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【第15話後編】残虐のサド大君―人間以下のマゾ奴隷に徹底調教される被虐のフィアンセ 15.皇帝との謁見(前編)

15.皇帝との謁見(後編) 左右で直立している人々は宮廷内に勤める臣下で閣僚や執務者などの皇帝の側近達が、参列しているという。ルムセンはエリルを皇帝の玉座の真正面の謁見の位置に案内すると、 「間もなく陛下がお見えです。しばしお待ちください」 と言って、自分は玉座が据えられているステージ下横の位置に立って皇帝の入室を待っている。 エリルはダムに教わった通り、片膝をつき、頭を下げて皇帝を待つ。だが、 どうしても、この姿勢はロングドレスのスリットが開き、太ももやヒップのサイドが艶めかしく覗いてしまう。見る角度によっては、エリルの下着を覗くことも可能だろうが、エリルが片膝をつく位置の左右には、帝国の臣下は並んでいない。そのため、下着を覗かれる心配はなかった。 しばらくして、皇帝登場時の音楽が玉座の背後から鳴り響く、恐らく、玉座の背後には音楽隊が配置されているのだろう。 スタ、スタ、スタ 皇帝と思わしき人物の足音がエリルの耳に聞こえてくる。 ズサ 玉座に腰を掛ける音が聞こえる。 ―― いよいよ、皇帝との面会だわ エリルは片膝をつき、頭を下げているので皇帝の顔はまだ見ていない。 皇帝も同様にエリルが頭を下げているので、顔は見ていないだろう。 「よく来てくれた」 皇帝の声を初めて耳にするエリル。ただ、言い方は皇帝風なのだが、その声はかなり若々しい。また、こういう謁見式では重々し雰囲気を出すために「よくぞ参った」というのが慣例である。エリルの父、ルクソール王もそう言っていたと記憶する。「よく来てくれた」は明らかに皇帝としては、軽い。いや、軽すぎるのだ。そもそも、ルムセンが式典開始の挨拶の言葉を口上する前にいきなり皇帝が話し始めるという、破天荒ぶりだ。 ―― ダムの教えてくれた式典の手順と全然違うじゃないのよ! 「皇帝陛下、この度はオプシディア帝国にお招きいただき誠にありがとうござます。」 エリルは一般的な社交辞令を口上する。 「フン」 ―― えっ? 今、「ふん」とか言わなかった? 確かに、「フン」って聞こえたけど。 「キミか? ボクの妻になりたいなどとほざいている身の程知らずの小娘は?」 ―― は? 私が、あんたの「嫁になりたい」といっただと! それになによ、その言い方は! エリルは皇帝の言葉に一瞬何を言われたか混乱したが、皇帝はエリルが皇帝の嫁になることを望んでいると勘違いしているようだった。 ―― ちょっと、話が全然違うじゃない。皇帝が私を妃にしたいという話だったよね。 エリルは俯きながら宰相のルムセンに視線を送るが、ルムセンはそっぽを向いてエリルからの視線をわざと外した。 ―― あっ、視線ズラされた。ズラしやがったあのオッサン! ―― ここは否定するしかないわよ 「皇帝陛下、お言葉でござますが・・・」 と言葉を口にすると、 「顔をみせててくれないかな? エリル」 ―― は? いきなりエリルって呼び捨てなの! アンタ何様? エリルは顔をあげ、皇帝の顔に視線を向ける。 そこには、自分と年齢が変わらない17~19歳の少年が偉そうに足を組んで玉座に座していた。 ―― ええええ! なにこれ、ガキ! 皇帝ってガキなの! エリルは残虐の皇帝を目の前にして、その若さに驚愕する。髪はブロンドのボブストレートで肩まであり、顔は面長でユニセックスといえば聞こえはいいが、女性のような綺麗さで美人だ。テクレンス同様に細身で、一見すれば美少年。いや美少年どころか、美人だ。こんな女性的な男性に言い寄られたら、たいていの女性は堕ちるだろう。男性でも堕ちるかもしれない。エリルは皇帝のあまりの美しさに言葉を失った。 「フン、面構えとカラダだけはいっちょ前らしいね」 ―― な、な、なによ、その物言い! しかし、言葉は毒舌でトゲがある。一筋縄ではいかない人物なのは容易に理解できた。美少年の皇帝を見て混乱するも、エリルはそこで、自分が縁談を断りに来たことを思い出す。 ―― そうだったわ。ここで呆気にとられてないで、さっさとこの縁談を断らないと・・・。 「皇帝陛下、わたくしは皇帝陛下に嫁ぐつもりはございません。」 