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アヤワスカ from fanbox
アヤワスカ

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わるい子

 パパはこんな私を知らないでしょう。


 私、実はわるい子なんです。


「ぐるぐるぐる~~~~!!!」


 深夜の路地裏、トカゲみたいな怪人さんが恐ろしいうなり声をあげています。その目の前には、腰を抜かした女の人。夜の町で働く、お化粧の濃い人が


「助けて―!!!」


 と声を上げました。


「げっげっげ・・・叫んでも無駄だ!誰もお前を助けるモノなんかいるもんか!!」


 怪人さんが言い放ったその瞬間、


「ここにいます!!!」


 凛とした声が夜空に響きます。


 怪人さんが見上げた先、電信柱の上にブルマと体操着姿で、顔の半分をバイザーで覆った女の子がいるのです。


 ぼんやりと光る赤いエナジーに包まれたその少女は、何を隠そうこの私なのです!


 私は夜な夜な街を出歩いては、悪い怪人さんと戦い、やっつけているのです。そんな危ない事をもう何度だって繰り返しているのです。


 こんな事を知ったらパパは心配してくれるでしょうか。


 ちゃんと目を見て叱ってくれるでしょうか。


 でも仕方ないのです。お巡りさんもどうしようも出来ない怪人さんをやっつけることが出来るのは、どうやら私しかいないみたいですから。


 それに、私わるい子なので。


「ぐるぐるぐるーーー!!」


 怪人さんが忌々しそうに怒鳴り声をあげます。


「悪い怪人さんをやっつける少女戦士・仮面ブルマーです!これ以上の乱暴は許しません!!」


 私の言葉に、ニヤリとしてから怪人さんは、


「お嬢ちゃん、その年で夜遊びなんて危ないぜ~~~?それとも、イケナイ経験を期待しているのかなぁ~~~?」


 嗤って舌なめずりをしました。


 どこまで人の事を馬鹿にしているのでしょうか。いいです。お仕置きしてあげます!


「失礼ですね。私を怒らせたこと、後悔させてあげます!!」


 エナジーを足に集中させて、飛び降りながらキックを食らわせてやるのです・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


 ママは私が小さい頃、物心つく前に死んじゃいました。私が知っているママは、写真の中で元気に笑う可愛らしい姿です。いたずらっぽい笑顔を浮かべるママ・・・私はその姿しか知りません。


 ママが死んじゃってから、パパは難しい研究に没頭するようになったみたいで、ほとんどの時間を研究室にこもっています。私が知っているパパの笑顔は、写真の中・ママの隣でぎこちなく微笑むその姿だけなのです。


 パパも多分、私の笑顔を知らないと思います。笑顔も、泣いた顔も、怒った顔も、多分知らないでしょう。だってパパは私の事を何も見ていないから。家政婦さんに全部任せっきりで、名前を呼んでくれたことすらろくにありませんから。


 でもいいのです。だってそうでないと、私が不思議な力に目覚めたことに気づいてしまったでしょうから。そうでないと、今こうしているみたいにして、怖い怪人さんをやっつけるとても危ない・・・でも私にしか出来ないことをできやしないでしょうから。だからいいのです。いいのです。


 名前を呼んでくれないことくらい、どうでもいいのです・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


 ドゴォオオ!!!


 必殺のキックが怪人さんの頭にヒットして、そしてスーパーパワーでそのまま吹き飛ばします!ゴミ袋の中に怪人さんの大きな体が突っ込んで、驚いたネズミやゴキブリがカサカサと逃げ出しました。


「くっくっくっくっ・・・」


 ゴミまみれになったまま、怪人さんは不気味に笑いだしました。


「何がおかしいのですか!!??」


 頭を強く打っておかしくなっちゃったのでしょうか。それなら少し可哀そうです。


「可笑しくて笑ってんじゃねぇ・・・嬉しくて笑ってるんだ。」


「頭を蹴られたのが嬉しいんですか?」


 もしかしたらこの怪人さんは変態さんなのでしょうか。それなら少しキモイです。


「お嬢ちゃんみたいな強くて可愛い子を、玩具に出来るからさぁ!!!」


 ビュン!


 突然怪人さんの口から長い舌が伸びてきました。


「うぁ!」


 舌は鞭みたいにしなって襲いかかってきます!!


 バシン!!


 ガードをした腕が、衝撃でビリビリします。


「つぅ・・・」


 バシン!!


