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【櫛田視点追加】櫛田桔梗の不運 ―あるいは山内春樹の天赦日②―

★指先に感じる温もり (きっと今日は神様が俺に与えてくれたラッキーデーなんだろう。いくら日頃の行いが良い俺でも、こんなにハッピーで夢のような展開が連続して良いはずがない。それかもしかしたら、幸運が過ぎる俺は他の連中よりも寿命が短いのかもしれないな)  ある種の現実逃避にも似たような感慨を山内春樹は持っていた。  今日、彼の人生の新しい1ページが刻まれた。これは彼にとって紛れもない記念日だ。普段はモブキャラ、どころか女子からは若干疎まれている彼が、クラスのアイドルである櫛田桔梗のショーツを剥ぎ取った日なのだから。    陽光指す休日の保健室にて、2人の男女はそれぞれに心の中で葛藤していた。2人の体勢は客観的に見れば非常に特殊なものだった。  かたや女子は仰向けに寝転びつつも上半身を布団で隠し、何故か白いスカートと黒のハイソックスを着た下半身を曝け出している。また男子は彼女の足に馬乗るような格好でもって、目の前の女子の股間に熱視線を送っていた。  女子、櫛田桔梗はこれから健康優良児検査の名の下、男子、山内春樹の手によって下着を剥ぎ取られる。桔梗には、いや桔梗に限らず全ての女子が忌避する内容の羞恥検査だ。あろうことか男子に、それも山内如きに自分の大切な下着を脱がされるなんて。普通なら有無を言わさず放棄し帰宅するのだろうが、退学のかかるこの検査は、桔梗にとって自身の拒否許容に関わらず避けることはできなかった。そう、桔梗にとってこれは最早、悪意と欲望によって貶められた試練だったのである。そして同時に山内にとってこれは、神様が赦してくれたまたと無いビッグチャンスデーだった。  双方向の感情が飛び交うカーテン内を想像し、監督役の男性医師はニタリと笑う。     (おっぱいは拝む事ができた。いよいよ次は大本命だぜ)  待ちに待った”下“の脱衣に対し、山内は実に慎重に、緩慢かつ細心の注意を払い実行することにした。その理由はもちろん、女子の下着を脱がすという人生初体験イベントが故の緊張もあるのだが、本質は桔梗のパンツを脱がすという、本日最高の瞬間をできる限り時間を引き延ばして嚥下したいという欲望があったからだ。  お尻を上げてくれた同級生のスカートの中に手を差し入れ、ショーツのウエストを手探りで探し、人差し指をかける。そして手繰り寄せるように指を引けば、ウエストゴムにつられてフロントや、背面のゴムも同様にずれる音がする。すす、という衣擦れの音が静まり返った保健室の中央、少女のスカート中から確かに聞こえていた。山内は1音とて聞き逃すまいと全聴覚を同級生の下半身にむけている。 「っと…」  程なくして、ショーツを引っ張る山内の指先に抵抗が生まれた。同級生の尻が、脱げようとする下着の進行を阻んでいるからだった。 (さすがデカ尻)  年相応に成熟した桔梗の臀部は、スカートや体操服越しにでも山内を常々誘惑していた。桔梗本人はあどけないし、普段の会話や仕草に所謂“大人の女性のエロさ”は感じない。でもぷくりと膨らんだ胸や上向きに弾けたヒップは、彼女の印象と真逆に作用し、そのギャップが山内をはじめとした男子諸兄の劣情を掻き立てる。  そんな乙女の秘密だからこそ、自らを隠そうと躍起になって抵抗するのは当然かもしれなかった。山内は桔梗の尻からの抵抗が嬉しく、しかしもどかしかったので指にかける力をいっそう強める。山内と桔梗の尻の力比べ。パンツの引っ張り合いだ。  ぐいぐい  ぐぐぐ     ずりん  結果は山内の勝利に終わった。健闘虚しくショーツのゴムは桔梗の尻たぶを離れ、その勢いのまま太もも付近までずり下がる。スカートの中にいるためその姿こそ見えないものの、負けを認めた可愛らしいお尻はみっともなく自らを晒し出していた。主人の尊厳を守るとこができなかったことを悔やむように、白く大きな桃は暗い影の中で蹲っている。 (後で“お前”もたっぷり見てやるからな。でもまずは……)  山内の指にさっきのような抵抗感は無い。となれば後はただずり下げるだけ。1cm、1cm。カタツムリの歩みで桔梗のスカートから這い出てくる彼の手は、しかして未だに肝心の獲物を運び出していなかった。 (くそ。まだパンティは見えないのか)  自分で自分を焦らすという特殊なプレイ。早く魅惑の聖布を拝みたいという欲と、この時間を楽しみたいという欲がぶつかり合う。既に荒くなっていた息がより猛々しさを増していく。  1mm、1mm。やがて彼の眼下には、今しがた桔梗のスカート内に潜り込んでいた人差し指が現れ始めた。 「オ……オレンジ…」  そしてついに山内は、自らの指が手繰り寄せて来た獲物の一部を確認することとなる。縁に黒のラインの入った白いスカートから引っ張り出されたそれは、真夏の太陽もかくやと言わんばかりの眩く元気な色を放っていた。 「これが桔梗ちゃんのパンティ………ゴクリ」  生唾を飲んだ山内は、一度呼吸を整えるとさらに指を下げる。なおも大部分を隠している下着を、スカートの中から完全に引き摺り出すためだ。 「もう少し……もう少しだぞぉ…」   ずるるる 「きたっ!って、リボンまで!?……ヤベェ…桔梗ちゃんのパンティ可愛過ぎるって!!」  なんと桔梗のショーツのフロントには、黒く細い紐でできたリボンがあしらわれた。女子の下着にはよくあるデザインなのだが、AVはさておき一般的な下着には疎い山内にこの刺激は強すぎたようで、あろうことか自分のためのプレゼントかと錯覚してしまったようだ。いっそこのままズボンを下ろし、限界まで怒張しているこれを慰めたくなったが、すんでのところで我慢する山内。 (まだだ。まだ俺にはやる事がある)  一度冷静になった彼は気を取り直し、ポケットからスマホを取り出した。  パシャリ 「えっ」  布団の中から小さな声が聞こえた気もするが、彼は気に留めず記録した画像を確認する。1発オッケーの出来にニヤけながらガッツポーズする山内。  制服のスカートを少しだけ乱した肉々しい太ももの下方には、白いスカートと対比するような黒いソックスが写っており、さらにスカートとソックスのちょうど中間には元気なオレンジ色パンティがいた。脱ぎかけの下着は、両太ももに引っ張られリボンが伸びていたが、クロッチ部分は居所なくシワを作っている。 (うぉっ…白)  しかも拡大してよく見れば、股布の内側に縫われた白い綿まで確認する事ができる。少女の下着を脱がせた瞬間の、生々しい写真が彼の手の中にあった。 (よし。これで当分、下手すりゃ一生オカズに困らないぜ)  忘れないうちに画像をストレージとバックアップフォルダに、挙句クラウドストレージにまで保存した山内は、いそいそと桔梗の下着を足から抜き取り、パンツ剥ぎの様子、そして手にした宝物のアピールを散々報告した後で次の検査に移った。 【桔梗視点】  暗闇の中で櫛田桔梗は襲いくる様々な感情と戦っていた。  (どうして、なぜ私が、恥ずかしい、憎い、殺したい、消えたい、逃げたい、でも逃げたく無い)  誰に見られているわけでも無いし、既に視界は閉ざされているのに右腕で両目を隠すのは、襲いくる激情を紛らわすための逃避行動の一種だろうか。 (っっ!指が)  ゴミ虫の指が自分の下着を掴んだ感覚がする。ただ触れただけなのに、気持ちの悪いナメクジに這われたような錯覚に陥る。きっと私の全身は、これだけで総毛立つほど鳥肌を立てているだろう。ゴミ虫の指が下がっていく。いよいよ私のショーツが脱がされるのだ。  布団に隠れてはいるものの、私の上半身はほぼ裸と言ってよい。確かにブラやシャツを着ているが、肝心の部分が全部見えているなら裸と一緒だ。私の胸はあのクソジジイの命令で曝け出された。しかも“私自ら脱ぐ”という誓約付きでだ。あんな屈辱は初めてだ。 『大きさはこないだの堀北よりは確実にあるけど、佐倉に比べると小さいかな。