エリルはキッパリと縁談の話を断った。外交上、言い方や話の進め方というものはあるものの、皇帝のあの言葉では、こういう他に思いつかなかった。 「そう、キミはボクの妃になる気がないわけか?」 玉座に頬肘をつき足を組んで、ニタニタ笑いながらエリルに聞いてくる。ブロンドの髪がキラキラして美しい。思わず見とれそうになる。 「はい、わたしは、今回このお話を断りに参りました。父・ルクソール王も直接会ってお詫びしてくるように申しております。」 エリルは今回の経緯を婉曲に説明しようと試みる。 「確かに、ルクソール王殿からの親書にはそうも記してあるけど。こうもある。『二人で納得のゆくまで話あわれよ』とね。」 ―― 確かに、お父さんは、「二人で話し合ってきなさい」とは言ってたわよ。でもこんなオレ様皇帝じゃ話にならないわよ。 「エリル、ボクはまだキミのことをよく知らない。それで『納得せよ』などと言われても、納得などできるものかな?」 ―― うぐ・・・・。確かに、そうだけど・・・。でも、よく知らない、顔も知らない女性を妻に迎えようとしたのはそっちでしょ! 「それに、キミはもうボクのモノだ」 ―― は? ボクのモノ? どういうことよ! アホ! 「キミがボクの妻となり、妃となるのはもう決定事項なんだよ。」 ―― なに言っているのこの人。頭の中がお花畑なのかしら? なんでアンタみたいなキモイ男のモノにならなきゃいけないわけ! 「わたしは、あなたの妻などにはなりません。アクアマリンに帰ります。」 「あははははは・・・・あははははは・・・」 皇帝はいきなり腹を抱えて大笑いしはじめた。 「皆(みな)の者、聞いたか! このお嬢さん。アクアマリンに帰るそうだよ」 「あはははははは、ふははははは」 皇帝は腹を抱えて心底おかしそうに笑い転げている。 臣下達は、エリルと皇帝の余りにも異常なやり取りを固唾を飲んで見守っている。 ―― 人が真面目に言っているのになにがおかしいのかしら! 「なあ、エリル。キミ、ここからどうやって港までいくつもりなんだい?」 笑いくたびれた皇帝はエリルに帰途について聞いてきた。港までは馬車で3日の道のりもある。 「歩いてでも帰ります」 エリルがそう言うと、 「あははははは、あはははは・・・」 皇帝は再び腹を抱えて笑い出した。列席者は高笑いする皇帝の姿に唖然としている。 「皆(みな)の者聞いたか、このお嬢さんは港まで歩いていくそうだよ。キミは馬か?」 「あははははは・・・」 皇帝は余程エリルの返しがおかしいらしい。 「それで、港からアクアマリン王国までどうやって帰るんだい?直行する船はないよ?歩いていくのかな?」 ―― ホントに失礼ね! このクソガキ! 「泳いででも絶対に帰ります。」 皇帝はそれを聞くと、玉座の肘掛を「どんどん」と拳でたたき、大笑いしている。 「あはははは・・・」 「皆(みな)の者、聞いたか? このお嬢さん、泳いで帰るって言ってるよ。キミはアメンボか?」 「あはははははは、ふはははは・・・」 「可笑しすぎて、ボクは死にそうだよ、あははははは・・・・。お願いだ。ボクを殺さないでくれ・・・。あはははははは・・・・」 皇帝は玉座の上で笑い転げている。残虐の皇帝と呼ばれるこの美少年は、皇帝就任以来、人前で笑ったことなどなかった。列席者や側近は、皇帝のあまりにも異常な反応にどう対応していいのか、わらないでいた。 「フン、こんな面白いおもちゃを誰が他の者にくれてやるものか。」 ―― えっ? おもちゃ? は?  「キミはこの国で、ボクの妃になるか、それとも、ボクの性奴隷になるかのどっちかになるんだ。キミはどっちがいいのかな?」 ―― は? 妃か性奴隷? なんで妃か性奴隷にならなきゃならないわけ? めちゃくちゃだわ。 「どちらともお断りします。」 エリルは皇帝の質されたことに毅然とした姿勢を示す。 「随分と気が強い牝らしいね、キミは。その細い首にはよく首輪が似合いそうだね。キミには、特別な首輪を用意してあげよう。ボクは鞭の使い方も上手いんだ。鞭を使ってキミを従順な牝犬に躾けるのさ。どうだい、素晴らしいと思わないかい?」 ―― 牝? 首輪? 鞭? なによそれ? わたしは犬なんかじゃないのよ。 エリルが「牝」、「犬」という言葉を思い浮かべた瞬間、ジーンと胸が熱くなった。 ―― なに今の感覚? 