 今度は太ももを打たれて、


「くぁ!」


 足がガクガクして、倒れそうになるのを必死にこらえます。


「ほうら!もうお前は俺様の玩具だ!」


 後ろから怪人さんの声がして、振り向くよりも早く


 スパ――――ン!!


 お尻に強烈な一撃を受けてしまいました。


「っぁぁあ・・・」


「いい声で鳴くじゃねぇか!まだガキのくせに、お尻を打たれる悦びに目覚めてんのかぁ~~??」

 あぁぁ・・・怪人さんの言葉の意味は分かりませんが、侮辱されているのは感じます。そんな事言われて悔しいのに、なんだかジンジンドキドキしてしまいます。


「んぅっ・・・何を馬鹿な事を言って・・・」


 ズバン!


 今度はお股を打たれて、変な声が出てしまいます・・・


「んひゃぁんっっ・・・!!」


「おやおやぁ?なんだ今の声はぁ~~~?」


「くっ・・・馬鹿にしないで下さい!!」


 反撃しようと腕を振り上げたら、脇腹に


 ビシっ!


 攻撃を受けて、


「あうぅぅ・・・」


 思わずうずくまりそうになる背中を、


 バシ―――ン!!!


 強く叩かれて、


「・・・!はぅ・・・!!!」


 一瞬息も出来なくなるほどの衝撃にカラダを仰け反らしたその時、お胸に


 ズパ―――――――ン!!!


 強烈な一撃を受けてしまいました。


「んぁああああああああああああ!!!」


「げっげっげっげ・・・どうやらその胸が一番弱いらしいなぁ~~~」


 怪人さんの言葉にドキンとしてしまいます。


 私のまだ小さいお胸は・・・あぁぁ・・・でも・・・とても敏感で・・・少し責められるだけでも・・・苦しくなって・・・恥ずかしくなって・・・ドキドキして・・・いけない気持ちになって・・・だから・・・お胸が一番弱いって知られるわけにはいかないのに・・・


 でも・・・今それがバレてしまって・・・


 あぁぁ・・・私・・・私のお胸・・・怪人さんに・・・どうされちゃうのでしょうか・・・


「そんな顔しなくても、たっぷり可愛がってやるぜ!!」


 バシ!ビシ!スパン!


 あ・・・あぁぁ・・・お胸だけを・・・何度も集中的に叩かれて・・・


「あん・・・あぁぁ・・・ぅぁ・・・あぁぁああああああ!!!」


 私はほとんど棒立ちのまま・・・何も反撃も出来ずにただただやられっぱなしになるしかありませんでした・・・


「うぅぅ・・・くっ・・・このままじゃぁ・・・」


 私は何とか必死に反撃の糸口を探りますが・・・


 怪人さんの舌が、私のお胸に巻き付いて、


「ぅ・・・ぁ・・・ぃ・・・ぃやです・・・は・・・放して・・・あぁああああ・・・!!!」


 舌は・・・ギリギリとお胸を締め上げて・・・あぁぁっ・・・それだけじゃなくて・・・べっちゃりと唾をお胸に染み込ませながら・・・あ・・・あぁぁ・・・エナジーを・・・吸って・・・エナジーが・・・あぁぁ・・・


「あぅ・・・あ・・・あぁぁあ・・・あ・・・ぅ・・・こ・・・この・・・ぁぁあああ・・・」


 舌を振りほどこうとしても、力を込めた端からどんどん吸われてしまいます・・・


「んく・・・ぅぁ・・・あぁああああああ・・・!!!」


 足がガクガク震えて、頭がくらくらします・・・もう・・・負けてしまいそうです・・・あぁぁ・・・でも・・・私が負けてしまうと・・・誰が・・・怪人さんを・・・


 私は・・・負けるわけには・・・いかないのです!!!


「こ・・・このぉおおお!!!」


 カラダから炎が噴き出るイメージで、私はエナジーを燃やします。


 ズクン・・・ズクン・・・


 エナジを吸収される勢いが増していきますが、


「くっ・・・くふぅ・・・ま・・・負けま・・・負けません!!」


 吸われるよりも、もっと大きいエナジーを燃やせばいいのです。


 その力で、舌を引きちぎってやろうとした・・・その時、


 ブオン!


 私のカラダが急に浮かんで、


 ドカン!


 壁に強く叩きつけられました。


「あがっ・・・かはっ・・・」


 骨が折れるほどの衝撃に、滾らせたエナジーが一気に霧散してしまいました。


「ぅぁ・・・そんな・・・」


 怪人さんの舌に捕らえられたままの私は、また別の壁に


 ドゴン!!


