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広域はんい from fanbox
広域はんい

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②縮小奴隷日記 14話 前編 私の奴隷


「あ……あのパーティーの夜に母さんはそんな事を……」

「ああ、そこで見たんだよ……。 広がったおばさんの尻の穴から、次々と産み落とされる下痢便の中に、たくさんの人間の亡骸が混じっていたのを」

「そうだったのか……だから岩田は母さん達が使ってくる話も、人を食べるという話も、疑問を持たずに信じてくれたのか」

「そうだな……まあ、俺の事をどう思ってます? と聞いたら直接に言われたしな。 もう人間には見えなく、玩具として見てるって。 俺を使うのが楽しみだって……」

「す、すまん……岩田、うちの母さんが……」

「いや、いいって、何で葉山が謝るんだ。 葉山も小さくされた被害者なんだ、関係ないだろ。 それに……葉山のおばさんに使われた日の事は、俺にとって幸運だったって今では思ってるからな」

「え? 葉山君のお母さんに使われたのが幸運なの?」


 神谷は心底不思議そうに俺を見ている。 葉山も口には出さないが同じように、何を馬鹿な事を言ってるんだという表情で見ている。


「あの日、俺は気付いたんだ。 おばさんのウンコにされた人達の姿を見てな。 生きるか死ぬかは自分次第。 生きたければ、女を気持ち良くさせる道具になりきらないといけないのだって。 あんなに優しかった葉山のおばさんも、小さな人間に向けて残酷な仕打ちをしてたのだから」


 そうだ、女の尻の穴からひりだされるウンコにされて死にたくないから、俺は覚悟を決めたのだ。

 だから耐えきった。 渚 涼子という女からの調教も頑張って。


「俺はまだ死にたくない。 諦めたくもない。 だって、生きてさえいれば助かる可能性もあるのだから。 ……だろ?」

「……そうだね、本当にその通りだよ岩田君。 だったら後は、僕らみたいに涼子お姉ちゃん達と、お店に来るお客様に気に入ってもらわないといけないね。 気に入ってさえもらえれば、食べられたりはしないから」

「気に入られるって……オナニーの道具としての役割をしっかり果たしていけばいいんだよな?」

「それももちろん大事だけど、それだけじゃ駄目なんだ。 僕らを使いにこられる人の、求めている事をみつけないといけないよ?」

「求めている事?」

「うん、そうだよ。 女の人の性格を大体でいいから見極めて、僕達が求めている行動をしてあげたらいいんだよ。 えっと例えば、この人は甘えられるのが好きなのかなって思ったら甘える言動をしてみたり、ちょっと性格がきつそうな人だなって思ったら、怖がっている姿を見せてあげたりしてね」

「性格を見極めろって……む、無理だろ……」


 俺には出来る自信が無かった。

 優しいと思っていた葉山のおばさんの件で、人が何を考えているのかまったく分からなくなっていたからだ。


「岩田、心配するな。 これからたくさんの女性客に使われていくから、こんなのは嫌でも分かってくる。 それに例え間違っていたとしても、多くの女性客は俺達が始めたシチュエーションをそのまま楽しむからな」

