19.嬲り ひんやりした感触が肌に伝わってくる。両手が引っ張られるように持ち上げられている。エリルは薄暗い部屋のなかで目を覚ます。手首に何か巻き付けられて違和感が走る。 ―― 両手が万歳の姿勢で上げたまま降ろせない・・・ エリルの意識がはっきりし、目を開けると、そこは全面石造りの牢獄の中だった。石造りの壁に背にして尻もちをついた姿勢で、両手首には金属の枷が嵌められて両手を万歳するように上げた姿勢で拘束されていた。もちろん鎖は壁のフックに固定され、立てば胸元の高さくらいの長さになる。 服装は神官服のままで、股縄を除き縄による緊縛は解かれていた。だが両足首には手首同様に鉄の枷が嵌められ、その鎖は左右の床に転がる鉄球に繋がれていた。つまり、鎖の長さ分しかエリルは移動できないことになるのだが、両手を壁から下がる鎖に繋がれていては、ほとんど動けないのと変わらなかった。 自分が履いていたショーツを口の中に詰められて猿轡にされていたが、それは取り除かれていた。が、ノーパンの状態には変わりなかった。薄暗い地下牢で段々と目が覚め、意識がはっきりしていく。 ―― ここは地下室? ジャラ 手を動かそうとすると、手枷に繋がった鎖が揺れ鎖独特の音がする。エリルは徐々に自分の四肢が鎖に繋がった枷で拘束されている捕らわれの身となっているのがはっきりとわかる。 ―― これじゃ、動きが取れないわ・・・。 それに、ホッグタイの両手、両足の緊縛は解かれたものの、股縄のみはまだ股間に深く食い込んだままで、エリルの陰部に怪しい刺激を与え、少しでも腰を動かすと、床に接触した縄がエリルの秘部を責め立てる。 ジンジン ムラムラとする女特有の性的な興奮が下半身を襲ってくる。 ―― うう・・・、この股縄の刺激が下半身をおかしくする・・・。 エリルは四肢を枷で拘束されたいるため、股縄の責めから逃れられず、性的な刺激を黙って受け入れるしかなかった。「奇跡の力」を発揮しようとするが、股縄の刺激が気になって精神を集中できない。 ―― うう・・・、これじゃ、「奇跡の力」を発揮できない・・・。 地下牢獄に捕らわれたエリルは、絶対絶命のピンチに陥っていた。しばらしくして、正面の金属製の扉が開くと、あの女姉御が中に入ってきた。 「お目覚めかい? 」 ―― あの女、女ボスだわ・・・。 女姉御はエリルの真正面に立つと、エリルの顎をつかみ顔をグイっと自分の方にあげさせる。 「ふふふ、どこの貴族様のお嬢さんか知らないけど、これからは肉奴隷になることを覚悟するんだね」 女姉御はエリルの目を睨みつけながら、ドスの効いた声で恐ろしいことを口にする。 「何を言っているの? この戒めをすぐに解きなさい」 エリルは女姉御の言葉に激しい憤りを見せ、拘束を解くように強い口調を浴びせる。まさに気の強い性格が滲み出ている態度だ。だが、今、エリルは拘束されて自由を奪われているのだ。 「あんたこそ、自分の立場がわかっていないようだわね。」 そう言うと、エリルの下腹部に手を伸ばし、股間の股縄をグイグイと引っ張っていく。エリルは両手で防ごうとするが、もちろん、手枷に阻まれ、なすがままにされてしまう。 「ううう・・・、やめて・・・」 「ふん、これぐらいでなによがってのさ。あんたには聞きたいことがあんのよ。」 女姉御はエリルの顎をしっかりつかむと、目前に顔を寄せて、 「アンタはどこの貴族様のご令嬢なんだい?素直に言いな」 と、エリルの目を睨みつける。その瞳は冷血動物のようなゾゾゾとするオーラが全身に伝わってくる。 ―― くっ、この女は何が目的なのよ エリルはわざと視線をずらしてはぐらかそうとするが、 「目をそらすんじゃないよ。アンタ、訳アリなんだろ? 」 そう言ってから、エリルの鼻先を舌でペロリと舐める。ヌメっとした感触がエリルの鼻先に伝わる。 ―― ひぃぃ、な、なにするのよ エリルがそう思った瞬間、女はエリルの唇に唇を重ね、そっと舌を挿入してきた。あまりの一瞬の出来事に、声を失うエリル。女の舌の動きは巧で、隙がなく、エリルの舌に絡み合っていく。それは紛れもないディープキスだった。 「んぐぐぐ・・・・」 エリルは声にならない声をあげるが、女姉御の舌がどんどんとエリルの舌に絡まり、甘美な感触を伝えていく。 ―― ヤダ、気持ち悪い。女同士じゃない! エリルは自分の舌で必死に女姉御の舌を押し戻そうとするが、それがかえって舌と舌を絡み合わせるような動きになり、エリルの舌に快楽を感じさせるように追い込んでいった。口を閉じようにも、両頬をつかまれ口を閉じることができない。頭を押さえつけられ、唇を離すことができず、女姉御の舌の愛撫により口腔内が蹂躙され続ける。エリルにとってこの上ない辱めだった。 だが、女姉御の舌の愛撫のテクニックは熟練の域に達し、エリルの感覚を次第に麻痺させる。 ―― うう、このキスはヤバイ・・・・。頭がボーっとしくる。 女姉御はエリルの抵抗を削ぐため、エリルの鼻をつまみ、口を濃密に重ね合わせ、呼吸ができないようにする。エリルは必死に息を吸おうとするが、女姉御の肺活が強いのか、エイルの肺からどんどん空気が吸い出されていく。当然、呼吸は苦しくなり、エリルは大きく口を開くことになる。その無防備な口腔内を女姉御の舌は自由自在に動きまわり、エリルの舌や口腔内をゆっくりと愛撫していく。 ―― うう、く、苦しい・・・ エリルが呼吸困難に陥ると、女姉御は自分の口からエリルに空気を送り込む。エリルは女姉御の吐き出す息を吸い込むしか、呼吸をする術がない。これを繰り返していくと、徐々に酸欠となり、女は意識が呆然となる。抵抗する意思を持つ女を落とす、女姉御の得意技でもあった。 もちろん、この間、肉体の秘部への愛撫も怠らない。女姉御は靴を脱ぐと、ディープキスと同時に、エリルの股間の股縄に足の指をかけ、微妙な力加減で陰部を刺激していた。 「うむむむ・・・」 ディープキスで塞がれた口から、エリルの喘ぐ声が漏れる。しかし、女姉御は一向に気にせずに口腔内への愛撫を続ける。エリルの舌が当初、女姉御の舌を口腔内から押し出そうと、必死に抵抗していたのだが、女姉御による長時間の舌への巧みな愛撫が、エリルの舌の感覚を麻痺させていた。エリルが舌を動かせば、動かすほど、甘美な刺激が次々と襲ってくるのだ。 エリルの舌の抵抗が段々と弱くなり、一方で呼吸が荒くなり、体温も上がっきているのがわかる。明らかに、エリルは性的に興奮してきているのだ。既に、エリルの瞳は虚ろになっている。 股間の股縄は微妙なさじ加減で、ジワジワとクリトリスや、膣口、アナルを刺激し、肉体の興奮を押し上げさせてる。この女姉御の巧みな点は、急ぐことなく徐々に肉体を興奮状態に持っていくことだ、飢えた男のように自分の欲望だけをぶつけてくるのではない。エリルの肉体の疼き、肉欲にじっくりと時間をかけて、肉体を興奮状態に持っていくのだ。四肢を鎖のついた枷で拘束されたエリルにとっては、まさにまな板の上の鯉と言えた。 エリルは必死で口腔内のディープキスによる蹂躙に必死に抵抗しようとするのだが、肉体は舌と舌のい絡み合う感触の心地よさに負け、ほとんど抵抗らしい抵抗は既になくなっている。 エリルの乳首は勃起し、乳房はパンパンに張りはじめ、膣口からは淫液が滲みはじめる。 ―― ああ、カラダが熱い・・・。 顔は紅潮し、体温が上がり始めていることがわかる。姉御肌の女はエリルのカラダが性交準備段階に入ったことを確認すると、長時間続けたディープキスをやめ、唇を話す。どちらの口からも唾液が垂れ、いやらしい糸を引く。 「はぁ・・・・」 エリル艶めかしい声を漏らし、恥ずかしそうに俯く。 「さて、気持ちよくさせてやったんだから、アタシも気持ちよくしてもらおうか?」 姉御肌の女はショーツを目の前で脱ぐと、自分の女性器をエリルの目の前に突き出す。 「さあ、舐めな」 エリルに自分の女性器を舐めるように命じてきた。 ―― な、なによ! コイツの女性器を舐めるわけ? エリルは顔を横に向けるが、女姉御はかまわず、自分性器をエリルの顔面に押し当ててくる。 ―― うう、気持ち悪い、こんなの嫌・・・・ 「舐めたくないなら、いいさ。でも、あのガキ達はタダじゃ済まないからねぇ」 姉御肌の女は子供達を人質にエリルに脅しをかけ、エリルの頭を掴むと自分の股間にグイっと押し当てた。 「うぐぐぐ・・・」 エリルは苦しそうにもがくが、 「しっかり、唇と舌を使ってきれいにするんだよ」 エリルに自分の性器と排泄器を清めるように命じてきた。 ―― くっ、ここで逆らったりしたら、あの子達に何されるかわからないわ・・・。 エリルはアンモニア臭にまみれた女姉御の女性器に舌を伸ばしゆっくりと舐めていく。 「ああ~。ちゃんと割れ目に沿ってゆっくりと舐めるんだよ」 エリルの頭の上部を両手で抑えながら、細かい注文を出していく。エリルはゆっくりと割れ目に沿って舌を這わせ、女姉御が満足するように舌を細かく動かしていった。 「オマエ、うまいじゃないか? そんなお嬢様ぶってるくせに、卑わいなテクニックは十分身に着けているじゃないか? いったいどこで仕込まれてきたんだい?」 女姉御はエリルのクンニテクニックがド素人でないことを見抜き、誰が躾けたのかを聞いてきた。それもそのはず、エリルの身なりやしぐささから、クンニのテクニックが上手いとは想像もつかなかったからだ。 エリルは姉御肌の女の声が耳に入らない振りをして一身に舌先を女性器に這わして、ソフトな愛撫を続ける。エリルは自分がクンニが上手いとは全く思ってもいない。ただ、オプシディア帝国に来る途中、戦列艦内で偽装水兵に襲われ、無理矢理にフェラを強要された経験しかなかった。その時に舌の動かし方が身に着いたのだろう。 「ふっ、無言かい・・・。まあいいさ、あとでじっくり啼かせながら、聞きだすことにするよ」 姉御肌の女は、エリルの股間の股縄を微妙に動かしながら、ニヤリと妖しい微笑みを浮かべる。 「姉御、準備できましたぜ」 ニヒルな男、イルグが牢獄に入ってきた。 「そうかい。壊さないようにしておくれよ。」 「まあ、躾けならもう何十年とやってんで、心配いりませんよ」 そう言うと、イルグは床に抱えていた麻縄の束をズサっと置いた。その他にも背後から男達が入ってきて、麻縄の束を床に置いていく。みるみる床には沢山の麻縄が山積みのなっていく。 ―― エリルは姉御肌の女の股間に舌を這わせているので、麻縄の束の山を見ることはできないが、床に放り投げられる音で、それらが縄であることを理解していた。 ―― また、あの麻縄だわ。卑猥な縛りをする気なのかしら・・・。 「オマエには少しカラダを柔らかくしてもらうよ」 姉御はそう言ってエリルの顔を股間から離すと同時に、縄束が見えるようにエリルの横に移動した。そこには、先ほどまでにエリルのカラダをホッグタイに緊縛していた麻縄がたくさん床に置かれていた。 ―― あんな沢山の縄で縛るつもり? いったい何をするの? エリルはその縄の数々がどのように緊縛に使われるのか、まったく皆目見当がつかなかった。 「さあ、柔軟姿勢の訓練だよ。おやり。」 姉御はイルグに「柔軟姿勢の訓練」を命じる。イルグはエリルの両手首の金属製の手枷の鍵穴に鍵を差し込んでロックを解除し、手枷を外す。エリルの両手は万歳をした格好から、自由になった。 「これからが本番だ。覚悟しな」 イルグはエリルの耳元で囁くと、エリルが身にまとう黒の神官服を脱がせにかかった。 ―― くっ、何するのこの下衆! エリルは自由になった両手を使って抵抗するが、他の男達に肩や手足をはじめ、全身を押さえつけられ、無理矢理に神官服を脱がされてしまう。エリルは股縄と白のブラジャーのみのあられもない姿にされた。 「すまないなぁ、お嬢さん。慣れてもらわないと困るんでね。最初はきついかもしれないが、慣れれば我慢できるようになるさ。」 ニヒルな男、イルグは麻縄を持ちながら、にやついた表情でエリルの背後に回る。 「おい、背後合掌にさせろ」 と、抑えつけている男達に命じ、エリルの両腕を背後に回し、背中で合掌する姿勢にさせた。エリルは胸を突き出し両肩を背後に引っ張られるような不自由な体勢にされる。この合掌縛りは、文字通り両腕を背中に回し、合掌する姿勢をとらせて緊縛するもので、合掌が首方向に上がるほどカラダに与える負担が大きくなり苦しむことになる。男達はエリルの合掌を大きく上の方に固定する。 エリルの両手、腕、二の腕、肩は突っ張り、節々に苦痛が走る。 「うううっ・・・・」 エリルの口からうめき声が漏れるが、イルグはそんなことをお構いなしにエリルのカラダに縄を這わせていく。