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【第5話】残虐のサド大君―マゾ奴隷に徹底調教される被虐のフィアンセ 5.入港 ――エルムポリ城に向けての陸路

5.入港 ――エルムポリ城に向けての陸路 航海から20日目。沿岸沿いを航行するビクトリーをはじめとした大艦隊は前方に岬を目前にしていた。その岬には高く細長い三角錐をした巨大な白亜の灯台が建ち、オプシディアが強大な帝国であることを物語っている。エリルはの美しい灯台の巨大な雄姿を眺めて、ようやく大陸に辿り着いたことにホッとした。ここまでの道のりは決して平坦なものではなかったからだ。 「美しい塔ですわ」 船尾甲板の上から、エリルはテクレンスとともに岬にそびえ建つ白亜の塔を眺める。 「ええ、あれはローテルダ港の位置を知らせる灯台です。あの岬を先に進むと、ローテルダ港になります」 どうやら、灯台は監視台も兼ねているらしく、周辺にはいたるところに砲台が築かれている。灯台の建つ岬を過ぎると大きな入り江の入口に差し掛かった。周囲はレンガ作りの建物が多く立っている。海軍関連の建物なのだろう。入り江内はまさに要塞と化していてレンガ造りの堅牢な建物とともに、数多くの戦列艦、貨物船などが係留されているのが見える。まさに、それは巨大な要塞だった。ヴィクトリーは入り江奥の埠頭に接岸し、20日間に渡る船旅は終了した。 ヴィクトリーの船腹から緩やかなスロープが降ろされ、赤い絨毯が埠頭の上まで敷かれる。埠頭に敷かれた赤い絨毯の左右には、敬礼した衛兵達が左右5列に列をなし、エリルを迎える。まるで、自分が女王にでもなった気分だ。 「エリル様どうぞ」 テクレンスがスロープを降りるエリルの右手を持ってエスコートしてくれたので、お姫様気分にちょっぴり酔いしれる。甘栗色の腰まであるロングストレートヘアのエリルはテクレンスに手を導かれながら、ゆっくりとスロープを下っていった。ボディーラインを美しく見せるホワイトのスキニーなロングドレス。腰から足元まで両サイドは、細いスリットが入り歩くたびに太ももがチラチラと素肌を覗かせる。赤い絨毯と整列した衛兵の先には、ワインレッドに煌めく宮廷儀装馬車がエリルを待つ。 エリルはテクレンスとともに、宮廷儀装馬車に向かって赤絨毯の上をゆっくりと歩く。その優美な雰囲気は衛兵達が見初めるほどだった。宮廷儀装馬車の前に着くと、衛兵たちが一斉に銃を大空に向け祝砲を放ち、祝意を表した。 見送る艦長と提督に別れを告げ、エリルを載せた宮廷儀装馬車一行は軍港を後にした。 軍港の要塞の正門をくぐって出てくる宮廷儀装馬車隊の数々に周囲の人々は驚いて目を見張る。こんな大規模の車列はいままでになかったからだ。 「なんか、すごい数の馬車だぞ」 「皇帝様の馬車かえ?」 「ちがうらしいど」 「ああ、あれは皇帝様の旗だ」 エリルを乗せた馬車隊は、宮廷儀装馬車2両、護衛馬車8両、幌馬車10両、騎兵隊騎馬60騎、親衛隊騎士団40騎の陣容で帝都カールスクルーナに向かっている。もちろん、エリルの乗る宮廷馬車には皇帝座上時のみに許される皇帝旗が掲げられていた。 周囲は、テクレンス率いる親衛隊騎士団の騎馬隊が厳重に警護していた。エリルの目を引いたのは、テクレンス達、親衛隊が乗る馬だった。その馬達はどれも真っ黒で美しい姿をしている。そのせいもあってか親衛隊騎士団は誰もがスマートで恰好がいい。後に聞いた話では、親衛隊騎士団のみが黒馬に乗ることが許されているという。エリルが馬車のすぐ横を走る黒馬に跨るテクレンスを見ると、テクレンスは軽く手を振ってエリルに笑顔を差し向けてきた。やはり、絵になるのがテクレンスだ。馬に乗ったその姿は誰もが惚れてしまう雰囲気を持っている。