「うん、大丈夫だよ、安心して」

「そ、そうか……」


 不安はあるが、そのまま納得する事にした。

 俺よりも長くここにいる二人が言っているのだから。


「それと後は自分を購入してもらえれば、一生この場所で生きていく事は無くなるな」

「――な、なんだよそれ! 購入してもらえればここから出られるのか!」

「ああ、出られる。 実は俺と優斗は運よく金で買われたんだよ」

「買われた? だ、だったら何で二人はここにいるんだ……」

「う、うん……実は僕は今、時給のあるアルバイトの仕事としてここで働かされているんだよ。 僕が働いたそのお金で、指輪を買って欲しいからって言われて」

「ああ、俺も同じ理由だ。 絶対あいつ、その話を聞いて羨ましいから俺にもそうさせているはずだぞ? ……まったく」

「あはは、きっとそうだね。 なんか明日香らしいや」


 楽しそうに話している二人。

 その会話の中で、絶対に無視できない名前が出てきた。


「ちょ、ちょっと待ってくれ! 今、明日香って言ったか?」

「ん? ああそりゃ驚くよな。 そうだ、俺はあの柏木に買われて世話をされているんだ。 ちなみに優斗の方は天上院に買われているんだぞ」

「――なッ! あ、あの二人に……だって?」

「お、おいどうした? 岩田。 急に下を向いて震えだして」

「い、いや……実は……」


 俺はこれまでの事を二人に話した。

 学校での放課後の時間、速人をはじめ、健太や自分が――柏木達によって小さくさせられた出来事を。


「そうか、岩田は明日香達に小さくされたのか。 それに、藤田や大友までも……」

「ああ、だから信じられないんだ。 葉山と神谷があの悪魔みたいな奴らに世話をされている事自体が――」

「おいおい、悪魔って……。 あいつは一生ここで生きて行くしかなかった俺を助けてくれた優しい奴なんだ。 だからそう悪く言わないでくれ」

「悪く言わないでくれってお前……。 ふざけるなよッ! 俺はあいつらに体を小さくされて、こんな目に遭ってるんだぞ! それを悪くいうなって――」

「ちょ、ちょっと落ち着いて岩田君!」


 葉山の言葉が許せなかった。 柏木を優しい奴だとか馬鹿みたいな事を言って擁護するのが。

 だってあいつらのせいで、俺は今まで辛い思いをしてきたし、これからもずっと続いていくのだから。


 しかし、そんなカッと熱くなっていた頭は、神谷の一言で冷えていく。

 

「ここで僕らがいがみ合ってるほど無意味な事はないから、喧嘩をしたら駄目だよ!」


 という、至極真っ当な言葉で。


「無意味って……確かにそう……だな。 良く考えたらここから助けてくれた人間なのだから、擁護するのはしょうがないよな。 はぁ……ごめん、何で分かってくれないんだよって自分の事ばかりでいっぱいになってた」

「いや、俺の方こそ岩田の気持を無視してしまった……すまん。 岩田からすればこうなった原因なのだから、怒って当然だ」


 微妙な空気が流れる。

 そんな中、場を和ませようとしてか神谷が話題をふる。


「そういえばさっきちらっと言ってたけど、藤田君と大友君もいるんだね」

「ん? あ……ああ、そうだ、あいつらも小さくされてここにいるはずだ。 俺が葉山のおばさんに使われる前、模型の街の中で二人に会ったから。 はぁ……あいつら無事だろうか……」

「小さくなってからまだ二人に会った事がないから分からないけど、きっと無事だと思うよ。 岩田君と一緒で、近々ここに商品として置かれると思う」

「そうだな、おそらく今も生きてここの職員の誰かに調教されているんだろう。 俺達みたいに若いのは珍しいみたいだから、処分される事はよっぽどの事がない限りないだろうしな」

「そっか、良かった……」


 あの模型の街での時から、一度も二人には会っていない。

 だから心配だった。 あいつらも、あんな悲惨な姿にされてはいないのだろうかと。

 葉山のおばさんがしていたみたく、女の尻の穴から出される……ウンコという姿に。


 でも、葉山が言うにはそれはなさそうで安心した。

 よっぽどの事がない限りとは言っているが、まああの二人の事だ、きっと無事でいてくれているはずだ。


「――と、もうこんな時間だね。 そろそろ僕らを迎えに来るんじゃない?」

「ん、時間? 迎えに来る? 何の話をしているんだ」

「さっき話していただろ? 俺達は買われているって。 だから、俺達を買った主人が迎えに来るんだよ。 明日香と天上院がな。 と、そんな話をしていたら丁度来たみたいだ」

「えッ⁉ ――な、なぁッ!」


 葉山が見ている店の入口を見ると、話題にしていた柏木と天上院と、そして俺に注射針を刺して体を縮めた白鳥の姿があった。

 そいつら三人は、仲良く談笑しながら室内の中へ入ってくる。


 ドシィンッ! ドシィィンッ!

