17.人攫い 翌朝、目覚めはスッキリしていたが、なんと馬車の出発時刻が近づいてきていた。 ―― いけない! 寝すぎた! 窓の外を眺めると、白い幌の幌馬車がもう停留所に停車していた。 ―― 急がないと乗り遅れるわ。 エリルはベッドから飛び起きると、急いで神官服に着替えて1階のロビーに駆け降りる。ユリエ達に別れの挨拶をしている時間はなさそうだ。カウンターで宿泊費の支払いを済ませ、 「ユリエさん達に、このカードを渡してもらえるかしら?」 カウンタースタッフに言付けを頼む。 「かしこまりました。」 と言って、カウンタースタッフの男性がカードを受け取ると、エリルは走って馬車停留所に向かった。 白い幌の大型の幌馬車。貨物運搬も兼ねる貨客馬車だ。馬車内には両サイドの壁に沿って木製の粗末なロングシートが付いている。 「ほら、乗った!乗った!」 まるで漁師のような白髪の老人が、周囲にたむろする沢山の子供やその父母達に威勢よく叫んでいる。老人は痩せこけた細身で、麦わら帽子を被り、あか抜けない。日焼けして濃い茶色の肌が印象的だ。 ガヤガヤ と騒然としながらも、周囲の子供たちや大人は幌馬車に乗り始める。 「ホラ、ホラ、急ぐんじゃ。もう出発じゃぞ!」 余程急ぐのだろうか、老人は乗客の乗り込みをせかしている。エリルは行き先を確かめるために、老人に話しかける。 「あの、この馬車・・・」 「なんじゃ、早く乗った、乗った!」 エリルは行き先を確認しようにも、慌ただしく乗車をせかしてくる。 「ええ、でも・・・」 「ほら、そこのガキんちょ!早く乗らんかぁ!」 老人はうろちょしてなかなか乗らない子供たちを怒鳴りつけ、しまいには、子供達を追いかけわしはじめた。 「あの・・・・」 なかなか、行き先を確認できなくてもどかしくなるエリル。 「なんじゃ!」 子供を追いかけ回しながら、ようやくエリルの声に耳を傾ける老人。 「この馬車は、」 「んあ?」 「この馬車は、カンバラヤにいきますか?」 「なんじゃって?」 「カンバラヤにいきますか?」 エリルは繰り返し、行き先を確かめる。 「ああ・・・。こりゃ、待て、ガキ!」 それを聞くとエリルは馬車に乗り込んだ。大型の馬車には所狭しと子供たちが座り、馬車内は「ぎゅうぎゅう」のすし詰め状態だった。エリルは馬車の隅に座り、何とか席を確保する。馬車はエリルが乗り込むとすぐに出発した。 馬車内は小さな子供が泣いたり、叫んだり、笑ったりとても賑やかな雰囲気だ。ルサカを出発した馬車はしばらくすると湖の湖畔に沿った道を進んでいく。森に囲まれた湖のその道はまるで遊歩道のように美しい。その途中に小さな集落がいくつかあり、そこで何人かが、次々と降りてゆき。やがて、馬車の乗客はエリルを含め数人になった。 ―― いつ頃、カンバラヤに着くのかしら? もう陽は暮れようとしてる。馬車に随分と乗っていたので、かなり遠くまで来ているのだろう。すると、馬車がゆっくりと止まった。 周囲を見渡すと、5~6軒の家屋がある寂れた集落だった。 ―― えっ、ここがカンバラヤ? エリルはそのあまりにも殺風景な集落を目にして驚くとともに、焦りが募る。 ―― ビブロスの公船はどこ? それに、公船の事務所が見当たらないわ。 エリルに嫌な予感が沸き起こる。 急いで御者の老人に詰め寄り、ここがカンバラヤなのかのか確かめる。 「おじいさん、」 「なんじゃ!」 「ここは、本当にカンバラヤなのですか?」 「はあ?」 「ですから、ここはカンバラヤなのですか?」 老人は奇妙なことを聞いたようにポケーっとしている。そして口を開く、 「なにいってんじゃ、アンタ。ここはバラレの集落じゃ。カンバラヤは逆の方向じゃて・・・」 エリルの悪い予感が当たった。間違ってこの集落まで来てしまったのだ。そもそもエリル行き先を確かめたにもかかわらず、子供を追いかけるのに夢中になって生半可でいい加減な返事をするほうが悪い。 「そんな! この馬車はカンバラヤに行くと言ったではないですか!」 老人はエリルがバラレの集落にてっきり行くものだと思い込み、エリルの話しかけている言葉も聞かず、「ああ」と適当に答ていたのだ。もう既に陽は沈みはじめ、辺りは薄っすらと暗くなりつある。5~6件の民家しかない、こんな辺鄙なところで野宿などまっぴらごめんだった。 「はて、そうじゃったかのぉ・・・」 老人はとぼけて誤魔化そうとする。 ―― くぅ~、このジジイ、とぼける気だわ。 ここはカンバラヤではない。