まずは、合掌して合わさった手の各指がはずせないように5本の指に縄を巻いて固定する。そして手首を合わせて縄を巻く。これで合掌縛りの形はどうあがいても崩れないことになる。 背中の肩甲骨の位置まで合掌をあげると、そこで手首にさらに縄を巻き付け、二の腕から乳房の下を通して胴体をまわし手首に結ぶ。同じく新たに手首に縄を結び、今度は二の腕から乳房の上を通し、手首に結び、乳房をはさむ胸縄をかけた。イルグが仮留めしていた乳房上下の胸縄がギュッと強く絞られ、二の腕、乳房の上下に深く麻縄が締め付ける。当然、エリルの豊かな乳房は突き出るような卑猥な形になる。 ―― うう、腕がきしむ程痛む・・・。 エリルの肉体は縄の締め付けと、背後の合掌縛りで悲鳴を上げている。 「胸縄がズレないようにカンヌキ縄を締めないとな」 イルグは最もらしく呟くと、エリルの脇下に縄を通し、上下の胸縄にカンヌキ縄を結ぶ。グイッとカンヌキ縄を絞り上げると、上下の胸縄がさらに引き締まり、肉体に強く食込んでいく。 「うっ・・・」 エリルはあまりの緊縛の強さに、喘ぎ声を漏らす。 「さて、最後は手首に縄を結んで肩に通し、乳房の谷間にV字に縄を通して片側の肩から手首に戻すV字縄をかければ終わりだ。この縄掛けをすれば、もう両手は合掌姿勢から崩せねぇぜ。」 イルグは意地悪く呟きながら、エリルの肩から縄を乳房の種間の部分の胸縄に通し、反対側の肩から手首に縄を巻きはじめる。 「さあ、できたぜ」 エリルの上半身の乳房の上下には見事に麻縄が食い込み、豊満な乳房を上下で挟み突き出させている。またそれらの縄は二の腕の柔肌に深々と食い込み、肉体を締め上げていた。 背後は見事な合掌縛りとなり、肩甲骨の高さまで合掌の指先が伸びて、女体の美しいを際立たせている。 「見事なもんね。イルグ。本当にこの女、きれいだわ。」 姉御肌の女はエリルの合掌縛りの姿を見て満足そうだ。 「手の合掌の位置を高めにしてあるから、この女にはかなりの苦痛を与えているはずですよ」 実際エリルは、肩や二の腕、腕、手首、手先、肩甲骨などの上半身が締め上げられ、キリキリとした苦痛が襲っている。 ―― くうう。苦しい・・・。腕がツリそうよ。 だが、ここで弱音を吐けば、どんな悪条件を飲まされるかわかったものではない。エリルは必死に痛みを堪えた。 「上半身が合掌縛りなら、下半身は胡坐縛りかねぇ。イルグ?」 姉御肌の女が恐ろしいことを口走る。 ―― あ、胡坐縛り!? エリルはあの戦列艦で偽装水兵によって縄掛けされた、恐ろしい緊縛を思い出した。両手を背後で固定され、胸縄をされ、そして、胡坐をかく姿勢で上半身を足首すれすれま曲げられる。まさに拷問と言える姿勢だった。エリルの全身が身震いする。 「さて、オマエはどこの貴族様なんだい。答えな。」 姉御肌の女がエリルにきつく詰問してくる。 ―― この人たちは、それを知って身代金でも取ろうとしてるのかしら? だったら、言えないわ。それに、皇帝とかかわりがあることを知れば、皇帝に私を売りつけるかもしれない。 エリルはこの野賊が王室や皇帝から身代金をとろうとしているのだと思った。もし、このことをあの「残虐の皇帝」が知れば、喜んで身代金を払いエリルを譲り受けるだろう。そして、「自分はエリルを身代金を払って買った」というに違いなかった。そうされれば、エリルはまさに皇帝の手中に落ちてしまう。そんな事態は避けたかった、 「わ、わたしは、貴族なんかじゃないわ。ただの街娘よ」 エリルは誰でも簡単に見抜けるような幼稚なウソをつく。 「ほ~、かわいいウソをつくじゃないの? 面白いわねぇ。せっかく、ゆっくり寝られるようにチャンスをあげたのに無碍にするんて・・・。」 姉御肌の女はエリルの顎をつかむと、グイっと自分の顔に向けさせ、エリルの瞳の中を覗き込む。そこには冷血動物のようなゾゾゾとした冷酷な瞳があった。エリルも負けずに、姉御肌の女の瞳を睨みつける。 「随分、気が強いお嬢さんだこと。胡坐縛りにしておやり。」 姉御肌の女は、イルグに胡坐縛りを施すように命じる。イルグはすぐに鉄球に繋がる両足首の金属製足枷を外し、エリルの両足首を麻縄で胡坐を組む姿勢に縛っていく。イルグは丁寧に膝と太ももの上下にも麻縄を巻き、両脚の脹脛と太ももがピッタリと合わさるように緊縛を仕掛ける。