エリルはポッと顔を赤らめてしまった。 ローテルダ港からしばらく走ると、周囲は何もない草原になった。人が住んでいる気配はほとんどない。陸路初日は、交通の要所と知られる街、エルムポリで宿泊すると聞いている。エルムポリは有力伯爵が治める地域で、異国の王族が滞在しても十分なもてなしが可能なことから、伯爵邸に宿泊することが決まったという。 どのくらい走ったのだろう。かなり走った気がする。あともう少しすれば、日の入りの刻になる。窓の外を見ると大きな湖が迫ってきていた。その湖畔には尖塔の建つ城が見え、その周辺の街並みが徐々にはっきりとしてくる。エルムポリの街だ。街の周囲には昔作られたと思われる古びた城壁がいたるところにある。馬車は徐々に建物が多くなってくる街の中心部に近づいていく。 大規模な馬車隊が街の中に入ってきたことで、街の人々の驚いている様子がわかる。しかし、エリルの乗った宮廷馬車の皇帝旗を見ると、みな手を振りはじめた。 ―‐ よかった。歓迎されているようだわ。 エリルは心のなかでそう信じたかった。その時一瞬見慣れない光景を目にした。それはエリルが生まれて初めて目にしたものだ。街中に停まっている1台の古びた馬車とすれ違う瞬間、その光景は目に飛び込んできた。その馬車の側面は木製格子でできていて、そのなかに天井から「人」の字の体勢で吊るされた女性が何人か乗せられていた。その女性たちは、エリルが暴漢によって締められた胸縄や股縄で全身を戒められている。馬車が通り過ぎる一瞬に見えた光景だったのだが、エリルの目にはスローモーションのように目に焼きついた。まるで、牢獄がそのまま馬車になったような光景だった。 ―― あの女性たちは、縛られていた 確かに牢獄馬車のなかで数人の女性が縛られ、股縄を絞められていた。 自由を奪われた上に、肉体に苦痛を与える股縄を締められていたのである。 その光景が強く脳裏に焼きつき、暴漢に襲われたあの忌まわしい記憶が昨日のことのように蘇ってきた。 ―― 私も同じように縛られた。。。股に縄を絞められて・・・ ジクジクした疼きが秘口に広がりはじめていた。同時に、ショーツが湿っぽくなってきたのがわかる。縄の味の感覚が全身に蘇ってくる。からだが徐々に反応しているのだ。あの忌まわしく、淫らな縄の戒めをエイルの肉体は再び求めてるようにも思える。エリルはあの時のはしたない媚態を思い出しばがら、肉体がどんどんおかしくなっているのに気付いた。ゴツゴツとした馬車の揺れがヒップから、秘口、肛門に刺激を伝えてくる。普段ならば、なんとも思わないその振動も、今のエリルにはからだを燃やす愛撫と化す。 ―― あん、あん、あん ゴツゴツした振動が心地よく下半身を蕩けさせてゆく。 ―― さっきの縛られた女性を見てから、なんだかカラダが変だ からだ全体に熱が帯び始めると、次いで乳房が張り始め、乳首が勃起し始める。乳首がブラジャーに擦れて、淫靡な刺激を上半身に打ち込んでくる。段々と呼吸が荒くなり、うっすらと汗がにじみ出てきていた。 馬車はゴツンゴツンと揺れを続けている。エリルの頭の中では、瘤付きの股縄を絞められて、クリトリスや膣口、肛門を刺激されるイメージでいっぱいになる。ただの想像にすぎないはずなのだが、エリルの肉体は実際に辱めを受けているように錯覚し、肉体が淫らな反応をみせはじめているのだ。 ―― なんて、はしたないんだろう、わたしは。 悶える表情を見られたくなくて、馬車のなかで俯く。 エリルは肉体の性的興奮に苛(さいな)めながら淫液を滴らせる、自分の肉体の淫らさを恥じた。目の前にレンガ色の尖塔がそびえる城が迫ってきた。今日、滞在するエルムポリ城だ。マクシミウス伯爵の居城、その城門に次々に車列が飲み込まれていった。 