「じゃあ、次は君の番ね?」
テーブルに両肘を乗せ、その上に顎を重ねて話す樹乃。
優雅にディルドとなった律を鑑賞しながら。
《や、やめ……やめて……くれ…………》
巨人との距離が近い位置。 だからか律は今しかないと思い、微かに口に出せる言葉で必死に伝えようとする。 《たすけてくれ》と。
しかし、
「だーめっ❤」
律の必死な言葉を、樹乃は優しく否定するのだった。
まるで恋人に喋りかけるみたく。
「玩具は使われてこそでしょう? りっ君は何を言ってるんだか」
ちょんと指先で律のおでこを弾いて立ち上がった樹乃。
テーブルから少し離れた床に、足の脛当たりまでの高さの小さな台? らしき物を置いて、周りにタオルを敷いていく。
「うんうん♪ 後は~」
樹乃の満足そうな声の後、テーブルの上にある律と健太を粗雑に手に持って、先ほどの小さな台の上に律を置いた。 ――いや、設置した。 ディルドの裏にある吸盤と台をポンッ! とくっつけ、勃たせるように。
「よーし、準備完了♪ あふふ、りっ君、似合ってる。 すっごく気持ちよさそう❤」
律というディルドを勃たたせた台を囲むように敷かれた複数枚のタオル。
樹乃が準備していたこれらは、床を汚さないためにしていたのだ。
ソファーではなくこの床の上でするために。
「健太君は、先生が気持ち良くなる所をここで見ててね?」
と言ってもう片方の手で持ってきた健太を、敷いたタオルの上に置いた。
これから始める行為を見てもらうために。
自分の生徒だった青年に、オナニーという恥ずかしい痴態を見られてするのが好きだからだ。
肝心の健太は、未だ白目を剥いたまま気絶をしているが。
一方で律は、設置された場所の前にある姿見の前で、鏡に映る自分の姿に戸惑っていた。
(こ、これが俺の今の姿……なのか……?)
エロステの玩具売り場で周辺の者達を見ていたから、何となくは自分の姿を想像していた律。 しかし始めて見る自分の姿は、想像していたよりもずっと卑猥すぎる姿をしていたので。
(こ、こんなディルドに俺は……埋め込まれていたのか……)
男性器のカリの裏筋というのか、その下部分にちょこんと顔を突出させている律。
男の性器を丸々切り取ったような、リアルなディルドから顔を出しているその在り様は、どこからどう見ても無様でしかなかった。
「うわぁ……パンツびちょびちょ」
そんな鏡には樹乃も一緒に映っていた。
律というディルドを跨ぎ立って。
見れば見るほど、律とは圧倒的に存在感が違う巨人。
当然だ。 彼は女性のオナニーに使われる道具に、埋め込まれているだけの存在にすぎないため。
ゆえに彼女は、男の前で悠然とパンツを脱いでいったのだった。
この玩具である律を使うために。
《ぅ……ぁぁ……ゃめ……て……く……》
すっかり下半身を丸出しになった樹乃の足下で律は呻きを上げる。
健太の悲惨な姿を見てしまったがために、女のオナニーに尚更使われたくなくて。
「ん? りっ君が喋ってる?」
そんな律に気付いた樹乃は、両膝を床につけて耳を近づけていく。
あまりの必死な様子に、何を喋っているのか気になって。
「なぁに? 私に何か言ってるの?」
ズイッとはばかることなく近づく耳。
律の視界は一瞬にして人間の耳の穴に支配される。
彼からすれば、気色の悪いクレーターのできた耳の大穴に。
《ぅぅ……おねがい……です。 たすけてください……たすけて…………》
そんな大穴に向けて、律はもう一度救いを求めて懇願する。
――それしか出来ないのだ。 ――それしかないのだ。
彼が唯一助かる道は、奇しくも自分を道具として使おうとしている人間に……助けてもらうしか。
しかし、律の救いを求める必死な懇願をまた、たった一言によって一蹴されてしまうのだった。
「やだっ❤」と……。
《ぐぁぁぁ…………》
その言葉の後、律の両隣に膝が落下してきた。
すぐ真横に落下した衝撃で、律の鼓膜にはつんざくほどの地鳴りが轟く。
《――ゴホッ! ゴホッ! ……ううぅ》
辺りに漂う臭気が濃くなり、満足に呼吸が出来なくなっている律。
無論どうしてなのか、その原因は分かっていた。
自分のすぐ頭上に、女のマンコがあるせいなのだと。
全てが鏡に映っているのだ。
膝立ちで、自分というディルドを跨いでいる女の姿が。
彼女は律の言葉を拒否したその通りに、今――まさに始めようとしていたのだった。
助けてくれと懇願する男を挿入して悦しむ、オナニーを。
「ハァ……❤ りっ君……」