こうされると、女の足の動きが一切封じ込められるからだ。イルグは常に女に希望を与えるような甘い緊縛はしなかった。 ―― 膝の上下と、太ももと脹脛まで一緒に縛られてるわ。これでは、両脚は全く動かないじゃないの・・・。 エリルは自分に施される激しい緊縛に恐れ慄く。 「ちょいと、仕掛けが足りなわねぇ」 姉御肌の女はエリルの責めに不満を感じているらしい。 「乳首に重しをつけますか?」 イルグが乳房責めをするか聞くと、 「あれ、あのボールがあるじゃない? あれはどーかしらねぇ」 と、「あれ」という意味深な言葉をつぶやく。その表情はニタニタと笑い、薄気味が悪い。 「あれは確かに、使ったら悶絶しますぜ。発狂するかもしれんですぜ」 「あれ」は、イルグによれば、女を発狂させるほどのものだという。嫌な予感がエリルの心の中に沸き起こる。 「ひとつでいいから、入れておきなよ。きっとヒィヒィと涙を流して喜ぶわよ」 イルグは牢獄内にいた男に「あれ」をもってくるように命じた。 ―― 「あれ」ってなによ。「入れておく」って、まさか! 以前、エリルはオイリーに掻剤痒(そうよう)促進剤のボールを膣内に挿入され、地獄の苦しみを味わった。まさか、ここにあの掻剤痒(そうよう)促進剤があるなんて。膣内の痒みで悶え苦しんだあの記憶がよみがえってくる。 確かに、あれを膣内に入れられ、胡坐縛りで固定されれば、通常の女は発狂するだろう。正常な状態など保てるはずはない。 男が「あれ」を持って牢獄に戻ってきた。その手にはワックスで表面をコーティングされた掻剤痒(そうよう)促進剤のボールがあった。 ―― なんて、こと、あれは・・・ 「おや、ずいぶんびっくりしているじゃないかい。これがなんだか知っているようだわね。」 姉御肌の女はボールをつかむと、エリルの目の前に晒す。それは紛れもなく掻剤痒(そうよう)促進剤でコーティングされたボールだった。 「これをどう使うのか、言ってごらん」 姉御肌の女はエリルにこのボールの使い方を言うように求めてくる。 「し、しらないわ・・・」 エリルは知らない振りをして誤魔化すが、 「それじゃ、4個ほどこれを入れてあげようかね。前後の穴にね」 ―― えっ、あんなものを4つも入れられたら、どうなるの? 絶対に発狂するわ。 「いいのね?」 姉御肌の女は意地悪く笑いながら、ボールをエリルの前でちらつかせる。 「くううう・・・・」 エリルの表情がくやしさで満ちて歪んでいく。いくらなんでも、膣とアナルに掻剤痒(そうよう)促進剤のボールを4個づつ入れられたら、正常ではなくなるだろう。泣き叫び、どんな命令でも受け入れてしまうかもしれない。理性が崩壊してしまうのは間違いなかった。 「それは掻剤痒(そうよう)促進剤のボールよ」 エリルは淡々として答える。 「あら。知ってるんじゃないの? 言ってくれなきゃ、4個づつ前後の穴に入れちゃうところだったわ。ふふふ」 姉御肌の女は不気味な微笑みを浮かべ、エリルの顎をつかむと顔を持ち上げ、エリルにディープキスをし始める。 「んんん・・・」 エリルは顔を背け抵抗しようとするが、姉御肌の女はエリルの頭をしっかりとつかみ動きを封じると、口腔内に舌を挿入し、エリルの舌の表面をゆっくりと撫でまわしていく。舌と舌の感触による気持ちのよさに肉体が緩むのがわかる。 ―― ああ、こんな同性からのキスなんてやめて・・・ エリルは意識では抵抗しながらも肉体はその快楽に翻弄されはじめていた。心臓の鼓動が早くなり、心拍数が上がる。また、全身も徐々に熱を帯びてきて熱くなっている。姉御肌の女の舌は執拗にエリルの舌を上下、左右、奥部と柔らかくタッチして小刻みに愛撫を繰り返していく。口腔内からの快楽の刺激は頭の中をとろけさせそうだ。 そして、エリルの口腔内に自らの唾液を送り込んでくる。 ―― んんん、イヤ、こんなヤツの唾液を飲みこむなんて・・・ しかし、ディープキスで執拗に責められるエリルの唇や舌は既に快楽の刺激で麻痺し、唾液を無抵抗に飲みこんでいくほかなかった。姉御肌の女の唇が離れると、エリルの唇と姉御肌の女の唇の間にねっとりした唾液の糸が引く。 「ふっ、かわいいね。