 叩きつけられてしまいます。


「うぐ・・・ぅ・・・ぁ・・・」


 ぐったりした私は・・・またお胸からエナジーを吸われて・・・


「んあぁああああああああ・・・」


 カラダを突っ張らせて・・・ぁぁぁぁ・・・イヤらしい声を上げてしまいます・・・


 いやぁぁ・・・負けるわけには・・・いかない・・・のに・・・あぁぁあ・・・


「ぃぁあああ・・・あぁぁああ・・・そんな強く吸わないでくだ・・・あぁああああああああ!!!」


 私はもう・・・されるがままに悶えることしか出来ませんでした・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


「はぁ・・・はぁ・・・ぅぁ・・・あぁぁ・・・」


 私は全ての力を奪われて、怪人さんの腕に抱かれたままくったりとしています。大きな手で後ろからお胸を掴まれて、仰け反った頭を怪人さんの肩に乗せ、完全に身を預けてしまっています。


「げっげっげっげ・・・どうしたお嬢ちゃん、随分苦しそうだな?」


 ねとぉおお・・・


 怪人さんの長い舌が・・・あぁぁ・・・仰け反った私の首筋を舐めまわします。


「んぁ・・・あぁぁあああああっっ・・・」


 怪人さんの指が・・・お胸の先端の・・・ちく・・・あぁぁ・・・乳首・・・を・・・コリコリと虐めて・・・

 

「んぁっ・・・んくっ・・・ひぅっ!」


 怪人さんの腕の中、カラダがピクンピクンと跳ねてしまいます。


 あ・・・あぁぁ・・・このままじゃ私は・・・怪人さんに虐めてもらいに来た変態さんみたいです・・・でも・・・怪人さんとの戦いで、こんなピンチはいつもの事です・・・私は・・・いつもこんな絶望的な状況から大逆転を起こしてきたのです。


 今がチャンスなのです。怪人さんが油断している今が。私はいつだってそうやって・・・


「ん~~~・・・その目はなんだ?まだ負けを認めてねぇな?まだ希望を捨ててねぇな?」


 怪人さんが私の目をのぞき込みました。


「普通はよぉ~~~こういう状態になったら勝ち確ってか、勝ちそのものなんだけどよぉ~~~ここは用心に用心を重ねさせてもらうわ。」


 あ・・・あぁぁ・・・怪人さんの鋭い爪が・・・ちく・・・ちく・・・びに・・・


 ズブリ!


 突き刺さって・・・


「くぁ・・・あぁああああああああああああ!!!!」


 ズクン・・・ズクン・・・ズクン・・・


 あ・・・あぁぁ・・・毒が・・・毒がお胸を蝕んで・・・


「げっげっげっげ・・・どうだ?俺様の毒の味は。早く何とかしないと、どんどん毒がまわっていくぞ~~~お嬢ちゃんの希望の目が、どんどん摘まれていくぞ~~~」


 う・・・あぁぁ・・・お胸から毒が・・・あ・・・あぁぁ・・・ドクンドクンと鼓動を打つ心臓が・・・全身に毒を運んで・・・このままじゃぁ・・・怪人さんの言葉通り、希望が、逆転の目が・・・あぁぁ・・・早くしないと消え去ってしまう・・・


「う・・・あ・・・ぁ・・・んぁ・・・ぁ・・・」


 だらしなく口を開いて喘ぐイヤらしい私のお口に、


 ジュル・・・ジュルジュル・・・


 怪人さんの舌が入り込んできて・・・イヤな匂いがするベトベトした唾を流し込まれて・・・私の舌が、怪人さんのベロに絡めとられて・・・クチュクチュと責められて・・・


 ズリュズリュズリュズリュ!!!


 汚い音を立てながら・・・あぁぁ・・・エナジーがまた・・・吸われていきます・・・


「んンッ・・・んぅぅぅぅ!!・・・」


 エナジーを吸われる程に、毒に対する抵抗力がドンドンなくなっていって・・・あぁぁ・・・無防備なカラダが・・・毒に・・・毒に犯されて・・・


「んうぅぅぅううううう!!!」


 苦しいのに・・・あぁぁ・・・頭の後ろの部分が爆発したみたいになって・・・恥ずかしい感じが背中を駆け上って・・・カラダがピンとなって・・・あ・・・あぁぁ・・・そのどうしようもなく切なくて苦しい感じを・・・私は何度も何度も叩き込まれて・・・