とにかく、今からルサカに戻るか、どこかに宿泊するしかないのだが・・・。 「ねぇ、おじいちゃん、これからルサカに戻るの?」 エリルは御者の老人にやさしく尋ねる。 「もう、今日はクタクタだで、もう家に帰って寝るじゃよ。」 老人はエリルに間違って乗車させたことを悪びれる様子もなく、シャーシャーと「家に帰って寝る」とほざいている。どうせ、酒でも飲む気なのだろう。 「ちょっと、おじいちゃん! わたしはおじいちゃんのせいで、こんな辺鄙なところまで間違ってきちゃったのよ! 泊まるところもないし、どうにかしてくれるかしら?」 エリルはかなり頭に血が昇っているらしく、王女というより、そこいら辺にいそうな17歳の少女になっていた。 「そーさのー、それはわるかったのー。」 老人も間違い乗車の件をどう扱っていいか、戸惑っている。 「ならばじゃ、明朝の馬車に乗るがええ、お代はいらんからの。」 と言って、御者の老人はエリルが手に持つ木製のチケットに自分の名前をサインすると、 「これでよしと。明日の10時半にここから出発じゃ。宿はそこの酒場で手配できるだで、ロロルから聞いたと言えば、都合してくれじゃろ。」 と言い残して、馬車を走らして行ってしまった。 エリルは仕方なく、近くの酒場に行き宿の手配をしてもらうことにした。それ以外に方法がなかった。古びた酒場に入ると、西郡劇顔負けの雰囲気の店内に少したじろぐ。いかつい男達が酒を酌み交わして、ワイワイしているのはルサカの宿泊所1階の食堂とかわらない。 ―― しかし、男ばかりでむさ苦しいところね。早く宿を手配してもらって退散しましょう。 エリルが店内の奥に進むと、一瞬会話だピタリと止まり、シーンと静まりかえる。 ―― まただわ エリルは内心ため息をつく。昨日のルサカでも、ユリエと一緒に食道内の足を踏み入れた途端、店内が静まり返ったのを思い出した。次に起こることはだいたい想像できる。店内の荒くれ者は、エリルの姿をまるで品定めするようにねっとりとした視線を投げかけている。その視線はジリジリと肌を焼くようで女のエリルにとっては痛い。 甘栗色のロングストレートの髪、ブラックのスキニーなワンピースミニに、豊かで形のよいバスト、引き締まったくびれ、張りのある腰、肉感的な太もも、スラリとした脚。どれもが男の欲情を掻き立てるものだ。 男達はエリルの姿を舐めまわして目に焼き付けると、次々に雄叫びをあげはじめた。 ひゅー、ひゅー いいね、ねーちゃん いいケツだぜ チチ揉ませろや 次々と卑猥な言葉がエリルに投げかけられる。まるでエリルを繁殖用の牝と間違えているかと思うほどの興奮だ。 ―― くっ、こいつら・・・。 おら、やっちまうぞ! おー、やれやれー エリルへの侮辱の言葉は続く。エリルがカンターの前までくると、白髪の老人が 「すまん、すまん。みんな、少し酔っておってな・・・」 と言って、エリルに声をかけてきた。カウンターの老人バーテンダーと話し始めると、いつの間にか、荒くれの男性達は自分達の仲間と話し込み始めた。エリルは「ほっと」とする。 「あの、馬車を乗り間違えてここに来てしまって、御者のロロルさんからこちらに頼むといいと聞いてきたのですが・・・。」 エリルがそう話すと、老人はエリルに同情するような真剣な顔を見せ、 「それなば、湖畔の道を真っすぐいくと、すぐに赤い屋根の家があるから、そこに泊まりなされ、この集落の集会所兼宿泊所なんじゃ」 老バーテンダーはそう言うと、エリルに家の鍵を手渡した。 「あ、ありがとうござます。それで、お代はいくらになりますか?」 恐る恐る聞くエリルに、 「ロロルの紹介ならいらんさ。じきに真っ暗になるから、早く行ったほうがええ」 エリルはお礼もそこそこに酒場を出ると、赤い屋根の家に向かって湖畔の道を歩いていく。ちょうど夕陽が沈む寸前で、まもなく闇夜が訪れる。湖の反対側は鬱蒼と生い茂る深い森が広がり、夜中は不気味だ。 エリルは足を速め目的の家を目指す。少し歩くと、子供の声が聞こえる。鳴き声のようにも聞こえるが、はっきりしない。 ―― 子供の声、泣いているのかしら? こんな時間に迷子? 声はエリルが向かう方から聞こえてくる。少し歩くと、子供と大人の男がなにやら、いがみ合っている光景が目に飛び込んできた。2人の背後には幌馬車が止まっている。 「離せ! リヴを離せ!」 「おにーちゃーん、たすけてー! おにーちゃーん!」 大男に抱えられた小さな女の子は、「わんわん」と泣き叫び、兄に助けを求めている。 