でも乳首と乳輪はダントツで桔梗ちゃんの勝ち!つーかこんなサクランボみたいな乳首反則っしょ(笑)』  ゴミ虫は私の胸をして、他の女子を引き合いに出して批評まで言い出す始末だった。誰も頼んでいないのに、ベラベラベラベラと汚い口で私の胸を色々に形容して評価する。平静を装って聞き流すのにどれほど苦労したことか。 「っと…」  ショーツを下げていた指が止まった。どうやら、お尻周りの部分を脱がせるのに苦戦しているらしい。ふん、童貞が。  思えば、今日この下着を着てきたことも失敗だった。よりにもよって、どうして私はお気に入りの1枚を着けてきたんだろう。確かに好きがために使用頻度は高いが、こうなることは十分予期できたはずなのだから捨てても良い安物を履いてくるべきだったんだ。  ずりん  結局、半ば強引にお尻部分は脱がされた。太ももの裏に感じる締め付けと、お尻を撫でる空気がそれを如実に教えてくれる。どうやらスカートは無事なようなので、このゴミ虫にはまだ見られてはいないだろうが、今の私はスカートを履きながらもお尻丸出しという間抜けな格好をしているんだろう。 (クソ…こいつ無駄に遅く)  難所を抜けて得意気になったのか、ゴミ虫は再びゆっくりと私の下着を下ろし始めた。しかもただ下すのではない。様子を伺うように、私の感情を逆撫でるようにじわりじわりと下した。僅かに下げては止まり、また僅かに下げては止まり。何が面白いかわからない。こちらを伺うような諮り方が腹立たしい。脱がせるならいっそ思い切ってやればいいのに。 (このままだともう…前も)  ゴミ虫がショーツを段階的に下げるせいで起きる弊害はもう一つあった。それは今、自分の下半身がどのような状態なのかはっきりと自覚させられること。  後側がほぼ全脱ぎになっているから当たり前だが、じりじり下げられた私の下着は、フロント部分もだいぶ下りていた。スカートのおかげでゴミ虫にも見えていないだろうが、中ではアソコの毛がだいぶ露出しているだろう。私も人並みには手入れをしているつもりだが、ここまで下着が下がっていては隠れる隠れないの問題では無い。 (もうアソコが………くそがぁ…………)  股布がじわりじわりと離れていく感覚がする。できるだけ脚を閉じてコイツの企みを阻害したいが、膝を入れられていて閉じきれない。  そうこう考えている間にも、刻一刻とゴミの指は下がり続ける。 (は、離れ……嫌………)  ふっ (冷っ)  それは私の股から下着が離れた紛れもない証拠だった。 「オ……オレンジ…これが桔梗ちゃんのパンティ」  布団の向こうから気持ちの悪い声が聞こえていた。 (はぁ………)  どうやら、私の履いていた下着はこの男に見られているらしい。私のお気に入りの1枚は無理やり脱がされ、スカートから引きずり出されて下衆の視線に晒されたんだ。  自分の中に虚無を伴う諦観が漂うのを感じる。今日…今日だけは状況を打開する策も、撃退する手立ても講じることが出来そうにない。まるで嵐か天災のように、コイツが満たされるのを待つしかできない自分に溜息がでた。  パシャリ 「えっ」  しかし、その時不意に聞こえた異音に私の脳は叩かれた。そしてすぐに覚醒した脳は、私がされた事を理解するや否や、ありったけの血液を脳へ向かわせる。 (こ……このゴミクズ…まさか、しゃ………写真を)  この山内というクソ野郎は、こともあろうに私の下半身をケータイで撮ったんだ。下着を半脱ぎにされた私の下半身を! (顔までは写っていない。でももしコイツが写真の詳細をバラしたら……)  私が山内如きに屈して体を差し出したとも取れる一枚だ。下手をすれば、私のこれからの生殺与奪に関わりかねない。まずい。なんとしてもこの写真だけは消させないと。  下着を完全に抜き取ろうとするゴミ虫になすがままになりつつも、私はせめて今後に禍根を残さないような終着を画策していた。  そんな折、私は随分と久しぶりにもう一人の男の声を聞く。 「山内くん。そろそろ櫛田さんの下着を脱がせた頃ですかな?