これのつづきというか、この子の友達視点で描いてみたらくがきですー
https://plushie-mfmf.fanbox.cc/posts/1188810
今月の投稿はたぶんこれでおわりですー
夏休みのある日のこと、友達と遊ぼうと連絡をとってみたんだけどその友達のところにはどうやら久しぶりに親戚が遊びに来ているみたいで、親戚の子供のお守りを任されているから無理だという返事が返ってきた。
でもなにか嫌な予感がして今日1日はどうしてもその子と一緒にいたいという気持ちが強くて、引き下がらずに何度もお願いするとあきれた様子で『いまから公園にいくつもりだったからその間だけでも一緒に話す?』と言ってもらえた。
約束を取り付けると私は急いで言われた公園にむかって足を踏み入れるとすぐ先で友達が見えたけど、なにか様子がおかしかった。
彼女はなにかねばねばしたものに纏わりつかれていて焦った様子で払いのけようとするもうまくいかないみたいで、ねばねばは彼女の抵抗を意に返さないように瞬く間に体を飲み込んでいく。
それにつれて動きがにぶくなっていったと思ったらそばにあるスプリングと彼女のお腹がくっついてしまって、わずか10秒にも満たない間に急いで駆け寄るも間に合うことはなく彼女は私の目の前で彼女に纏わりついていたなぞのねばねばによって粛々と公園の遊具に姿を変えられてしまった。
現実とは思えないような異様な光景ではあったけどでもはっきりとこの目で見てしまった光景は間違いなく現実のもので、彼女の面影のあるタヌキを模した動物のスプリングの遊具に触ったり声をかけたりするがたまに体をびくっと震わせる以外の反応はなかった。
さっきまでどろどろねばねばの液体のような質感だったものは固くひんやりとしていて、爪で叩いてみるとコツコツと音が鳴り無機物のような質感になってしまっていた。
それから長い間なんとかしようとはしたものの原因も対処法もわからなくて結局なにもできることはなく、また日も落ちてきたことでその日は彼女の親戚の子は彼女の家に送りとどけて彼女がいなくなってしまったことだけを知らせて意気消沈しながらじぶんの家に帰った。
私はなんとか彼女をもとに戻せないかと毎日その公園に様子を見に行っていたんだけど、おそらく成人しているであろうくらいの男が私と同じように毎日遊具になってしまった彼女のもとに訪れていることに気が付いた。
でも男は私とは違う部分があって、男はまるでもともと人間であった遊具がどれなのかがわかってるかのように彼女以外の遊具に対しても悪意のある表情で粘着質に撫でたり声をかけたりしていたのであった。
それを見てしまうとどうやったのかはわからないけどこいつは彼女をこんなにした犯人以外にはありえないとそう思い、私は彼女とその他の犠牲になった人たちを元に戻す方法を探るため男のあとをつけることにした。
男の家はそう遠くはなく公園から5分も歩けばつくような場所だった。
まわりを気にする様子もなく無防備に男が家に入るのを見てこっそりと家の裏にまわり、部屋の様子が見えるようなガラス窓を探して台所の窓が開いていることに気づくとそこから部屋の様子を覗き見る。
中はいたって普通の部屋、と思いきや公園でのあの光景を見てしまったあとではいかにも人間をあのねばねばに閉じ込めて作ったような等身大の人形やキャラクターもののテーブルなどが部屋中にあふれかえっていた。
これははやくなんとかしてみんなを助けないといけない、そう決意をみなぎらせているとうしろからじゃりじゃりと土を踏む音が近づいてくる。
バレたのかと玄関のほうを振り向くとあの男がすぐそばまでせまっていて、してやったりといったような表情をした男がペンキの缶のような容器を振りかぶってあのときのねばねばしたものを私にむかってかけてきた。
顔にかけられてしまって声を出すこともできずにあのときの彼女のように私にねばねばしたものがどんどん体を覆ってきて思ってたよりもかなり強い力で中へ中へと押し込まれる。
焦りながらなんとか逃れようともがくも強い力に押さえこまれて裏庭に倒れてなにもできなくなった私は視界の端で見えるゴム手袋をした男の手につかまれて裏口から容赦なく部屋に投げ入れられた。
そしてなにもできないまま彼女と同じような手と足が縮んだ動物を模した姿に変えられてしまった。
『なんかちょっと前から俺を見てるやつがいると思ってたけど、気のせいじゃなかったみたいだな』
そういい男は小さくなってしまった私に詰め寄る。
『俺のことを嗅ぎまわるおまえが悪いんだぞ。とはいえおまえみたいな玩具が増えるのは大歓迎だけどな。』
そういい私のことを抱き上げた。
私の体は公園に安置されている友達やこの部屋の物とおなじようなてかてかした固い質感に変わってしまっているもののどうやらスプリングがついてない状態だと声は出ないながらも自由に動けるみたいで、また他の子たちも条件付きで私と同じように制限付きで動けるようになるみたいでただの物のように固まっていた彼女たちは疲れた顔をして各々ゆっくりと動きはじめた。
あのねばねばをかけられてこのような姿になってしまうとみんな声も出せなくなって逃げたり助けを呼んだりするような所有者に害をなす行動がとれなくなるらしく、もう何年もこの家に囚われている子もいるらしい。
そしてみんなを助けようとした私もまんまと返り討ちにあってこの家に囚われてしまった。
もはや友達を気遣う余裕はなく、いつかだれかが私たちを助けにきてくれることを願うばかりだった。