《そうだった……俺は、首に注射針を刺されて気を失っていたんだ》
僕の下腹部の上でずっと考え込んでいた柿澤は、どうやら自分の身に起きた事を思いだせたようだ。
「そう、大輝は注射をされて気を失っていたんだよ。 身体が縮んでいく副作用でパッタリとね。 でね? 小さくなって倒れた大輝を、お店の人に頼んで貸し出してもらったんだよ」
《俺を貸し出す……だって? な、なんの為にだよ……》
「さっきも言ったでしょう? 大輝は道具なんだって。 だから、私と可愛いペットのポン吉が気持ち良くなるために、大輝を使わせてもらうね?」
《つ、使わせてもらうって……》
「うーんと、まずはポン吉のおチンチンを大きくしてもらおうかな? ほら、大輝の横にあるでしょう?」
《おチンチンって……うわぁっ⁉ こ、これがそうだっていうのかよ》
勃起していない皮の被った僕の股間を見て、柿澤は飛び跳ねるように後ずさる。
ずっと横にあったのに、今さらこれが何なのか気付いたみたいだ。
まあこいつからしたら、勃起していないといえども土管のように大きいから仕方がないと思うけど。
「うふふ、そうだよ。 じゃあ大輝、さっそくおチンチンを触ろうか。 ポン吉を気持ちよくしてあげて」
《さ、触るだって⁉ ――ふざけんなッ! 誰が触るかよこんなの! 男の……ましてやブタ男のだなんて絶対にごめんだ‼》
ペタンと倒れたままの僕の股間に、触れと命令をするご主人様。
当然だけど、柿澤は嫌だと激しく抵抗をしている。
だけど、ご主人様は抵抗を赦すはずもなく――柿澤の頭を二本の指で摘んだのだった。
《――グギャアァァァァッ‼》
「ほら、道具なんだから私のいう事を聞かないと。 使えない道具なんて価値はないんだからね?」
《グアァァッ! あ、頭が潰れ――わ、分かった! やる! 触るからッ!》
柿澤の大絶叫が僕の耳にまでハッキリと聞こえる。
相当痛かったのだろう、あの柿澤はご主人様の指の暴力に屈服してしまった。
こいつの口から、僕の股間を触ると言わしめて。
「なら早く触ってあげて」
《ぐ……ぅぅ……どうして俺がブタ男のを…………」
ご主人様の指から解放された柿澤は、渋々下腹部を這って動きはじめる。
そしてすぐに、僕の股間の中腹辺りに小さな手の感触が伝わりだしたのだった。
「どう? ポン吉、気持ち良い?」
「ぶうぅ……」
そう聞かれても、特に気持ち良いとは思えない。
人間じゃなく道具になったと言われたとしても、中々割り切れなくて。
こいつが触るのを嫌がっていたと同じように、僕の方も男に触られるのは正直嫌だからだ。
そんなお互いが嫌がってる僕らを知らないご主人様は、いきなり飛んでもない命令を下す。
うつ伏せに寝ころび、少女みたく手に顎を乗せた姿勢で。
「んー触る場所が悪いのかな? 気持ち良くなさそうだね。 ねえ大輝、先っぽの方に行って舐めてあげてよ」
《――なっ⁉》
嫌だと断ろうとしたのか、勢い良くご主人様の方へ振り向く柿澤。
しかし、すぐに諦めて先端に移動するのだった。
こいつが諦めた理由。
それは、笑みを浮かべて眺めていたご主人様の表情が怖かったから。
笑顔でまた、暴力を与えてきそうな迫力があったから……。
先ほど頭を摘んだように、残忍に。
「ぶ……ぅぅ」
「うふふ、舐めてる。 何だかポン吉のとキスをしてるみたい♪」
先端に感じるチロチロとした感触。
柿澤は僕の股間の鈴口に口を当てて、舌を這わしていた。
ご主人様はそれを見て、キスをしているみたいだと言っているんだ。
《うぅぅ……おえぇ……》
嘆き、嘔吐く。
僕のアソコを舐めてるから気持ち悪いのだろう。 それは僕だって一緒だ……気持ち悪すぎる。
……でも、僕の股間は反応してしまっていた。
小さな舌で舐められる擽ったさによって。
震え、膨張し、勃ちあがっていく肉の棒。
被っていた皮を破り、中身を露出させ。
《う……ぅぁぁ……》
柿澤は小さな悲鳴を上げていた。
僕の性器が勃起していく姿を、どうする事も出来ずにただ見上げて。
こいつはいったい、どんな気持をしているのだろうか。
自分よりも大きかった僕の性器が、さらに膨らんで勃起していくのを見て。
きっとだけど……自分が如何にちっぽけな存在なのかと思い知っているに違いない。 そして、悔しい気持でたまらないはずだ。