律を鏡越しに見つめている樹乃の瞳。
大人の色香を醸し出すその瞳は、律を捉えたまま離さない。
樹乃は律の反応を見て悦に浸っているのだ。
自分の快楽のために、ディルドとして使われようとしている男の事を想って。
「あふふっ❤」
だからか、樹乃は視線をそのままに腰を下げていく。
律の反応を楽しみながら、ゆっくり……ゆっくりと。
《ぅ……ぁぁ……やめ……て……》
勿体ぶりながら落ちてくるその様子を、律は鏡を通して見ているしかなかった。
頭を埋め込まれたせいで、頭上を見る事が出来ないので。
まあ今は彼にとって、見れなくて良かったかもしれないが。
何故なら、花開いた女性器が落ちてくる光景を見なくて済んだのだから。
ヒクヒクと生き物のように動く、蜜にまみれたマンコに食われゆく光景を。
「は……く❤」
頭上から鳴る卑猥な音と共に、律のいるディルドが揺れる。
腰を下げていった樹乃が、とうとうディルドの先端部を咥えこんだがために。
《ぃゃだ……やめて……くれぇ…………》
「フゥ……❤ フゥ……❤」
鏡に映る樹乃は、熱のこもった視線をディルドに埋め込まれた律に向けている。
じっと……自分の性器に挿入していく彼を鑑賞するかのように。
そのような視線を律に注ぎながら、樹乃はまた腰を落とすのだった。
《ひぃあぁぁッ‼》
頭上から卑猥な音。 それと共に熱気の混じった匂いがさらに濃くなる。
気付けば律の目線の上部には、シワだらけのビラビラとした物が落ちてきていた。
いつもは内部を塞ぐ形で閉じている――女性器のヒダが。
そんなヒダは今や左右に別れ、律の頭を挟む形でそこにある。
律の埋め込まれた場所まで、ディルドを咥え込んでいるため。
「やあ”う”ぅぅんっ❤」
《ぅぁぁ……ぁぁ……》
樹乃の野太く聞こえる声と共に、突如として激しく揺れ動くディルド。
前後左右とブルブル小刻みに。
この現象は、ただ単に樹乃が快楽によって身体を震わせておきたもの。
ディルドを咥えながら痙攣したために、律も連動して揺れていただけである。
ただそれは一瞬の出来事。
すぐに揺れはおさまりはじめていくのだが……律から見えるマンコの様相はさらに不気味さを増していたのだった。
快楽によって樹乃のマンコ全体が喜び蠢き、その中心部にある小さな穴が、何度も口開いては閉じるを繰り返していたから。
とオシッコを出す、樹乃の小さな膀胱の穴が。
《……ゃ……だ……たす……けてぇ…………》
樹乃に向けて助けを求めるが、彼にはもう鏡を見る事が出来なくなってしまっていた。
律の頭のギリギリ手前まで、ディルドの挿入が進んでしまっているため。
唯一見えるのは、直に見るリアルなマンコの光景だけだ。
また、樹乃の方も同じに、律を確認できなくなっていた。
もはや鏡には、自分の陰毛に彼の顔が隠れてしまっているために。
《フゥ……❤ フゥ……❤ ハフゥ……❤》
《たす……けて……おねがい……しま……ゥブッ》
興奮しきった樹乃の膣穴から、ツツっとマン汁の雫がディルドを伝い落ちていく。
ディルドをマーキングするかのように、律の顔すらも濡らし溺れさせて。
だからだろうか……。 樹乃が腰を落とす力を少しだけ加えただけで、すんなりとディルドを挿入してしまったのだった。
「ンッ……ンフゥゥ~ッ❤」
ズブズブと、ディルドの根本にまで……。
「ふわぁ……挿入っちゃった。 やんっ❤ あふふ、中でりっ君が当たってる」
真っ暗闇の膣内の中。 律は柔らかな膣壁の前で藻掻いていた。
突出した顔が膣壁にベッタリと押し付けられ、呼吸もままならなくなって。
いきなりの事に、ただ単純に呼吸が出来なくなって苦しがっている律。
しかしそれ以上となる苦痛が、律を襲うのであった。
樹乃が快楽を求めて上下に動き始めたため。
「んっ❤ んっ❤ ふわぁ~りっ君の顔のコリコリした感触、丁度良い所にあたって気持ち良い❤」
お尻を上げては落とし、また上げては落とす上下運動を繰り返している樹乃。
始めて使う律の感触を確かめるみたく、スローペースな動きで。
しかしそのような快楽を生む動きをしている膣内の内部では、律にとって泣きたくなるほどの酷い苦痛を味わっていた。
突出した顔に膣壁を押し付けられたまま、上下運動されているため。
《うぎぃぁ……がぁぁ》
いくら柔らかな膣壁であろうと、繰り返されれば摩擦を生み痛みを伴う。
また律の感触を確かめるために、わざと力強く膣壁に押し当てられているせいでもあるため、痛みは相当だ。