「こんちくしょう!」 兄と思われる男の子は必死に大男飛び掛かっていくが、小さな男児では全く相手にならない。 「うっせーガキだな! ホレ」 大男は男児を思い切り蹴飛ばす。 「あぐっ」 男子は道端にすっ飛ばされた男児は、かなりの衝撃を受けたのだろう、まったく動かなくなった。 「おにーちゃん! おにーちゃん!」 必死に泣き叫ぶ女児。その叫び声は悲しみ溢れ悲痛だ。 「おう、とっととこのガキを麻袋に入れておけ。」 大男は背後にいた長身の男に命じた。 ―― ええ、人攫い? それも子供の女の子を・・・? ―― なんて悪党なのかしら 卑劣な男達にエリルは憤りを感じ、黙っていられなくなる。 ―― 「奇跡の力」があれば、わたし一人でもなんとかなるわ・・・。 「その娘を離しなさい!」 2人の男達に向かってエリルは威嚇するような強い口調で言葉を放つ。そこには微塵の迷いもなく、正義感があふれていた。普通で考えれば、17歳の少女が立ち向かえる相手ではない。 「あ? 」 大男はエリルに眼を向けると、口元を緩めて笑いだした。 「ふふふふふ、誰かと思えば、小便臭いお嬢ちゃんかよ。笑わせるぜ!」 大男はエリルに向かって一歩一歩と詰め寄ってくる。 「ほ~、なかなかの上玉じゃねぇか。オマエもガキと一緒に売り飛ばしてやる!」 大男は卑猥な笑みを浮かべてエリルの目前に迫る。まるで大熊のような、巨漢だ。 すかさず、エリルは「奇跡の力」の呪文を唱え始める。 「ホーミン、ホーミン・・・・」 瞬時に灰色の雲が空に広がると、稲妻が瞬き雷鳴が轟く。 ピカ! ドーン! 極小の稲妻が一瞬にして2人の男を撃った。 「うぐっ・・・」 バサ、ドサッ 流石の大男も稲妻の一撃にはかなわなかったようだ。エリルは男達が気絶したのを確かめると、道端で気を失っている男児に駆け寄り、声をかける。 「坊や、しっかりして、大丈夫?」 しばらくすると、男児は意識を取り戻した。どうやら、致命傷は追っていないようだ。 「う、んん・・・」 「大丈夫?」 「うん、リヴは?」 リヴとはこの男児の妹の名なのだろう。 「馬車の中よ、早く助けましょう。」 2人が馬車に駆け寄り、荷台に乗ろうとしたちょうどその時、エリルの首筋に金属の冷たい感触が肌に伝わった。 ―― ま、まさか・・・こいつらの仲間? 「うごくな。動いたら、その首を切り落とす。そのガキもろともに。」 低く太い男の声が耳元で聞こえる。男はエリルの真後ろにいるようだ。もう一人が男児の首根っこを押さえて、サーベルを首筋に当てているのが見える。もう「奇跡の力」の呪文を唱えている時間はない。 「は、離せ! この野郎!」 男児がわめき散らす。どうやら、別に2人いたようだ。 「俺は気が短いんから、気を付けたほうがいいぜ、坊や。」 男はドスの効いた声で男児を脅す。いや、これは脅しでないだろう、コイツらは人間を殺めることに慣れているのがわかる。 「ねえ、静かにして・・・。お願い。」 エリルは男児の身を案じ、やさしく諭す。恐らくこの人攫いは男児よりも女児に、いや、恐らく年齢などに関わらず、女ならいいのだろう。男には全く用がないのだ。彼等の目的からして、この不要の男児がこの場で切り捨てられても不思議ではない。 エリルの気持ちを察したのか、男児はエリルの言葉を耳にすると、少し興奮が収まったのか冷静さを取り戻し、大人しくなった。 「礼を言うぜ、ねーちゃん。だがよ、敵は正面の2人だけとは限らないんだぜ。よく覚えておきな。」 減らず口を叩きながらも、2人の男達に動きには、寸分の隙もなく、ムダがない。エリルと男児の首筋にピッタリとサーベルがまだ当てられている。ちょっと剣が引かれれば、2人の命はなくなる。これでは、逃げようもない。 ―― くっ、全く隙がないわ。「奇跡の力」の呪文は使えないけど、念じる神官術は使えるはず。 エリルは念術を用いようと試みるが、 「オイ、腕を後ろで組め、肘を曲げないで真っすぐに両手を降ろして組むんだ。」 ―― ん? エリルは戦列艦ヴィクトリーのなかで受けた凌辱のことが頭をよぎった。だが、逆らってもムダだ。 ―― これでは「奇跡の力」に集中できない・・・。 仕方なく、エリルは背中に真っすぐ腕を伸ばし、ヒップの部分で両手を重ねる。 「おっと、ちょっと大事なことするの忘れてたな」 ―― ん? 背後の男はエリルの首筋に剣を当てながら、エリルにとんでもないことを命じる。 「ネーチャン、そこでパンティーを脱げ」 ―― ええ、な、なに言ってのよ。