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広域はんい from fanbox
広域はんい

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⑥縮小〇〇日記外伝 ~あの子に穿かれていた家族~

 ――人間との違いをまざまざと分からされて幾日。

 それからも僕らは変わらず使われていった。



「んぅ……そう、そのまま……そこを舐めて……あっ❤ いいわ、イきそうよ」

「は、はいっ!」


 顔のパーツや胸、おまんこにするご奉仕の仕方が上手に出来て褒められる一方で不安になっていく。


「そうそこ、少し窪んでいるそこで、グッグッて力いっぱい押すの。 ぁん❤ そう、そうよ。 気持ち良くなると穴がすぐ狭まろうとするから、頑張って押し広げなさいね。 でないと中で君たちの身体がペチャンコに潰れちゃうかもよ? うふふ……ふふっ……ぁっ❤」


 膣の中――胎内の中での人間が気持ち良くなる動き方を知っていくたびに、気付いていくんだ。


「奥の奥まで行って、うん、そうそう、中でいっぱい動いて、君たちを使用してくれてる人間の女性にアピールをするの。 僕はここにいるよって。 そうすれば君たちを感じ取った女性の腸内は活発に働き始めて、便意を感じ始めてくるから。 あ、ウンチがしたいかも? って」


 あげく、お姉さんがウンチをしやすくなるためにお尻の中での動き方すらも覚えさせられてますます。


 ――僕らは “たくさんの女の人の道具” になるために、涼子お姉さんによって作られているんだって。


 ここで、本当の意味で自分という存在が何なのかを理解したんだ。

 女の人のイヤラシイ道具とされたのならば、一時の快楽のために自分の全てを捧げて、一生尽くしていかなければならないって。

 すっごく痛いのに。 泣いてしまうほど苦しくて辛いのに。


 《……ずっとこのまま》


 だからか、その事に気づいてしまった仲間の一人が、心が耐えられなくなったが故にとうとう禁忌を犯してしまったのだった。 

 絶対にダメだと言い聞かされた、お姉さんとの約束を破ってしまう事を。



「なあ、脱走しようよ! 逃げないとずっと女性の玩具にされて生きていかなければいけないって気付いてるだろ! そんなの自分は無理だ……耐えられない。 な、なあ、お前らもどうだ? 自分と一緒に逃げようぜ!」


 別の施設から来た『稲垣 泰宏』(いながき やすひろ)が僕らを誘う。

 自分の施設の仲間が誰も頷かないから、今度はこっちに。


「いや、脱走なんて止めたほうがいいです。 約束をさせられたでしょう? ここから逃げ出そうだなんて、そんな馬鹿な事はしないって」

「うん、そうだよ! もし脱走してるのがバレたらどうするの? 今度こそ涼子お姉さんを怒らせたらどうなるか分からないよ?」


 僕らも脱走という提案に拒否をする。 お姉さんの事もあるけど、絶対に脱走だなんてできやしないって思うから。 この巨人の住む部屋からも……。


「ど、どうしてだよ! やってみないと分からないだろ! さっきも言ったけど、ここにいたらずっとずっとこのままなんだぞ? 自分の意思は関係なく、大人の女性から永遠に玩具として扱われ、弄ばれて生きていくんだぞ? そ、そんなの……生きてるって言わないだろ……」


 康広のいう事も理解できるけど、誰もが俯いてしまう。


「はは、ここにいる奴ら全員が臆病者だらけじゃないか。 いいよもう! 自分だけの力で脱走するから」

「……おい待てよ、俺もいく」


 一人で玩具の家から出ようとする康広の背中に向けて呼び止める武史。

 何故か自分も行くといって。


「ほんとうか!」

「ああ、マジだよ」

「ちょ、ちょっと! 駄目だよ武史!」

「そうですよ! ここから脱走だなんて無理ですよ! やめるんだ!」


 呼び止める僕らに構わず、武史は康広の隣に並ぶ。


「ごめん、啓介、晋。 俺は行くよ」

「ど、どうして⁉」

「こっちに戻ってきて! お願いだから」


 僕の懇願する声に、武史は静かに首を横に振る。 


「会いたいんだ……。 外に出て澄玲ちゃんに」

「……ぁ」


 こっちを見て申し訳なさそうに紡ぐ言葉に、何も言えなかった。

 知っているからだ。 武史が抱いている澄玲さんへの思いを。

 ずっと見ていたから。 恋焦がれてしまっているその様子を。


「ここにいてたら絶対に澄玲ちゃんとは会えねぇ……。 だから行くよ俺は。 お前らはここで待っててくれ。 心配すんな、脱走できたら必ず警察に助けを呼ぶからさ。 んじゃあ、行ってくるわ」