律が経験している痛みは――目、鼻、口といった顔にある大事な部位が、全て膣壁に削り取られるような痛みであるから。
「あ……ぁ……❤ んっ――ッふぅ……❤」
かような痛みを律に与えている中、樹乃は顔が擦れる快楽に軽くイッたようだ。
はしたなくお尻の脂肪をブルブルと震わせて。
「はふぅ……りっ君ディルドすごくいい……。 私の弱い所ばかり、ピンポイントに擦れてくるし」
そう言って、また上下にお尻を上下に振り出す樹乃。 一定の間隔でリズムよく。
「ハッ……ハッ……ハッ❤ ――ァァンッ❤」
ああ、膣内にいる律は悲惨だ。 今度は角度を変えて、膣壁にゴリゴリと顔を擦りつけられているために。
《ひだッ! ひだぃぃッ! うべッ!》
これは大の大人が泣き叫んでしまうほどの、絶え間なく続く激痛だ。
だと言うのに、外側からは何とも気持ち良さげな喘ぎ声が耳に聞こえてくる。
――あまりにも理不尽な声が。
何せ律が苦痛を受けて泣いているというのに、樹乃は快楽を感じて喘いでいるのだから。
恋人にしか聞かすことはない、いやらしい声で。
「ハァッ❤ ハァッ❤ あーまた気持ち良いのが……❤ ――ンフゥッ❤ イク……イキそう……」
徐々に増していく腰を振る速度。
もはやリズムなどとは関係なく、暴力的にお尻を勢いよく叩きつけている。
《ぐぅッ……か……ぁ…………》
樹乃が快楽を求めて激しく腰を振る行為に、律は尋常じゃない痛みを味わわされてしまっていた。
もはや顔の表面を削り取られると思わせるぐらい、ゴリゴリと膣壁に擦りつけられているため。
経験した事のないあまりの激痛と、膣内の中は満足に呼吸が出来ないのも相まって、律の意識は白く染められてゆくのだった。
とても気持ちよさそうな、樹乃の喘ぎ声を聞きながら……。
――一方で、
「ンハァッ❤ ――ッハァ❤」
ディルドに埋め込まれた男を挿入して使う、あまりに酷く、残忍な行為(オナニー)。
一人の女が織りなすかような行為を、いつの間にか意識を取り戻していた健太はずっと見せられていた。
……ディルドのすぐ傍である、床の上から。
(うあぁ…………)
ディルドを挿入したお尻が、床に叩きつける勢いで落ちてくる。
左右のお尻の脂肪を、下品に打ち鳴らして。
(使う用途は違うけど……ぼ、僕もあんな風にオナニーをされていたのかな……)
自分とは違う人間が使われている所を、客観的に始めて見た健太。
それは酷く残酷な行為だった。
何故ならば男をまったく気遣うことなく、完全に玩具として使っていたからだ。
ただただ性欲を満たす道具として。
(ひ、ひどい……ひどいよ……キノちゃん先生……)
健太は激しく振り落とされるお尻の下――ビチャビチャとマンコから飛び散る愛液の雫を顔にかけられながら、心の中でそう呟く。
それでも健太はどうする事も出来ず、男を犠牲に獣のように快楽を堪能している樹乃の姿を見ているしかないのだが。
性欲を発散している、優しかった先生の姿を。
「イクッ……イッチャッ……あ……❤ あぁ……❤ ふぁぁ……❤」
マンコから決壊したかのように噴き出す放水を、浴びせられて終わる……その時まで……。
………………
…………
……
◇
~ 深夜 ~
樹乃の寝息だけが聞こえる静かな部屋の中。
彼女が寝ているベッドの下で、二人は並べられて仕舞われている。
洗浄された綺麗な姿で、他の無機質な性玩具達と一緒に。
新しく玩具箱の住人となった律。
彼も健太と同様、生涯に渡ってここで過ごしていく事になる。
日の大半は薄暗いベッドの下で過ごし、樹乃が使用する時だけ外に出される――性玩具としての日々を。
さて、律は何日と精神を保てるのか? 先住民の『ジョニー』よりも、長く保つのだろうか。
まあ、彼ならばきっと大丈夫だろう。 これは楽観的な言葉ではなく、本当に。
何故なら律は “一人” ではないのだから。
健太という自分よりも年下の少年も住んでいるのだから。
この……樹乃の玩具箱の中に。
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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!
健太と律の二人は、今後も樹乃の身体に愛用されていくでしょう。
彼女を悦ばせる快楽を与えて。
……その代わりに、二人は苦痛を感じる事になるのですが。
理不尽ですけど、しかし道具というのはそういう物ですね('ω')