「ようこそおいでくださいました。王女エリル様、お待ちしてございました」 迎賓の間に通されたエリルを出迎えたのは、城主であるマクシミウス伯爵夫妻とその令嬢だ。夫妻は雅やかな正装でドレスアップし、由緒正しい貴族の品格を醸し出している。伯爵は、太った老紳士、夫人はスラリとした老淑女といった感じだ。この地域を治めるだけの伯爵としての品格が全身から漲る。 「本日はお招きに預かりましたこと、マクシミウス伯爵様のお心遣いに心より感謝致します」 と、丁重に夫妻の取り計らいに感謝の意を示した。帝都カールスクルーナまでの3日の道中。その最初の滞在地がこのエルムポリ城だった。ダムによると、このエルムポリは古くから東西南北の交通の要衝として栄えた街だという。遥か昔、帝国がまだ小さな王国だった時代に、戦略的拠点としてこのエルムポリ城が築かれ、代々精強部隊が置かれて王都を守ったという。マクシミウスは代々領主を務め、王都守護の功績で帝国からナイトの称号を得ていた。 「エリル様、夜にはエリル様を主賓とした盛大な晩餐会を開かせていただきます。それまで、娘のアナートがお相手をさせていただきたく存じます。どうかお付き合いくださいませ」 「エリル王女様、お目にかかれて光栄でございます。早速、お部屋をご案内差し上げます」 伯爵令嬢のアナートは、エリルを部屋まで導いていく。全身がジクジクと疼き、淫液が滴るエリルは、肉体が欲情しているのを悟られないように平静を装う。乳首を立たせ、パンパンに乳房を張らせならが城内を歩いゆく。城内は城というよりも宮殿のように雅やかに飾られていた。廊下には、絵画や貴重な壺が置かれ、荘重な雰囲気が漂っている。 「素敵な絵画ですね」 「ええ、皇帝陛下からのものです」 アナートがそれとなく、マクシミウス家と皇帝とのつながりをほのめかす。廊下の突き当りに白く大きな荘厳を尽くした観音開きの扉があり、既に帝国親衛隊2人が衛兵として警護の任にあたっていた。衛兵は無言でエリル達に敬礼する。 「ここが、『薔薇の間』ですの」 アナートは扉を開け、部屋の中にエリルを招いた。そこは真っ白な壁で統一され、調度品はすべてがワインレッドになっていた。ベッドも、ソファーも、テーブルも、鏡台も、その他諸々全てがワインレッドで統一されている。エリルはその色使いに驚きを隠せない。 「白とワインレッドは、なにか意味があるのですか?」 エリルはその色使いについて問いかける。 「この部屋は皇帝陛下がお泊りになられるお部屋ですので、皇帝陛下のご趣味かと」 アナートは少し困ったような表情をして答えた。 「えっ、皇帝陛下がお泊りなるお部屋なのですか?」 エリルは驚いて聞き返す。 「はい、そうですけど、なにかございましたか?」 アナートは不思議そうな顔をしてエリルを見つめている。 「い、いえ、私ごときにはもったいなくて・・・・」 エリルは苦笑いして動揺をごまかす。 ―― 私は結婚の話を断りにいくのに・・・  「エリル様は皇帝陛下のお妃様になられるお方ですので、皇帝陛下からもこのお部屋にお通しするようにとのことです。どうぞご遠慮なさないでください」 「はぁ・・・」 エリルは軽いため息をつく。 ――これって、段々と縁談話を断りにくくなってんじゃない 外堀を徐々に埋められて追い詰められているような気がしてきて、気が重い。 「今、紅茶をお入れしてお持ちしますから、少しお休みくださいませ」 アナートはそう言って紅茶を用意しに部屋を出ていった。 この薔薇の間は、メインルームの応接室の他に、寝室、執務室、会議室、衣装室、浴室、会食室、書斎、書庫が備わっている。そして、寝室と執務室、応接間はバルコニーに面し、美しい中庭を眺めるられる。