 と、地響きを上げながら。


「あっ! ありました、こちらに置いてありますよ」

「ほんとだ、いたいた」

「優君お待たせ、迎えに来たよ」


 ドオォォォォンッ‼

「おわぁぁッ!」


 白鳥の声を合図に、一瞬にして六本もの大きな柱が目の前に建ち並ぶ。

 クラスメイトである女子三人の……とてつもなく大きな太い脚が。


「渚さんが言ってた通り、岩田君も一緒にいるね」

「ほんとだ。 ここでの生き方を優斗と真一から教えさせるためっていってたけど……ん? あ、見てこれ! 岩っちってば新しい名前を付けられてる♪」

「あら、ありきたりな名前を付けられたのですね」

「良い名前だと思うよ? こっちとしては覚えやすいから。 ね? タロー。 ふふ、うふふ♪」


 天上院がグラスの外に置いてあるカードを見て、勝手に付けられた俺の名前を呼ぶ。

 タローと、親しみを込めて犬を呼ぶように。


「ひっ……ぁぁ」


 三人の好奇な見下ろす視線が一斉に俺に向けられているため、俺は言いようのない恐怖で言葉が出なくなってしまっている。

 ペットショップにある、ケージの中に入れられている動物を眺めているような視線? いや、百均の小物売り場で、何か珍しい物を見つけたような視線と同じに思えたからだ。


 そのような決して人には向けない視線を、なんら構わず俺にぶつけてきている。

 それが酷く俺にはショックであり、そして怖かった……。

 このクラスメイトの女子達は葉山のおばさんみたく、あきらかに俺の事を同じ人としてみてやしないから。


「うぁぁ……ぁぁ」


 また、そう思った理由はもう一つある。

 こいつらは学校の帰りにこの店へ寄ったのか、制服のスカートの中がさっきから見えているのに、三人が三人共まったく隠そうともしていないからだ。

 色や形の違うパンツを……。


「うわぁ、めっちゃ下から私達のパンツを覗いてるし」

「そういえば優君と葉山君もそうだったね? うふふ」

「アハハそうそう♪ わざと見せつけてたってのもあるけど、すっごいがん見してて面白かったよね」

「男子ってそんなに下着が気になるものなのでしょうか? ただの布ですのに」


 何やら勝手な事を三人は喋っているが、断じて俺は女子のパンツを見て喜んでいるわけではない。 ――寧ろ、恐ろしさを感じてしまっている。


 もう知っているからだ。 十分に思い知っているからだ。

 これまでに俺は、あの卑しくパンツを食い込ませた割れ目の中に、散々と使われてきたから。


「しっかし、しおりんはちゃっかりしてるよね、まさか “予約” までしていたなんて。 一体いつの間に」

「パーティーの時ですね。 すぐに店員の方に頼んで予約をしてもらいました」

 だってクラスメイトの岩田君の……ううん、タローの商品としてのデビューの日に使いたかったので」

(……え? 何だ? よやく? ――あっ!)


 この場所に連れてこられてきて言われた、渚 涼子の言葉を思い出す。 『俺を予約したお客様が起こしになる』と言っていた言葉を。


(そ、そんな、俺を予約した客って……まさか白鳥の事だったのか?)


 冗談だと思った。 聞き間違いであってくれと願った。

 しかし、決して聞き間違いではなかったようだ……。

 白鳥の言葉を、俺の他にも葉山と神谷が聞いていたのだから。


「そうか、岩田、お前はこれから白鳥に使われるのか。 ラッキーだな」

「商品となって初めての人が白鳥さんなんだ。 良かったね、知ってる人で」

「良かったね? ら、ラッキーだと……? 気休めはやめてくれ、そんな訳あるかよ! 二人も経験しているから分かっているだろ。 俺はな? 並木にも、葉山のおばさんにも使われていたから分かってるんだよ! 知り合いにオナニーの道具にされるというのが、どれだけ惨めな気持になるのかをッ」