この変態男! エリルは男の突然の変態的な命令に嫌悪を露にする。 「なっ、何っているのよ。そんなことできるわけないでしょ!」 エリルが反抗の意志を示すと、 「オイ、嫌だってよ。ガキ、やっちゃえよ」 男が躊躇いもなく、男児を殺そうとする。 カチャ 剣が少しすごく音がする。 ―― ヤ、ヤバイ。マジで殺すつもりだわ。 「わ、わかったわ、だから、その子殺さないで」 エリルは素直に男達の言う通りにする。ブラックのスキニースタイルの神官服。そのワンピースミニの裾の両サイド内側に手を入れる。ちょうど、程よく肉付いた太もものに沿って手を進める。ショーツの腰の両サイドをつかむと、腰を曲げ前かがみになりながら、ワンピースミニのなかからショーツを股間から下げていく。その姿は誰が見てもエロチックに見える。 「へへへ・・・」 背後の男達は、まるでストリップショーを見るように、女が脱ぐ姿を背後から眺めている。エリルは恥ずかしがっている気配を感じとられないように、何事もなかったようにショーツを脱いだ。 「ブルブル、震えるかと思ったら、たいした玉だな。」 そう思えても、エリルはまだ17歳だ。胸の内は首筋に当てられた剣の感触と、ショーツを人前で、それも男が見ている前で脱ぐ恥ずかしさで羞恥心に満たされ、心臓がバクバクと鳴っていた。エリルはショーツを他人に見られないように小さくして手で握りつぶす。 「ふふふ、それの股間部分を拡げて、オレ達によく見せろ」 ―― そ、そんなの、嫌よ! 自分が今の今まで身に着けていたショーツの股間部分を拡げて、この男達の視線にさらすなど、エリルには到底受け入れられないことだった。 「どうした? ガキの首を切り落とすぞ。」 ようやく、男児は頭が冷静になり、状況がつかめてきたのか、その場でジョジョジョと小便を漏らし、シクシク泣き始めている。この男児の反応にいつ男達がキレるかわからない。エリルは、恥ずかしさで顔を真っ赤に染めながら、両手で白のショーツの股間部分を開いて、男達が見えるようにする。背後から男が覗き込み、 「ふふ、なんか黄色いところと、ガザガザしているように見えるところがあるな」 男が女の恥になるようなことを平気で周囲に聞こえるように口にする。まるで、汚れた下着を身に着けているような女とでもいわんばかりだ。 ―― くそ、一日中着けてれば、汚れるわよ。 「へ~、そんなきれいな顔してても、厭らしい汁だして汚すんだな。」 男の首筋に剣を当ててる男がつぶやき、エリル辱めていく。 「その部分に鼻をつけて、じっくり匂いを嗅げ。犬みてーに、クンクンとな」 男は到底受け入れられない、屈辱に満ちた行為を命じてくる。他の人間が見ている前で、自分の股間部に密着した部分の匂いをじっくり嗅ぐのだ。普通の女なら、余りの惨めさに涙を流して泣き出すだろう。 だが、今のエリルには、そんな当たり前にできることが許されなかった。なにしろ、目の前の男児の命がかかっている。 ―― じ、自分の下着の股間部の匂いを人前で嗅ぐなんて・・・。惨めすぎる・・・。 エリルは仕方なく、今まで自分が履いていたショーツを顔に近づけ、股間部の匂いを嗅ぐ。その表情は屈辱に満ち、エリルが心底嫌がっていることが伝わってくる。 「ちゃんと、布を鼻にくっつけるんだ」 ―― くっ、好き放題言ってるわ エリルが少し躊躇っている気配を見せると、背後から男の手がエリルの手を掴み、力ずくでエリルの鼻にショーツを無理矢理に押し当てた。 「んんん・・・・」 鼻を抑えられたエリルは突然のことにもがき苦しむ。 「こうやって嗅ぐんだよ」 男は手で鼻と口をふさぐようにして、エリルの手を顔に当ててさせる。 「んんん、、うぐ・・・・」 ―― 息ができない、苦しい・・・。 エリルは男の手を振り解こうと必死にもがくが、背後の男は微動だにしない。 「オイ、わかったか?」 背後の男は窒息寸前のエリルに、まるで自分がエリルの支配者であるかのような振る舞いをする。エリルは黙って頷くと、男は満足したように手を緩め、 「続けろ」 とエリルにショーツの匂いを嗅ぎ続けるように命じた。自分が履いたショーツをの股間部を鼻に当て、臭いをかぐ変質的な行為。エリルはそんな惨めな行為を脅されながら、無理強いされている。 「どんな臭いなんだ。教えてくれよ、ネーチャン」 背後の男は、耐えられないような辱めでエリルを堕としていく。 ―― そんな恥ずかしいこと口に出せるわけないでしょ! エリルが顔を歪めて、答えるのを渋っていると、 シャキ スザ という音が聞こえ、男児の履いていたズボンとパンツが地面にずり落ちた。 男児のハーフズボンとパンツが、サーベルで切られ、地面に脱げ落ちた音だ。 「ひくひく、うぇーん」 男児の鳴き声がエリルの耳に入る。 「ネーチャン、このガキのチンチン切っちまうぜ。いいのか?」 ―― なんて卑怯な人なんの・・・ 「カラダの臭いがするわ・・・」 あえて卑わいさを感じさせないような言い方をするが、 「カラダの臭いだと、それじゃ、どんな臭いかわからねー。くせぇんだか、いい匂いなのか、ちゃんと口に出せ」 背後の男は、エリルが恥じらいを感じる言葉をわざと言わせようとする。 ―― くっ、コイツどこまでゲスなのかしら・・・。 「あ、汗の臭いがするわ・・・。それがちょっとキツイわ・・・」 エリルは恥じらう気持ちを抑えて精一杯に答える。 「あ? クセぇーんだか、いい匂いなんだか、教えろって言ってんだ。」 男児を抑えつける男がイラついた調子でエリルを咎める。 「まぁ、よせ」 エリルの背後の男はそう言うと、 「オマエの匂いを言え」 エリルの耳元で囁く声は落ち着いている。今度この男の命じていることにあがらえば、エリルと男児のどちらかはタダではすまない。エリルはそう確信した 「汗のにおいと、女のアソコの香りよ。」 「ク、ククク・・・・」 男はその言葉を聞いて、笑い声を抑えている。 「女のアソコの香りか。面白いことを言うなオマエ。『臭い』じゃなくて、『香り』とはな。きっとオマエのアソコはたまらない『香り』がするんだろうな。嗅ぐのが楽しみだ。アジトに帰ってじっくりと味合わせてもらう」 ―― 性器が芳香剤みたいな香りするわけないわよ! 「・・・・・」 だが、エリルは反論のしようもなく沈黙する。 「よし、それじゃ、それを口の中に入れろ」 「え?」 「オマエのショーツを口の中に入れるんだ。股間に密着した部分を表にして口の中でよく味わえるようにしてな。」 背後の男は、とんでもないことをエリルに求めてきた。履いていたシーツを「口の中に入れろ」というのだ。ショーツとは排泄器官が密していた布だ。そんなモノ自体を口に入れることが非常識であり、まして衛生的でない。いや、まさに不浄だ。 「声出されたら、うるせえからな」 男児を抑えている男が横から口をはさむ。つまり、猿轡の代わりにするのだ。 ―― こ、こんなことをさせるなんて・・・。 あまりの変質的な行為にショックを受け、言葉を失うエリルだが、まごまごしている暇はない。エリルはショーツを丸めると、 「オイ、ちゃんと汚れている面を表にして、舌で味わえるようにしろよ」 背後の男は、ショーツが陰部に直接接して汚れた部分が口腔内に触れるように、わざわざ指図してきた。よほどの悪趣味と言える。 「くっ・・・」 エリルは口を開けると、ショーツを裏返しにしたショーツを口の中に入れる。自分の体臭とともに、汗か陰部からの分泌物がアンモニアの感覚が口腔内に伝わってくる。 「そのまま、全部口の中に押し込め」 「んんん、んぐぅ」 エリルは口の奥までショーツを押し込んで詰め込む。 背後から男が薄手の革帯を口を塞ぐように顔に巻きつけ、後頭部で「グイ」と縛ると、猿轡が完成した。口の中のショーツは完全に革帯によって固定され、吐き出すことも、舌動かすことも、声を出すこともできなくなった。 「むむむむ・・・」 エリルが何かを叫ぼうと、もう言葉にならない。横目で男児を見ると同じように猿轡をされていた。 「両手を伸ばして後ろで手をそろえろ」 背後の男は、エリルの首筋に冷たいサーベルをあてたまま命じる。 ―― この2人は、まったく隙がない・・・。 エリルは大人しく、腕を後ろに回し両腕をそろえる。 「そのままにしていろ」 男児を捕まえていた別の男は、もう男児を縛り終えていた。やることなすことすべてが手際いい。かなりこうしたことに慣れている。 ―― なんて素早いのかしら、もしかしたら、人攫いの集団? エリルの背後の男は、エリルの手のひらを合掌合わせにする。そうすると、両手首を束ねるようにくるくると縄を巻き付けていく。5回以上を手首に縄を巻かれたことで、縄は手首に横に4~5本が隙間なくきれいに枷のように並んでいる。男は手首を合わせた隙間に縄を巻く。これはかんぬき縄といい、両手を縛る縄をきつく締め上げ、手首が抜けないようにする仕掛け縄だ。 