ではその"布"に君が感じた感動を、下着の様子を事細かに教えていただけますかな?」  忘れていた。この場にはもう一匹のゴミがいた。 「ハイっす!桔梗ちゃんの今日のパンティはオレンジ色のシルクです。フロントには2か所にちっこいリボンがついてて、その色は黒ですね。手触りがめっちゃいいですよ先生。これが……これが桔梗ちゃんのアソコを守ってたんだなぁ」 「ふむ。では続いて”中”を見てみましょうか。女の子のパンツはどのような作りになっていますかな?」 「えっと、股の部分は白い布が……って、あぁっ!」 「どうしました?」 「よ、汚れてます!黄ばみっつーか茶ばみっつーか……これはまさか」 「そう。それは櫛田さんのおしっこやオリモノの汚れですな。その部分に普段、櫛田さんの性器が触れているゆるぎない証拠です。クロッチと言いまして、櫛田さんのおまんこの汚れを残さず受け止めてくれる部分なのです。」 「おおおぉぉぉぉぉ!」  朗々と私の下着を評するゴミ1号と嬉々としてそれを聞き、場を回すゴミ2号。人の下着を好き勝手弄びやがって。 「すげぇ!これが桔梗ちゃんのおしっこの匂い。………はぁ~たまんねぇ」 「ほっほっほ。香しいでしょう」 (ま、まさか臭いまで)  布団に隠れていても、山内の行動は何となく把握できた。こともあろうにコイツは、たった今脱がした私の下着に鼻を当てて匂いを嗅いでいるんだ。それも恐らくはあの部分を……あぁ、クソ!……想像しただけで鳥肌が立つ。  とにかく今日の下着は即刻処分しよう。 ★夢に見たクラスのアイドルのアソコ 「山内くん。まだまだ櫛田さんの下着を舐め回していたいでしょうが、検査が滞っておりましてな。そろそろ次の検査、性器観察に移りたいのですがよろしいですか?」 「ッッッ!?」 「ハ、ハイッ!!モチロンッス!」  布団に潜る桔梗に衝撃が走る。 (見、見られるの?これからコイツに私のアソコを!?)  意識がそちらに移ったせいか、急に股が涼しく感じる。心許無い。たった1枚の布などでは到底ガードできない桔梗の乙女の証。それが今、風前の灯のまま山内の目の前に投げ出されているようだ。 「さぁ山内くん。君の好きなタイミングで構いませんので、スカートを捲りましょう。そして君の感じた純粋な喜びを記録させてください」 「はい……(ゴクリ)」  山内の心臓は早鐘のようにトクトクと鼓動していた。目の前に投げ出されたスカート。それを1枚捲るだけで、毎日夢想してきた桃源郷を拝める。  ゆっくりと手を伸ばした。スカートの両端を掴む。心なしか、強張っていた桔梗の足がビクリと跳ねたように思う。  ぺらん 「お………おおぉ…………」 (これが)  ゴクリと唾を飲む。  目の前に現れたのは一度見たものを決して逃さない、可憐かつ凛々しい一本筋だった。主人の髪同様に色素の薄い、やや栗色めいた美毛が恥部を覆うも、細さとしなやかさのせいで美観を損ねることは無い。  故に、それらに保護されている乙女の谷は、簾から様子をうかがう美女のように山内をチラチラ見ているようだった。  この感動を永遠のものにせんと、満を持してシャッターを切る。すると山内のスマホ画面は捲れ上がったスカートと、たじろぐ美しい秘所がで埋め尽くされた。大満足の瞬間である。 「あはぁ……」  さらに顔を近づけてみれば恥丘の毛穴までよく見える。 (これが櫛田ちゃんのアソコ。誰にも見せたことない、櫛田ちゃんの………おまんこ!!)  山内の中にえも言われぬ征服感や達成感が充足した。全男子に人気なアイドル。誰にでも分け隔てなく慈愛を与えながらも、誰のものにもならなかった天使の、最も恥ずかしくて大事な場所が今目の前に。他の全男子を差し置いて俺だけが独占している!  華奢な太ももに挟まれた真っ白な肉貝は、誰にもその素顔を見せたことは無いようでピタリと閉じていた。その姿のなんと瀟洒で清純なことだろう。 「山内くん。憧れのクラスメートの性器を見た感動はいかほどのものですかな? そろそろ感動を言葉に表していただけますか。