牝犬という言葉に自然と身体が反応したのだ。 「キミはボクの妃となり、ボクの性奴隷となる。これは決められた定めなんだよ。いずれ、キミはここで全てをさらけだすのさ。皆(みな)の者を前にして大股を開き、自らアソコを指で拡げて穴の奥深くを惨めに晒し、『肉棒をこの牝穴にぶち込んでください』と、淫慾にまみれてボクに懇願し続けるんだよ。それがキミにふさわしい為れの果てだと思わない? ふふふ・・・」 ―― バッカじゃないのこの皇帝!誰がそんなことするものですか? オイリーといい、このバカといい、全くここは変態ばかりの国だわ。 「謁見の儀」で、貶められたエリルの怒りは頂点に達した。 「陛下、妄想は夢の中だけになさった方がよろしくてよ」 「フフ」 皇帝はニヤリと不気味にほほ笑む。 「キミが妃と性奴隷になるときは、特別な計らいとして先ほどの大股開きに加えて、皆の前でボクがいいというまで、オナニーをずっと続けさせてあげるよ。キミはオナニーを続けながら妃と性奴隷となるためにボクに懇願しつづけるのさ。キミの牝穴に指を突っ込んで喘ぎながら『妃にしてください』『性奴隷にしてください』と懇願し続けるんだ。その姿を早く見てみたいものだね」 国賓の外国の王女に対して、これ以上の侮辱はないというほど、皇帝はエリルを言葉で貶める。 「これ以上、お話をしても無駄ですわね。わたくしは、今すぐにでもアクアマリンに帰らせていただきます故、これにて失礼いたします。」 エリルはその場に立ち上がる。 「ははは、キミはオプシディア帝国妃の地位を本気で望まないらしいね。」 皇帝は、エリルが帝国の妃の地位や権力、財宝に興味を持っていないことを悟る。 「ええ、結構よ。そんなものいらないわ。」 エリルは皇帝に背を向け、「謁見の間」の出口に向かって赤絨毯の上を歩きはじめた。その姿は凛として、恰好がいい。皇帝はそのエリルに向けて言葉を放つ。 「無事にアクアマリン王国に帰る馬車や船の手配ができたなら、その邪魔はしない。好きに帰るがいい。できないなら、キミの身はボクが預かって保護しよう。いいかい?」 「アナタの助けなど一切必要ないわ。わたしに構わないでくれますか?」 エリルはそう言い残して、独り「謁見の間」を後にした。 エリルが去った後、臣下が集う「謁見の間」は静寂さに満たされ、静まりかえっていた。残虐の皇帝に対し、物おじなく非礼ともとれる言葉を浴びせたエリルの行為に、皇帝がどんな残虐な行為に出るのか臣下達は恐れをなしているのだ。ファドゥーツⅠ世がこの世に生を受けて以来、エリルのように痛烈に反抗した人間は皆無だっただろう。いたとしても、この世から抹殺されているに違ない。 「ルムセン」 皇帝が落ち着いた声で宰相のルムセンの名を呼ぶ。 「はっ」 ルムセンは緊張した面持ちで、皇帝に顔を向ける。どんな命令が下るのか、緊張が張りつめているのがその表情から、列席者の皆々に伝わる。 「キミは、まったくいい仕事をしたものだよ。どうやってあのおもちゃをここまで引っ張ってきたんだい?」 皇帝はエリルの行為に機嫌を害している様子はない。むしろ機嫌はいいようだ。しかし、この言いようでは、宰相のルムセンが独断でエリルを皇帝のために連れてきたように聞こえる。実際は、皇帝がエリルを連れてくるのを欲していたのだ。 「はっ、ダムが連れて参りました」 「ふーん、ダムがねぇ?」 「はっ」 「ダムもなかなかやるんだねぇ」 「はっ、約2ヵ月ほどの旅程だったと聞いております。」 「そうか、ダムには褒美をやらないといけないねぇ。今日は、とても楽しかったよ。ルムセン。」 「はっ、皇帝陛下にお楽しみいただいて光栄でございます。」 「ボクの楽しみが失われないようにね」 「はっ、かしこまりました。皇帝陛下。」 皇帝は今日の「謁見の儀」でのエリルとのやり取りに満足すると、執務室に去っていった。ルムセンは強引にでもエリルを連れてきて正解だったと安堵した。もしも、エリルを帝国に連れてこれなければ、使節団をはじめ自分自身も生きてはいなかったことを、あの皇帝の反応から深く察した。

【第15話後編】残虐のサド大君―人間以下のマゾ奴隷に徹底調教される被虐のフィアンセ 15.皇帝との謁見(前編)

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