「ギュッ」と手首に厳しくかんぬき縄を締めると、エリルの両手は合掌合わせのまま堅く結ばれ、手首を一切離せないようにされた。 「むむっ・・・」 あまりの手首への締め付けに痛みが走り、猿轡をされた口から、くぐもった声が漏れる。その声を聞くと、男は嬉しそうに、 「まだまだ、これは序の口だ」 そう独り言を呟いて、エリルの腕の肘下の部位に同じように縄を巻き付けていく。 「4回、5回と・・・・」 男はよほど楽しいのだろう、弾んだ声でエリルの肘下に縄を5回ほどきつくまきつけていく。これもさっきと同じように、肘と肘の間にかんぬき縄をきつく締める。 ググ かんぬき縄が締め上げられると、エリルの両肘はピッタリとくっつけられ、手首から肘までの腕は綺麗な人工的な直線になった。合掌合わせの手のひらか手首、肘までの腕が芸術的なラインを醸し出しす。 だが、エリルは強制的に縄掛けにより、両腕を密着させられる無理な態勢をとらされている。肩や二の腕、肘等上半身にかなりの苦痛を与えられているのだ。 「むむむ・・・・んん・・・・」 エリルはその痛みに耐えられず、必死に声をあげようとするが、ショーツの猿轡が邪魔して、まったく声にならない。 ―― い、痛い、肩がそれる・・・。 エリルを襲う痛みは激しいものだった。その苦痛に思わず、顔をゆがめ、目を閉じる。 「まだ、カラダがかてーな。じっくり時間をかけて柔らかくしてやるからな。」 男は恐ろしいことを口にする。 ―― こ、こんなこと何度もされたら、からだがおかしくなるわ。 エリルがどうあがいても、すでに腕はぎっちと拘束されている。さらに、 「さて、締めだ」 男はそう言うと、さっきと同じように。エリルの二の腕に縄を巻き始めた。肘上ならともかく、二の腕はかなり肩に近い。この部位を縄で締め上げられたら、肩が外れるほどにそりかえるだろう。これは縛りではなく、拷問のレベルの緊縛と言えるだろう。 ―― ま、待って、そこ縛ったら、肩がそれる。それちゃう・・・。 「んー、んー」 エリルは必死に声をあげるが、 「静かにしろ」 と言って、男は二の腕に4回、5回と縄を巻いていく。それとともに、エリル両二の腕が隙間なくピッタリと合わさる。最後に男はかんぬき縄を締めて、ゆるみが生じないように綿密に緊縛した。当然肩は背後に反り返り、胸が突き出でて、乳房が卑猥なほど突き出した恥ずかしい姿勢になる。 ―― う、ぐぐ、い、痛いわ・・・。肩が、腕が、痛い・・・。 エリルの2本の腕は背後でピッタリと、きれいに合わされ、完全に固定された。女の弱点である乳房を無防備に突き出し、強調した姿勢はなんとも卑猥さが漂っている。男なら、突き出たこの豊かなおわん型の美しい乳房を鷲掴みにして思い切り揉みほぐしたい衝動に駆られるだろう。 エリルはこの緊縛による激痛で既に「奇跡の力」の発揮に必要な集中力を失っていた。男はエリルのカラダをクルリと回し、男の正面に顔を向けさせる。目の前には、無精ひげを生やした背の高い、ニヒルな感じを漂わせる男が立っていた。 「ハロー、ネーチャンじゃなくて、お嬢ちゃんか?」 男は冗談のつもりなのだろうか、ちっとも笑えない、むしろ嫌味な言葉を投げかけてきた。 「ほぁ~、こりゃ、かなりの上玉じゃねーか」 ヒュー 男はエリルの顔やバスト、くびれ、腰つき、太ももなど全身を眺め、品定めでもするかのようにねっとりとした視線で舐めまわす。 「この白い肌に、甘栗色のスレートロングがたまらないねぇ」 男はエリルを気に入ったようだ。だが、この男達に気に入られるのは、ここでは運が悪い、むしろ、過酷な未来が待っているとも言える。 「ちょっときつく縛り過ぎたか。肌を痛めるかもしれねぇな。早くアジトに行って解いてやらないとな」 男はエリルに向かって言っているのか、それとも独り言なのか、エリルに聞こえるように呟く。その時、 「うー、イテ、テテテ・・・」 エリルの「奇跡の力」の稲妻に撃たれ、近くに倒れていた男達が、目を覚まし始める。 「随分よく寝たな? 徹夜明けか?」 エリルを縛り上げてる男は、仲間の巨漢に嫌味を投げかける。 「よせよ、あーイテテ、なんだか、雷に撃たれたみたいだ」 「ほー、それりゃ、良く生きてたな」 「ああ、まったくだ、あぶねーところだったぜ」 巨漢は頭の後ろをポリポリと掻き、面目丸つぶれといった様子だ。のそのそとエリルの前にまで寄ってくる。粗暴な感じが全身に漲り、いかにも荒くれ者の感じだ。 「おお、こいつはかなりのブツじゃねーの」 巨漢はエリルににじり寄り、エリルの顔、乳房、腰、太ももをねっちりと厭らしい目で舐めまわす。