仕様ツール・ペン設定などはこちらのツール編をご覧ください。
線画や塗り分け済みのpsdファイルはこちらで配布しています。
塗りパート以降がメインです。
◇ラフ
等身の高い絵は下描きからsaiで始めることが多いです。
キャンバスサイズは3000×3000。
左→右の間にも2、3段階程度あったはずなのですが、データが残ってませんでした。
当初は左手を上げるポーズだったのですが、「2」のついた頭飾りはよく見えるものの、せっかくの脇が見えにくいことに気が付き、右手を上げるポーズに変更しました。
ペン入れ前の下描きです。
体(水色)・服メイン(青)・細かいもの(髪・顔・装飾など)の3レイヤーに分かれてます。
◇ペン入れ
下描きの不透明度を下げ、落書きペン(12px・黒)でなぞっていきます。
この段階ではあまり線の強弱や太さは気にしません。
顔のパーツ(目・眉・鼻・口)とそれ以外の部分で線画レイヤーは分けておきます。
線画が終わりました。太ももと脇、描きたいところがしっかり描けました。
左上のはペンサイズと主線の色を忘れないようにするためのメモです。
さて、このあたりで飽きたので、このまま半年以上寝かせます。
(ちなみにここまで去年の6、7月)
月日は流れ2020年の4月。
暇な在宅時間の読み物にでもになればとメイキング記事を描くことを思い立ちます。とはいえメイキングだけのために新しく描くのもなんか違う気がするし、もう一つぐらい何か動機が欲しい……あ、放置してた線画があるじゃん!これなら塗るだけ!
塗るだけと言いつつ、気になるところ(顔・腕)を修正。
自分でポーズ取ると二の腕が太くなって良くない……もうちょっと絞りたい……
まだまだ直したいところもありますが、これ以上手を入れるとほとんど描き直しになりそうなのでこの辺でやめて完成させることを目指します。
◇レイヤー分け
全体をベース色で塗ってから、パーツごとに塗りレイヤーを分けていきます。
領域検出+選択ペン+塗りつぶしでどんどんやります。色は後で決めるので見やすいのを適当に選んでます。
一番下のベースを塗るときは、人物の内側を選択して範囲を決めていくよりも、人物ではない部分を選択→選択領域を反転、の方が変な隙間が残りにくいです。
線画が薄くて下の色が透けやすいため、薄くて広い範囲の色が下の方のレイヤーに、狭くて濃いものが上のレイヤーになるようにしています。
塗り分け完了。
レイヤー分け後のレイヤー構造はこんな感じ
◇色を決める
各パーツの色を決めます。イラストの雰囲気や方向性を決める作業です。
■肌
特別な環境(夕焼け・夜・逆光など)がない限り最近はこの2色です
ベース:HSV 33,007,100(RGB 255,247,237)
影:HSV 357,030,090(RGB 230,154,158)
■白い部分
ブラウスなど白い部分の影を何色で塗るのかはイラストの雰囲気を大きく左右する部分だと思ってます。
今回は薄い紫で塗ってみました。青系よりも肌の黄色系とのコントラストがはっきりしてパリッと見える気がします。
肌と白については何度も塗る機会があるので、パレットに保存してある色をそのまま使うことが多いです。
■その他の部分
ベース色は思っているよりもやや明るめに、影の色は色相を少しずらしつつ見た時に鮮やかに感じそうなあたりを選びます。
例えば青いジャケット(?)の部分だとこんな感じに、
影の部分はやや紫寄りの色相(H)に、彩度(S)はあまり大きく変えず、明度は大きめに落としています。
上の画像のうち、左側は主に明度だけ変更し、影の色として塗ってみたものです。影のトーンに引きずられて、明るい部分の色までくすんで見えるような気がします。
画像右側は、ベースの色(明るい部分の色)と同じ色を乗算で重ねた時のものです。とても鮮やかですが、私の絵柄にはビビッド過ぎて似合いません。
影の色を作る時、どんなふうに色相をずらすかは色によってなんとなく決めています。
暖色系(オレンジ~黄色)なら赤方向にずらし、それ以外の色は青方向~紫方向にずらすことが多いです。
あとこの段階で線画の色を黒から濃い茶色に変えました。ちょっと柔らかい雰囲気になります。
◇パーツごとに塗っていく