 いつもの調子の明るい声で出て行ってしまう武史。

 僕はこの時の判断を後悔している。

 絶対に止めなければいけなかったんだ。 澄玲さんへの強い思いを諦めさせてでも。


 だって、結局はお姉さんに掴まって、二人の身に最悪な事が起きようとしていたのだから。 


 ………………

 …………

 ……


 グツグツグツ……

 ここは料理を作るキッチンだろうか? 勢いよく燃え盛る炎の上に置かれた二つの小さなフライパンの中で、透明な液体が気泡を弾けさせて沸騰していた。

 その前では涼子お姉さんが長いお箸、菜箸(さいばし)を手でカチカチと鳴らしながら、その光景を感情のない瞳をして眺めている。


「キッチンですよね、ここは。 僕達をこんな所に連れてきて何をするつもりなんでしょうか」

「わ、分からないよ……。 このコップの中に武史と康広が入れられているのも謎だし」


 僕らはキッチンコンロの横、料理をする際に食材を切ったりする場所(ワークトップ)の上に置かれていた。

 黙ってここで見てなさいと言われ、そのまま放置される形となって。


 そのすぐ傍にはジュースを飲む時に使うような、透明な一つのコップが置かれていた。

 武史と康広を中に入れたガラスのコップが。


「くっ無理だ出られねぇ! 滑って登ってもいけないし……くそうっ!」

「なあ皆、そこで見てないで自分達を助けてくれよぉ! なあって!」


 必死に登ろうとしては滑るを繰り返している武史と、同じガラスコップの中から僕らに向けて両手でドンドンと叩いている康広。

 涼子お姉さんに掴まった武史と康広の二人だけが、このガラスのコップの中に入れられて閉じ込められていた。

 ワークトップにそのまま放置されて置かれている僕らとは違って、逃げ出さないようにされて。


「……そろそろ頃合いね。 さて、脱走しようとした……いいえ、私との約束事を破った子がどうなるのか、君たちはそこでみていなさい」


 何が何だか分からない僕らに命令をしたお姉さんは、手に持ってカチカチ鳴らしていた菜箸でコップの中にいる武史を掴んだ。


「へ? おわああぁぁぁっ!」

「まさか……う、嘘でしょう……?」

「に、逃げて武史……そこから早く逃げてぇぇ!」


 最悪な想像をしてしまった。 食材みたくお箸で掴まれた武史を見て、これから何が行われようとしているのかを。

 だけど、僕の想像通りに武史は温められたフライパンの元にまで移動させられていったのだった。

 お箸で摘まれて、モクモクと蒸気が上がる沸騰した液体の真上にまで。


「やめろおおッ! アツッ! 熱いいぃぃッ!」

「お姉さんやめてください! お願いします! 今後、武史には絶対に逃げ出さないように注意をしますから! だからどうか命だけは!」

「僕からもお願いします! 武史は大切な家族なんです! だからどうか、どうか涼子お姉さん――!」


 晋と僕は喉が張り裂けんばかりの大声で叫んだ。 武史を助けて欲しいと。 許して欲しいと懇願して。

 だけどもお姉さんは、とても冷たいたった一言の言葉を僕らに向けて言った。


「だめよ、許さないわ」


 ……と。


 その言葉の後、お姉さんはお箸を下げていく。

 武史を熱したフライパンの中へ入れようとして。


「うああぁぁ! 助けてぇぇ! しん、けいすけぇぇ! 死にたくないよぉ! い、いやだぁぁ! すみれちゃん! すみれちゃあぁぁんっ!」


 掴まれたお箸の中で、身体をバタバタと暴れさせてこっちへ手を伸ばしている武史。

 僕らの方も武史に向けて必死になって手を伸ばしていたけども、しかし当然お互いの手を掴めるはずもなく、武史は沸騰している液体の中へ入れられてしまった。



 ――ジュウウゥゥゥゥッ!

 まるで天ぷらを入れたかのような激しい音。

 しかしそれは一瞬の事で、すぐにパチパチといった音がキッチン内に響く。


「こ、こんなことって……あんまりですよ……うぅ……」

「いやだ……たけし……たけしぃ……」


 泣く僕ら。 その傍らで、次の獲物をお箸で掴んだお姉さんは、沸騰させてあるもう一つのフライパンの中に入れてしまう。


「もう逃げないから! いう事だって全部聞くからぁ! やだぁぁ自分もこんな風になりたくな――」


 ジュウウゥゥゥゥッ!

 掴んだ康広をお箸ごと沸騰した液体の中へ……。


「やすひろぉぉ!」

「ああああああッッ!」


 惨状を目の当たりにして、僕らと同じように悲しんでいる二人。

 二人にとっても康広という家族の一人が犠牲になったのだから当然だ。


「ね、ねえ……晋、武史はどうなったの? ねえ、大丈夫だよね? 晋っ!」

「うぅ……ぅぅ…………」


 分かりきった事を晋に聞くが、当然答えは返ってこない。

 あれほど喚き泣き叫んでいたのに、液体の中に入れられた瞬間に聞こえたジュウゥという音と共に、武史と康広の声が一切聞こえやしなくなった。

 だからもう……そういう事なのだ……。


 ゴポッゴポッゴポッ

 気泡が弾け、変わらず煮えたぎっている液体。 そんな二人を入れたフライパンの中に菜箸を入れて、お姉さんは交互にかき混ぜている。

 飛沫が飛び散らないようにゆっくりゆっくりと、隣に並ぶフライパンを行き来し、菜箸で固形物を細かくすり潰すような動きもして。


 それから少しの時間かき混ぜた後――


 ジュワアァッ!