あ、せっかくなら堀北さんのそれと比較してお伝えくだされよ」  飄々とした老医師の進めるまま、山内は意気揚々と彼女の秘所を評し始める。 【桔梗視点】  私は依然として顔を手で覆っている。誰に見られているわけでもないのに、暗闇の中でより目の前の闇を濃くしている。  理由は自分でもよくわからない。ただなんとなく、折れるほど強く噛み締めた歯とか、目を見開いた鬼の形相を少しでも封じ込めたいのかもしれない。 「そうっすね〜堀北と比べると陰毛が広く生えてるけど、細いからあんまり煩くは感じないっつーか………」  布団の向こうでは相変わらず、山内が好き勝手に人の体を評していた。誰のためにしたためた体でもないのに、まるで我が物にしたかのように朗々と語っているのだ。 「ワレメなんかまだ白いしぷにぷにだし、まるでそこだけ子供みたいな!………」 (あぁクソ!!いま膝を上げれば簡単に鼻をへし折れるのに)  またフラッシュバックした。つい今しがたの出来事。このゴミ虫にスカートをまくられた瞬間だ。  太ももに伝わる衣擦れの感触、そして下半身を撫ぜたぬるい空気が、私にその瞬間が来たと知覚させる。もう隠す物は何もない。私が生まれてからひた隠しにしてきた場所が、事もあろうにこんなかたちで暴露された。 「あはぁ……」 キモ。初めて女子の性器を見た第一声がそれか。どうせ言葉も出ずに感嘆の息だけ漏れたといったところだろう。まさにモテない童貞丸出し。この男は一生女子に縁が無いだろう。 「山内くん。姿勢も好きに指示してくださいね。もっと奥まで、見たいでしょう?」 「た、たしかに!!じゃあ……」  クソジジイが余計なことを。  私は指示に従って両手を下ろし、そして太ももの裏を掴み、持ち上げるように広げた。自ら秘所を開け広げ、開帳させる格好だ。  布団の向こうから雄叫びとシャッター音が聞こえる。きっと陰唇が開いて中が見えたのだろう。私は自分の顔が溶岩のように熱し、脂汗がにじみ出ていることを実感する。今なら体温が40度を越えているはずだ。 (く、くすぐった… …っっっ!!!)  さらに不意に下半身へ微かな疼きを感じた私は、直後に猛烈な怒りを覚えた。 (コ…コイツまさか鼻を……)  痴毛に風を感じる。それもゆっくりながら周期的なものだ。間違いない。 「うへぇ……こんな臭いなんだぁ」  この男は、私の股間に鼻を寄せて匂いを嗅いでいる!! 「山内くん。櫛田さんの膣の香りはいかがですか?」 「なんつーか少しだけですが生臭いっつーか、酸っぱいっつーか、嗅いだことない臭いっす。でも櫛田ちゃんのマンコの臭いだと思うだけでフルボッキモノっすよ!しかもこんな姿勢なんて(笑)」  今私は自ら足を開き、その股座に山内を迎え入れている。これじゃあまるで自分から望んでいるみたいだ。 (ん…クソ……当てんな)  さっきから、ゴミムシの鼻先が下の毛を掠めているせいで妙なくすぐったさを覚える。それに荒い鼻息までかかるから猶更だ。できるだけ我慢しようと努めているが、どうしても反射的に腰を跳ねさせてしまうのがものすごく腹立たしい。  結局それから10分以上もの間、私は襲い来る羞恥とこそばゆさに耐え続けることになった。 ★全男子憧れの光景 「次は尿検査といきましょうか。これも山内くんの望む体勢で行うことができますよ」 「にょ…尿検査!?櫛田ちゃんのおしっこを!?」 「その通りです。正常位の放尿でも構いませんし、立ちション、座りション、四つん這いなど、お気に入りのポーズで櫛田さんの排泄を観察・採取しましょう」  紡がれていく言葉に桔梗の思考は指数的に鈍化していくようだった。 (尿検査?……誰が?私?…………どこで?………………ここで?)    事態の整理に桔梗が苦心する中、山内もまた数分間の熟考をしていた。1度しかない放尿をどのように楽しむかを、である。 (やっぱりオーソドックスに行くべきか。いや、俺が抱え上げてのしーしーも興奮するな。