オマエは。それじゃ、そのかわいらしさに免じて、オマエに選ばせてあげるわよ。」 姉御肌の女はエリルを見つめ不気味な微笑みを見せる。 「このボールを前後の穴に4個づつ詰めるのと、私の聖水を飲むのとどっちがいいかしら? さあ、お選び!」 姉御肌の女は、膣と肛門に掻剤痒(そうよう)促進剤入りのワックスボールを挿入するか、それとも、姉御肌の女の聖水、つまりは小便を飲むのか、エリルに自ら選ぶように迫ってきた。どちらも、エリルにとってはこの上ない屈辱に違いなかった。 ―― くうう、なんて卑劣な人たちなの。この緊縛の状態であんなボールを4個づつ入れられたら、もう正気は保てないわ。きっと、なすがままにされてしまう。かと言って、あの女のおしっこを飲むなんて、まっぴらごめんよ・・・・。 エリルにとってはどちらも選びようがないものだった。屈辱感に苛まれ、答えかねているエリルに姉御肌の女は、 「決められないなら、アタイが決めてやってもいいんだよ。」 姉御肌の女は、胡坐縛りのエリルの姿を上から見つめ、ニヤニヤと不気味にほほ笑んでいる。 「そ、そんなのどっちもごめんだわ!」 エリルは姉御肌の女の脅しに屈することなく毅然とした姿勢を示す。 「ふっ、もう少し賢いかと思ったら、自分の置かれている立場が分かっていないようね。いいわ。わからしてあげるわよ。」 そう言うと、エリルの頭を強く両手でつかみ、股間の陰部をエリルの口に押し当ててきた。そして、鼻をつまみ鼻呼吸ができないようにする。当然、エリルは苦しくなって口を開く。 「いいかい、一滴残さず飲むんだ。こぼしたら、激しく折檻してやるからね」 と言って、エリルの口の中に放尿をはじめた。エリルの口の中に勢いよく、生暖かい尿が注ぎ込まれていく。 「んぐぐぐ・・・」 鼻をつまれ呼吸ができなく、口を開けたところに姉御肌の女の陰部から勢いよく注ぎ込まれる小便。エリルは呼吸が困難になり、気管支にも小水が入り、むせ込む。 「げほ、あが・・・、んぐぐう・・・おほっ、んが・・・」 いかにも苦しそうに咳き込むエリル。口からは、姉御肌の女の小水が溢れ出ている。 ―― い、息ができない。苦しい・・・ エリルはもがこうと必死になるが、肉体を締め付ける胸縄、合掌縛り、胡坐縛りは寸分の動きの隙も与えることもなく、姉御肌の女に好き放題されるがままだ。 ―― さあ、どんどんアタイの聖水を敬ってお飲み。こうやって、毎日聖水を飲ませて、肉便器に仕立ててやるわよ。 姉御肌の女は狂気じみた興奮が襲い、表情は歓喜に満ちていた。エリルはとめどなく口腔内に注ぎ込まれる小水に呼吸困難になり、口元から小水を漏らしている。自分の口を便器にされたショックにより、意識は呆然としている。しばらくして、放尿は終わった。 「随分漏らしてくれたじゃないかい。アタイの聖水が飲めないっていうのかい?」 「ゲホゲホ・・・」 姉御の女はエリルが自分の聖水をこぼしたことにかなり、立腹した様子だ。 「ちゃんときれいにするんだよ」 咳き込むエリルを冷酷な眼差しで見ながら、自分の性器を清めることを命じる。エリルはこの上ない屈辱感に苛まれながら、自ら姉御肌の女の股間に顔を近づけ、舌で性器を舐めて清めていく。 「ふあああ、いいわ・・・」 姉御肌の女はエリルの舌使いに満足した様子で、悦びの声をあげる。 「イルグ、この女にご褒美としてボールを前の穴に1個入れてあげなさい。少しそのまま胡坐縛りで馴らしておくのよ。」 「わかりました」 ―― そ、そんな。それでは私はどうにかなってしまうわ・・・。 姉御肌の女の命じた残酷な指示にエリルは慄(おのの)く。 「オマエが素直にしないから、悪いのさ。掻剤痒(そうよう)促進剤のボールに責められて、少しは反省するんだね。」 「あとは任せたよ」 そう言って、姉御肌の女は牢獄を出ていった。 「オマエも馬鹿な女だ。姉御に少しでも媚びれば、気に入られたのにな。掻剤痒(そうよう)促進剤を前の穴に入れてやるから、せいぜい楽しむんだな」 イルグはそう呟くと、エリルを仰向けにしてマンぐり返しの姿勢にすると、股縄を緩めていく。クリトリスや膣口から麻縄の瘤が外れていき、膣口があらわになる。 「全くきれいな色をしてやがる。