ずっとイジメていた相手の性器が勃起していく姿を、どうする事も出来ずにただ見上げているしかないのだから。
「うふふ、おっきくなった❤ ねえ、ポン吉のってすごいのよ? 奥まで届くし、それに大きくてお腹をぎゅぅって圧迫されるから。 ほんと、大輝のは何だったんだろうね?」
《ぐっ……ぅ》
勃起した僕のをつつき、愛おしそうに喋るご主人様。
その言葉を聞き、柿澤は口を噤んでしまう。
人間だった頃の性器と比べられての言葉を聞いて……。
「ポン吉のを知っちゃった後から思えば……大輝としてた時って気持ち良くなかったな。 ポン吉のと比べて小っちゃいのは仕方がないにしても、独りよがりに動くだけだったから……」
《………………》
ハッキリと気持ち良くなかったと言われてしまった柿澤。
それは、元恋人に向けてのあまりに冷たい言葉だった。
男なら一瞬で自信を喪失してしまうほどの……。
「でもね、安心して? そんな大輝も今は、ちゃんと女の子を気持ち良くできるから」
《は? どういう意味だよ……てっおい! 俺に触るな、やめろぉ!》
ご主人様の手に掴まれた柿澤は、輪っかを作ったゴムで僕のアソコに縛られる。
丁度鬼頭の裏筋に後頭部が当たるようピッタリと。
《オワァァッ! オワァァァァァッ!》
グワングワンと上下に振り回されている柿澤。
ビクンビクンと跳ねる、僕のアソコに巻き込まれて。
ゴムで縛られて苦しいのか、脱出しようと暴れ――僕のアソコを刺激してしまっているから。
「クスクス♪ 大輝ってばポン吉のおチンチンのお飾りみたい。 すっごく似合ってる」
柿澤を――さもアクセサリーみたく言って、笑って眺めているご主人様。
無様に僕のアソコと一緒に跳ねている柿澤を。
「ハァハァ……本当に気持よさそう……このおチンチン」
《ウブァァ……》
そんなご主人様は鼻息荒く、僕のアソコに顔を近づけて舐め上げる。
根本から柿澤を巻き沿いに、ペロリと鬼頭に向けて。
「ねえポン吉、私もう我慢できない……。 だから頂戴? 私の中に……」
「ブ……ブゥ」
すっかり発情してしまったご主人様は、こちらに背を向けてそっと伏せた。
犬みたいな恰好で、お尻を突き出す形で。
(こうして近くで見せられると、やっぱりすごく大きいな……ご主人様の)
柔らかそうで、二つに割れた肉々しい塊。 それが誘うようにフリフリと左右に揺れている。
僕の頭よりも遥かに巨大な桃尻が……タプタプ脂肪を波立たせて。
「ポン吉……食べさせて……。 ねえ、大輝でトッピングしたそのおチンチンを」
僕のを欲しがって、お尻の谷間から覗く穴々がいやらしく蠢いている。
池の鯉みたくむしゃぶりつこうと、口をパクパクさせて。
《ひぃぃうぅッ! うそだろ……なあ、おい……やめてくれよ…………なあってッ!》
僕のアソコに縛り付けられている柿澤は、ご主人様の陰部の光景を僕よりも間近で見ている。
尻の穴――尿道の穴――そして膣穴がヒクヒクと反応をしている姿をまざまざと。
だからこそ、柿澤は必死に声を上げているのだ。
今から僕達が何をするのかを……気付いてしまったから。
《じょ、冗談じゃない……いやだ……》
ご主人様の膣の穴に向けて、あえてゆっくりと腰を進ませていく。
僕達の繋がる瞬間を、こいつに見せつけるために。
《いやだいやだいやだぁぁッ‼》
柿澤の大絶叫が響く。
こいつの叫びで近くまで僕のが来ていると感じ取ったのか、ご主人様の膣はパックリと口開く。
僕のと柿澤を、自分の中(体内)に「早くおいで……?」と、迎え入れようと。
脳を刺激させる色香に惑わされ、ふらふらと腰を近づけていく。
蜜の味(快楽)を知ってる僕は――蝶々みたく蜜壺の中に。
ズクチュゥ……
《ひぃあぁぁッ!》
そして、すっかり濡れ切っていたマンコは軽々と僕の鬼頭を咥えこみ、柿澤ごと吞み込んでしまったのだった。
鬼頭が奥に当たる感触と共に、ブルリと痙攣をするご主人様の巨体。
最奥に着いたのだから引き抜こうとするのだけど、しかし引き留めるかのように、膣の壁は肉棒に纏わりつく。
「ブ……ウゥゥ…………」
僕のアソコを包み込むこの感触。
それは柔らかで温かく、膣の中にいるだけで僕に快楽を与えてくる。
このままジッとしていても、果ててしまいそうなぐらいだ。
そんな僕のと一緒にご主人様の膣内に挿入された柿澤は、どう思ってるのだろう。
好きな人の大事な箇所に入れて、幸せを感じている?
