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夜空さくら from fanbox
夜空さくら

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×××シスターが生まれた時②

■ とある世界の、とあるシスターが生まれた時のお話。強大な力を得て好き勝手振舞う人類の敵――淫魔に対抗するために人類が試行錯誤するお話です0w0クワッ!

■ 魔王を討伐にいく勇者パーティ、のように見えますが、本命はヴィクトリカのみで他はおまけです。まあ、このお話に普通のシスターとして出て来てる時点で、色々お察しですが……ーw-;

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 淫魔は人を始めとしたさまざまな種族からその精力と魔力を奪い、もはや普通の人間には手の付けられない存在に進化していた。

 人類が淫魔に支配される未来が訪れようとした時、人類の希望として立ったのが、神職の者たちであった。

「神より恩寵を賜った我らが、淫魔を滅してみせましょう!」

 人々の前に立ち演説しているその人物は、敬虔なシスターであった。

 年齢としては二十代前半ほどであり、とても若い人物であったが、その身から溢れる威厳は確かなものがある。

 希望を込めて彼女に向かって祈る人々。

 そんな人々の希望を背負って、シスターは淫魔が支配しているという町へと向かった。

 町へと向かう馬車の中には、そのシスター以外に三人の同行者がいた。

「し、シスター・ヴィクトリカ。もう少しで目的の町に到着します」

 馬車の御者台からそうシスター・ヴィクトリカに声をかけたのは、彼女より年若い女性であった。

 彼女の名前はイル。ヴィクトリカが信仰する神の信者であり、馬を扱う技量があることから選ばれていた。

 馬車の中で瞑想していたヴィクトリカは、ゆっくりと瞼を開き、金色の瞳を露わにする。

「わかりました。皆さん、おそらく淫魔はすでに我々の接近に気付いていることでしょう。警戒してください」

 ヴィクトリカの言葉を受け、初老の男性がひっそりと笑う。

「ふふふ……お任せください。淫魔に惑わされ、操られている者はワシが請け負いましょう」

 その手には杖を持っていたが、その身のこなしに危ういところは全くない。

 彼はエクソシストと呼ばれる、武闘派の神職であった。

 名をオーエンという。

 吸血鬼や幽霊など、人に仇なす魔物を多数屠って来た実績がある。

 いわゆる歴戦の猛者であり、性欲も枯れている年齢であることから、同行者に選ばれていた。

「頼りにしています。オーエン様」

 最後の一人は、ヴィクトリカと同い年くらいの、同僚のシスターであった。

「それにしても、やばい気配がいまですら感じられるねぇ……ほんとに大丈夫なのかい? ヴィー」

 少し蓮っ葉な態度で、とてもまともなシスターには感じられなかったが、だからこそ彼女は選ばれたのだ。

「私がダメだったときは、あなたに任せます。頼みましたよ、レイチェル」

「へいへい。まあ頑張るケドさ。あたしに面倒なことさせないでよね」

 憎まれ口を叩かれつつも、ヴィクトリカはそのレイチェルの言葉の真意を理解していた。

 要は負けるなと言っているのだ。彼女なりの気遣いの形であり、ヴィクトリカのことを心配しているのだ。

 ヴィクトリカが笑顔を浮かべた時――御者台にいたイルが悲鳴を上げる。

「きゅ、急に馬が……!」

 馬が暴れ出して、連結されている馬車が大きく揺れる。

 ヴィクトリカが前につんのめって倒れそうになったのを、レイチェルが抱き留めて支えた。

 レイチェルはシスター服にも関わらず大きく股を開き、バランスを取っている。

 大きく揺れる馬車の中から、オーエンが軽やかに飛び出して、御者台のイルを抱えながら右手を振るう。

 馬と馬車を繋いでいたハーネスが切断され、興奮した馬はそのまま飛び出していってしまった。

「怪我はありませんか?」

 オーエンは突然の事態にも慌てず、抱えたイルにそう話しかける。

 片腕で軽く抱え上げられているイルは、目を丸くして顔を真っ赤にしながら、何度も首を縦に振った。

「あ、ありがとうございます……! だいじょうぶ、です!」

 イルが地面に降ろしてもらいながらお礼をいう。

 そこにヴィクトリカとレイチェルも外に出て来た。

「さすがはオーエン様ですね」

「軽やかすぎるよね~」

「お褒めに預かり恐縮ですな。……しかし、よく調教されていた彼らがああなるとは」

 オーエンはその目を鋭く細めて、町がある方向――言いようのない重圧を感じる方向を睨みつけた。