まるで品定めをするようにだ。エリルにはその巨漢の視線から、何を頭の中で考えているかがわかった。 ―― コイツ、頭のなかで、ワタシを犯しているんだわ・・・。 巨漢の瞳には邪悪されが満ち溢れていた。 ―― 汚らわしい・・・・。 エリルはまるで不浄なモノを見るような目つきで、巨漢を睨みつけた。 「おい、コイツ、まだ折れてないぞ」 巨漢はエリルと視線を合わせると、その瞳の奥にある意識の強さを感じ取ったようだ。 「たくさん楽しめそうで、よかったな。コイツのロングブーツを脱がせてくれ、縄掛けの邪魔なんだ」 エリルを縛るニヒルな男が呟いた。巨漢はエリルの左足首を力強くつかむと、エリルの腰の高さまで足をあげさせる。当然、エリルの股間はあらわになって丸見えだ。 ―― いたた、痛い! 両手を背後で緊縛され、左足をあげられたエリルの表情は苦痛に歪む。 「むー・・・・」 声にならないくぐもった鼻声が漏れる。 「いい眺めだぜ。」 巨漢はエリルの脚かブラックのロングブーツを脱がす。 ググ、ググ エリルの太ももまで覆うロングブーツが脱がされ、エリルの白い肌があらわになる。 巨漢男はロングブーツを脱がす時に、再びジロジロとノーパンの陰部をのぞき見する。 ―― この変態! どこ見てるのよ! エリルは心の中で叫ぶが、もちろん声にならない。 「おお、きれいだな」 巨漢男はエリルの陰部を見て思わずつぶやき、さらに右脚のロングブーツを脱がせていった。脱がせたと、素肌になったエリルの太ももを巨漢男は手のひらで、ゆっくりとさすり肌の感触を楽しむ。ゴツゴツした手の感触が肌に伝わり、ジーンとする刺激が脚から広がり、陰部やヒップに疼きがうまれる。 ―― ああ、変な感覚がする・・・。 エリルは頭の中で「変な感覚」と思うようにしたが、まぎれもなくそれは甘美な刺激だった。一方、ニヒルな男は縄を持ちエリルの前に立つ。 「暴れまわられると困るんでね。ちょっと大人しくするように縄掛けさせてもらうぜ」 そう言って、ニヒルな男はエリルの身に着ける神官服のミニスカートの裾をまくり上げ、腰のくびれに二つ折りにした2本の縄を巻いていく。 ―― こ、これって、まさか・・・ エリルはヴィクトリーの艦内で緊縛を経験している。腰に縄を巻くのは、あの縛りしかない。 ―― まさか、股に縄を通すんじゃ・・・ 男は腰に縄を巻き終えると、ヘソ下に垂直方向に縄を降ろしていく。そう、それはエリルが予感した通り、股縄だった。腰に巻いた縄は2つ折りにされた輪の部分に縄を通されて、再び腰に回されて、前の折り返しの輪に再び通され、強く締められる。 ギュッ、 グイ エリルの腰に縄が力強く食い込んでいく。 「んっ・・」 ウエストを締め付けられ、内臓を締めつけられる苦痛から声が自然と漏れる。が、それは猿轡によって声にならなかった。 「もう少しだ。いい子にしてな」 ニヒルな男はエリルの股間の前にしゃがみ込み、陰部にあてる股縄の位置を細かく確認して調整している。恐らく、クリトリス、膣口、アナルの位置を入念に確かめているのだろう。ヴィクトリーの艦内の時と同じように、その手さばきは慎重とも言えるほどの入念さだ。 「動くと縄のさじ加減が狂って、痛さで苦しむことになるぜ。」 ニヒルな男はエリルが観念するように引導の言葉を口にする。 「くっ・・・・ エリルは眉をゆがめる。自分の自由を奪われ、女性の最も敏感でデリケート秘部に戒めの縄をかけられようとしているのに、「大人しくしろ」、「縄のさじ加減が狂う」など、暴漢者の勝手なことに従わらなければならない。こんな理不尽極まることはない。 ―― この暴漢者達は絶対に許さないわ。 しかし、このニヒルな男の縄さばきは意外なものだった。腰縄から垂れ下がった2本の縄を丁寧に下腹部に沿って割れ目方向にあてていく。下腹部の肌への縄の当て方が、驚くほどにとても繊細なのだ。 男のゆっくり肌に縄を這わせていく仕草は、まるで大切なものを扱うかのように、縄を優しく這わせていく。そして、慎重かつ入念に、クリトリス、膣口、アナルの位置を確かめて、縄瘤が最も適切に接触するように整えている。 ヴィクトリー内での緊縛も縄掛けした偽装水兵達も入念に縄掛けをしていたが、この男の縄掛けはソフトな縄使い、また、女に対する気遣いが、その指先からひしひしと伝わってく。女を大事にするコツを得ているらしい。 ―― コイツ、テクニシャンかも・・・。 