2_2_『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
この辺境の地の農場。
その農場には、黒い噂があった。
女エルフたちが、竜の卵を生むのを強制されているという噂だ。
─────── 農場が、竜の卵を増やしているらしい。
女エルフを異国で鹵獲し、竜と交尾させる。
女エルフが竜の子を孕んだら、この農場に隔離し、卵を産ませているらしい。
しかし、そんな悪事をしている城主の企みを暴こうとしている騎士団がいた。
要塞都市から来たという、銀色の鎧をつけた騎士団。
その騎士団が、村の農場を視察していていた。
"農場を視察"
それは名目であった。
騎士団が農場の中の入り、門番が2人立つ。
しかし、獣人のリーオンがうまく取り入り、騎士らから話を聞いていた。
リーオン「要塞都市って、城、1つじゃないのか?」
騎士の男「なんだ、要塞都市を見たことがないのか」
パン屋の主人のフリをしているリーオンが、タバコに火打金で火をつけた。
騎士の男「要塞都市は、30の城で成されている。一番でかい城が"双子王の新城"だ」
騎士の男2人は、門番の仕事も忘れてリーオンから買ったタバコを同じようにくゆらせていた。
騎士の男「そして、俺たちの城は、"2番目に大きな城"だった・・・・」
騎士の男たちは話し始めた。
それは、斜陽の城と、攫われた(さらわれた)王姫の話だった・・・
──────────────
───────この辺境でパン屋をやってるアンタでも知ってるように、要塞都市は、この"東都の国"の中心部だ。
要塞都市は大きな円形をしている。
巨大な円の大通りにそって、30の大小様々な城が点在している。
俺たちが所属する城は"魂讚(たまほめ)の谷の城"と呼ばれていた。
要塞都市の中で、2番目に栄えている城下町"だった"。
1番栄えている城下町は、"双子王の新城"だ。
この"魂讚(たまほめ)の谷の城"と、"双子王の新城"。
この2つの城は、城の並びとしては隣接している。
しかし、狭い土地の中だ。
戦争など起きるはずがなく、人々は活気ある生活をおくっていた。
俺たち、この騎士たちもそうだ。
騎士となったが、戦争や武力衝突なんてものはない。
それなりに約束されていた、「職業:騎士」として出世と剣術に励むくらいの人生だったんだ。
だが、俺たちの前に、突然"そいつら"が現れた。
竜だ。
しかもそいつらは、1頭じゃない、ざっと8頭はいた。
我々は、騎士団として戦った。
"魂讚(たまほめ)の谷の城"の騎士団として。
しかし、ほとんどの者は実戦経験はなかった。
幸い、亡くなる者はいなかったが、多くの騎士が負傷した。
多分、竜たちの目的は、殺戮ではなかったんだと思う。
城の魔力使いたちが総動員で、"魔力の壁"を作っていた。
だが、人間ごときの魔力では、竜の力にはなすすべななかった。
城の壁が壊れた。
城の中には、王姫のメレフ様がいた。
元老院の者たちと騎士に囲まれ王座に王姫のメレフ様は座っていた。
メレフ様はまだ20歳になったばかりだ。
両親を亡くされ、若くして「女王」となり「王姫」と呼ばれていた。
竜たちは城内の人間を打撃したり、手足で掴んだり踏みつけた。
そうして1頭の竜が、王姫メレフ様の前に出た。
騎士団長が、王姫メレフ様を守ろうと戦ったが、竜対人間ではひとたまりもなかった。
そうして、私たちの前で、竜は王姫メレフ様を攫って(さらって)いった。
騎士団、騎士団長、元老院の者、そして従人の目の前で、だ。
竜は王姫メレフ様を攫った。
我々は、すぐに8頭の竜を探し回った。
竜さがしの中で、妙な噂を聞いた。
あの"双子王の新城"の地下。
そこで、女のエルフ族が竜の子を孕まされている・・・と聞いんだ。
そして、孕んだ卵を産ませるのは、この辺境の土地の農場だという。
もともと、"双子王の新城"の者たちが竜たちと懇ろ(ねんごろ)だという噂はあった。
要塞都市でも知られたゴシップだ。
だが、"懇ろ(ねんごろ)"なのと、「竜の卵を量産」しているのでは大きく違う。
それを我々が「竜の卵を量産」の現場を押さえ公表すれば、"双子王の新城"にとっては大きなゴシップだ。
そこで取引だ。
「竜の卵を量産」というゴシップを隠すかわりに、"双子王の新城"の者には、8頭の竜を探し回ってもらう。
竜たちと懇ろ(ねんごろ)にしている人間の者たちを利用しようと考えたのだ。
そのため、我々はここに来ている。
獣人のパン屋のアンタには関係ない話だけど、獣人も国を越えた独特なコミュニティがあると聞く。
