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頭の中には可愛い顔がイメージできているのにそれをいざ描いてみたらなんか思っているものと違う、とうまく再現できないなんて経験はありませんか?
今回は「誰でも思い通りの可愛い顔が描けるようになるラフの描き方」を紹介していきます。特に顔のラフの中でも、タイトルにもある「可愛い顔」という通り、10代の女の子のラフの描き方に注目して解説していきます。
人体全身についてのラフや腕、足などパーツごとの構造理解については後々作成する予定です。今回は顔の描き方に焦点を当てていきます。また、髪の毛の描き方についても別途制作予定です。確かに顔を描くにあたって髪の毛も重要な部分の一つですが、顔の構造を理解し、パーツさえ整って描くことができれば可愛い顔は8割出来上がっています。髪の毛の描き方はその次です。
なのでまずは構造と比率、パーツの位置関係を学んでいきましょう。
まず、これはこれからの全ての講座に言える注意事項です。講座には私の個人的な観点も含まれるため、必ずしも正しいとは言えません。定説・理論が存在しない場合もあり、私の個人的な価値観が反映されている部分もある為、ある程度の誤差や例外、間違った部分があると思います。そのことを考慮していただき、寛大な心でご覧下さい。ただ、私の講座は完璧ではないかもしれませんが、経験上のものであることは確かなので、参考になると思った部分は吸収し、皆様の今後のイラスト活動に活かしていただければと思います。
前置きが長くなりましたが、早速本題に入っていきます。
今回解説に使用するイラストは、オリジナルキャラのMEIです。また、一部過去のイラストも使用して解説していきます。
使用ソフトはProcreate、使用ペンはソフトブラシ、キャンバスサイズはA4の2894×4093pxです。
目次;
1.可愛い顔とは?
2.実際の顔の比率を理解する
3.デフォルメした顔の比率を探求する
4.顔のパーツの位置関係を探求する
5.最後まで調整し、可愛さに妥協しない
6.まとめ
イラストレーターさんや絵師さんのイラストメイキングを見ていると、顔にアタリ(十字線を顔に引くなど)を描く方もいれば、目からいきなり描き始める方がいることに気づくでしょう。
目のようなパーツからいきなり描き始める方は「既に自分の“理想的な顔の比率・バランス”を理解している」、すなわちアタリを描かなくても長年培ってきた自分の感覚や元々の才能、センスがあるため目安がなくても顔をバランス良く描ける方です。(アタリを描かないメリットは?ex.時短など)
しかし、これは初心者には難しく、絵柄が不安定になったり、顔の向きによって得意・不得意が出てきてしまう要素にもなってしまいます。従って、慣れないうちにはまず顔の基本的な比率を理解し、アタリ線を効果的に使うことが大切です。その後にどのようにデフォルメしていくか、自分の絵柄を取り込んでいくかといった作業になっていきます。
アニメだったり、漫画に出てくる絵だったり、私たちが描く二次元のイラストは、現実の比率とは異なった比率で描かれています。具体的には、現実の顔にデフォルメという、省略と誇張が加えられています。デフォルメには自分が好きな塩梅が人それぞれある為、ある人の絵は鼻が点で省略されて描かれていたり、ある人の絵は目が大きめに誇張されていたりします。顔は人物イラストの場合、最も目を引く部分である為、人それぞれのこだわりの違いが「絵柄」の一部として認識されます。なので、自分に合ったデフォルメを見つけるヒントをこの講座で掴んで欲しいと思います。
10代の女の子の現実の顔の比率
これは現実に近い比率の10代の女の子の比率です(参考元;スカルプターのための美術解剖学)。注目して欲しいのは顔の中央は目の上部分のまつ毛にあたる箇所になっていること。そして鼻から顎までを三頭分した1と2の中間に口があることです。また、横の比率(オレンジの線)に注目すると、左右の目の横幅と、左目の目頭と右目の目頭の間の距離が等しいことが分かります。
では、ここからどのようにしてデフォルメしていくかを説明していきます。デフォルメをして可愛く描くポイントをざっくりと言うと、顔のパーツ(目、鼻、口など)を顔の下の方に集めること、そして目と口は大きく、鼻は小さくすることの2つです。
上の画像は大ラフです。顔の部分に注目してください。先ほどの「10代の女の子の現実の顔の比率」を見てもらえれば分かりますが、実際の顔は球ではありません(厳密には頭蓋骨が球形ではないです)。しかし、デフォルメのイラストの場合、頭を球形に近い形にすることで二次元らしい丸みを帯びた可愛らしい頭部にすることができます。私のラフも、球に近い形なのがわかると思います。また、現時点で私の場合は十字線しか描いていませんが、初心者の方はある程度のアタリ線を描くことで整った比率で顔が描けるので、今から紹介していきます。(ちなみに、私の十字線の横線は目の下のライン(下まつ毛にあたる部分)、縦線は鼻のラインになります)
