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ALICE IN DISSONANCE from fanbox
ALICE IN DISSONANCE

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最近の試行錯誤と勉強

もうすでに「巷で噂の」なんてレベルではないAIのイラスト生成ですが、以前少し触ってみた感想をまとめてみました。

ただ、忙しくて記事を上げそこねていたせいで内容がちょっと古いかもしれません。

AIの進化とアップデートがあまりに早いので、備忘録として残しておきたいと思います。


セットアップ

様々なAIイラストがありますが、とりあえず一番安定して使えそうなStable Diffusionを使ってみました。まだ実験としてはお試し程度なので、その触り心地をみてみます。

えっちな絵大好きなAI君

セルフィーネ+ルゼンハイド城内 みたいな絵をとりあえず生成できるかなと思って試してみました。


▼城内の雰囲気でそれっぽいもの。背景はパースが崩れているものが多いので、崩れていないものを引くまではガチャです。ちなみにこの女の子は床の高さ的にたぶん階段の下にいるか、あるいは地面に埋まっているか…

横長だと背景あり、縦長だとキャラクターのピンショットという構図が多かったです。


このモデルは美少女生成モデルなので、背景だけ欲しいと思っても必ず美少女をねじ込んでくるのが特徴です。No Characterと指定したところで、リクエストを聞いてくれたことは一度たりともありませんでした。


そこで、のちのキャラ消し作業を考慮し、なるべくキャラ範囲が少なくなって欲しいということで「ハゲ」を指定したところ…



背景にいるモブはハゲになりました。



………そこじゃないんだよなぁ…


暫定的な対処法としてショートヘアに指定することにしました。


あと、基本的に指定しない場合は巨乳とヌードに近いエロ画像みたいなのをどんどん作ってきてくれます。NSFWを排除するように指定しても無視してエロ画像を出してくるので、何かエロスに対する執念的なものを感じました。


エロは時代を変えるような技術発展には大体伴うものなので、まあわかるのですが、足からおっぱいが生えてる絵を生成したときはさすがに爆笑してしまいました。


AIは見栄えが最優先

画像生成は呪文(プロンプト)をもとに様々なバリエーションを出してきますが、「絵として映えれば構造などは二の次」が基本的なスタンスのようです。


使い方の問題かもしれませんが、色味などを細かく指定しても無視される場合があり、それは絵としてどう映えさせるかの判断をAI側がしているからだと思われます。


▼右奥のドアが狭すぎるとか、そんなことは関係ない。雰囲気が良ければ万事OK


本来だったら足がめり込んでるとか、身長がおかしいとか、そんなことはお構いなく、「ここに光があったら綺麗でしょ!!!」「この柱邪魔だから途中で切ってしまおう(キャラで隠れているし)」「窓だかドアだかわからないけど、この枠のラインは良くないですか!?」的な感じで生成されます。


▼これは破綻が大きめの例。アイレベルもパースもあべこべな状態


様々なツッコミどころはあるものの、色合いについてはかなりの精度があると言ってよいと思います。


「どうしたら映えるか」をわかっているようなので、イラスト技法の基本である補色やコントラスト、構図としてのバランス感覚などの調整はお手の物です。


実際、自分がイメージしているものに近いものを出力できたらそれをそのまま参考として使うことはできるので、ラフ段階での調整やヒアリングなどには十分使えそうです。


あるいは、ラフ前の構想段階でこのまま仕上げて大丈夫か、とりあえず仮着彩をさせてイメージと相違ないかなど、完成形をシミュレートするのにも大変有用だと感じました。


▼色を指定していないにも関わらず、床色を赤の補色である緑で生成してくれる


リトナを召喚してみる

一通り遊びが終わったところで大体特徴が掴めたので、今度はAI君自らリトナを生成してもらうことにしました。

「リトナ」という特定のキャラを生成するためには、AIが「リトナ」がどんなデザインなのかを理解するための学習が必要になります。


今回の学習でちょっと失敗したのが、学習用に用意したイラストのリトナの作画が一定ではないことです。

基本的に学習させるには同じデザインのキャラクターを複数枚”違う角度”、”背景がある”などの絵を用意するのが良いのですが、いかんせんリトナの統一したデザインのイラストが思ったより少ない。


ガーディアン服だったり、旅服だったり、StPの時のデザインだったり、Patreonイラストでアレンジが加わっているものだったり…

おまけに私の絵柄が昔と変わっているので、昔の悪い手癖なども学習対象になっています。


「小夏はれが描いたリトナ」を再現するのは結構大変で、最初のガチャでは全然思った通りリトナが出ず、ガチャを繰り返して可能な限り近いリトナをピックアップして「これがリトナだぞ」と学習させる必要がありました。


