「「ご馳走様でした」」
すっかり皿の上にある料理を平らげてしまったご主人様の卯月さんとお姉さん。
二人は礼儀正しく手を合わせて、それぞれ決められたように部屋の中を移動していく。
卯月さんは汚れた食器を洗いにキッチンへ。
お姉さんはリビングにへと。
「ふぅ~食べた食べた♪ やっぱり美味しいね、エロステで作られたお肉は」
「そうだね、脂っこくないからついつい食べすぎちゃうよ」
卯月さんと喋りながら、リビングにあるソファーの上にどっかりと腰を下ろして座ったお姉さん。
勢いよく座ったせいか、ソファーからはギュムッ! という音が鳴る。
痛い痛いと鳴いているみたく、悲痛のような音が。
されど、ソファーは人間が使用するために作られているために、しっかりと身体を支えていた。
今しがた食事を終えたばかりの、お姉さんのお尻や背中を優しく包み込んで。
「はぁ~まんぷくまんぷくっ♪」
使用する側の当のお姉さんは、ソファーに背中をあずけて幸せそうにお腹をポンポンと叩いている。
ソファーの事なぞまったく気にする事なく。
でも、これが人間と道具の正しい在り方なんだ。
道具という物は僕達 “ペッティー” と一緒で、人間の役に立つために生まれてきたのだから。
「ケプッ!」
満足した表情をして、下品にゲップをするお姉さん。
そんなお姉さんのお腹はすごく膨らんでいた。 きっと食卓を共にしていた卯月さんのお腹もまた、同じように膨らんでいるだろう。
(これからこのお腹の中で溶けていくんだ……。 あの写真の……生きていたものの全てが)
ゲップをしているという事は、消化活動が始まっているという事。
胃液で溶けだした “物” がガスとなり、口から逆流していってるのだ。
もうこうなれば早い。 ものの数時間後には完全に消化し尽くして、お姉さんの身体の栄養となっているだろう。
「あれ? ポン吉は何処に……あ、テーブルの下にいた。 まだお腹が減ってるでしょう? ほら、こっちへいらっしゃい、ご飯の続きをあげるから」
「ブゥッ!」
お姉さんの言葉に喜んで返事をする。
卯月さんとお姉さんが食事を終えてしまったせいで、僕のご飯が途中で切り上げられていたからだ。
それに、与えられていた食事は “足のみ” で満腹には至らなかったため。
だから僕は急いでソファーに座るお姉さんの足元へと歩いて向かった。
歩くといっても、動物みたく這ってだけども。
「わわっ! うふふ♪ そんなに急がなくても舐めさせてあげるのに」
「ブウゥ」
辿りついた僕の前に、スッと足を差し出してくるお姉さん。 これはこの足を舐めろという合図だ。
なのでさっそく頂こうと――舐めようとしたのだけど、どういうわけかお姉さんは僕を強い口調で止めた。
「待てっ!」
という、犬の躾けと同じ言葉で。
「ブゥッ!」
突然の強い口調に反射的に静止してしまう。 ――でも仕方がないんだ。
こういった躾けの言葉は、ペッティーとなってから今まで様々なご主人様たちに教えられてきたからだ。
――これは、人間が『山川 太』たちペッティーに向ける儀式のようなもの。
誰が上で、誰が下なのかの……。
だからそういった言葉を使って、弥生も示していたのだった。
お前は自分のペットなのだと。
自分が、お前のご主人様なのだと。
「お座りっ!」
「ブゥゥ」
お姉さんの言葉に、すかさず僕は足をM字に開脚して、犬と同じ格好で座ってみせる。
そのような体勢からゆっくりと顔を上げていくと、お姉さんはソファーの端に肩肘を付いて、たいそう満足気な顔をして僕を見下ろしていた。
「…………」
「ブゥゥ……」
無言の圧がかかる。
それは僕の主人らしく――然としていたので。
人同士には向けない、まさしくペットに向ける目をして。
ああ、心から屈服させられていくようだ。
ほんわかとした優しそうな人なのに、どこか……纏う雰囲気には恐ろしさもあって。
「お手、おまわり、おちんちん」
それからも順々に新しい命令を下してくるお姉さん。
僕は言う事を聞いて披露していく。