それにもうグジュグジュに濡らしてやがるぜ」 イルグはエリルのピンク色の秘部の穴に掻剤痒(そうよう)促進剤のワックスボールを押し込んでいく。イルグの言うように膣は既に淫液が分泌されて十分な潤滑効果が表れている。この女が性的な興奮を覚えているのは間違いない。 「んぐぐぐぐ・・・あああ・・・」 エリルは膣内に異物を挿入される違和感と同時に、それに伴って生じている甘美な刺激に声をあげる。 「乳首の勃起させて、かなりムズムズしているはずだ。このボールをそんな状態で入れられたら、生殺し状態で狂っちまうかもな」 イルグは掻剤痒(そうよう)促進剤のボールを膣深くまで指で押し込むと、再び股縄を丁寧にかけていった。エリルは背後合掌縛りに、股縄をかけられ、胡坐縛りの姿勢に戻す。 「さてと、首縄をかけて顔を下げるようにするか。どのくらいまで頭を下げさせるかな」 イルグはニヤニヤ笑いながらエリルを見つめる。この首縄の長さ次第で胡坐縛りによる苦痛も変わってくる。首と足首を結ぶ縄が短ければ、頭は足首近くまで下がり、お腹と太ももがピッタリと密着し、ペタンコの姿勢になる。人間にとって極めて不自然な姿勢で激烈な苦痛を伴う。一方、首と足首を結ぶ縄が長ければ、背筋を起こすことがある程度可能で、短い首縄に比べれば苦痛はやや軽くなる。エリルは戦列艦内で緊縛された時、最も苦痛が激しい太ももと腹部を密着させる姿勢をとらされ、フェラチオを強要された。 エリルはイルグの顔を「キッツ」と睨みつける。 「おー、怖いね~。さっきまで呆然としていたのに、もう意識が明瞭になってきたとはね。その様子じゃ、あまり手加減しないほうがよさそうだ」 「こんなことして、わたしをどうするつもり?」 エリルは強い口調でイルグに問い質す。 「おっと、これをするのを忘れてたな。」 そう言って、床にあった木製のボールギャグをエリルに見せる。 「いろいろとおしゃべりをされると、面倒なんでね。少し静かにしてもらうぜ」 イルグはエリルの鼻をつまみ口を開けさせると、無理矢理に口に木製ボールギャグを押し込み、両サイドに付いた革ベルトを後頭部でバックルに通して固定した。エリルは猿轡によって発声を完全に封じ込められた。 「んんんん・・・・・」 エリルは声にならない声を漏らす。 「悪いね。本来、猿轡は発声を抑える役目があるんだが、口を無理矢理に開けておくと、思考力が低下するって話もあってな。便利な道具なんだ。」 イルグは猿轡の蘊蓄(うんちく)を垂れながら、胡坐姿勢のエリルの胸縄に麻縄を結びそれを足首の縄に通していく。 「45度位の角度がいいか?」 そう言って、胸縄に結んだ縄を足首の縄に通して引っ張っていくと、胡坐姿勢のエリルの背筋がどんどんと曲がり、上半身が太ももの方に近寄っていく。 「んんんん・・・・」 エリルは必死に踏ん張ろうとするが、両手を背後で合掌縛りにされ、足首や太ももまで縛られた状態では、あがらいようがなかった。エリルの上半身が45度くらい傾くと、イルグが胸縄と足首をつなぐ縄を引くのをやめた。 「これぐらいでいいか。それじゃ、少しは反省して素直になってくれよ。排尿や排便はそのままするしかないぜ。それか、我慢するんだな。発狂しないようにするんだぜ。」 そう言って、胡坐縛りで身動きできなくなったエリルを残して、イルグは牢獄を去っていった。鉄の扉が鍵をかけられて閉じられ、独り牢獄でもがき苦しむエリル。 少しでも動こうと力むと、股間の股縄が床から力が加えられ、クリトリスや膣口、アナルに微妙な刺激を与えてくる。その刺激にカラダは正直に反応し、さらなる刺激を求めて腰がモジモジと動いてしまう。さらに、膣内に埋め込まれた掻剤痒(そうよう)促進剤のボールはジワジワとワックスが溶けだし、膣内の肉壁に浸透しはじめていた。 ムズムズとするような痒みが膣内からジワジワと広がってきている。以前、オイリーによって掻剤痒(そうよう)促進剤を埋め込まれ地獄の苦しみを味わったエリルにとって、これから襲ってくる掻痒感は半端でないことを悟っていた。理性も、正気もすべてすっ飛ぶほどの地獄の苦しみなのだ。 ―― マズイわ。このままではあの痒みが膣内を襲ってくる。こんなに厳重に縛られていたら、痒みを癒すことができなくて狂ってしまう・・・。 