 怪人さんの望むように悶える玩具になってしまって・・・


 よほどの奇跡でも起きない限り勝てっこない、そんな状況まで追い込まれました。


 ・・・それから無事、よほどの奇跡が起きたので、私は怪人さんをやっつけることが出来ました。


やったぁって思いました。


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


 そんな戦いを私は続けていました。ボロボロになったカラダは、エナジーがすぐに回復してくれます。だから私は全然平気なのです。


 たまに回復しきれないほどの傷を負ったりして、家政婦さんにびっくりされたりもするけれど、パパはそんな私の事も目に入らないらしくて、心配したり、怒ってくれたりなんてしないのです。


 でもいいのです。だって私は平気だから。私はどんなに苦しくても、私だけしか出来ない怪人さん退治をして、それでいいのです。

 感謝の言葉なんて求めていないのです。謎のヒロインが現われたと噂が飛び交う。それだけで十分なのです。


 そんな私をパパが心配してくれなくても、褒めてくれなくても、そんなの全然どうでもいいのです。ちゃんと私の目を見て、ちゃんと私の名前を呼んでくれなくても、


 全然いいのです。


 全然いいのです。


 私は大丈夫だから、


 だから


 全然いいのです。


 私はただ戦い続けて、


 その日も、コウモリ怪人さんに血やエナジーを散々吸われて、超音波攻撃に苦しめられて、ズタボロにされながら奇跡的にやっつけることが出来たのですけど、


「はぁ・・・はぁ・・・ぅぁ・・・んぁぁ・・・」


 戦いの終わった深夜の公園、一人お胸を押さえてうずくまっていました。


「くぅ・・・早く帰って・・・ベッドに入らないと・・・」


 こんな遅くまで起きている私はわるい子です。不良まっしぐらです。ですから、早く帰らなきゃいけないのに・・・


「うぅぅ・・・」


 今までの戦いで溜まったダメージに、私はうずくまってしまいました。


 その時、怪人さんの気配を感じました。


 この方角、この距離・・・パパがいる研究所です。


 心臓がバクバクするほどのイヤな予感がします。一晩に二回も戦うなんて初めてです。それも、こんなボロボロの状態で・・・


 戦いを挑んだら最後、私はきっと負けてしまうでしょう。怪人さんに負けてしまったら私は・・・私のカラダは・・・好き勝手に玩具にされて・・・あぁぁ・・・


 想像するだけでお胸が締め付けられるようです。


 でも、怪人さんをやっつけられるのは私しかいないのです。


 パパを救えるのも私しか・・・


 もし・・・もしパパの目の前で怪人さんをやっつけることが出来たら、少しは褒めてもらえるでしょうか。私の事を見てくれるでしょうか。それから危ない事をしているのをちゃんと叱ってくれた後で、


 私の名前を呼んでくれるでしょうか・・・

 

 そんなことがふと頭をよぎりましたが、全然どうでもいいのです。


 私は正義のヒロインなのですから。


 悪い怪人をやっつける。それだけで充分、戦う理由になるのです。


「今行きます!」


 そう口にして、パパの研究所へと駆け出しました。


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


 絶対に入るなと言われた研究室。初めて入ったそこで私が見たのは、うつ伏せに倒れているパパの姿でした。


「パパ!!」

 駆け寄って身を起こしてみるとまだ息があります。すぐに救急車を呼べば・・・


「ほう、やはり貴殿らは親子であったか・・・」


 地の底から湧き上がるような声に振り向けば、そこにはグネグネとしたどす黒いナニカがいました。


「我々を倒して回った謎の少女・・・ドクター・アオシギの娘だというなら話が全て繋がる。ジャスティ―細胞のありかを頑として口を割らなかったのもな。」


 ソレはかろうじて人の形をとりながら、その体のあちこちにボコボコと不気味な能面みたいな顔が浮かんでは沈みを繰り返しています。


「よくもパパを!!!」


 私はナニカ・・・怪人さんに向かって殴りかかりました。


 バチン!