※ここからのデフォルメは私の好みも入ってくる為、必ずしも理想の比率とは言えません。
黒の円は正円であり、先ほど言ったように顔を円に見立てた形をとっています。
まず引くべきアタリ線は、球を二等分にしているピンクの線です。「目、鼻、口といった顔のメインパーツは顔の半分より下にある」と覚えておけばこのアタリ線は不要です。また、この線上かその上くらいに眉がきます。
先ほどの「10代の女の子の現実の顔の比率」の画像では、顔の1/2の線上にはまつ毛がきていたのが確認できると思います。一方、デフォルメをしてピンクの線を引くことで顔のパーツが全体的に下にぎゅっと寄ったのがわかると思います。
次に引くべきアタリ線は、球の半分より下の部分(下半分)をさらに二等分する線です。その位置に鼻がきます。さらにその位置(水色の線)を二等分した位置に口がきます。
従って横線に関しては、3本のアタリ線を引くと位置の把握がしやすくなります。初心者の方はこの3本線を引くと描きやすくなるのではないでしょうか。
※この比率はあくまでも一例である為、自分の好きなイラストレーターさんや絵師さんの比率を研究してみたり、自分の好きな比率を探求するのも良いと思います。
赤の線、ピンクの線、緑の線、水色の線の4つの線の詳細な活用法について解説していきます。
赤の線;正面から見た時に、口の中心とそれぞれの目の中心を結んだ形が正三角形に近くなるようにするのがポイントです。今回の場合はこちらから見て若干右を向いている為、正三角形ではありませんが、下の画像は正面を向いているため、かなり正三角形に近い位置関係になっていることが確認できると思います。
ピンクの線;口の端と目尻を結んだ先に眉毛があると整った顔になります。逆に、眉毛を短くすると幼い印象にすることができます。
緑の線;目の下のライン(まつ毛)は一直線上になるようにすると良いです。この位置が大幅にずれていると、顔に違和感が出てしまいます。
水色の線;目尻を延長した位置に耳が生えます。これは実際の顔でもそうで、この部分の極端なデフォルメはいらないと思います。耳の生えている位置をいつも適当に描いてしまっている人は目尻の延長線上に描くと良いでしょう。
顔の比率とパーツの位置関係を理解してラフを作成した後は、最後まで微調整を続けて可愛さに妥協しないことが大切です。これはラフ制作時までの話だけではなく、線画を起こす時、着彩をする時、最後の微調整の加工の時、すなわち最後まで妥協しないことが重要です。なぜなら、顔はとっても繊細な部分で、パーツを数ミリ動かすだけで印象がかなり変わってしまう部分だからです。
絵を何枚も描いていくと、比率や位置関係を基に正確な顔を描くよりもそのルールを少し破ったほうが魅力的に思えることがあります。それも技術の一つです。これは顔以外にも言えることで、パースの歪みだったり、デフォルメの枠を超えた省略や誇張だったりと、現実とは異なる描写をしたほうが良くなる場合があります。一見ルールを破った無秩序な絵にみえますが、実際はきちんと基礎(構造や比率など)を理解した上で崩しているからまとまって見えるのです。
なので初めから崩していくのではなく、アタリ線なども用いながら基礎を忠実にこなし、その上でこれから行う調整を行なっていくのが良いと思います。
実際に調整した前後がよく分かる画像をお見せします。下の1枚目の画像は調整前、2枚目の画像は調整後です。
微妙な違いですがわかるでしょうか?どちらもパーツ自体の大きさは同じですが、2枚目の画像は目・鼻・口の位置を若干下に動かしました。
重ねてみると下の画像のような感じです。(黒線が変更前、青線が変更後)
中には変更前の顔の方が好きという方もいるかもしれません。しかしこれはあくまでも「自分の可愛いを追求する」、すなわち「自分の絵柄を確立する」ことに意味がある為、自分の思う可愛さを信じて調整していきます。
このように基礎に従いながら自分だけの「可愛い」を見つけ出し、違和感がなくなるまで自分の理想の「可愛い」に妥協せず地道に調整していくことで、よりクオリティの高いイラストが描けるようになっていきます。
上手くなる過程をスキップしたり、裏技でいきなり画力が上がる方法は存在しません。あなただけの絵柄を確立し、その上達のために最も大切なのは沢山描いて、沢山素敵なイラストを見て研究して、自分の「可愛い」を追求していくことです。
最後まで見ていただき、ありがとうございました。
drawniac
2022-11-02 07:13:10 +0000 UTCdrawniac
2022-10-30 15:37:36 +0000 UTCdrawniac
2022-10-27 13:47:19 +0000 UTCJet
2022-09-05 19:42:59 +0000 UTC