僕と同じく快楽を感じている?
まあ、どれも違うだろう。
何せ、僕のアソコに伝わるほど暴れているのだから。
穴の奥から聞こえるほどの――悲鳴を上げて。
ズプププ……ズチュッ…… ズプププ……グチュゥ……
ゆっくりと引いてからの挿入。
悲鳴をあげている柿澤を、あえて膣壁に擦りつけて繰り返す。
それが良かったのか、ご主人様は上半身を弓なりにのけ反らせた。
「んあぁ❤ 良い、それ気持ち良い~。 ねえして? そのグリグリするのもっとしてぇ」
グイグイとお尻を突き出すご主人様。
僕は求められるがまま柿澤を強く膣内に擦りつけて、腰の動きを早めていった。
――ズチュッ! ――ブチュッ! ――グチュッ!
「ブゥ……ブフゥッ……!」
抽挿を繰り返して鳴る音。
その他にも僕の息遣いと、ご主人様の快楽に喘ぐ声だけが部屋中に木霊している。
あんなに叫んでいた柿澤の声は、今やもうまったく聞こえない。
しかしまだ生きて中にいる事は分かる。
なぜなら僕の性器に、柿澤の若干の抵抗を感じられるから。
「はぁぁん❤ 中で大輝が気持ち良い所に当たって……。 んぅぅ❤ 動いてるのも分かるし……何これすっごぉい❤」
それはご主人様の方も一緒のようで、柿澤の感触をマンコの中で感じて愉しんでいるみたいだ。
ご主人様は快楽を堪能してくれている。
そう思った僕は、尚もあいつを膣壁に擦りつける。
僕の性器でご主人様の膣内をゴリゴリ削って。
――グチュッ! ――パチュッ!
「あぁ……良い……気持ち良いよぉ❤ もっと……もっとぉ❤」
突き出される巨尻。 それは僕の腰つきに合わせ、卑しく動き出す。
――さも、僕のを下の口で貪るかのように。
――さも、下の口であいつを嬲り味わうかのように。
「ブッ……ウゥゥ…………」
徐々に増しはじめる、ご主人様が巨尻を動かす速度。 快楽を求めて激しくなってくる。
きっとご主人様は快楽を制御できなくなってしまい、もう止められなくなってしまっているのだろう。
「あぁ❤ はぁぁ❤ だめ……もうイッちゃう……❤ ねえポン吉、イこ? 中にいる大輝に私達がイッちゃう所見てもらお?」
甘声で僕を快楽へ誘うご主人様。
それは柿澤からしたら最悪を意味する言葉。 いわば柿澤を中にいれたまま、僕に射精をしろと言ってるのだから。
ゆえにご主人様の誘いを受け、僕も抽挿の速度を早めていく。
柿澤に、僕らが絶頂を迎えるのはもうすぐだと知らしめるよう。
とはいっても、少し前から動いてる感触はなく、あいつが生きているのかどうか分からないけど。
――そして、
「ブッ……ゥゥッ!」
とうとうご主人様と僕は同時に果てたのだった。
溜めに溜めたお互いの性器からの膿を、柿澤に放出して。
「ブヒィ……ブヒィ……」
ご主人様と僕の、お互いの息遣い。
僕らはベッドの上に倒れ込んでいる。
僕は仰向けに。 そしてご主人様はそのままお尻を突き出した姿で。
「ん……」
時折ブルリと身体を痙攣させ、余韻に浸っているご主人様。
マンコからは、今しがた僕が出したばかりの精液と共に、何かの塊らしき物が糸をひいて落ちていった。
(こ、これって……)
ベッドに落とされたドロリとした精液。
その中で動く物を見て、僕はこれが柿澤であると気付く。
おそらくは最後の抽挿を早めていた時に、柿澤を括りつけていたゴムが外れてしまったのだろう。
近くにまで来ていた絶頂に意識を取られていたから、まったく気付かなかった。
《ゴブッ……ゴポ…………》
マンコから零れた精液の中で蠢いている柿澤。