 馬鹿げた事を言う二人が信じられなかった。

 他人事のように適当を言われたように思え、悲しくもなった。

 だけど続く言葉に俺は、二人の発した言葉の意味を知ったのだ。


「いや、気休めではないぞ。 知らない人より、良く知っている人間の方が岩田も俺達みたいに助けてもらえるかもしれないだろ?」

「……い、言われてみれば確かに……。 で、でも……知ってる人と言うのなら、お前達も天上院や柏木の二人に俺を助けてくれるよう伝えてくれよ。 買われたって言っていたから、助けてはくれているんだろ?」

「ああ、もちろん聞いてみる。 ……だけど、あまり期待はしないでおいてくれよ? 見ての通り俺はこんな小さな体で、明日香に飼われているペットにすぎない存在だからな。 むろん明日香が嫌だと言えば、俺には何もできやしない」

「僕の方も茉由に聞いてみるけど、無理だと思う。 ほら、茉由って仲良くない人にはすごく冷たいから……ごめんね?」

「そ、そうか……」

「俺達も聞くだけ聞いてみるから、岩田の方も自分で出来るだけ頑張れ。 使い心地が良いと白鳥に示せば、岩田を欲しいと思ってくれるのかもしれないしな」

「……なんだよ……結局は使われるしかないのか……」


 がっくりと肩を落とす。

 だけど、葉山のいう通りだ。

 人を頼りにするだけじゃなく、自分からも動いて助かるための努力をしなければならない。

 そうしなければいつの間にか心に甘えができてしまい、最悪、女性客に食い殺される運命が待っているから。

 

「まあ、お前は一人じゃない。 ここでは俺や優斗も働いている。 だからいつでも会えるとは言えないが、困った事があったら――て、おあぁぁぁッ!」

「は、葉山ぁぁぁッ!」


 話している最中、いきなり巨大な手がグラスの中に入ってきて、葉山を摘んで持ち上げていく。


「終わったら使い心地の感想を聞かせてよ、しおりん」


 上を見ると、どうやら葉山は柏木の手に持たれたようだ。


「ああ、もう帰るんだね……。 い、岩田君、これだけは伝えておくね? これからも大変で嫌な気持ちになったりするかもしれないけど、生き抜いてがんば――うわぁぁぁッ!」


 最後に俺に向けて激励を飛ばしている最中に、神谷も巨大な手に掴み上げられていってしまった。


「あ、詩織ちゃん私も聞かせてね? 玩具になったタロー君の使い心地は私も気になるから」 


 天上院の二本の指だけで。


「ほほーう、茉由さんや、まさかおぬし、タローを使うつもりにしておりますな?」

「ちょ、ちょっと優君がいるからやめて明日香! つ、使わないよ……。 それに何? その変な喋り方は」


 柏木と天上院のこの行為は、まるで机にある “自分の私物” を持つような感じだった。

 何故ならとても慣れた動作で、スマホか何かを拾うか如く二人を手で掴み上げたのだから。

 女子三人の会話の中で、葉山と神谷に言葉を一言も発さず。


「あ、もうこんな時間。 そろそろ帰らないと」

「ほんとだ、じゃあ私達は帰るね? しおりん、後はお愉しみに~」


 ズシイィィンッ……ズシィィン…………。

 二体の巨人が離れていく。 地響きを上げて、柏木と天上院が。



「もう、柏木さんったらなんですか、含み笑いをしてお愉しみにって……。 まあ、愉しむのですけどもね。 ――さてと」


 グラスの中にさしこまれる手。

 正司を掴もうと手を開けて勢いよく迫ってくる。


「ウアアァァァッ!」


 彼は逃げれない。 逃げれるわけがない。


 人間が物を取ろうとするこの動作。

 これには、そんな事を考えている暇すらありはしないのだから。


 ただただ正司は見つめていたのだった。

 人が絶対に見られない光景――

 道具を使うために取ろうとする人間の、開けた手を……。


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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

同級生の詩織に予約をされていた正司。

小さくなり色々な経験をして、正司は今の自分がどういう用途で使われるのかを十分に分かっていますが、『予約をした』という言葉一つで再度実感させられた事でしょう。

完全にもう……人間の商品なってしまったんだと('ω')



  

②縮小奴隷日記 14話 前編 私の奴隷

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