 パンチが触れると同時に、ナニカは四散して辺り一面に飛び散りました。


「力任せで我をどうにか出来ると思ったか。」


「まだ力を使いこなせていないようだな。」


 あちこちに飛び散ったナニカ達が口々に声を上げます。


「使いこなせぬのなら、その力をよこせーーー!!!」


 四方八方に飛び散ったナニカらから一斉に手黒い手が伸びてきました。


「くっ・・・こんな・・・避けられ・・・あぁぁあああっっ!!!」


 手足を掴まれて、無理矢理大の字に開かれてしまいます。


 ギリ・・・ギリギリギリ・・・


 カラダが引きちぎれそうなくらいに引っ張られて、張り詰めたカラダを沢山の手で・・・あぁぁ・・・弄られてしまいます・・・


「んぁぁっ・・・なっ・・・やぁぁぁっ・・・」


 黒い手はブルマも体操着もすり抜けて、直に私のお腹やお尻を弄ってきます。


「んぅぅ・・・ぃあ・・・ゃだ・・・ぁぁぁ・・・」


 カラダが引きちぎれそうな痛みと、気持ち悪いのと恥ずかしいのと、ゾクゾクする何かが込み上がってきて、私は変な声を出してしまうのです。


「ジャスティ―細胞をどこに隠しておる。」


「なつ・・・そんなの知らない・・・くっ・・・放して・・・触らないで・・・あぁぁあっっ!!」


「この綺麗なヘソかなぁ?」


「それともこの美味しそうな尻かな?」


 ズブズブズブ・・・お腹とお尻にナニカが入り込んできます・・・あぁぁ・・・黒い指が何本も突き刺さって・・・そして中を探るようにうねうねと蠢きます。


「ひぐぅ・・・んぁ・・・あぁぁぁ・・・」


「それとも腋かな?太ももかな?喉かな?」


 指は次々と突き刺さって、カラダの中をグチャグチャにかき回すみたいにして・・・


 あぁぁ・・・その指は、あるのに、無いみたいで・・・カラダの中に指を入れられているのに傷一つ付かなくて・・・でも・・・グチャグチャにされている感覚だけはハッキリと私を苦しめて・・・


「んぁあああ・・・ぅぁ・・・ぃぁ・・・あぁぁ・・・あぁああ・・・や・・・も・・・もうやめ・・・」


 本当ならありえない感覚に、私は顔を真っ赤にしながらぬたうつことしか出来ません。汗でびっしょりになった体操着が張り付いて、まだブラをしていないお胸の形をくっきりと浮かび上がらせてしまいます・・・あぁぁ・・・


「ふむ。それならココかな?」


 黒い手がお腹の下の方にあてがわれました・・・そこにあるのは・・・


「やら・・・そこはあかちゃんのおへや・・・」


 ズブズブズブズブ・・・


 指が沈んでいって・・・私の子宮を・・・


「あぐぅぅ・・・ぁぁぁ・・・あん・・・んぁ・・・ぁぁ・・・んぁぁ・・・」


 子宮を弄り回されて・・・私は壊れたみたいにカラダを跳ねらせながら・・・口からは・・・あぁぁ・・・エッチな声が出てしまいます。


「んあぁ・・・ふぁ・・・あぁぁん・・・や・・・やめ・・・いやぁあああ・・・」


「まだ年端もいかない小娘のようだが、カラダは蹂躙を受ける準備がすっかり出来ておるようだな。」


 私にはその言葉の意味が分からないのですが・・・あぁぁ・・・でも・・・そう言われるとドキドキして・・・ますますカラダが熱くなってしまいます・・・


 早くこの得体のしれない怪人さんをやっつけてパパを助けなくちゃいけないのに・・・私・・・私このままじゃ・・・本当に、本当のわるい子になっちゃいます・・・


「ジャスティ―細胞はもしや、この可愛らしい乳房の中にあるのではないかな?」


 あぁぁ・・・沢山の視線が、お胸に注がれるのを感じます・・・ピッタリと張り付いた体操着に透けて・・・ちく・・・ち・・・乳首が立ってしまっているのも・・・見られています・・・


「いや・・・あぁぁ・・・」


「おや?胸を見られているだけなのに、子宮がキュンキュンと反応しているぞ?」


「まだその年なのに、まさか乳を嬲られる快楽を知っているのか?」


「乳房を、乳首を、ネットリと虐めて欲しいのか?」


「ちが・・・そんなこと・・・あぁぁ・・・」


 そんな事無いのに・・・あるハズないのに・・・お口からは・・・


「あはぁぁ・・・」


 熱い吐息が漏れ出てしまいます・・・


 なんで・・・どうして・・・こんな・・・私・・・


「それではお望み通り、その胸をたっぷりと凌辱してやろう!!!」


 そう声がして・・・あぁぁ・・・数えきれないほどの黒い手が・・・私のお胸に・・・


「はぅ・・・うぁぁああああああああああああああああ!!!」


 私のお胸が・・・女の子の大事なお胸が・・・黒い手にかき回されていく・・・


「ひぅ・・・んぁ・・・あぁぁぅ・・・あぁぁああああ・・・」


 滅茶苦茶にされて・・・あぁぁ・・・ち・・・ちくび・・・が・・・内側から外側から入念に虐められて・・・赤ちゃんの為にミルクを作るところが・・・ドロドロによごされていって・・・


