XXX4Fans
広域はんい from fanbox
広域はんい

fanbox


①縮小奴隷日記外伝 ~玩具箱~

 とある人間が一人暮らしをしているワンルーム。

 住んでいる “女の主” が不在のため、室内は嫌に静寂に包まれていた。


「ぅぁ……ぅ……」


 そんな静かな室内にあるベッドの下には、 “買われた” 青年が一人そこにいた。

 人間の耳には聞こえやしない、微かな呻き声を上げている『大友 健太』という青年が。


 ――ここは健太を購入した人間の住処。

 彼の担任の教師だった『福田 樹乃』が住んでいるアパートの一室である。


 ちゅん♪ ちゅん♪

 かような部屋である窓の外から、突然とスズメの鳴き声が聞こえてきた。


(あのスズメ、また今日も来た)


 健太には正確な時間は分からないが、時刻にしておそらくは昼頃。

 雨の日以外は決まって窓の外からスズメが鳴いていた。

 ちゅんちゅん♪ と唄うように。


(ははっ)


 健太はこの鳴き声が密かな楽しみであった。

 この退屈な時間を少しでも紛らわしてくれるからだ。


 しかしそれと同時に、スズメに対して深く嫉妬したりもしていた。

 何故なら自分とは違い、 “自由” であるからだ。


 ――そう、自由。

 スズメは好きな時に唄い、どこまでも羽ばたけるが、健太にはそれが出来ない。

 動かせる手足はどこにも存在していなく、女性が使用するローターに埋め込まれているからだ。 

 声すらも自由に出せない……顔だけを外に露出させた、無様な姿で。


(うぅ……僕もこのローターから出してさえもらえれば、好きに歩けて自由に動けるのに……)


 健太は未だに自分の “身体” が存在しているのだと思っている。

 身体そのものがローターの中に埋め込まれているのだと。


 知らないのだ。

 頭と身体が切り離され、頭部だけを『小泉 綾女』に改造され、ローターという玩具の一部にされた事を。


 知りようもないのだ。

 切り離された身体の部分は、もうこの世の何処にも存在していない事を。

 何故なら既にアイスクリームに添えられたお菓子として、『市原 遥』に食べられているので。

 樹乃に購入されたその日の夜に……。


 ゆえに、この世のどこにも健太の身体は存在していないのである。

 遥の口内の歯でグチャグチャにされ、アイスと一緒に飲み込まれてしまったのだから。

 ……もう、栄養として遥の体中を巡り、成長の糧とされて無くなっているだろう。

 余分にいらない物は彼女のウンチとなり果て、排泄も終えられて。


(歩くだけでいいんだ……この場所から出たいよ……)


 悲惨な現実をしらない健太は、ひとり――ベッドの下で悲しんでいるのであった。

 彼女が大切にしているアダルトグッズに囲まれた、樹乃の玩具箱の中で。


 ………………

 …………

 ……


 ガチャンッ!

 スズメの唄を聞いてどれぐらいの時間が経ったのだろうか。

 突然と玄関の方から鍵を開ける音が鳴り響いた。


 ちゅん! ちゅちゅちゅッ!

 バタバタバタッ!


 その音に驚いてしまったのか、スズメは慌てたように飛び去ってしまう。

 羽根を大きく広げて大空へと。

 そしてそのすぐ後、元気の良い人間の声が聞こえたのだった。


「ただいまっ!」


 ドスゥゥンッ! ドスゥゥンッ!

 遠くの方から地鳴りが響く。

 それに合わせて、健太のいる玩具箱が僅かに震動する。


(ああ、キノちゃん先生が帰ってきた……)


 この地鳴りと震動は、玄関で靴を脱ぎ、樹乃が家に入ってきたから起きている現象。

 単に、彼女が家の床を歩いているだけでこうなっているのである。


 ジャアァァァッ!

 ガラガラガラ……ペッ!

 洗面所の方から樹乃が手洗いうがいをしている音。

 その音の後、また足音が鳴り響く。


 ドオォォンッ! ドオォォォンッ!