ちょっとした皇帝専用の執務室を兼ねているようだ。エリルはあまりの豪華な部屋にただ驚愕するのみだった。 寝室を見渡すと、総革張りの一人掛け肘掛付きソファーがあった。もちろん色はワインレッドだ。長旅の疲れもあり、少し柔らかいソファーにちょうど座りたいと思っていたところだ。腰かけるとぐわーっとヒップや腰、背中が沈み、身体全体がどんどん包み込まれるように沈んでいく。これはかなり気持ちいい。 ―― あ~、ふわふわ~ 肘掛の高さもちょうどいい感じだ。 ―― ん~、なんて気持ちいいの~ 長い馬車旅でエリルの身体は相当に疲れ切っていた。このソファーのクッション性はからだ全体を癒していく。 ―― ちょっとふかふか過ぎて、お尻がズンズン沈んじゃうかも お尻や腰がソファーに沈み込むと、肘駆けに置いた両腕を使わないと、起き上がれないほどに沈む。 ―― や、なにこれ、お尻が沈んじゃう ―― これ、ふわふわ過ぎない? お尻や腰はどんどんソファーにめり込んでいく。 ちょうど股間の割れ目にコツンと突起物が当たる感触がする。 ―― ん? なにかしら? その突起物は股間の局面に沿うようなU字形をした縦の板だった。 U字湾曲はしっかりと股間をホールドする。その上ご丁寧にも、クリトリスと膣口、アナルの女性が弱点とする部分には半球状の突起物がついており、女性のデリケートな部分にわざわざ負担をかけるような仕掛けがしてあった。 ―― いや、ちょ、ちょっとなにこれ エリルはソファーからすぐに立ち上がろうとするが、余りにも深く身体がめり込み過ぎて立ち上がることができず、両脚をバタバタさせ、もがき続けしかなかった。しかし、もがけばもがくほど尻はさらにめり込んで、U字湾曲した板がしっかりと股間を固定してしまう。それとともに、クリトリス、膣口、アナルに半球状の突起物が突き刺さるように押し付けられてくる。 「うっ、くうう」 喘ぎ声が出そうになる瞬間に、必死に口を閉じて抑える。 馬車の振動による刺激で疼いていた秘口に再び淫靡な快楽への誘いの刺激が与えられる。 このソファーでもがけば、もがくほど身体は沈み込み、敏感な部位をどんどん刺激してくる。U字湾曲板の下部はバネで支えられているらしく、沈み込みが深くなっても股間への圧迫力は一定しているのだが、この圧迫力が微妙な感じなのである。 強すぎず、弱すぎず、女の敏感部分を微妙にタッチする。 この力加減は、刺激に酔いしれるまでの心地よさには足りなく、そのために身体が自然と腰を前後、左右に動かしてしまうという悪戯(あくぎ)な仕掛けが施されていた。つまり、じらされてしまうのだ。これを作った人間は女性の身体の快楽を受ける仕組みに相当精通していたのだろう。このソファーに座った女性は、羞恥に耐えながら、じわじわと興奮を高められていくほかない。 ―― ちょっと、これ、やめて エリルは下半身への微弱な責めに苛まれながら腰をモゾモゾし、ソファーから立ち上がろうと必死にあがいている。秘口からは女が欲情している証拠である淫液がじわじわと滴りはじめた。それとともに、再び乳首が勃起しはじめ、乳房もパンパンに張ってきた。女として欲情し、カラダは性交の準備を整えつつあるのだ。 カラダを動かすほど下半身への刺激が強まってくる。 もはやこの刺激は止めようがない。 ―― そうよ、からだを動かすのやめてじっとしてれば、刺激はやむかもしれない そう思うと全身の力を抜きソファーに身を委ねた。 が、今度はメリメリメリと半球状の突起物が、クリトリス、膣口、肛門にゆっくりとめり込んでいく。 「ぁぁぁ、んん。」 弱いが甘美な刺激が下半身を襲ってくる。刺激が弱いために、肉体はさらに強い刺激を得ようとして、ブルブルと小刻みにカラダを振るわせる。獲物はこの罠に囚われたのだ。 