獣人のコミュニティの中で、「姫をさらった8頭の竜の話」を知っている者がいたら、我々まで連絡してほしい。
我々がもし、"何か"で居なくても・・・
騎士団にはパン屋のアンタの紹介をしておく───────
──────────────
騎士の男「くれぐれも、"竜の卵を量産"の話は内密に。今は、これしか渡せないが・・・」
そう言って、騎士の男はリーオンに小さな金色の硬貨を握らせた。
リーオンは片眉をあげて、無言で金色の硬貨を懐(ふところ)に納めた。
リーオン「オーケイ、獣人のコミュニティで"姫をさらった8頭の竜"を知ってる奴にさぐりを入れる」
騎士の男「有力な情報があったら、城からもっと沢山の金貨がでるはずだ」
騎士の男「王姫メレフ様がご無事であるよう、我々と共に祈りを捧げてほしい」
静かな祈り。
しかし、その次の1秒後には、畜舎が大きく崩れる爆音が高台の農場に響いた。
騎士の男「なんだ!」
騎士の男「何かあったのか!」
畜舎の崩れ落ちる煙の中、数匹の鳥のようなものが空に羽ばたき舞う。
騎士の男「竜・・・!」
リーオン「あ、あれが竜?!」
竜は山のほうに飛び消えていった。
その竜は2メーターもない小柄な翼のある竜だった。
遠目には、オオワシや白鳥のように見えた。
騎士の男「ワイバーンだ。竜の中では小さいが、数がいると面倒なやつと聞く」
リーオン「すげぇ・・・でかいトカゲが、飛んでる・・・」
騎士の男「パン屋は村の帰れ!実戦経験が乏しい我々では、アンタを守れる自信がない」
リーオン「え?あ、おお・・・わかった・・・」
騎士たちは、リーオンを見送り、持ち場を離れるか、中を確認しにいくか検討していたが、持ち場を守ることに専念するようだった。
リーオンは、農場から村に帰る道を通るふりをして、木々の元いた場所に戻ってきた。
リーオン「はいよ!」
森の木々の中で待機していたボク"アクア"に、リーオンは小さな金貨を渡してきた。
リーオン「畜舎壊れて、竜、でてきやがったぞ」
アクア「あれホントに竜?やけに小さくない?」
リーオン「竜の中には、大きさが2メーター弱の小さい竜もあるらしい」
アクア「この金貨、くれるの?」
リーオン「騎士団の目当ては、やっぱり"竜の卵を量産"の暴露だった」
リーオンが獣の牙をみせて、ニヤニヤ笑った。
リーオン「"竜の卵"がゲットできたら、そんな小さい金貨どころじゃねーぞ?さぁ、混乱してる間に、崩れた畜舎に裏手から入るぞ」
アクア「わかった。卵だけ持って、逃げよう!」
肉体労働は得意じゃなかったけど、楽して資産つくって、ハーレム作る計画はボクの中で進行中だ。
───────
屋根の一部が崩れた畜舎。
騎士団たちは、1人の華奢な少女が対峙していた。
その少女は、身長が140センチ程度で10歳くらいの少女のように小柄だった。
その少女が、普通と人間の少女とは違っていた。
人間と竜が入り混じった外見をしていた。
"半竜"と呼ばれるような外見の少女が、騎士団を見て小さく笑った。
半竜の少女「騎士団のみなさま、麗しの王姫メレフの産卵ショーはいかがかしら?」
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次のシナリオはR18です。
前章の話を読まなくても大丈夫。
この話のみで楽しむことができます。
『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
さて、このシリーズ第2章も全部10話予定です。
[ 予告 ] 更新予定は"本日の進捗( progress note. )"をご参照ください。
2_1_『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
2_2_『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
2_0_あらすじ『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
2_3_♥︎『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
2_4_♥︎『姫騎士様。大変お気の毒ですが 〜たった1回のドラゴンセックスで冒険の書はぶっ壊れて姉妹ました〜』
・ "♥︎"このハートマークがついてる話がR18シーンです。
・ 誤字脱字、設定食い違いあったら教えてくださいまし。加筆修正いたします。