「んぁぁああ・・・うああ・・・あぁぁああああ・・・」


 私はもう、壊れたみたいにカラダをくねらせエッチな声を上げることしか出来ません。


「苦しいか?苦しいか?」


「こんなにも苦しめがいのある玩具は他には無い!」


「もっとだ!もっと苦しめ!!」


「ゃ・・・んぅ・・・ぅぁあああ・・・」


 私が苦しめば苦しむほど、ナニカ達は興奮して責めを激しくしてきます。


「うぁあぁぁああああ・・・!!!」


 頭の中が爆発したみたいになって・・・苦しい以外何も考えられなくなっているのに・・・


 どんどん激しくなって・・・


 あぁぁぁ・・・


「んふぅぅ・・・んぁぁああ・・・うぁ・・・あぁぁ・・・も・・・もう・・・ゆる・・・ゆるし・・・て・・・」


 気が付いたら私は、そんな事を口にしていました。


「ふむ・・・ならば条件がある。」


 その言葉と共に、嘘みたいにピタリと全ての責めが止みました。


「貴殿の力を我々の為に使うのであらば、これより同胞として認めよう。共にこの世界を滅ぼし、人々の怨嗟と苦しみを貪り尽くそうではないか・・・」


「はぁ・・・はぁ・・・そ・・・そんなこと・・・」


「そんな事出来ぬと申すのであれば・・・」


 ヌル・・・ヌルヌル・・・散らばっていた黒いナニカ達が集まってきて・・・両手両足を捕らえられている私のカラダ中に纏わりついてきます。


「んぅぁ・・・あぁぁ・・・やだ・・・あぁぁあ・・・」


 目の前にぬっと、一際大きいお顔が現われて言いました。


「我の同胞になるのを拒否するのであらば、貴殿を我らの暗黒空間にご招待しよう。そこで貴殿は、死ぬことも狂うことも出来ぬまま、我らの欲望を、激しい責め苦を受け続けるのだ。永遠にな。」


 永遠の激しい責め苦・・・その言葉が嘘や大げさではないことがハッキリと伝わってきました。


 怪人さん達の仲間にならない限り・・・私は・・・


 あぁぁ・・・でも・・・ううん、だから私はニヤリと笑って言ってやりました。


「はぁ・・・はぁ・・・あ・・・アナタ達の仲間になるなんて・・・まっぴらごめんです。」


 って・・・


「くくく・・・ふふふふふ・・・あははははははははははははははははははは然り然り然り然りぃいいいい!!!そう言ってくれると信じておったぞ!!!ジャスティ―細胞もこの世界もどうでもいいわ!!我は永遠の時を、貴殿だけを責め辱め凌辱の限りを尽くそうぞ!!!」


 黒いナニカが一つの大きな塊になって、私はその中に完全に呑み込まれてしまいました。


「んぁ・・・うあぁぁ・・・あぁぁああ・・・」


 その中は、何をされてなくても苦しくて・・・圧迫感と息苦しさと・・・それとカラダ中にナニカが染み込んでくるみたいな・・・少しづつ食べられているみたいな感覚に責められてしまいます。


 でも・・・


「うあぁぁあ・・・」


 ほんの少し身じろいだだけで、私を包むナニカがザワザワと動いて、カラダ中の全てを触られているように、舐められているようになってしまいます。


「ぃぁ・・・あぁぁぁん・・・やだ・・・あぁぁああ・・・」


 責めに反応してカラダが動いてしまうと、責めはドンドン激しくなって、私はさらにクネクネと身悶えてしまいます。


 あ・・・あぁぁ・・・こんなのが・・・ずっと・・・もう終わらないなんて・・・


「随分苦しそうだが、暗黒空間での責めはそんなもんじゃないぞ。」


 身悶える私の周りにお顔が浮かんで、そんなことを言いました。


 そんな・・・あぁぁぁ・・・


 ふと、パパの事が頭によぎりました。


 私がこのまま暗黒空間に連れていかれちゃっていなくなったら、パパは私を探してくれるでしょうか・・・私がいなくなったことに、パパはちゃんと悲しんでくれるでしょうか・・・


 こんな時にこんなことを考えちゃうくらい、私はわるい子です。


 とてもとてもわるい子なのです。


 あぁぁ・・・だから罰として、永遠の責め苦を受けるのでしょう。


 ボウ!


