メカモノ(仮)
Added 2025-09-23 08:00:00 +0000 UTC世界中で多くの失踪事件が日々発生している。悪意あるものから、偶発的に、または、理論上化学的にも不可解な失踪もある。その中で、かの失踪事件は稀有な案件だ。 国際宇宙ステーション失踪事件。それは、3月8日国際女性デーに発生した。国際女性デーということで宇宙ステーションのクルーを1ヶ月女性のみで管理するというパフォーマンスをアメリカ、ロシア、日本、EU、カナダの宇宙局が提案し、各国の宇宙飛行士が搭乗していた。 ナタリ・ハーバー (アメリカ籍)(40歳) エレナ・バザロフ (ロシア籍)(39歳) 魁利霧江(カイリ・キリエ)(日本籍)(31歳) マリー・ドロレス (EU籍)(32歳) クリスティン・ヒリス (カナダ籍)(42歳) 計5人が搭乗していた国際宇宙ステーションが何の痕跡も無く消失したのだ。レーダー、通信機器、望遠鏡を用いた視認でも国際宇宙ステーションを確認することはできず。何らかの事故・根本的な欠陥、地球圏への落下を視野に入れた捜索をしても、部品もネジ一本も、搭乗していた5人の女性の痕跡も発見することが出来なかった。 宇宙には地球以外にも生物が存在し、人類よりも高度な科学技術を身に着けた宇宙人がいる。いや、いた。 地球で恐竜が栄えていた時代。その宇宙人は、母星の天然資源を使い果たした後に、巨大宇宙船で宇宙を漂流するのだが、その宇宙船内でトラブルが起きる。XX染色体を有する女型のみが感染する致死率の高い病気が蔓延し、宇宙船内はパンデミックに陥った。その宇宙人達は医療技術やクローン技術に秀でておらず繁殖するための術を完全に失くしてしまう。それでも生に縋りついた宇宙人達は自身らをサイボーグへと変えた。だが、それでも、何千万年という時の力には機械の体でも抗えず、最後に液体―――液体金属へと肉体を変換させた。朽ちぬ体にはなったが、意識と理性、記憶や知識は更なる年月の中で摩り減ってしまい。宇宙を漂流する宇宙船の中をただ徘徊する人格無き液体金属生命体として存在していた。 そんな悠久の時を彷徨う哀れな生物。後の”マスター”だが、幾星霜も感じることのできなかった。性行為に伴う性体電気信号を宇宙空間で感知して本能を疼かせて宇宙船を地球へとワープさせる。