』

『え、まって豚⁉ こいつらの事を豚って呼んでるん?』

『……? はい、そうですよ』

『うそ……いいんそれで…………』

『良いんですよ、ほら、豚さんも喜んでますし》


《ぶひぃーっ》《ぶひぃーっ》


『うわ……まじだ……』


 また、屈託の無い清々しいほどの女子高校生からの暴言。

 それもウケていた理由なのだろう。


「……アハハッ♪」


 動画を流し、薄く笑っている桜。

 最初はキモイと本心で思ってはいたのだが、慣れると以外にそうでもない。

 逆に今ではそれが可愛く思え、桜はまったく悪い気もしていなかった。


「と、やば! もうこんな時間じゃん。 急がないと」


 スマホを鞄の中に入れ、桜は足早に歩きだす。

 制服のスカートをなびかせ、遅刻しないよう学校へと向けて。


(ウゥアァァッ!)


 かような歩を早める行為は、速人にすれば溜まったものではない。


 ズドオォォンッ‼


(ちょ、さくらぁ……やめ……ろぉ……)


 目まぐるしく流れる地面――アスファルトの景色。

 さらに強く足を地面に打ち下ろし、何度も……何度も左右の足が前後に行き来している。


 ドオォォォォンッ‼

 足の着地と同時に、傍にある柔らかな太ももの脂肪が波々と動く。

 丸太よりも遥かに大きく太い肉が、生き物みたく。

  

 また、女性ならではの発達した臀部を左右に振りながら歩かれているため、速人は大きく左右にも揺さぶられていた。

 それがあまりに気持ち悪く、吐きそうになっている。

 人が持つ脳や臓器を溶かされているというのに。


 それもこれも、本来人が持つ臓器などが若干再生しているせいだ。

 全てがパンツという一枚の布の中で……。


(う……ウブッ!)


 だけど、吐けやしない。

 どれだけ気持ち悪く酔ったとしても、 “そう感じているだけ”


 だからだろう、無意識に速人は視界を動かした。

 逃れるように内側へと……。

 このアスファルトが流れる景色。 それを見ているだけで酷く酔い、気持ち悪くなってしまうから。

 ……だが、


(う……ぁ……)


 逃れた先の内側の景色。 そこは当然、桜の股間部が埋め尽くされた場所。

 ピッチリと閉じられた割れ目が、歩行によってグニグニと動き、堂々と鎮座している世界であった。


(ぅぁぁ……いやだ)


 そんなマンコの世界から、今度は意識的に視界を移動させる。

 この景色を見ていたくはなくて。

 それはいわば現実逃避に近いものである。

 自分は今、彼女に穿かれているパンツなんだと、強く認識してしまうために。


(ぅぅ……くっそう……)


 次に逃げた先。 場は――広大な肌色の脂肪が広がる世界。


(……と、とりあえず視界をまた動かせたのはいいが、俺はどこに移動したんだろうか。 この深い溝みたいな谷間は何だ? 無我夢中だったから今いる場所が分からない)


 肌色……。 どこを見ても肌色。

 瞼を閉じれなく、見る事しか出来ない速人は、今いる自分の場所が何処なのかを探している。

 身に振りかかる数々の悍ましい現実に、すっかり怯え、不安になってしまっていたからだ。

 それに肌色の皮膚で作られた、眼前にある深い溝を作った巨大な谷間があまりに不気味であったがため。


(ほ、ほんとどこなんだよ……ここは……て、――ふぐぅッ!)


 そんな速人に突然と襲いかかる出来事。

 何故か深い谷間に挟まれ、ズリズリ中へ――中へと引きずり込まれていく。


(ウワァァッ!)


 身体の自由も効かない、ただの下着と化している速人には抗いようもない。

 左右に揺さぶられながら、完全に谷間の奥へと入っていく。

 まるで呑み込まれるように……。


(――うぅあッ! と、止まった? いったい何が起きたんだ……。 それにこのネチャネチャした液体は……)


 べっとりと速人の身体(パンツ)にこびり付いた粘液。

 それは生暖かく、はっきり言って不快な物である。


(うぶッ! この臭い……それにこの溝、いや穴は……。 ――まさか俺の見ている場所って……)


 自分が何処にいるのかを薄々気付く。


(うぐぁッ! か、身体が――)