手を差し出すポーズを取ったり、その場で回ったり、二本の足で立ってお腹を見せたりして。
こんな僕の姿を、お姉さんはニコニコとした表情で見ていた。
楽しそうに……動物がする芸を見るが如く。
「うーちゃん、この子賢いね! 私が言った事を全部してくれる」
「でしょう! これまでポン吉を飼ってた人が教えていたのかな? 私が教えなくても最初から出来てたんだよ」
「へぇ~偉いね、人間の言いつけを覚えてて」
遠くのキッチンにいる卯月さんと会話をしながら、お姉さんは僕に関心しているようだ。
言葉が分かる僕にとって、出来るのは造作もないのに。
「ふふ、じゃあしっかりと言う事を聞いたポン吉にはご褒美をあげないとね」
おもむろにお姉さんは差し出していた左足を上げて、足裏を向ける。
そして、散々またしていた僕に向けて “許し” の言葉を言うのだった。
「よしっ」……と。
ペチャ…………ペチャ……ペチャ……
許しの言葉を聞いた後、足裏に向けてさっそく舐めはじめていく。
かかとからつま先にかけて舌を這わして、丁寧に。
「……君ってペロペロ上手ね。 優しい舌遣いで、私の事を考えてくれてるのが分かるわ。 ふふ、気持ち良い♪」
舐めている最中に聞こえた賛辞。 その言葉が嬉しくて、僕はさらに心を込めて舌を這わす。
左足だけじゃなく右足にも余すことなく。
カチャカチャ
遠くから卯月さんが食器を洗う騒音の中、ペチャペチャとお姉さんに聞こえるぐらいの音をわざと出して舐る。
こういった音も、ご主人様を悦ばせる材料にもなるからだ。
そうしてしばらく舐っていたら、夢中になっている僕にお姉さんが話しかけてきたのだった。
「んっ……ふぅ……ねえポン吉、足だけでたりるの?」
「ブゥ?」
突然の言葉に理解できず、見上げる僕。
まあ、足だけでたりるかと言われれば全然たりないけれども。
さっきまで舐めていたのもあって、味とかもなくなっていたので。
しかしそれがいったいなんなのだろうか?
「上の方にもっと美味しいお蜜があるかも。 ふふ、どこかな? 君の舌で探してごらん?」
その言葉の後、ゆっくりと股を広げていくお姉さん。
(あ、ああ……そっか……)
さすがに言ってる意味が分かった。
お姉さんが僕に何をしてほしいのかを。
舐めろと言ってるんだ。 あの股の間に顔を入れて……。
「……ブゥ」
されどすぐ股にまでいかずに、舌先を這わしながら足から順に登っていく。
お姉さんの脚を支えに二本の足で立って、すね、ふくらはぎ、足の皿にまで、まるで蜜を探しているみたく。
「もう、そこじゃない……違うの……」
そうする事で、お姉さんから不満の声があがる。
行動でも、もっと奥の方だと腰を突き出したりして。
しかし、僕はゆるりと舌で舐め上げていく。
チロチロと太ももに舌を這わし、中心部に中々行こうとはせず。
無論、これはわざとしている。 わざとこうして焦らして、もどかしさを与えているんだ。
ほら、その証拠にお姉さんの下着が濡れだしてきた。
僕に舐められるのを想像して、布の繊維に愛液というえっちなお汁を滲ませて。
(それにしても、お姉さんの下着すごいな……)
お姉さんが穿いているのは、黒く細い繊維で編み込まれた透けた下着。
それゆえか、よく見ると中身が薄っすらと見えていた。
キュッとヒダが閉じている、大人のオマンコというものが。
そんな閉じたオマンコの隙間から尚も愛液は垂れているみたいで、ジワジワとシミを広げ、黒という下着の色を強調させていた。
濃く……濃く……搾ったら溢れるぐらいに。
「はっ……んっ……」
太ももの先を舐めていた舌を、愛液で濡らす下着の傍――内股にまで移動させていく。
唾液をたっぷりとつけた舌で、ツツッと先端を這わせて。
「……んくぅ❤」
そうした事で、お姉さんの身体はビクンッと跳ねた。
舌のくすぐったさに身体が敏感に反応してだろう。
でもそれでも舐めるのを止めさせずに、お姉さんは僕の舌の感触を愉しんでいる様子。
火照った身体に這う舌のくすぐったい感触が、相当気持ちがいいみたいで。
――何故そんな事が分かるのか?