いや折角の機会だし、女の子の、しかも桔梗ちゃんの立ちションを拝むのも……)  魅力的なシチュエーションは無限にあれど、桔梗の放尿は1度きりだ。彼は様々な可能性をメリーゴーラウンドのように展開させつつ、しばしの間桃色の妄想に浸っていた。 「決めた!すぐに準備するから、櫛田ちゃんは布団から出て来てよ」 「えっ……ちょ……きゃっ!」  未だ決心できていない桔梗の胸中を毛ほども察せず、布団を剥ぎ取った山内は、数刻ぶりに拝めた美巨乳に目を輝かせつつも急いで準備をすませ、出来上がった”トイレ”へとクラスメートを誘導した。  一方、あれよあれよとベッドの上に立たされた桔梗。幸いスカートが降りて秘所は隠れたし、胸は両手で隠すことができている。ある意味、先程に比べれば幾分羞恥が和らいだ。 「えっと……これって」 「早く跨ってよ。トイレっぽいでしょ」  しかし桔梗の心にはいくつもの疑問符が浮かんでいた。トイレ?これが?ただベッドを横に並べただけじゃないか。言われた通りに跨ってもやはり得心はできない。今自分はベッドとベッドの間に立っているだけ。この隙間をトイレと思えと? (何を考えて………)  逡巡を過らせる桔梗だったが、直後に衝撃が走る。 「よいしょっと。これで準備完了っと」 「ちょ、ちょっと……ヤダッ!」  なんと山内がベッドの間に入り込み、隙間から彼女を見上げてきたのだ。 「見ないで!」  直ちにスカートを抑えて叫んだ少女の下方にいる同級生。当然、見上げてまず目に入るのは桔梗のスカートの中だ。山内はそこから少年のように目を輝かせ、スマホとペットボトルを構えている。 「何言ってんだよ櫛田ちゃん。ちゃんと見てなきゃこの中におしっこを入れれないだろ。それに俺、一度こんなアングルで女の子のトイレを覗くのが夢だったんだ」  山内の表情は無邪気そのものだった。天真爛漫に己の欲を貫いている。桔梗はその笑顔に気圧され、そして引いていた。 「時間がありませんねぇ櫛田さん。早く採尿姿勢に入っていただきたいのですが」  おまけにカーテンの向こうからの圧力も来る。外から中から、早う早うと急かされて排泄を強いられている自分は一体何なんだろう。 (あぁもう。わかったわよ)  桔梗は胸中で毒吐きながら腰を下ろした。 「うおぉぉぉ………。ばっちりナカまで丸見えじゃん」  彼女が腰を下ろしきるまでの数瞬が、山内にとってはスローモーションの如く緩慢だったろう。  彼は今、保健室の床に仰向けに寝ながらカメラを構えている。見上げたベッドの隙間からは無機質な天井と白い蛍光灯、そして下着を脱いだ同級生女子が見える。さらにその女子は、自分に向かって大切な場所をどんどん近づけてくれているのだ。  山内からすればそれは、慈愛の天使が舞い降りて来るようだった。 「櫛田ちゃんのオマンコとお尻の穴ぁ…。便器から盗撮してるみたいだよぉ」  にへらと伸ばした鼻の下。性欲で溢れた脳はまともな言葉を紡げない。  このアングル、この景色を見るため、これまで何度危ない橋を渡ろうかと画策し、その都度ギリギリで踏みとどまったことか。  そんな長年の夢を今日、それも最高の相手を迎えて叶えることができた。 「なるほど。君は常々、女子トイレ盗撮に興味があったとみえる。では擬似的ながら、今日それを再現できたというわけですな?」 「はい! コンセプトは和式便所ですね。女子って普段はスカートが捲れただけでも恥ずかしがるくせに、和式便所じゃ全部脱いでこんなにおっぴろげるんですよ!マンコもケツの穴も丸出し(笑) 普段生意気な奴とか、普段カワイコぶってる奴のこんな姿を何度撮ってやろうと思ったことか………ホントに今日はラッキーデーです!!」  まさに今、目の前にその本人がいるのにこの言い草である。一抹のデリカシーもない言葉は、桔梗の胸をザクザク突き刺しているだろう。 「じゃあそろそろ始めるか櫛田ちゃん。ペットボトルはどの辺にやればいいのかな?」 「も…もうちょっと前。うん、そこからおしっこは出るよ………。それで、多分前向きに出るから角度を……そう」  桔梗は山内に指示をする。