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夜空さくら from fanbox
夜空さくら

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繰り返し転移する俺/私は成り上がりを夢見る 自慰を経て再び異世界へ

■ あらすじ:とある普通の男子高生・降永貴志は、夜寝る度に女性として異世界に転移していた。夢とも思えるその現象だったが、その世界で貴志は山賊を生業とする極悪人に見つかってしまっていた。人を犯すも殺すも躊躇わないその極悪人に、幾度となく犯され、殺されてしまう貴志。死ぬ度に同じところからやり直しになってしまう。最悪の状況から逃れるため、貴志はその男に『都合のいい女』として媚び、その世界での成り上がりを目指すのだった。

■ 異世界にとんぼ帰りしちゃう貴志なのでした。貴志は異世界で女性として長く過ごしていたため、体は処女でも感度は色々あがってしまっています。その辺を考慮に入れて自慰しなかった結果というわけですーw-ウム

■ あと数回でこのお話は一区切りつけます。ぶっちゃけ「俺の、私の成り上がりはこれからだ!」エンドですが、気が向いたらまた続きを書く予定です0w0クワッ

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 自分の体に処女膜があるということに気づいた俺は、それをどう捉えたらいいのか分からなくなった。

 なにせ今まではゴルの奴に早々に散らされることが多かったし、ゆっくり確認する余裕もあまりなかったからだ。

 それがいま、誰かに邪魔される心配はあまりない状況で、指先に感じられている。

 身体自体は火照っていて、興奮もしているけれど、これを指で破ってしまっても良いのだろうか。

 自分の感覚では、すでに何十回と貫かれた経験があるから初めての感覚はあまりない。

 しかし実感としてはないとはいえ、処女膜が実際にあるのは事実。

(初めて挿入されると痛いんだよなぁ……今までは気にしてる余裕もなかったけど)

 無理やりバンジーを飛ばされるのと、自らの意思で飛ぶのとでは、覚悟のしようが違う。

 少なくとも、このまま指で破るには、俺自身の覚悟や思い切りが足りなかった。

(いままでは死ねば全快してたけど、今後はどうなるか分かんないしな……)

 向こうで負った傷が引き継がれている様子はないけど、今後はどうなるかわからない。

 ズキズキ痛む股間の状態で向こうに行くことになったら最悪だ。

(毎回痛い思いするのも嫌だし、あとで剣に確認しとこ……とりあえず、いまは……)

 奥まで刺激できないのは少しもどかしいが、そこをイジらなくても、楽しみようはある。

 そう考え直した俺は、中に挿し込んでいた指を引き抜き、改めて股間全体を刺激し始める。

「ん……っ」

 柔らかく膨らんだ恥丘を揉むように刺激しているだけなのに、口から声が自然と出かけてしまう。

 こんなに気持ちいいなら、中を刺激しなくてもイケそうだ。

 そう思った俺は、割れ目の中から滲み出してくる愛液を指先に絡めて、ますますその指での刺激を高めていく。

 腰が勝手に跳ね、その勢いで股間を抑えていた指が強く擦れた。

「はぅっ!」

 どんなに我慢しようとしても、声が漏れてしまう。

 いくら認識を弄れるとはいえ、喘ぐ声を聞かれてしまうのは恥ずかし過ぎる。

 俺はあとで洗うつもりで、その場にあった枕を噛んだ。

 口を塞いで、物理的に声が漏れないようにすると、さすがに大きな声は上げられない。

「んぅ……っ、ふ、くぅ……っ!♡」

 刺激するたびに反応してしまう敏感な体に辟易しながら、俺はひたすら指を動かし続けた。

 ヌルヌルした感触はどんどん高まり、もう手のひら全体が濡れているような状態になっていた。

(そろそろ……いいかも……!)