馬車の振動で肉体が火照っていたエリルの肉体にトドメが刺されたに等しい。 ―― ああ、ダメ。。。。 心の中で肉体が誘惑に負けないように制止する。このソファーは長く座れば座るほど立ち上がることができなくなる。沈み込んだカラダは背中や腰、両脚を動かして立ち上がることはできず、両腕の肘を使ってカラダ全体を持ち上げ、上半身を起き上がらせないと、立ち上がることはできない。だが、両腕から上半身を起こす力がなくなれば、自分一人で起き上がれなくなるのだ。そして女はじらされ続けることになる。その時、女の頭の中はなにを考えるのだろうか。恐ろしい仕掛けとしかいいようがない。エリルは腕の力がなくなった時のことを考え、その恐ろしい仕掛けに身震いした。 ―― 早く立ち上がらないと、あそこがもっと濡れてくる。ここで喘いでいるのはアナートに見られたくない。 再び肘に力を入れて上半身を浮かびあがらせると、座る座面を見て驚く。座面は背もたれ部分下部に向かって斜めになっており、尻が沈み込むよう傾斜しているのだ。これでは、いくら力んでも起き上がれるはずはない。肘に力を入れて再び、上半身を浮かび上がらせた。下半身の圧迫感から解放されるが、ソファーから立ち上がるまでにはいかない。もう少し肘を前にして上半身を動かそうとした時、肘掛が背もたれ方向にやや傾いた。 ―― はっ それまでしっかりしていた肘掛は斜めに傾き、肘で踏ん張ることもできなくなった。その瞬間下半身に甘美な圧迫感が襲ってきた。膣口や肛門には半球状の突起物がやや挿入されはじめている。 「あうん、はぁぁ・・・んん・・・」 U字湾曲板がしっかりと股間に食い込み、腰が固定された。 「ハァハァハァ・・・・」 既にからだは火照り、秘口からはドロドロと淫液が湧きだしている。 恐らく秘口はパックリと口を開いているだろう。 ソファーの上で顔を赤らめ、荒い息をしながら、苦悶の表情を浮かべる少女。 誰が見ても淫靡さをい感じずにはいられない姿だ。 ―― 恥ずかしいけれど、アナートが帰ってきたら、起こしてもらおう。 エリルはアナートの戻りを待つが、一向にその気配はない。 その時、 「エリル様、エリル様・・・」 「お紅茶のご用意ができました。エリル様・・・・」 応接室から老婆のような声がする。アナートではないようだ。女中かなにからしい。 ―― とにかく、このソファーから助けてもらわなくちゃ エリルは寝室から声をあげた。 「こ、こちらです」 すたすたと足音が近づいてくる。 「エリル様?」 黒のメイド服を着た細身の老婆が入ってきた。 「おやま、お休みのところでございましたか?」 ―― ちがう! 喘ぎ声が漏れそうになり、口に力を入れ口をつぐむ。恍惚の表情を浮かべたエリルは、気持ちよさそうに寛いでいるとでも思われたのだろう。しかし、老メイドは寝室に入り、エリルに近づいてくる。 ―― よかった。たすけてもらえる。 「手をお貸しください」と言おうとしたとき、目の前の老メイドは座面と腰かけの間の左右に手を入れて黒い革のベルトを引っ張り出した。革ベルトは座面内部に固定されているらしい。そして固定されていない左右のベルトの端をエリルの腰の前でバックルに通して絞った。エリルの腰と尻が座面に押し付けられ、しっかりと固定されるとともに、U字湾曲板が強く股間に食い込んだ。 「はあう、ああああ」 エリルの全身に強い快楽が走り、喘ぎ声を発する。老婆にはもちろん快楽の喘ぎ声であることはわかったはずだが、乱れに意をに介さないまま、エリルのからだをソファーに押し込み。動きが取れないようにしてしまった。 あまりの快楽の刺激に全身から力が抜けていく。 「このソファーはこのようにしっかりベルトで固定してお楽しみいただくものでございます。