 そのオーエンの言葉に、ヴィクトリカも頷く。

「いまのは軽い様子見でしょうね……町に近づく者に対して、あのように興奮させて我を忘れさせるような影響を与えているようです」

「あたしらは平気だけど……このままだとイルがヤバいんじゃない?」

 そう言いながらイルの方を見るレイチェル。

 イルは両手を祈りの形に組んで、胸を抑えていた。

「い、いまのところは、特に……大丈夫、みたいです」

 イルが祈りの形に組んだ手の中には、十字架のような信仰のシンボルが握られていた。

 彼女たちの信仰する宗教のシンボルは涙型の宝石であり、ほとんどの信者はペンダントのようにして首からぶら下げている。

 宝石からは青い光が滲んでおり、それから感じる暖かな感覚がイルの全身を包み込んでいた。

「事前に打ち合わせた通り、破邪の力は出来る限り温存します。向こうに警戒されてしまいますし。しばらくは二人に頼ることになりますが……」

「はいはい。任せてちょうだい」

「問題ありませんぞ」

 レイチェルとオーエンは自信を滲ませながらそう応えた。

 オーエンはいうまでもなく、レイチェルもまた優れた戦闘力を有しているのだ。

 力強い三人の様子を見て、イルはその場にいられることの幸運を噛み締めていた。

(もしかしなくても……私、今後千年語られる神話の現場に居合わせているのでは……!?)

 実際、世界を支配せんとする大淫魔を討伐する瞬間に立ち会うことになる可能性は高かった。

 イルの名前は語り継がれなくとも、その場に居合わせられたというだけで、言いようのない高揚感がイルを震わせる。


 ただしそれは、ヴィクトリカが淫魔を討ち果たせれば――の話だった。





 イルが目を覚ました時、そこは厳かな聖堂の中だった。

 背もたれのある椅子に座らせられているようで、寝かされているよりも視線はかなり高い。

「んぅ……?」

 目を覚ましたばかりで混乱しながら、イルは手で瞼を擦ろうとして――その手が全く動かないことを理解する。

 椅子のひじ掛けに置かれた彼女の手には、分厚い金属の枷が嵌められており、椅子と一体化していた。

 自分の体の自由が奪われていることを認識し、驚きでイルの頭が冴えていく。

「んっ、う……!?」

 声を上げようとした彼女の口には枷が嵌められていた。

 金属で出来たその枷は口を開いた状態で固定する形になっており、下顎が全く動かせない。

 舌は押さえつけられているわけではなく自由に動かせたが、あまり意味があるとはいえなかった。

「んぁっ、あっ……! はぅっ!」

 開きっぱなしになっていた口からは涎が垂れ流しになっており、顎を伝って落ちそうになっていた。

 イルは咄嗟に上を向いてそれが垂れないようにしようとしたが時すでに遅く、垂れ落ちた涎が彼女自身の体にかかる。

 その唾液がかかった時、イルは自分が跳んでもない格好をしていることに気付いた。

(私……裸……っ!?)

 イルが着ていた服は全てはぎ取られており、生まれたままの姿で椅子に座らせられていたのである。

 イルの発育は年齢相応のもので、特に胸が大きいわけでも、体のスタイルが特別優れているわけでもなかった。

 しかし女性の身体であることに間違いはなく、胸の膨らみの上を唾液が伝っていく感触をハッキリと感じ、イルの体がビクビクと跳ねる。

「フーっ……フーっ……!」

(一体ここは……? ヴィクトリカ様やオーエン様はどうなって……っ)

 自分の置かれた状況に体を震わせながらも、イルは周囲をきょろきょろと見回す。

 そして、気づいた。

 厳かな大聖堂の中に、無数の人が立っていることに。

「……んぅっ!」

 あまりに静かだったため、すぐには気づけなかったが、気づいてしまえばイルはその向けられる視線の強さに体を震わせざるを得ない。

 イルの体にその無数の目から視線が向けられていて、嘗め回すように動いていた。

「……っ! フーっ……! フーっ……!」

(い、イヤ……ッ! みない、で……っ)

 年頃のイルがそう思うのは当然だ。ただでさえ肌を晒すのも恥ずかしいのに、剥けられている視線の数は一つや二つではない。

 イルの全身を覆って余りあるほどの数の視線が向けられているのだから。

 イルは非常に恥ずかしく感じ、その体を震わせる。

 そんな彼女の背後に、怪しげな人影がどこからともなく現れた。

 体を竦め、目を瞑って視線に耐えようとしているイルの体に、後ろからその人影の手が回される。

 その手は女性のもので、細くて嫋やかな指がイルの胸を優しく鷲掴みにした。

「んぅっ!?」

 強い快感がイルの全身を駆け巡る。

(た、ただ、触れられてるだけなのにぃ……っ!?)