 十分過ぎる興奮状態に自分が達していることを予感した俺は、いよいよ今まで触れていなかった場所に触れてみることにした。

 その場所とは――クリトリスだ。

 最初はあまり存在感を示していなかったその部位は、いまはぷっくりと大きく膨らみ、血の流れがすごく集まっていることがわからった。

 全体に触れるついでに触れるだけでもかなり気持ちいい感覚を生み出しているのに、さらにそこに集中して触れればどうなるのか。

 怖さ半分、期待半分で俺は指先をそこに向けて伸ばす。

 だけど、いきなり指先を伸ばしたのは失敗だった。

 指先に触れたそれを、反射的に摘んでしまったからだ。

「〜〜〜〜っ!♡」

 目の前でパチパチと白い花火が弾けて、意識が飛びかける。

 指先を離したいのに、強い快感に硬直した身体は俺の思う通りに動いてくれない。

 かえってクリトリスを引っ張る結果になってしまい、余計に強烈な感覚が俺を貫いていく。

 気絶しないよう、意識を保つので精一杯だった。

「ふっ、うっ、ふぅっ、んぅっ……!♡」

 こんなにじっくりオナニーしたことなんてなかったから、すごく気持ちいい。

 意識が飛びそうだ。少し刺激に慣れてきた俺は、摘んだクリトリスの頭を指で挟むようにして撫でる。

 最初に触れた時よりクリトリスは大きくなってるようにも感じる。刺激しているのだから、その分実際に大きくなっていても不思議ではないが。

 俺はそんな事を考えながら、ひたすらクリトリスをイジメ続けた。

 何度も視界が白く染まって、軽く絶頂している。声はともかく、息が苦しくなって来た。

 男のオナニーの時には、こんなに息苦しくなることはなかった。射精というゴールがあるし、男だったらこんなふうになる前に、とっくにゴールしてしまっている。

(こんなに気持ちよくなれるものだったんだ……!)

 散々女として色々経験したけれど、こんな風になれたことはなく、その事実に感動してしまう。

 そんな風に刺激し続けていたら、いよいよ限界が訪れる。

 頭の中が真っ白になって、体がガクガク跳ねる。

「〜〜〜〜〜っ!!♡♡♡」

 今まで経験した絶頂の中で、間違いなく一番気持ちいい。

 気持ちいいこと以外何もわからなくなって、浮遊感に包まれ――そして、終わった。

 多幸感と満足感、そして虚脱感。

 様々な感覚が同時に襲いかかってきて、俺はすごく不思議な気持ちだった。

(あ……やばい、かも……)

 意識が薄れていく。まさか気持ちよさで意識を手放すことになろうとは。

(あれ……この場合、どうなるんだ……?)

 俺は寝たり気絶したりすると、転移してしまう。

 殴られて気絶して転移したことはあったけど、絶頂した気持ちよさで気絶した場合はどうなるのか。

 自分の迂闊さを後悔したが、時すでに遅し。

 俺の意識は徐々に薄れていきーーやがて完全に途切れてしまった。



 そして次に目を覚ました時、俺は異世界の物置部屋の床に転がっていた。

(転移しちまったのかよ……!)

 こっちでは散々回されたあとのはずだったが、身体に重みは感じない。

 転移ごとにリセットされるのか、それとも別の法則があるのかーーそれよりいまは周りの状況を把握することだ。

 見える範囲、感じられる範囲に人の気配はない。

 俺を犯した奴らは完全に俺を放置して去っていったらしい。

 とりあえず急いで物陰に隠れながら、俺は自分の胸に手を当て呼びかける。

「おいっ、聞こえてるか……!? 起きてくれ!」

 体の中にあるはずの、あの剣に向けることを意識して呼びかける。

 すると、待つという間もなく、返答があった。

『なんだ、もう転移したのか』

「するつもりはなかったんだけどな……! それで、聞きたいんだけどお前ってこっちの世界で力を振るうことはできないってことでいいんだよな。それは仕方ないとして……見たり聞いたりはどこまでできるんだ?」