ゆっくりお休みにおなりください。お嬢様にはお休みなさっているとお伝えしておきますので、ご安心ください。それでは失礼いたしました。」 そう言い終えると、スタスタと部屋から去っていった。 「た・す・・けて」 老婆はそのエリルの声も聞こえない振りをして 「ああーん、うっ、あんああああ」 ベルトでソファーに固定されたため、 今まで必死に我慢してきた分、老メイドが去ると、一気に腰が動き快楽を貪りはじめる。 ―― 腰が勝手に動くぅぅぅ 悪しき仕掛けのソファーに捕らわれ、エリルの体力は徐々に失われていく。厭らしい仕掛けに囚われて快楽に蝕まれる惨めな姿をテクレンスには見せたくなかった。しかし、寝室の中には、エリルの淫らな声が響いている。 ―― そうだ。奇跡の力。奇跡の力で抜け出せないかしら エリルは苦悶の表情を浮かべながら、意識を集中していく。 ―― あああ、下半身に気持ちよさが響いて集中できない 風の力でソファーが転ぶように意識を向ける。だが、風は全く吹かない。 ―― 水の力では水没するし・・・・ 土の力で、振動を起こす意識を向ける。が、奇跡の力は顕現しなかった。 ―― どうして エリルは心のなかで叫んだ。何か部屋の中に香りがする。花のようにいい香りだ。頭がボーっとしてきた。段々眠くなる。うとうととして、エリルはそのまま意識を失っていった。 「エリル様、エリル様・・・。お風邪を召します」 誰かが自分の名前を呼んでいる。そっと目を開けると目の前にアナートがほほ笑んでいる。 「わたしは・・・」 「ソファーでお休みになられたみたいですよ」 「あっ・・・」 飛び起きると、応接間のロングソファーの上で横になっていた。 「お風邪を召すといけませんので・・・」 「ありがとう。アナートさん」 エリルはアナートにお礼を言うとともに、さっきまで寝室の1人掛けソファーに拘束されてたはずなのに、なぜ、ロングソファーで寝ていたのか不思議になった。 ―― た、たすかったけど・・・ 「わたし、ここで寝てたの?」 「はい、こちらでずっとお休みでしたよ」 アナートは不思議そうな顔をしてエリルを見つめている。確か、エリルは1人掛けソファーに座って、そこから立ち上がれなくなっていたはずだ。寝室に行くと、あの1人掛けソファーがベッドの脇に置かれていた。座面を手で押してみると、やはり異常なほどものすごく柔らかい。股間部を手で確かめてみたが、突起物は確認できなかった。あれは夢だったのか。しかし、夢ではない証拠が残っている。エリルの秘口からはまだ淫液が垂れ流され、またからだ全体の火照りも治まっていなかったからだ。 「エリル様、お茶にしませんか?」 アナートの呼びかけに笑顔で応える。テクレンスがちょうどやって来た。 「エリル様、お部屋はいかがでございましょうか?」 テクレンスは、なにか不都合がないか聞いてくる。不備がないか心配しているようだ。 「このお部屋は、皇帝陛下様のお部屋とお聞きしましたが?」 「ええ、皇帝陛下のみお使いになられます。ローテルダ港に向かう途中でよくお泊りになっていらっしゃったのです。ただ、運河が開通してからは、ほとんどご滞在になられていません・・・」 テクレンスによれば、ローテルダ港に向かう途中の宿泊地として、このエルムポリ城に滞在していたらしいが、帝都とローテルダ港の間に運河が開通すると、ほとんどこの部屋に滞在することはなくなったという。もちろん、調度品や家具は皇帝が自ら決めたとの話だ。恐らく、この女を哭かせるソファーも皇帝が自らが意図があって置いたものなのだろう。 テクレンスの話では間もなく晩餐会の用意ができるとのことだった。

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