 気付いたと同時に、そんな穴や周辺目掛けて身体が勝手に伸びはじめていくのであった。

 ~Alive for you~ パンツとしての役割を果たすために……。


「ひゃんッ! び、びっくりしたぁ……」


 いきなりの “肛門” の刺激に、全身をぞわりと身震いさせる桜。

 そう、速人は彼女のお尻の穴周辺の景色を見ていたのだった。

 歩く際、意図せずパンツをお尻の谷間の中に食い込ませた景色を。


「んぅ……❤ ブ、ブラもだし。 この下着吸い付きすぎだって、もう……」


 朝の時間帯といえども今日は真夏日。

 ゆえに本人もあずかり知らぬ所で汗が噴き出していた。


「ふぅ……ふぅ……普段はそんなに気にならなかったけど、やっぱこんなに吸い付くって事は、結構汗を掻いてるって事なんかな」


 その通り。

 中は桜の体温の熱と外の気温で酷い状態であった。

 蒸され、皮膚の穴から汗を放出している。


 そんな汗にまみれた皮膚を掃除しようと、上下の下着は吸い付く。

 彼らを身に着けている主人である桜に、若干の快感を与えて。


「ハァ~……涼しいし気持ちいいわこれ♪」


 熱で蒸された下着は、新鮮な空気を求めて縫われた糸の至る所から激しく呼吸をしている。

 かような呼吸が、女子高校生の娘に快適な涼しさを提供している。

 これなら噴き出す汗もじきに引いていくだろう。


「突然吸い付いたりしてビックリするけど、やっぱ便利だわこの下着♪」


 にこりと笑みを浮かべて上機嫌な様子の桜。

 人間で作られた下着の機能を実際に体験して、すっかりハマっているよう。

 また、人で作られた下着を着用しているという事を思い出し、興奮や背徳感を覚えて。


「ふふ~ん♪」


 桜は彼ら(下着)の快適さを感じながら、臀部を左右に揺らし、また歩みを進める。

 速人を尻の肉に挟んだそのままに……。


 ………………

 …………

 ……



 ガヤガヤガヤ……


(ぅぅ……な、なんだ? やたらと人の声が聞こえてきた……)


 桜が家を出てからかれこれ何分経ったのか……。

 段々と人の喧噪が煩くなってきた。

 現在の速人は桜の肛門の世界を見ていられなく、また意識を外側に向けていた。


 ドスゥゥゥンッ! ドスゥゥゥゥンッ‼

 いつの間にか地面はアスファルトとは違い、砂利道。

 小さな虫や足下にある小石の粒を踏み、おかまいなしに歩いている。


 グワァァァァッ!

 歩き踏み、持ち上げられた片足。

 踏まれた虫は足をピクピクと痙攣させ、死へと向かっている。


 桜は気付いてもいないのだろう。

 小さな命をその足で無残に踏み潰し、奪った事を……。


 それから彼女は段数の少ない階段を登り、室内の中へ入っていく。

 そこは綺麗に整えられた石の地面、石畳。

 かような石畳の上をお構い無しに歩き、今度は木で出来た床の上に乗り、立ち止まったのだった。


(やっと止まってくれた……。 しかしここは何処なんだ……何処に連れてこられたんだよ……俺は)


 見えるのは桜の足下の景色。

 靴を脱ぎ、靴下のまま木の床の上に乗っている。


 そんな木の床の上に、見知った物が落とされたために、速人はすぐに気付いたのだった。

 桜が今、何処にいるのかを。


 ドゴォォォォンッ‼

(おわぁッ! ……こ、これは……上履き? そ、そうだ! 上履きだ! じゃあここは学校なのかっ⁉)


 上履きに履き替え、また歩きだす桜。

 彼女が歩く地面の景色を見れば見るほど、学校に違いないと確信していく。

 自分が良く知る、校内の床の景色であったから。


 彼女は学生靴を履いて通学路を歩いていた。

 ゆえに桜が何処へ行こうとしていたのかは、普通なら気付くはず。

 だがしかし、速人は現実離れした出来事の連続で思い至れなかった。

 自分を下着として穿かれた事による心の衝撃。

 そして彼女の臀部でありえないほど身体を引き延ばされたような痛みや、股間部の悍ましい有り様に驚かされた事によって……。


(じゃ、じゃあ……桜は、俺をパンツとして穿いた状態で、普通に学校生活を送ろうとしているのかよ)


 速人の考えは正解である。

 彼は今やもうパンツ。 女性の秘する大事な場所に身に着ける “物”

 桜は当然速人をそういう物として扱ってしまっている。

 人としての形を保っていれば、まだ穿かれるような事はなかったのかもしれない。

 しかし速人の姿は見た目そのまま、言葉も発せはしないまさしくパンツ――そのものであるから。


 だからこそ桜は穿いた。

 元は同じ人間であり、古くから付き合いのある腐れ縁の男だと知っていても、自分のために作られた私物であるため。

⑥縮小奴隷日記 13話 後編 桜乃ランジェリー

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