「私…人気ないですよね…?」
顔を俯かせ、しょんぼりとした様子で訊いてきたのは、私の事務所に所属しているジュニアアイドルのみくちゃんだった。
「どうしたの急に?」
「私…何本もお仕事やったのに…私のこと知ってる人がほとんどいないんです…」
最近元気がないなとは思っていたが、こういうことだったのか。
みくちゃんははジュニアアイドルの中では人気の高い子だ。しかしながらジュニアアイドルの世間一般の認知度は高くない。しかも、少しえっちなイメージ(大健全なのに)があるので大っぴらにジュニアアイドル好きですなんて言いづらい。
「私…人気あるんですか?」
人気があるのは確かだが、説明の仕方によってはみくちゃんが仕事を嫌になってしまうかもしれない……。
でも、元気が売りのみくちゃんがこんな状態じゃ仕事にも影響が出る……どうすれば……。
と、ここでいい考えが思いついた。
「みくちゃんは人気者だよ!」
「ほんとですか?」
「ホントだよ!今から人気があるってこと確かめに行こう!」
~30分後~
「お仕事のときと違う格好だからみんな気付かなかっただけだよ」
「そうだったんだ……えへへ、うれしいな」
少しリスキーな作戦だったが、みくちゃんが元気になってくれた。
これで明日のお仕事もうまくいくだろう。
2granberia2
2020-10-04 13:09:31 +0000 UTC