『あくまで我はお主を起点にしたことしかわからん。お主が聞いたり感じたりしたことを細かく分析することはできるが』

「なるほど……じゃあ、この物置の中に、お前みたいに有用だけど放置されてるものとかないか? ゴルたちに勝てるかとかじゃなくて、この詰んだ状態をなんとかしたい」

 だいぶざっくりとした要求だったけど、俺の記憶やらなんやらを全部把握しているのだとすれば、これで伝わるはずだ。

 剣が少し考え込む。俺はその間にも情報を増やすため、物置内に無造作に積まれたものに目を通していく。

 いまの俺がすごい武器を手に入れても、人殺しもなんでも簡単に、躊躇なく出来るゴルたちに勝てるとは思わない。

 だから、ゴルたちから隠れられたり、あわよくば空間転移などでここから逃げられさえすればいい。

 そのために使えるものがあればいいのだけど――と思っていたら、剣が唐突に告げた。

『そこの箱の影に落ちている古ぼけた人形があるだろう。それに血を与えるのだ』

「人形……に、血!? 大丈夫なのか?」

『状況を打破するきっかけになるだろう』

 剣は淡々とそう言ってくれるが、果たして本当に大丈夫なのだろうか。

 だが迷っている暇はない。こっちの世界でどれくらい気絶していたかはわからないから、いつゴルやその配下のクソ野郎たちが俺を探しに来るかわからない。

 来てしまったら、おそらくは酷い目に遭わされる。

 状況を打破するために、多少危険でもやらなければならない。

「信じるからな……!」

 俺はそう呟きつつ、近くに落ちていた木の破片を手に取り、それを二の腕の辺りに思い切り突き刺した。

 不本意だが痛みには慣れている。

 それにここで自分を傷つけることを躊躇って、それでもっと最悪な状況になる方が恐ろしい。

 ゴルたちに死なない肉便器として扱われるなんてまっぴらごめんだ。

「ぐっ……!」

 破片は深々と俺の腕に刺さり、その傷からジワジワと血が滲み、垂れていく。

 ポタポタと勢い良く血が垂れて、地面にまだら模様を生み出す。

 それを床の上に落ちている古ぼけた人形に向けて垂らした。

 最初は何も起きなかったが、その注いだ血は人形に吸い込まれていき、あっという間に消えてしまう。

 明らかに普通の人形じゃない。心なしか、その人形が纏う空気が禍々しくなった気がする。

「お、おいこれ……大丈夫なんだよな?」

 祟り殺されそうだ。そう感じた俺が剣に尋ねると、剣は平然と答えやがった。

『大丈夫か大丈夫でないか、どちらかと言われれば大丈夫ではない』

「おいっ!?」

 裏切られたような気がしたが、剣は冷静に続ける。

『だがお主にとってはこの状況を打破する一助になるだろう』

 一体何が言いたいんだ。

 もっと詳しく教えて欲しかったが――その前に目の前の人形が動き出す。

 禍々しい気配を滲ませながら、その体が大きくなっていく。

 子供が抱えられるサイズから、一気に人間大に。そしてさらに巨大化して、見上げるほどの大きさに。

「う、ぉ……!」

 怖気が走る見た目をしていた。

 なんというか、ホラー映画に出てくる超やばい怪異とでも言えばいいのか。全体的に血塗れだし、顔は整っているようにも見えるが、思いっきり口が裂けている。

 目は血走るどころか、真っ赤に発光していた。

 その光り方も、やたらおどろおどろしいというか、人魂を直接そこに焚べているような、とんでもなさを感じる。

(絶対これやばいやつじゃん……! なんでこんなのが放置されてんだよ!?)

 怪異の中にもグレードやらランクやらがあるとすれば、コイツは間違いなく最上位だ。普通なら抗えないヤバさを感じる。

 そいつは部屋の高さ的に自然と四つん這いになっていたが、その結果人間から外れた存在っぽさが際立ち恐ろしさが増している。

 こっちを見ているように感じた。

(おいこれほんとに大丈夫なんだろうな……!? やばい感じしかしないんだけど!?)

『問題ない。お主にとっては、な』

 やけに自信満々に告げた剣の言う通り、その化け物は唐突に俺を覗き込むのをやめると、いきなり入り口に向けて走り出した。

 そして割と丈夫に見える扉を体当たりで破壊し、外に飛び出していく。

 にわかに砦の中が騒がしくなる。いきなり砦の中から轟音が鳴り響いたのだから無理もない。

 呆然とそれをみていると、剣は説明してくれた。

『今の人形はいわゆる呪いの人形だ。血が枯れて休眠状態になっていたのが、お主の血を得て蘇ったのだ。人間に対する憎悪を持ち、魂を持つ者を襲う』

「ヤバいやつじゃん! ……あれ? なんで俺は無視されたんだ」

『あれの目的は人間の魂だ。魂が食えなければ襲う意味がない。お主は我の力で魂が固定されているからな。例えるなら特殊な樹脂でコーディングされて店頭に飾られているディスプレイだ』

「ああ、なるほど……」

 だから無視されたということであるらしい。

 さっきから部屋の外で凄まじい悲鳴と怒号が飛び交っているのだが、恐ろしくて外まで見に行く勇気が出ない。

 これまでのループの中でそれなりに凄惨な光景を見たこともあったけれど、明らかにそれとは毛色が違う。

「……静かになるまで待ってて大丈夫かな?」

『むしろその方が良かろう。いくら向こうにその意志がなくとも、あれの攻撃に巻き込まれれば体が損壊させられるだろうからな』

「……大人しくしとく」

 剣の効果で死ぬことはないはずだが、どっちにしても痛いのは嫌だ。

 チキンと言われようと、俺はじっとその場で嵐が過ぎ去るのを待つことにした。

 そして程なくして、砦の中が静かになる。

 あれだけ聞こえて来ていた悲鳴や怒号が一切聞こえない。

 時折、物が崩れる音が微かに聞こえる以外は静かなものだった。

「……行けそうか?」

『問題なさそうだ。早めに動いた方がいいな』

「だな」

 ループする中で、俺はこの砦が数週間後に爆発することを知っている。

 ゴルたちを討伐しに来たと思われる何かの、極大魔法か何かに巻き込まれるのだ。

 実際は何もわかっていないに等しく、わかっているのはただ長居しすぎると爆発に巻き込まれて死ぬということだけ。

「あの爆発、あの人形のせいとかじゃないよな?」

『それは違うな。もしもあれが原因なら、お主はその時に魂を食われて死んでいるからだ』

 容赦のない予測をしてくれる。だが、きっとその予想は正しいのだろう。

 とにかく早く逃げるに越したことはない。

 ゴルたちの持ち物を拝借して最低限の準備を整え、この砦を離れることにしよう。

 そう思った俺は、物置部屋から外に出た。


 外に出た俺の目の前に――さっきの人形が血塗れで立っていた。



つづく


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