それは以前、僕を飼っていたご主人様が言っていたからだ。
飼っている間、毎日……毎日と僕をバター犬として使っていた人が。
だから分かるんだ。 このお姉さんの反応は、不快に思ってのじゃないって事が。
「ふーっ……ふーっ……❤」
舌を動かし、今はお姉さんのVIOのIゾーン、下着からはみ出したオマンコの端に舌を這わしている。 女性が敏感に感じる付近に、焦らす舌遣いでチロチロと。
そうする事で、上方から聞こえるお姉さんの鼻息は荒くなる。
また、透けた下着越しにお姉さんのオマンコが、独立した生き物みたく蠢き立つ。
この吐息や下着の中身の現状を察するに、相当興奮しているのだろう。
(……すっごくオマンコが動いてる……そろそろかな)
これ以上は焦らすことが出来ないと感じ取った僕は、興奮しきったお姉さんの敏感の場所に、やっと舌で触れる。 下着越しではあるが、プクッと膨れたお豆のクリトリスに。
「――ッッんぅ❤」
「ブブゥッッ‼」
そんな突然の敏感な場所の刺激にお姉さんはビックリしてか、僕を挟み込んで股をギュッと閉じてしまったのだった。
「……ブ……グゥ……ヴゥゥ」
万力の如くの太ももの力に、身体からは嫌な異音が鳴っている。
頭からも同様に、メキメキと骨が軋む音が。
物凄い圧迫感に呼吸がままならない。 同時に耐えがたい痛みが僕を苛む。
「――ッッ❤」
だと言うのにこれほどの激痛を与えているお姉さんは、堪えるような――でもどこか気持ち良さそうな声を出して、下半身を痙攣させていた。
上下にガクガクと、股に挟んでいる僕も一緒に震わせて。
これら激痛の原因の全ては――お姉さんがイッてしまったからだろう。 僕が不意に与えた敏感な場所の刺激によって達したから、こんな目に遭ってるんだ。
……でも、僕は不公平とかそのような気持ちは抱かない。
僕が痛い思いをしているのに、お姉さんだけが気持ち良い思いをしているなんてずるいとか。
何故ならこれら出来事は、ご主人様が喜んでくれているという証拠だから。
僕の行為によって、満足してもらえているという証だから。
なのでこの痛みは僕にとって喜ばしいことなんだ。
僕をバター犬にして使っていたご主人様も、すごく褒めてくれていたので。
「ッフゥ……ッフゥ…………ふぅ~❤ もう、ポン吉ったらすっごく焦らすんだもの……下着の上から舐められて軽くイッちゃったわ。 ほんと君ってペロペロがお上手ね。 これなら生で舐めさせたらどうなるのかしら……」
すっとその場で立ち上がるお姉さん。 僕が股の間に顔を埋めていたのにも関わらず。
だから、先ほどまで舐めていたお姉さんのオマンコが、僕の頭上の遥か上にまであがってしまった。 どれだけ頑張っても決して手の届かない高さ――お姉さんは僕を跨ぎ立ったから。
「す、すごい……」
ソファーに座って僕の前に晒していた下着は、お姉さんが立ち上がった事によってみるみると姿形が変わっていく。
あれほど広がっていた布面は、むっちりとした尻肉に埋まってしまったために。
下着の位置はここだと、当たり前にキュッと挟み込んで。
「――ブブゥゥ⁉」
そんな挟み込んだばかりの下着が、急に勢いよく目の前に落ちてきた。
跨ぎ立った僕の頭上で、お姉さんがズリ下したからだ。
左右で持ち上がっては落ちる両の足。
ずり下した下着を、脱ぐために。
パサッ……
(うわぁ……こ、これを穿いてたんだ……)
脱いで僕の傍に置かれた下着。 それはお姉さんが穿いていた時とは変わって、酷く小さな姿になっていた。 まるで栄養素を全て抜き取られたみたいに……。
(いや、そうじゃない。 これは元からなんだ……)
そう元から。 単に下着が元に戻っただけ。
おかしかったのは、お姉さんに穿かれたあの姿の方だ。
だってこんな小さな布を、目一杯に引き伸ばしていたという事なのだから。
お姉さんの大事な箇所を隠すために、無理やりに……。
そんな置かれた小さな下着には、今しがたまで穿かれていたという証が付いていた。
オマンコから溢れでていた愛液が……べっちょりと。
あまりに無残な姿だけども、これは下着としての役割を見事に全うした姿なのだ……。
無残に見えるこの姿は、人間の出す汚れを下着として、一身に受けていたという証であるため。
「よいっしょっと――」
下着をすっかり脱いでしまったお姉さんは、またソファーの上に勢いよく腰を下ろす。
そして緩やかに両股を開けて、お姉さんは僕を誘う。
「今度は直接に舐めさせてあげるわ」
……と。
でも、丁度そのタイミングで、キッチンで食器を洗っていた卯月さんがリビングへ戻ってきたのだった。
怖い顔をして怒っている卯月さんが。