 僕らの傍に予め置いていた二つの銀のトレイの中に、沸騰させた液体を流し込んでいくのだった。

 武史と康広を入れたそれぞれのフライパンを傾け、零さないように分けて。


「え、武史はどこ……?」


 平らな銀のトレイなので小さな僕からでも中を見渡せる。

 しかし、そそがれた液体には武史の姿がどこにもなかった。

 もう一つのトレイの方にも入れられたはずの康広の姿がどこにも。

 ただ温められたばかりの熱気を放つ、無色透明な液体だけがそこにあった。


「え? へ?」


 消えてしまった武史に、あたかもマジックを見せられた気分にさせられた僕ら。

 もしかすると僕らを驚かせるために、これはお姉さんが仕組んだショーなのでは? とすら頭に過った。

 ならどこかに武史と康広は生きて隠されているんだと、楽観的に考えたりして。


 だけどもそういうわけではなく、お姉さんは残酷な言葉を僕らに告げる。


「みんなしてキョロキョロとお友達を探しているみたいだけど、見つかりはしないわよ。 だって、お姉さんが跡形もなくこの液体の中で溶かしてしまったのだから」

「と、溶かしたって……うそ……」

「嘘じゃないわよ、ちゃんといるわよ? 身体を完全に分解されちゃっているから見えないだけで」


 トレイの中にそそがれた液体は、底まで見えるほどに澄み渡っていて綺麗だった。 汚れといった不純物がまったくない。

 だからか、この中に武史が溶けてしまっただなんて信じられはしなかった。


「ど、どうしてわざわざ武史を溶かして……。 こんな酷い事をしなくてもいいじゃないですか……」

「酷いことって、こうして溶かしたのにはちゃんとした理由があるの。 これから別の物として作るって理由が。 性具として使えなくても無為に終わらせるのは勿体ないでしょう? せっかく施設から高いお金で買ったのだし」


 お姉さんはいそいそと近くに置いてあった箱から何かを取り出し僕らに見せる。

 女性が身に着ける純白の下着を。


「え……これってブラジャーとパンツ?」

「そうよ、この下着を君たちのお友達を溶かした液体の中にじっくり浸して、繊維にコーティングさせるの。 するとすっごく丈夫になるし、吸収した汚れを繊維が分解してくれるようになるのよ」

「繊維が分解って、意味がわかりません……」

「分からない? 小さな君たちの身体は人間とは違って特殊だって話はしたわよね? 女性の体液しか摂取して生きられないし、また潰れても元に戻る身体になるのって。 その元に戻ろうとする効果が、身体を溶かした後も続いているのよ。 目に見えない小っちゃな君たちの細胞が、元に戻ろうと一生懸命に女性の体液を求めて」

「な、なにそれ……」

「今の世の中は、君たちを溶かして作った下着が女性の間で流行っているの。 煩わしい汗を吸収して臭いを消してくれるし、股間部の汚れもパンツが吸い付いて綺麗にしてくれて便利だから。 もちろんここの会員以外の多くの女性は、人間だった男性の小人を材料にして作られてるなんて知らないけど」


 僕らに笑みを向けたお姉さんは、手に持つ菜箸で上下の下着を挟み込み、器用にトレイの中にある液体に浸す。


「ふぅ、でも丁度良かったわ。 プレゼント用にオーダーメイドで作った下着の注文を受けていたから。 二つの若い小人を失うのは痛いけども、でも “奥様” にも “道具の調達” のお礼にもなるし、娘のあの子もきっと喜んでくれるでしょう。 ん~っ! さて、だいたい一時間ほどで吸いきるかしら。 私は少し席を外すけど、君たちはそこでみていなさい。 お友達が下着になっていく様を」


 一人喋っていたお姉さんは、ドシドシと足を踏み鳴らしてキッチンから退室していった。


「ぁぁ……」

「そんな……武史……」


 後に残された僕ら。

 お姉さんが言うように銀のトレイの中を見ると、さっそく下着は二人を溶かした液体をジワジワと容赦なく繊維に染み込ませていたのだった。

 ……まるで同化をするかのように。


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ここまで読んでくださり、ありがとうございます!

プレゼント用として作られた下着。

果たして彼らを材料にした下着は喜ばれるのでしょうか……。


ちなみに康広はブラジャー、武史はパンツの繊維に染みこませられました('ω')


⑥縮小〇〇日記外伝 ~あの子に穿かれていた家族~

Comments

感想ありがとうございます。 旧型の下着の流れから、便利だからこそ新しい下着も流行ってしまいました。 材料にされている者にとっては不幸ですけど('ω')

広域はんい

投稿お疲れ様です。 小人を材料にしている下着が、何も知らない女性の間で流行っているというのは凄く良いですね。 存在に気付かれずに使われるのがとても好きです。

まんた


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