 樹乃が健太のいる部屋に入ってきたために、先ほどまでとは比べ物にならないぐらいの地鳴りが響く。

 しかし、かような地鳴りの中でも、健太はまったく動じたりはしていなかった。


 ――これらの現象は、樹乃が暮らす生活音であると知っているからだ。


 そうこれは健太にとっていつも聞き、体験している日常だ。

 普段、使用されていない時は、ベッド下の玩具箱の中に仕舞われているので。


「ふぅ、今日も暑かった……」


 ドシイィィィンッ!

 暗がりのベッド下のすぐ傍に、空からタワーが落ちてきた。

 無論タワーなんて物じゃなく、比喩。 これは樹乃の足である。


「んしょ」


 自分の家に帰ってきた樹乃は、声を出してテーブルの前にペタンと座る。

 ソファーを背もたれに、俗にいうあひる座りになって。


「あ、そうだ」


 座って間もなく、樹乃は外に持ち歩いていた鞄の中をガサゴソとあさりだす。

 そして中から長細い小箱を取り出し、テーブルの上に置いた。


「うぅぅ、暇だったからウインドウショッピングをしようと出かけたのに……ついつい玩具を買っちゃった……」


 テーブルの上に置いた玩具を見つめながら呟く樹乃。

 彼女の言葉の通り、本来は買うつもりはなかった物だ。

 しかし展示している売り場で気に入った玩具を見つけてしまい、思わず購入してしまったのだった。

 

「しばらくは節約生活を続けないと……」


 ハァ……と深いため息を吐く。

 それほどまでに出費が痛かったのだ。 ましてや樹乃は、健太を購入して散財したばかりであるため。


「でも、あの時に決めなかったら他の人に買われてただろうし、良かったって思わないと、うん! どっちみち “ジョニー君の代わり” は絶対に買うつもりはしていたしね」


 そう言って樹乃は、テーブルの上に置いた小箱の蓋を開ける。

 すると、小箱の中には一本のディルドの玩具が入っていた。


 ――先端部分に人間の男の顔が突出した、以前に彼女が持っていた『ジョニー君』と同様の性玩具が。


《ぅぐ……ぅぅ……》


 玩具に埋め込まれた男は、たいへん眩しそうにしている。

 樹乃が蓋をあけたせいで、暗闇の箱の中に突然と光が刺し込んだからだ。

 だというのに、彼は目を閉じるぐらいしか出来ない。 手で顔を覆う事も叶わない。

 この男もまた、健太みたく手足が存在していないために……。


「わあ、こうして改めて見るとすごい造形をしてるよね。 このカリ部分なんて、前に持ってたジョニー君よりもリアルすぎて生々しいよ。 ほんとえっち……これ❤」

《ヒッ……ィィ……》


 箱の中からディルドを取り出して、じろじろと眺める樹乃。

 そんな彼女との視線が合い、男は怖くて声にならない悲鳴をあげる。

 なぜなら男を見ているその視線は、あきらかに人に向ける目ではなかったので。

 完全に物として見ている――人間の目であったから。


「それにしても……ふふっ♪ ずっと欲しかったイケメンの玩具が手に入っちゃった。 こういうのっていっつもすぐに売り切れてるから、中々手に入らないんだよね」


 年齢は三十歳になったばかり。

 この男は普通の商品としては若く、そして顔が良い。


 樹乃が言ってる通り、こういった商品は女性にとって “需要” があるため、中々玩具として売りに出されたりはしない。 わざわざ玩具にしなくても、自慰用性具として活用できるからだ。


 だけども、自慰用性具にしても役に立たない者が存在する。

 そういったどうしようもない男は、例え顔が良くても別の使い方をされてしまうのである。

 つまりはこの男がそう。

 性玩具と一体化させられ、役立つ物とされて売りに出されているのであった。


 かような売りに出された俗にいうイケメンな男は、お金持ちの女性に見つけられたら即購入されたりするので、中々お目にかかれないのである。

 それでなくとも数少ない顔の良い商品。

 樹乃が購入できたのは、本当に幸運だったというしかない。


「へーこの人は『早瀬 律』(はやせ りつ)さんってお名前だったんだ。 自慰用性具だった時は『りっ君』って呼ばれてたんだね。 じゃあ、私もりっ君って呼ぼうかな。 もう人間じゃなく私の玩具になったんだし、そのまま名前で呼ぶのは違うからね」