 辺りをどす黒い光が照らしました。きっと暗黒空間への入口が開いたのでしょう。


 さよならパパ・・・


 さよならみんな・・・


 わたしは・・・


 わたしは


「その子を放せ!!!」


 突然怒鳴り声と、パンパンと銃声が響きました。


 パパが、パパが私を助けようと、怖くて得体のしれないナニカに向けてピストルを撃ったのです。


「つぅ・・・そのまま寝ていればいいものを・・・もう貴殿には用は無い!死ぬがいい!!!」


 ナニカから太い杭が伸びて、


 ズドン!


 パパのお腹に突き刺さりました。


 パパがゆっくり倒れていきます。


 ナニカの半透明な体を透して、私はそれをただ見ていました。


 何もかもがひどくゆっくりに見えました。


 苦しいのもつらいのも、音さえ全部消えました。


 パパの唇が動いて、私の名前を呼んだような気がしました。


 私が


 私が負けたから


 私のせいでパパが死んでしまいました。


―――このままでいいの?―――


 無音の世界に、声が響きました。


 このままでいいもなにも・・・私は・・・もう負けてしまったから・・・


―――このまま負けてしまっていいの?―――


 そんなこと言っても・・・私には・・・もう力が・・・


―――力ならあるよ。目をそらさないで―――


 ドクン・・・


 私の心臓が鼓動しました。


 その音が高らかになりました。


―――私から目をそらさないで・・・アナタだけは・・・ちゃんと私を見て!!―――


 その声は、私の中でそう言ったのは、私自身でした。私自身の言葉でした。


 ボワ・・・


 赤い光が私を包みました。


 それは私を呑み込もうとしている黒い光を打ち消しました。


「な・・・暗黒空間への入口がふさがっていく・・・何なのだこれは・・・今すぐやめないか!!」


 ギュウウウウウ!!!周りの黒いナニカが強く私を押しつぶすとします。


「うぁぁ・・・あぁぁああああ・・・」


 ナニカは私を押しつぶしながら、細かく震えて全身を虐めてきます。


「んはぁぁ・・・ぅぁ・・・あ・・・あぁぁ・・・ぁぁ・・・」


「我が甘かった。徹底的に心を砕き、力を全て削いだ上で改めて暗黒空間へご招待しよう。」


 んく・・・ぁ・・・ぁぁ・・・このままじゃ・・・私・・・


 ううん、私なんかはどうなってもいいんです・・・だって・・・私はわるい子だから・・・


 でも・・・パパを殺したこんな奴の思い通りになるなんて・・・それだけは絶対嫌なんです・・・


 たとえこの身が砕けたとしても!!!!!


「くぅ・・・・うぁあああああああああああああああああ!!!!!」


 私は私の中にある全ての力を解放しました。


 カッ!


