「今年ももう冬が来てしまったようですね」 そうやって寂れた旅館の一室でモルガン陛下は呟く。 「あなたと二人で見る紅葉は、綺麗だったのに……」 彼女の旅行の期間はわずか三日。それでも、彼女と見た紅葉は美しかった。 美しかったのだ。 「モルガン陛下」 「……なんですか?」 「その……お身体の方は大丈夫ですか?」 「ええ。もう大丈夫です」 モルガン陛下の身体はお腹に子を宿し不定期に体調が優れなくなる。 「あなたが心配です」 僕の手に触れながら言う。 「……大丈夫ですよ」 「でも……少し顔色が悪いですよ」 モルガン陛下は懐から紅く鮮やかな紅葉を取り出して見せてくれる。 「綺麗ですね」 「えぇ。あなたと見た紅葉ほどでは、ありませんが……」 少し寂しそうにモルガン陛下は笑う。 「ここはあくまでも特異点の一部 この短い期間だけでも我が夫…貴方といれて幸せです」 「僕もです。モルガン陛下」 僕はモルガン陛下のお腹に触れる。 「……まだ、動きは感じませんよ?」 「それでも……ここに命があるんですね」 「はい。あなたと私の子がここにいます」 「早く生まれてきてほしいです。そして……三人でこの紅葉をまた見に行きましょう」 「……はい……」 モルガン陛下は僕の手に手を重ねる。 モルガン陛下の体温が伝わってくる。 その体温がとても心地良い。 「なにをしているのです?ここまで貴方を誘っているのに…私に恥をかかせるつもりですか?早く来なさい」 「は、はい!」 さすが陛下 物怖じしないその姿勢最高です
Shuka
2024-11-24 01:44:31 +0000 UTCTyrage
2024-11-22 13:30:44 +0000 UTC4匹のケダモノ
2024-11-21 15:59:54 +0000 UTCzhana
2024-11-21 14:57:38 +0000 UTCShuka
2024-11-21 13:16:40 +0000 UTCくっきー
2024-11-21 13:01:43 +0000 UTC猿像
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2024-11-21 08:13:36 +0000 UTC