 玩具と同封されていた、男の人間だった頃の情報を記したカードを読んで、これからの呼ぶ玩具の名前を決めた樹乃。

 今後二度と、樹乃の口から早瀬 律という名前で呼ばれる事はないだろう。


《ぅぁ……ぁ……た……たすけて……ください……》


 そんな男は、樹乃に向けて訴えている。

 たどたどしい言葉で助けてくださいと、健太とは違ってこの男は喋って。


 実はこのように、エロステに置かれている玩具は基本的には言葉を喋る。 言葉を発するのにも辛くエネルギーがいるため、幼児の玩具みたく、録音されたかのような簡単で短い言葉だけしか喋る事が出来ないが。


 しかし言葉を喋れるだけまだマシだ。

 何故なら健太のような物に至っては、綾女が脳に電気信号を送るように改造し、玩具の機能を付加させたせいで、簡単な言葉すらも喋れなくなっているからである。

 ローターのリモコンのボタンを押さない限り、悲鳴すらも……。


 だからマシなのだ。 言葉を喋れる……ただそれだけでも。


《ぅぅ……お願いします……どうか……》


 尚もお互いの視線が交わっている樹乃と、りっ君と名付けられた玩具の男。

 だからか、男は諦めずに精一杯助けてと訴えかけるのだが、樹乃は男の言葉に返事をするわけもなく、熱い吐息を口から漏らしたのだった。


「はふぅ~❤」


 情けない姿でこちらに向けて必死に訴えている姿を見て、異様に昂ったために。


「そりゃいやだよね……女の子が使う性玩具にされちゃったんだから。 でもね? どれだけ嫌でもこれからはそういう物として生きていくしかないんだよ。 私のオナニーに使われて」

《そん……な……》

「せっかく買ったのにまた捨てるなんて勿体ないから、前回の性玩具のようにすぐに壊れたりしないでね? 今度は出来るだけ大事に使ってあげるからね! あふふ❤」


 樹乃は何ともワクワクしているといった様子で、少女みたく可愛らしい笑みを向ける。

 だが逆に男は恐怖で顔を引きつらせるのであった。


 樹乃が言った前回の性玩具のようにとは、まさしく自分と同じ性玩具にされた男を、彼女は所持していたという意味であるから。

 それも持っていただけではなく――性玩具として使い潰し、あげくに捨てたと言っているからだ。


《そ……そんな………………》


 男は絶望をする。

 ――可愛い顔をして、この女は自分みたいなのを使い慣れていると知って。

 ゆえに自分を人間扱いなんてしてくれなく、そればかりか確実に自分を性玩具として使ってくるだろうと悟ってしまって。


「あ、そうだ! 健太君に紹介してあげないと」


 絶望している男をよそに、ディルドをテーブルの上に置いて四つん這いにベッドの元まで這っていく樹乃。

 ドシィィィンッ! ドシィィィンッッ!

 ――と、地面を揺らして。


(ひぃうぅぅ……)


 ぬうっとベッドの外側から覗く巨大な樹乃の顔に、酷く怯えている健太。

 なぜならいつもこうして覗かれ、外に取り出されていたからだ。

 自分という玩具を、オナニーに使うために……。

 それは家の中で使うだけではなく、下着の中に入れて時々学校で悦しまれたりして。


 だから怯えるのはしょうがない……。

 また使われるんだと――そう思っているから。


「んっしょ」

 グワオオォォッ!


 突然とベッドの下に侵入してくる巨大な手。

 健太を掴もうと、ガバリと開けた手の平が迫ってくる。

 そのような人間の手の平は、あたかも神話に出てくるヤマタノオロチのようであった。

 矮小な玩具に植え込まれた、健太の視点からすれば……。


 ――だというのに逃げられない。 身体がないために動かせないので。

 ゆえに、難なく巨大な手に掴まれてしまう。


(――うぐッ)


 掴まれた次に、健太に襲いかかるのは強烈な程のG。

 樹乃がローターを引き寄せる力で、ジェットコースター以上の凄まじい重力を産み出している。


(……うぐぅぅぅぅッッ)


 樹乃は、ほんとヒョイといった感じで胸元に寄せただけだというのに。


「んっしょ、んっしょ」

(いたッ! グエッ! やめっ! グフッ!)