空気を求めて必死に抜け出そうとしているようだが、精液の粘度が高いらしく溺れてしまっている。
(ぼ、僕は……こんな奴にイジメられて、人生を終わらそうとしていたのか……)
柿澤の哀れすぎる姿を見ていたら、こいつに抱いていた負の感情が馬鹿らしく思えてきた。
僕の精液で溺れるようなちっぽけな奴なんかに、長年悪夢として見たり、悩まされていたなんてと……。
そんな柿澤は、突如として落ちてきた肌色の物体によって僕の視界から消え失せてしまう。
ご主人様の巨尻で、ドスンッ! と座られてしまったがために。
「気持ちよかったよ……ポン吉」
ご主人様は柿澤の上に座っている事にまったく気付いていない様子。
そんなご主人様は僕の隣に寝転がり、僕の頬にそっとキスを落としたのだった。
幾度も幾度も……僕の顔が唾液塗れになっても、私のだとマーキングをするみたく。
柿澤をへばり付かせたお尻を悠々と振って……。
………………
…………
……
~ それから時が経ち ~
僕は今――お店の檻の中にいる。
商品としてお利口に。
「でしたら、こちらのペッティーはいかがですか~? お客様のご要望に叶うと思いますよ」
「まあ、猫のタイプですのね。 少し抱かせてもらっても宜しいかしら?」
「ええ、どうぞ」
「ニャァァァ……」
檻から出され、お客様の胸に抱き上げられる仲間。
どうなるのだろうか? と、仲間の行く末を固唾を飲んで見守る。
「うふふ、大人しいニャン子ね。 毛もふわふわで気持ち良いわ。 うん、この子にしましょう」
「ありがとうございます。 ではお客様、こちらへ~」
お客様は仲間を抱いたまま奥へと消えていく。
良かった、きっとあのお客様に飼われる事になったに違いない。
この人達の話す言葉が最近どういう訳か上手く聞き取れなくなったけど、それだけは分かった。
お客様が仲間を見つめる目は、僕をいつも飼ってくれるご主人様と同じ、優しい目をしていたから。
「ぶうぅぅ……」
僕は静かに鳴き声を上げる。
持ち去られた仲間を見送る鳴き声を。
――毎日仲間はこうして部屋から減っていく。
でも僕はまったく寂しくはなかった。
……だって、
「ポン吉、迎えにきたよ」
「ぶぅっ♪」
僕に愛情を向けて飼ってくれるご主人様がいるのだから。
「花園様、今回のペッティーの貸出期間はどうなされますか?」
「えっと、一ヵ月でお願いします」
「はい、かしこまりました。 受け渡しは洗浄をしてから、お客様のご自宅に届けさせていただきますね」
「お願いします。 うふふ、ポン吉、また私と一緒だよ」
ご主人様は僕を抱き上げて、優しい声で語りかけてくれる。
だけど、僕には何を喋っているのか分からない。
思えば、胸の奥に抱いていた黒い気持ちが消えてからこうなっている。
あいつの事を考えなくなってから……。
……あれ? あいつの名前はなんだったかな……。
まあ、いいや。
あいつの事や言葉が聞き取れないのは、ペットの僕からしたらどうでもいい事。
だって、以前よりも心は晴れやかなのだから。
「ポン吉、後でお家で会おうね」
微笑み浮かべて喋りかけてくれるご主人様。
ああ、僕は幸せだ。
優しい人間のペットになれて。
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ここまで読んで下さりありがとうございます!
して、これから先ポン吉はフリではなく、徐々に心から人間に飼われる家畜となっていくでしょう。
彼を人をして人たらしめる――核たる負の感情が消えてしまったせいで('ω')