今日はボクシングでイかせ合うと思っていた。
現にボクシンググローブを嵌めて部屋にあるサンドバッグを二人で交互に叩きながらウォーミングアップをして身体を温めた。
でも、目の前の光景は違う。
ボクシンググローブはベッドの傍らに置かれ、
あの人のヒールの踵が幾度となく私の鳩尾を突き上げている。
もう片方の足はヒールを脱ぎ、艶々と輝くパンストが露になって私の下腹部を擦るように圧迫している。
左右交互に或いは同時に絶妙な力加減で私の中の液体を絞りだそうと臓器達を刺激する。
グイッと的確な上下同時一押しで何度目かわからない絶頂と嘔吐をする。
昨日の夜から今日の為に食事をしていないから胃液くらいしか出ない。
それでも物凄い量の液体がビチャビチャと音を立てて滝と湖を作っている。
いつも私に新しい扉を開けさせてくれる人。
その人が私のお腹を蹂躙している。
私も負けないように爪先をあの人の鳩尾へと押し込んでいる。
ここが弱点ですと主張しているようなハートマークに生地が切り抜かれた生腹が見えるところに親指の付け根まで埋まっている。
最初こそは気持ち良さそうに身を捩ってくれたが、今はもう物足りなそうで切なげな視線しか感じない。
力が入らない。一緒に気持ちよくなりたいのに…。
せめて、大股に広げてしまった右足をあの人の秘部に押し当てられれば…。
しかし、そう思っても時既に遅く何度も試すが動きを読まれ、巧みに阻まれてしまう。
そろそろ力も入らなくなって来た。
そう思った時、一際ヒールが食い込む。
恐らく、踵の根元くらいまで埋まっている。
圧迫で息が出来ない。
上の口は止めどなく液体が漏れだし、下の口も力が抜け大変なことになっているとぼんやりと考え視界が霞む。
「Happy Halloween. 今日は私のイタズラに付き合ってくれてありがとう。My Angel♥️」
薄れ行く意識の中、私に向けられたあの人のサディスティックな笑みが強く記憶に残った。