 四つん這いに、ドシドシとまたテーブルの前に戻っていく樹乃。

 彼女は知らない。

 戻る際――健太は握られた手の中で、何度も床に叩きつけられているという事に。

 これはもはや暴力。 拷問といってもいいぐらいだ。


「よいしょっと! はい健太君、お友達ができたよ」


 どっしりと腰を下ろすと、さっそく紹介をさせる樹乃。

 右手にローター(健太)、左手にディルド(律)という玩具を持ち、向き合わさるように対面させて。


(えっ⁉)

《――なッ!》


 二人共がお互いの姿を見て驚く。

 改めて見る、自分達の玩具としての在り様に。


 そんな驚いている二人をよそに、樹乃は構わず健太に紹介をするのだった。


「ディルドの玩具の、りっ君だよ。 今日から私の玩具の仲間入りした物なの。 あふふ♪」


 自分が買ってきた律を、 “物” として自慢気に紹介をしている。

 カリ部分の下方から突出させている頭は、人間の男であると認識をしているのにも関わらず、可哀想だとは思うが罪悪感なんて一切無く。

 樹乃にとってこれら人間を材料にした玩具は、そういう物だと認識を固定してしまっているため。


 これは女性の性欲を解消する為に作られた――人間の男を材料にしただけの気持ちの良い性玩具だと。


 それほど使用する事に対して違和感を感じなくなっているのだ。

 また、男の頭は見事に玩具と一体化しているために……。


 かの理由で、樹乃の目にはもはや玩具としてしか見れていない。 

 だから彼女は、当たり前に玩具として平気で使えている。

 いくら言葉を喋ろうが、また自分の教え子であろうが。


 ――彼らは商品として売りにだされ、自分がお金で購入した物でしかないのだから。


「で、こっちが学校の教え子の生徒だった健太君というローター。 人間だった頃はとっても素直な子で、今は私を気持ち良くしてくれる一番のお気に入りの玩具なの。 健太君は、りっ君みたいに喋ったり出来ないけど、私の玩具同士仲良くしてね?」

《お、教え子……て……》


 樹乃の言葉に、律は信じられないといった面持ちで対面している健太を見る。

 すると、顔を背けるようにして下を向いてしまうのだった。


 健太のその行動から、律は察してしまう。

 この女はおそらく中学か高校の教師で、目の前で対面しているこの教え子の少年を玩具にして使っているのだと。


《ぁぁ……なら俺なんて……》


 絶対に助けてもらえない。 助けてもらえるわけがない。

 決して他人ではない自分の生徒だった彼を、情すらもなくこの女は使っているのだから。

 性欲を満たす行為に。


 まるでそうだと言わんばかりに、樹乃は熱のこもった瞳で二人を……いや、二つを見ている。

 ローターとディルドを両手に持って。


「あふふっ♪」


 ついには声にだして、卑しく微笑みだす。

 それほど期待しているのだろう。

 二つの玩具の使い心地を。


「ハァ~……健太君とりっ君を見てたら、何だかムラムラしてきちゃった……」


 と言う樹乃の瞳は、二人を捉えて離さない。

 ダイレクトに性欲をぶつけてきている。


(あぅぅ……樹乃ちゃん先生……)

(この人は……お、俺達を使って今から始めようとしているのか?)


 身構える健太と律。

 ハァハァと吐息は荒く、あきらかに樹乃は発情している。


「まだお昼過ぎだけど……うん! いっか、オナニーをしよっと♪ 身体が疼いて我慢できそうもないし」


 どうやら樹乃はすると決めたようで、二人にとって残酷な言葉を明るく告げる。

 オナニーをすると、彼女の口からはっきりと。

①縮小奴隷日記外伝 ~玩具箱~

Related Creators