自分の尿道がどのあたりにあるか、自分の尿がどうほとばしるか指示をする。  それはたまらなく屈辱的だし、自分でもみっともないと思うけれど仕方が無い。  はしたなく尿を撒き散らしたくないし、難癖をつけられて検査が長引くのも都合が悪いからだ。 「じゃあ、出すね。………ん」  …………ちょろろ 「おぉ!」  ちょろろろろ  人間の脳は面白いもので、ここがトイレではないと認識すると排泄をオートで阻害する。無意識のリミッターをかけるのだ。まして今の桔梗の場合、真下に同級生男子を迎えている。  到底排泄などできないのだが、桔梗はそれを圧して無理やり小水をひり出す。 「出してる。俺の目の前で櫛田ちゃんがおしっこ出してるよ。うぉぉ、温かい!」  山内は感無量で目の前の光景に魅入っていた。ペットボトルを持つ右手からは桔梗のぬくもりが伝わってきた。左手に構えたスマホはおずおずと排尿する秘所と、恥ずかしそうに目を瞑る桔梗を交互に記録する。さらに鼻孔は、充満するアンモニア臭を吸い込み、嚥下していた。 「山内くん。櫛田さんの尿はどんな感じですか?」 「めちゃ黄色いっすよ先生。それに温かくて湯気が出てます。櫛田ちゃんも俺らと同じようにションベン出すんだな、アハハ」  嗜められた桔梗は目を見開き、下唇を噛んで山内を見下ろしている。わなわなと肩は震え、右手は握りしめられている。  悔しさと恥ずかしさ、それに諦観の入り混じる表情が山内の心を満たした。 【桔梗視点】  また思い出してしまった。  私が腰を下ろす際、見えてしまったこの男の表情だ。  ヒーロー物のテレビを見る少年のように。またはその少年が、ヒーローショーで実物を目の前にした時のように目を輝かせ、私の股が降りてくるのを興奮と期待の眼差しで待っていたのだ。  下衆。変態。気違い。屑。およそ言い尽くせないほど様々な怒りの感情が、私の中で渦を巻いている。  でも当然それを口に出すことはできない。誓約もそうだし、こんな惨めな状況が私に敗北を諭している。私はこのゴミ虫の介助のもと、排尿をしているのだから。 「へぇ。櫛田ちゃんのアナルってこんな感じなのな」 「ッッッ!!」 「アハッ 今すげぇキュッてなったぜ」 (クソクソクソクソ!)  反射的に力んでしまったソコを嘲笑われた。  それからゴミ虫の興味はそっちに移ったようで、採尿がてら私のソコを観察し始めた。 「ひーふーみーよー………」 (何を数えて……) 「先生ぇー。櫛田ちゃんのアナルの皺は11本ですー」 「なっ……!」  カーテンの向こうから笑い声と応答が返ってきた。しっかり記録したらしい。 (あぁもう。早く終わらせたいのに)  さっさと全部出しきりたいが、力み過ぎるとペットボトルの口から尿が外れそうになる。加減しながら続ける放尿というのは非常に神経を使った。 ★征服 「ちょっとヤダ!自分で拭くからいいよ」 「ダメだぞ櫛田ちゃん。おしっこの後はちゃんとキレイキレイしような〜」  山内は尿で汚れた桔梗の割れ目をティッシュで拭っている。それもわざわざ、桔梗を仰向けに寝かせて両足を上げた状態でだ。  桔梗の両足首を左手で持ち上げ、右手を彼女の股に向かわせる。まずは肛門まで垂れた小水を陰核まで拭き上げ、続いて毛や膣への飛び散りをぽんぽんと吸収する。最後に陰唇の側面を拭えばバッチリだ。  まるで粗相をした女の子のおまたを親が始末するようで、思春期の桔梗は恥ずかしさのあまり顔を隠している。  対する山内はと言うと、それも含めて固定したスマホで録画していた。 「くんくんくん。うん、キレイになったな」 「フキフキしてもらえて良かったですな櫛田さん。バイ菌の心配も無くなったところで、次の検査に参りましょうか」  既に神経が摩耗し始めている桔梗だったが、山内に引かれて無理やり起き上がる。どうやら今日の健康優良児検査はもう少しだけ続くらしい。


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