 眩い光が辺りを包んで、


「ぐぁああああああああああああああああああああああ!!!!」


 ナニカの断末魔が響きました・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


 ジリリリリリリリリリリリリリ・・・


 けたたましい警告音が部屋中に鳴り響いています。


 私が起こした爆発で、どこからかガスが漏れ出ているようです。


 頭がクラクラします。全部の力を使い切った私は、這いずるようにしてパパの元へと向かいました。


「パパ・・・痛かったよねパパ・・・ごめんね・・・私が・・・私がわるい子だったから・・・」


 そう呼びかけながらパパの体を抱き起すと、


「うぅぅ・・・」


 と苦しげに呻いてから、


「ごめんな・・・寂しい思いを・・・させて・・・」


 絞り出すような声で、パパはそう口にしました。


「パパ・・・」


 パパの手がよろよろと差し出されました。私はそれを掴んで、頬っぺたの方へ引き寄せました。パパの大きな手が、私を撫でてくれます。


 ずっとパパと話をしたかった。ずっと話をしたかったのに、言葉が詰まったようになってしまって、たった一言も出てはくれません。


「ただ・・・俺はただ・・・君を・・・愛しているよ・・・」


 パパが真っすぐに、私の目を見つめて言いました。だから、泣きそうになるのを堪えて、


 うん・・・パパ・・・私も愛しているよ・・・


 そう言おうとしたその時、


「愛しているよ・・・リザ・・・」


 そう口にして、パパはこと切れてしまいました。




 リザというのは、ママの名前です。




 パパは私の目を見て、ママの名前を呼びました。


 パパはずっと、私を通してママの事を見ていたのです。


 私じゃなくて・・・ずっと・・・ママの事だけを・・・


 私じゃなくて・・・


 でもいいのです


 そんなの、どうだって全然いいのです・・・


 ガスのせいで大粒の涙がぼとぼとと零れ落ちてきました。


 もう声を出すのも、考えるのすら億劫です。


 私はここでパパと寄り添いながら一緒に死んでいくでしょう。


 これでいいのです。


 全然、これでいいのです。


 私はただ、私を見て欲しかっただけなのですけど、


 もう


 全然いいのです・・・


 こうして私の物語は幕を閉じたのです・・・


・・・・・・・・・


・・・・・・


・・・


「やぁ・・・目が覚めたかい?私はシラサギ・・・シラサギ博士と呼んでくれたまえ。」


 白髪交じりの無常ひげを生やした初老の男の人が、私のお顔をのぞき込んでいました。


 この人は誰なのでしょうか。ここはどこなのでしょうか。その前に、私はいったい誰なのでしょうか・・・何一つ分かりません。


 シラサギ博士が説明してくれたことによると、私はどうやら『バベル』という悪い組織に捕まって、恐ろしい怪人さんに改造されそうになっていたらしいのです。危ないところを助けてくれた博士は、私の記憶が戻るまで面倒を見ると言ってくれました。


 それからシラサギ博士が言うには、私を捕らえた『バベル』という組織の怪人さん達は多くの人を襲い、苦しめているのだそうです。そのことを聞いて、私は


「そんなの許せません!」


 思わず大きな声を上げてしまいました。


「え?許せない?・・・どうして君がそんなに怒るんだい?」


「分かりません・・・でも・・・怪人さん達のせいで悲しんでいる人がいると思うと・・・

私・・・私・・・」


「そうか・・・君は存外に優しいのだな・・・確かに、君には戦うだけの力がある・・・」


「本当ですか?・・・なら・・・それなら私が怪人さん達から、この世界を守ります!守りたいです!」


「そうか。でも分かっているかい?怪人は君を本気で襲うだろう。君を全力で苦しめ、破壊しようとするだろう。」


「そんなの関係ありません!私がどうなろうと、それで悲しい思いをする人が、一人でも減るんだったら・・・私・・・」


「そうか。そんなの関係ない・・・か・・・いいだろう。君が戦いたいのならば、全力でサポートしよう。」


 博士はそう言って、骨ばった腕で、力強く自分の胸をドンと叩きました。なんと頼もしいのでしょう。


「あの・・・それで・・・ごめんなさい・・・私、自分の名前も忘れちゃって・・・変ですよね・・・それで・・・その・・・つけてもらえたらって・・・」


 私の言葉に、


「え?君の名前?・・・そうだな・・・リザ・・・リザと言うのはどうだろう?」


 シラサギ博士はとてもキラキラした素敵なお名前をくれました。


 リザ・・・リザ・・・心の中で何度も繰り返します・・・でも、こんな綺麗な名前、私には似合わないんじゃないかな・・・


「綺麗な名前で自分には合わないって?・・・とんでもない。リザ・・・君はリザと言う名にふさわしいほどに美しい・・・リザ・・・リザ・・・リィイイイイザァアアアアアアアアア!!!」


 博士は私の名前を呼んでくれました。何度も何度も呼んでくれました。


 それだけなのに・・・なぜでしょう。胸がいっぱいになってしまいました。


「あ、すまない・・・涙目にならなくてもいいじゃないか・・・そうそう・・・君は笑顔の方がずっと素敵だリザ・・・リザ・・・君の名前だよリザ・・・」


 慌てるシラサギ博士の姿が少しおかしくて、思わず笑顔になった私にそう言葉をかけてくれました。


 リザ・・・私の名前・・・


 それからシラサギ博士は、ハタと気が付いたようにこう言いました。


「そうだ。変身して悪と戦う時、こう名乗るがいい。少女戦士・ジャスティアンと!」


・・・こうして、何もなかった私に、素敵な二つの名前がつきました。


 リザ・・・そして、少女戦士ジャスティアン。


 これだけで、どんなことも乗り越えていけそうな気がします!


 こうして私の物語は幕を開けたのです!!



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