 軽く胸を揉まれているだけとは思えない気持ちよさに、イルは困惑する。

 イルの耳元で、彼女の胸を揉んでいた者が囁いた。

「あらぁ……♡ そんなに気持ちいいかしら? イルちゃん♡」

 その声は、イルの記憶にない声だった。

 しかしまるで昔から知っている友人の声のように、心地よくイルの耳の中に滑り込んでくる。

 イルの胸を掴んでいたその者の指が、硬くなっていたイルの乳首を引っ掻いて刺激する。

「~~~っ♡」

 軽く刺激されただけで、イルは全身が震えるほどの快感を味わってしまう。

 明らかにおかしなことだったが、気持ちよさに体が蕩けてしまいそうで、イルは目を見開いて悶えた。

 座面についた尻をくねらせて、快感を堪えようとする。

 しかしそれは、彼女自身の中から溢れ出た滑りを実感する結果にしかならなかった。

 彼女がお尻を揺らす度に、くちゅくちゅといやらしい音が鳴り始める。

「はーっ……♡ はーっ……♡ はーっ……♡」

 息を荒げながら快感に翻弄されていると、イルの胸を刺激していた手の持ち主が彼女の前に移動してくる。

 その人物は、人間の女性と変わらない姿をしていた。

 しかしその背中から生えている小さな翼と、お尻の辺りで動く細長い尻尾が、彼女を人外の者だと示していた。

(い、淫魔……っ!)

 人類に仇なす敵。

 イルでさえ知っている淫魔の特徴に合致しているその存在が淫魔だと理解するのは簡単だった。

 恐ろしい存在を前に、イルの体が硬直する。

 そんなイルの姿を、淫魔は楽し気に眺めていた。

「あらあら……♡ そんなに怯えなくていいのよ、イルちゃん♡ あなたたち人間は私たち淫魔を誤解してるわ♡」

(き、聞いちゃダメ……ッ)

 イルは目を閉じ、淫魔から顔を背ける。

 淫魔の甘言は堕落させようとする一手であると言い聞かされていたからだ。

 信仰する神の敬虔な信者であるイルは、淫魔の誘惑に惑わされてなるものかと必死に顔を背ける。

 そんな彼女の乳首を、正面から淫魔が弄り始める。

「んひぃっ!」

 口から空気を漏らしながらイルが悶える。

 ピンと尖った乳首はイルに強い快感を与えており、その頂点から発される気持ちよさにイルの体は勝手に跳ねていた。

「うふふ……こんなに反応がよくなっているのに、我慢するなんてもったいないわよ、イルちゃん。その体を私の手に委ねて……気持ちよくなっちゃいましょ♡」

「ふぅうっ……! んぅっ! んぅうっ……!」

 イルは淫魔の囁く言葉に頭の中まで震わされながら、必死に耐えていた。

(だ、だいじょうぶ……っ♡ きっと、耐えていれば……ヴィクトリカ様たちが……っ♡ 助けて……くださる……ぅっ♡)

 どうして自分が捕まっている状況にあるのか。

 イルは相変わらず思い出せていなかったが、それでもヴィクトリカたち三人のことを信じていた。

 きっと彼女たちが助けに来てくれる――そう信じて、希望を抱いていた。

 そんなイルの抗おうという思考を読んだのか、淫魔はニタリと粘度の高い笑みを浮かべる。

「うふっ♡ 助けがくるって思ってる顔ね……♡ そんなあなたに、いいものを見せてあげましょう」

 淫魔はそう告げると、指先をパチンと鳴らした。

 するとイルの座らされている椅子から少し離れた位置の床に、真っ黒な水たまりのようなものが染み出す。

(あれは、いったい、何……?)

 淫魔が何を見せようとしているのか理解できないイルは、その水たまりを注視する。

 その真っ黒な水たまりの中から、手足の短い四足獣のようなものが這い出して来た。

 水たまりのようなものはかなりドロドロとした粘液のようなものらしく、その全身はその粘液によって真っ黒に塗り潰されている。

 最初、イルはそれが何なのか理解出来なかったが、ほどなくしてそれが何なのか理解出来てしまった。

 余分な粘液が垂れ落ちていく過程で、その何かの体のシルエットが明らかになったからだ。

(あれって、もしかし……っ、人間、なの……!?)

 全身真っ黒で髪型も何もなくなっているため、個人の判別は出来なかったが。


 それは間違いなく、両手足を折り畳む形で、肘と膝を使った四つん這いにされている――人間の女性だったのだ。



つづく


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