エリルはなんとか緊縛を解こうとするが、背後で合掌縛りにされた腕と手は全く動く気配がない。それに、両足も太ももと脹脛を密着する形で縛られおり、両手・両脚・上半身など微塵も動かす隙がなかった。エリルの上半身は胸縄に結ばれた結び縄が足首の縄に繋がれ、40度の角度で傾いている。口にはめ込まれたボールギャグから涎がだらりと糸を引いて垂れていく。なんとも情けない姿を晒していた。 洋館の姉御肌の女の仕事部屋では、イルグと姉御肌の女がなにやら真剣な顔つきで話をしていた。 「なあ、ベラ、あの女はどうするつもりだ?」 イルグが姉御肌の女にエリルの扱いについて尋ねる。この女ボスの名前はベラというらしい。 「あの小娘はかなりの上玉だねぇ。売ったらさぞかしいい値になるだろうよ。でも、売っちまったら、それでおしまいさ。あの小娘は客を長い間取れそうだ。飼うってのはどうだろうねぇ」 どうやら女ボスのベラは、エリルを自分の手元に置いておきたいらしい。 「それは構いませんがね。あの女はどこかなの有力貴族の娘が訳あって、独りでうろついてんじゃないですかい? あの娘の追手に見つかったら、こっちもタダじゃ済みませんぜ。」 どうやら、イルグはエリルがタダの貴族とは思っていないようだ。気品のある身のこなしや、外見から滲み出る美しさは、やはり普通の人間とは全く違う雰囲気を醸し出している。ベラもそれは気づいていた。 「あの女は何者なんだろうね?」 「まあ、女に口を割らすのはボスはお得意じゃないですか?」 イルグが言うように、ベラは美しい女を拷問して苦しませるのが、何よりの楽しみだった。苦痛を与えられ、悶え苦しむその姿を見るだけで、ベラは幸せになれた。この館には、女を責める道具が山ほどある。どれもベラが世界中から女をいたぶるために取りそろえたコレクションだ。 「そうね。あの女を責めて苦しめて、心を完全に折ってやって、肉奴隷にするのよ。楽しみだわ。ふふふ・・・」 女ボスベラはワインを口に含むとゆっくりと味わう。 ************************* 「んぅぅぅぅ・・・」 「んがぁぁ・・・・」 膣内に掻痒(そうよう)促進剤を練り込んだワックスコーティングのボールを埋め込まれ、胡坐縛りで緊縛されたエリルは地下の牢獄で、微塵もカラダを動かすことができずに、もがき苦しんでいた。 既に、掻痒(そうよう)促進剤のボールからはワックスが溶けだし、膣内に掻痒感を増す薬剤が浸透しつつあり、我慢などできない、気が狂いそうな痒みが膣内を襲い始めていた。 ―― ああ、痒い。あそこの中が痒い、掻きむしりたい・・・ エリルの膣内は発狂しそうなほどのムズ痒さと、胡坐縛りによる全身への苦痛が襲い、理性は崩壊寸前までに追い詰められていた。特に、胡坐縛りは首縄が足首に結ばれ上半身を45度の角度で無理矢理に曲げるようにされていることもあり、背骨や背筋、背後合掌縛りの手や腕に激痛が走っていた。それは呼吸をするのもつらい苦痛だ。それに加えて、掻痒(そうよう)促進剤による痒みが膣内を蝕みつつある。普通の女ならば、発狂している状態だった。 エリルも大声で叫んでこの苦しみを紛らわしたかったが、口には木製のボールギャグがはめ込まれ、発声の自由すら奪われている。まさに、苦痛と痒みで肉体と精神を破壊する残酷な拷問と言えた。 「んぐうううう・・・・」 声を出して必死にもがき苦しむエリル。 ―― こ、このままでは、本当に狂ってしまうわ・・・。 なんとかカラダを動かそうと、腕や手首、両脚に力を入れるがビクともしない。合掌縛りの両手は指先まで縄が巻かれているため、合掌の肩をも崩すことは困難だった。身動きできずに、掻痒促進が膣内を蝕んで、ムズ痒さが広がっていくのはもはや絶望に近いものがある。気を紛らわすために、全身に力を入れるが、股間の疼きは高まる一方だ。 ―― も、もうだめ・・・・。 余りの痒みに肉体の限界を迎えるエリル、もはやまともな思考などできる余裕は残っていない。ただ、必死に全身に力を入れて耐えるのみだ。 しばらくすると、姉御肌の女が牢獄に戻ってきた。 「おやおや、ずいぶんと楽しんでるようじゃないかい? ふははは・・・・」