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にゃんす from fanbox
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強制ログアウト もう一つ その4

さて、ひとまず自分の精神が壊れたわけではないことと元の身体の無事は確認できた、原因もなんとなく察せられる。 「では、こちらから現状の確認をしていきますが・・・テロスさん、良いですか?」 『あ、あの・・・リアルでそっちの名前は何と言うか、恥ずかしいので・・・』 「それではナツミさんとお呼びしますが・・・あ、僕はフユキと言います。」 『フユキさん・・・はい、よろしくお願いします!』 このテロスことナツミ、ゲーム内とはずいぶんと印象が違うな。 確かに俺もゲーム内では多少のロールプレイをしてはいるが、ここまで印象が違うとなると驚きだ。 まぁそのことは今は置いておく、そこまで重要ではない。 そうしてお互いの身に起こったことを確認し合ったが、俺が知りうること以上の事は彼女も知らないようだ。 わかっている事と言えば、原因はゲームにあると思われることだけ。 彼女との通話中にゲームの公式サイトにアクセスしてみたが、ゲームのメンテナンスをしているという事以外は何もわからない。 『あの、私はSNSを確認してみたんですが・・・私たちの他にも同じような事になっている人も多いみたいなんです。中には見たことのある名前の人も居て・・・』 するとやはり、原因はゲームの不具合とみて間違いない。 となると、ゲームの運営側から何か発表があってしかるべきだが・・・こんな事になるとは想定していなかっただろう。時間が空いても仕方がない。 それに運営ですら想定していないであろう事態だ、今日明日でどうにかなるとも思えない。 「恐らく、数日はこのままになると思うんですが・・・ナツミさん、何とかなりそうですか?」 『何とかって・・・自信ないです・・・』 社交辞令的に聞いたにも関わらず、そう返されてしまうと困ってしまう辺り俺もまだまだか。 「仕方ない・・・それじゃあ僕がそっちに行きます、少しお金を使ってしまいますが構いませんか?」 『え、ホントですか!大丈夫です、待ってます!それなら心強いです!』 「そんなにですか・・・それでは今日はこの辺りにしましょうか。もう遅いですし。」 『あぁ、もうこんな時間・・・絶対ですよ、絶対来てくださいよ!?』 「わかってますよ、それでは。」 『えと、はい、それではー・・・』 途切れたボイスチャット、ため息をつきながら背もたれに身を預ける。 面倒な事になった、ここから俺の家まで大体二時間半くらい。いざ行くとなると中々の手間だ。 時計の針はどちらもほぼ真上を向いている。もう休むべきだが、その前にシャワーを浴びておこう。 少し迷いながら浴室へ向かい、思わず目に入った鏡に映る自分。女性の姿になっている俺と見つめ合った。 待てよ、あくまでコレは他人の身体だ、俺が好き勝手に見てしまっても良いものだろうか? 少しの間、俺は鏡の前で考え込んだ。


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