ペン設定はツール編に設定がありますが、
塗筆→ブラシ濃度90%の筆、塗り伸ばし→下地の色にすごく影響される筆、です
■肌
うっっっすくて分かりにくいですが、塗り伸ばしで上まぶたから下方向に白を塗って白目部分を塗ります。下まぶた側の白目と肌の境界は特に薄めに。まぶたの影も同じく塗り伸ばしで、ストロークの終始が分かりにくいように調整しつつ塗ります。
薄いオレンジで、鼻の頭(塗筆)、頬(エアブラシ)、指先(エアブラシ)を塗ります。赤みと立体感。
頬の上にだけサーモンピンクでもう一回赤味づけします。
口と歯、影の部分を塗筆で塗ります。
多少のムラは気にせず、できるだけ大きく影をつけるように意識します。
■服とか
肌以外のパーツもどんどん塗ります。基本的に塗筆で大きく影をつけていくだけです。上の画像のように薄めに陰影をつけたい場合は塗り伸ばしでそっと色を乗せます。
■スパンコール
普通に影をつけた後、それっぽい素材を発光で重ねました。
せっかくなので使った素材も載せておきます。
再配布はNGです。同人商用問わずご自由にお使いいただけます。
■目
上の方を線画と同じ色(イラストの中で一番濃い色)で塗って、真ん中に同じ色で瞳孔を描きます。この段階ではここまで。
全体が塗り終わりました。
◇線画の色を変える
線画の色を周囲の色に馴染むように調整します。
線画の色の切り替わる部分は塗り伸ばしを使ってなじませ、境界が分かりにくいようにしています。
全体的により柔らかい感じになりました。
それと、輪郭の印象が薄い気がしたので、線画を複製したものを塗りレイヤーの下に置きました。
◇目のハイライト
スクリーンモードの新規レイヤーでハイライトを入れていきます。
1.瞳の下の方にふわっと丸く色を乗せる(塗り伸ばし)
2.新しくスクリーンのレイヤーをもう一枚作成し、真ん中に瞳孔と同じ色で色を乗せる(塗筆)
3.白でハイライトを入れる(塗筆)
4.ハイライトの反対側(右上)に反射光っぽいものを入れる(塗り伸ばし)。虹彩の色が赤系なので青系にします。瞳がブルー系の子なら赤系の反射光にすることが多いです。
◇描き込み
ハイライトの上に通常レイヤーを作成し、そこに塗筆でどんどん描き込んでいきます。
これ以降ハイライトより下のレイヤーには(基本的には)触りません。
まずはまぶた。
まぶたの内側を塗筆で塗っていきます。色は線画や瞳のてっぺんあたりの色をスポイトで拾います。
その後、塗筆で色を拾いながらなんとなくなじませます。
周囲の色を拾いつつ、線画の上から塗筆で塗ることで、瞳の境界線をいい感じにします。
ハイライトっぽいものもついでに追加してみました。
まぶたと重なる前髪の部分を塗り筆で書き直し、その内側に塗り伸ばしで透けているまぶたを描きました。
ここからは首の付根やフリルの内側など、特に暗い部分やメリハリを付けたい部分を塗筆で塗っていきます……が、
ここで唐突に右手が気になったので直しました。
(まだちょっと変な気はしたけど…これ以上は大工事になるから……)
気を取り直して、描き込み作業を続けていきます。
隅の部分を強調したり……
影の部分を塗りつぶすようにしてみたり……
頬の線を主線と同じペンで描いたりします。
パンツの裾とかタイのラインもこのタイミングで入れました。線画の段階で入れると線がごちゃつくかなと思ったので。
一通り描き込みが終わりました。ビフォーアフター。
◇仕上げ
全体の色味を調整していきます。
新規オーバーレイレイヤーにエアブラシでピンク色を乗せます。髪に透け感。
(点線部分がエアブラシで塗っている範囲)
今度はスクリーンレイヤーを作り、髪は水色、その他はオレンジ系のエアブラシで空気感を出します。
再びオーバーレイで暗いところに紺色を、明るいところにはオレンジを置いてみました(エアブラシ)
ついでに虹蝶も鮮やかにしました。縁起がいいですね。
後は、虹蝶の周りにキラキラを描いて、髪のハイライト近くなどに白い点を入れれば完成です。
最終的な全体図です。(最後に上下を少しだけトリミングしました)
貴重な周年衣装パンツルックの太ももとか、脇とか、ルミパピまつりの良いところを存分に描けて楽しかったです。
最終的なレイヤー構造はこんな感じでした(縦長ですみません)