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イラスト集(同人誌)の制作とはじめての入稿で大事だと思うこと<後編>

前編ではオフセットやオンデマンド、製本の仕方、加工やオプションについてをお話させていただきました。私自身は専門家ではないので、製作をしていったなかでの知識なのでちょっとした参考程度に聞いていただけると幸いです!


④【紙の厚さや種類を選ぶ】

同人誌は「薄い本」とよく言われていますが、紙の厚さで大分印象が変わります。

個人的には表紙も本文もできるだけ厚めが良いとおもいます。紙によって違いますが、表紙は180~265kgがおすすめです。

本文は表紙以下のできるだけ厚めの紙。

私が製本をお願いする場合はマットコートで表紙を220kg、本文を135kgでお願いすることは多いです。



表紙や本文が薄いと本が曲がりやすいので、本棚に入れにくくなったり、本が開きにくくなるだけでなく、本を重ねて持ちにくくなります。そして、何よりも本文を見づらくなります。


ただし、重量も増えるので重いものが持てない方はご注意ください。


紙に関しては代表的なものでいうとコート紙、マットコート紙、上質紙があります。

あくまで私の印象ですが、以下にまとめます。


コート紙

ツルツルして色の発色がいい。雑誌やスーパーの袋詰めスペースにおかれているカタログなどによく使われている紙です。

発色重視の場合はオススメです。ただし、マットコート紙や上質紙の紙の厚さと同じ数値でもコート紙は薄いので、コート紙を選ぶ際は厚さに注意してください。


「マットコート紙」

光沢をおさえたコート紙で、しっとりした印象になります。適度な艶でギラリとした感じがないので目が疲れにくい気がします。

個人的にバランスがいい気がしてオススメです。


「上質紙」

光沢がなく、白色がしっかりとしていて、文字が読みやすくなります。よくあるコピー用紙で使われている紙です。

印刷される色の彩度がコート紙やマットコート紙と比べると低いです。彩度が少し低めになりますが、優しい印象になるのでそういう狙いが

ある場合にオススメです。


★印刷会社さんによっては紙のサンプルを送ってくれるところもあります。割高になっても、この紙に印刷したいというものがみつかるかもしれません。

ぜひサンプルの請求をしてみてください!有料だとしても強くおすすめいたします。




⑤【支払い、最終確認、入稿】

この時点までには本の内容はなるべく固めておきます。注文、入金後に入稿することになりますが、あとから注文内容を変更する場合は印刷会社さんに迷惑がかかります。

簡単にでも完成形を整理してページに過不足がないか確認します。


入稿データ制作


■基本的に入稿データはCMYKで作成します。RGBの色を再現したい場合はオプションで選ぶこともできたります。

RGBで描いたものをCMYKにする場合はモードをRGBカラーからCMYKカラーに変換します。


CMYKに変換する場合はプロファイル変換でも行うことができます。Photoshopだと編集>プロファイル変換をクリックします。


プロファイル変換は通常のCMYKカラーへの変換でどうにもうまくいかないときに試してみるといいかもしれません。

変換オプションの「マッチング方法」をいじってみると好みの色に近づけることができる場合もあります。


■印刷会社ごとの決まりにあわせてテンプレートに当てはめる

ほとんどの印刷会社さんでA4ならA4の冊子のテンプレートがダウンロードできます。

ダウンロードしてイラストや文字を配置して入稿データを完成させていきます。

テンプレートにはトンボという印刷データのためのマークが入っています。


主に隅の4つのトンボが重要です。AとBの枠はテンプレート内にあるかは印刷会社さんによって違います。Aの枠内が実際に本で見られる仕上がりの範囲です。

Bの枠内は印刷した紙を断裁する際にわずかにズレが生じることがあるので、念のために大きめに印刷する部分を含めた範囲です。いわゆる、塗り足しで、イラストをページ全体にのせたい場合はこの塗り足し部分も考慮して少し大きめに描いておく必要があります。基本的には青枠まではデザインが必要です。


Cは本の天地をわかりやすくするものです。印刷会社さんがデザインによっては天地がわからない場合があるのでその予防策なのかも?


Dはページ数です。編集の際にこれは何ページだったっけ?と混乱することはよくあります。自分自身の頭の整理の為にも入れておくと良いと思います。


A~D、もしくはそれ以外でも印刷会社さん独自のルールがあります。入稿ギリギリで思わぬ落とし穴があったりするので事前にHPをよく確認しておくことが大事です。


最後に納期についてです。

印刷会社さんによって納期はそれぞれです。大体A社は~日だったから、B社もそんなものだろうという考えは危険です。

納期の考え方も、「データチェック完了後から」だったり「データチェック&入金完了後から」だったりいろいろです。

納品期間を長く設定すると代金が安くなる場合もあります。

あと、要注意なのは、印刷会社さんにも休業日があるということです。納期が「8営業日」だったりすると、土日や祝日は日数に

入らないので10日以上かかってイベントに間に合わない…なんてことにもなったりします。


イベントに頒布するのが大前提の場合は数日余裕をもって印刷をお願いするようにした方がいいです。大雨や落雷による停電で自然災害で納期がのびてしまうなどという

のはじゅうぶんに考えられます。


入稿まで済んだらあとは本が届くのを待つだけです!ただし、ページ数が多い本の場合は段ボール一箱にそれほど多くは入らないので、想像以上の数の段ボールが届くことになり、下手をすると生活できないレベルの在庫を抱えることになります。発送される際に何個口で発送したかを印刷会社さんが通知してくれる場合もあります。

箱の数にあわせてスペースを確保しておくのも大事です。


他にもやることはたくさんあるのですが、あとは発送をしっかりすれば最低限イベントで頒布することはできます。


【おまけ】

「イラスト集の制作を通してかわったこと」


廃墟の本をはじめて出した時は2016年の8月でした。それから「廃憶」「廃想」「廃求」と出していき、総集編のような位置づけの「廃墟集塊」をだしました。

ちなみにタイトルはとにかく言いやすさを考えて決めていました。「ハイケイ」「ハイオク」「ハイソウ」「ハイキュウ」のように読めて、言いやすいは意外と大事だと個人的には思っています。イベント会場だと言葉のコミュニケーションなので、読めないタイトルだと混乱の元なので(笑)

まだまだデザインの知識などとても不足しているので、数年後にもっと良い本がつくれるようになっているように個人的にも頑張って行きたいとおもっております。


ありがとうございました!


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