なにがなんでも胸を大きくしたがるので、貧乳にしてくれとつよ〜〜〜〜く言う必要がありましたが、繰り返すうちに平均点が50〜60点くらいの絵を叩き出してくれるようになっていきました。


あと基本的にみんな表情がキャラに合ってないので、残念ながらそのまま使えそうなのは100枚に1枚あるかないか程度。それだけ何度も生成しているとあっという間に時間をもっていかれるので、結果としては自分で描いた方が早くないか…?と思ってしまう部分がありますが、きちんと学習させたらかなり強い武器になると思います。


▼数百枚の生成画像からやっと生み出されたそれっぽいリトナ

せっかくなので、こちらの絵を使用して、もう少し小夏はれのイラストとして成立するように試みてみました。


レタッチ

全体的にリトナは髪部分の特徴が綺麗に学習されているようで、髪の作画についてはあまり直すところが無いのがありがたいですね。


顔部分は長年の変遷のせいかあまり安定してません。表情も全然思った感じのを出してくれないので、顔は基本的に書き直すのが前提と思っておくのが良さそうです。


▼赤部分(主に顔全体)は破綻しているので描き直し。緑部分は破綻している程ではないですが、絵としてはブラッシュアップが必要な部分になります。


▼レタッチ後。主に顔周りの修正と腕の破綻修正

これだとまだAI君の絵で、私だったらこうするのになぁ、という余地があるので、その部分を埋めていきます。


▼様々な加工や加筆を行ったもの

というわけで、いつもの仕上げ作業を行う感じで手を加えてみました。


レタッチ作業をしてわかったのですが、部分的に変えたいだけと思っても結局全体のバランスを考慮するとあまり変えられない、あるいはAIの絵のタッチに合わせる必要が出てくる場面がありました。できれば胸はもう少し小さめにしたかったかも。


また、レイヤー分け作業があるため、背景とキャラクターの分離は行っていません。このあたりはPhotoshop等でもできる機能ではありますが、「なんとなく綺麗な絵」を仕上げるだけにしては時間がかかるので今回はやりませんでした。


色合いに関しては、AIは完成した見栄えのものを出してくるので、学習が十分でない場合は、コントラストを少し低く、色が強くついていない絵を出力して、微調整の余地を残しておく必要があるかもしれません。これは絵柄によるので一律の正解は無いですね。


最後に

AIで生成されたイラストには著作権者の許諾を得ていない等、法律の整備が間に合っていない部分もあり物議を醸していますが、個人的にはこの技術が人々の反対によって消える未来はあまり想像できません。


法律的な話は一旦置いておくとして、私個人はとても面白い技術で、自分の創作を手助けしてくれる可能性を感じています。


英語が上手くなかったり、自分の手だけでは時間的な制限があって実現できない絵であったり、あるいは自分の発想にはなかったり…そういう足りない部分を補えるものとしてAIの力に頼れると思うと心強く感じます。


誰かの絵柄をそのままコピーして転用するような行為に対しては、それまでその人が作り上げてきた創作の道のりを想うと胸が痛く、やるせない気持ちになります。ただ、技術革新というのはそういうグレーであったりほぼ黒であったりするエリアをぐんぐん押し通して突き抜けて、新しい時代を作っていく何かがあるというのも事実です。


だからこそ、あまり遠くない未来に誰かから依頼を受けてイラストを描くだけのイラストレーターという職業は食っていくのがかなり厳しい世界になることでしょう。


一方で、私達AiDのような小さなチームが、自分達が想像している「やりたいビジョン」までの道筋がより短いものになるであろうということもわかります。


これまで人材の部分に関してとても苦労してきた身としては、手数が増やせるのは大変にありがたいことです。少人数で大きなことをやろうとすると、どうしてもその物量を捌き切るまでの時間が膨大になります。あまりの物量に「できない」という判断をすることもあるでしょう。ゲーム制作においては、実装やアニメーションなど他のタスクが山積みの中、自分の分身が素材を作ってくれると思うと、これを活用しない手はありません。


今後この世界がどうなっていくのか、楽しさと面白さと同時に、怖さも感じています。

共存できる未来があると信じたいですが、これからのことはわかりません。引き続きよく考えて、この動向を見守っていきたいと思います。

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