「オイ、両脚を開け、縄が通せねえだろ。」 ショーツを身に着けていないエリルに左右に開脚するように命じる。少し脚は開いていたものの、縄を通すには責めすぎて作業が進まないらしい。エリルはここまできたら観念して、両脚を左右に大きく開いた。機嫌を損ねて、クリトリスに強烈な縄掛けがされたら、それこそ地獄だ。 「よし、イイ子だ。その調子で頼むぜ。そのうち自分から股縄してもらうのを望むようにしてやるぜ」 男は、縄瘤を何度もつくり、クリトリスの位置との接触を確認し調整していく。余程、この男は神経質なのか、なかなかクリトリスへの位置が決まらない。だが、男は焦ることなく、ゆっくり縄瘤のあてる位置や縄瘤の大きさの調整を繰り返す。 クリトリスと縄瘤の接触が決まると、次に、膣口、アナルの位置の調整に移る。デリケートな陰部に繊細な装飾品でも触るかのようなタッチで男は、縄を締めていく。エリルはまるで自分がとても高価な宝飾品にでもなったように扱わる。 この繊細な指使い、ソフトな縄の嵌(は)め方が、女の羞恥心とともに官能をくすぐっていく。女の秘部に淫らな縄を嵌める男の手は異常な興奮を女に与え、肉体が否応なく反応していくのだ。 ―― なにもたもたしているのよ。早く終わらせてよ。 エリルは自分の肉体の反応に戸惑いはじめる。心臓がバクバクと激しく鼓動しはじめ、体温が上がっていく。同時に息も荒くなってきた。口には猿轡があり、鼻で呼吸するしかないが、酸素が足りない。息苦しい。 ―― 呼吸が激しくなってきている・・・。カラダの芯から熱くなる。 男は決してエリルの秘部、クリトリスや膣口、アナルを触ろうとしない。戒めの縄をゆっくりと当てていくだけだ。それなのに、エリルのカラダは興奮状態となり、肉体として性交の準備をはじめている。 この女の性器が段々と湿りはじめているのを、男は指さきで感じとっていた。 ―― ふん、この女は縄の味を知っているのか。カラダは正直なもんだぜ。 男は、クリトリス、膣口、アナルに縄瘤が嵌まるようにすると、スッと縄を引いて股縄を締め上げ、股間に密着させて作業を終えた。エリルの全身にジーンとする刺激が陰部に広がり、心地いい。やはり、ヴィクトリーでされた緊縛とは違う感覚が襲ってくる。この股縄は、戒めという感じではなく、フィットが心地いいのだ。最後に男は、股縄の瘤をゆっくりと前後、左右にさすり、しっかりフィットさせた。 「んんん・・・」 股間の刺激に反応し、エリルの口からくぐもった声が漏れる。 「さて、最後の仕上げといくぜ。」 男は独り言をい呟くと、エリルの両足首をつかんで、そのままピッタリと閉じさせ。直立不動の姿勢にさせる。両脚は足首、膝、太ももがしっかり密着し、きれな直線を描く。男はそれを確かめると、手首に縄を巻いたのと同じように、両足首にも縄をグルグルと巻いていく。 「1回、2回、3回、4回」 男は縄の巻く回数を数えながら、結局7回ほど縄を足首に巻いた。おかけげで、両足首はピッタリと密着し、微動だにしないほど固定されてしまう。手首の縄掛け同様に、かんぬき縄を両足首の閉じ合わされた間に通し、緩みが生じないようにしっかりと締め上げる。 グイ ギュッと足首が強く締め付けられる。 「んんん・・・」 エリルの口からまたくぐもった声が漏れる。男にとってはの女の声が、縄の締め上げが成功していることを示す証と知っている。縄を締め上げて女が声をあげないようでは、その縛りは肉体の戒めとなっていからだ。 「よし、股縄もいい締め具合だ。」 男は股縄が目論み通りに役割を果たしているのを確認すると、今度は膝上に縄を巻いていく、エリルの両膝は巻かれた縄でピッタリと合わさり、まったく動かせない。 ―― うう、なにこれ、こんなにぎちり縛られたら、まったく動けないわよ! 「へへ、かんぬき縄を入れてと・・・・」 ニヒルな男は慣れた手つきで膝上に5回ほど巻いて縄掛けした縄にかんぬき縄をかけて、しっかりと引き絞る。 ぐぐ かんぬきが引き絞らると同時に、膝がぎっちりと密着し、足首から膝の脚のラインが真っすぐに整う。 「お待たせ、できたぜ」 ニヒルな男は巨漢の男に作業の終了を告げる。エリルの股間には絶えず、性的な刺激を与える仕掛けの瘤つきの股縄が嵌められてしまった。それによって精神を集中できなくなり、「奇跡の力」を発揮するのは絶望的となった。 ―― ああ、股間に刺激がくる。動くとさらに刺激される・・・・。 エリルは股縄の責めに悶々としはじめる。既に膣口は濡れている。