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ハロウィンss進捗 冒頭シーン

今年のハロウィンssの冒頭です。 今回は少し趣向を変えて男体化から始まります。 絶賛作業中なので頑張ります。 ~~~~~~~~~~~~~~ 10月も下旬に差し掛かり、気候もいくらか涼しく秋らしさを感じさせるこの頃。 「先生、こちらの書類に印鑑をお願いします」 早瀬ユウカは、シャーレの当番で先生のもとを訪れていた。 彼が書類仕事に追われているのはいつものことなのだが、今日はいつにも増して量が多い。 先生の手元にある資料、そのタイトルを眺めながら呟く。 「ハロウィンに文化祭……イベント用の資料、かなり増えてきましたね」 この時期は、様々な学園の行事が行われる。 ハロウィンにくわえ各学園の文化祭と被るのもあって、コスプレや出し物の準備、大通りを利用する許可など、様々な臨時の手続きが山積するのだ。 もちろん連邦生徒会やヴァルキューレの管轄なものがほどんどなのだが、一応は所属であるシャーレも業務を負担したり、各地の手伝いをしている状況だった。 「これから忙しくなるのは間違いないですけど、私も楽しみにしてますし」 平穏ではあるが、お祭りの前の高揚感や熱気も感じさせる準備期間。 各学園でもイベントや屋台の準備、仮設ステージの設営など、大小さまざまな作業や調整が行われている。 耳を澄ませると、わずかにだが生徒たちの声や工事らしき音も聞こえてくる。 「貰うだろう飴の数と、カロリー計算はしておかないと……」 言葉の上では女子らしい憂慮をしているが、ユウカの声も少しばかりテンションが高い。 透き通った秋空のもと、生徒らしい活気に満ちた学園都市。 それは、とても青春だと言えるだろう。 「コーヒー、淹れますね」 ユウカが机を離れる。まだまだ書類は沢山あるのだ。 地味な作業ではあるが、こんな穏やかな時間も嫌いじゃない。 月末に控えた祭りと喧騒を前に、何気ない日常を味わおう。 そんな心持ちでいたのだが── ビーッ、ビーッ! 「!?」 突然、シャーレ内に警報が鳴りだした。 静寂を破るその音に、反射的に身体が緊張させられる。 そして、事態の内容がPCモニターに表示された。 『未知のエネルギー反応が増大しています』 「!?」 思わず息をのむユウカ。 キヴォトスでは、科学や生徒たちの神秘では説明がつかない事象がたびたび発生する。 以前のケースでは、それこそ世界の終焉すら目前に迫ったほどだ。 何が起きるのかと警戒しつつ身構えるユウカと先生。 しかし今回の現象は、これまで経験してきたものとは全く異なっていた。 「いったい何が……うっ!?」 最初に気づいたのはユウカだった。 正確には、自分自身に起きた異変に苦悶の声をあげる。 身体が熱い。 室温が上昇しているわけではなく、内側から肉体を造り替えられているような違和感。 何が起きているのか分からないまま、うずくまるように前傾姿勢になった矢先── 「え……?」 うつむいた視界に入る自分の身体を見つめて、動きを止める。 きっちりと着込まれたスーツ調の制服と、その胸元。 そこまで大きくはないけれど、それでも平均から少し上回るくらいのバスト。 確かにあるはずの膨らみが、あきらかに小さくなっていた。 「な、なによこれっ、ちょっと待って……!」 慌てて抑えた両手の中で、どんどんと小さくしぼんでいくユウカの乳房。 胸のぶんだけ押し上げられていたスーツが、中身を失ってぶかぶかになっていく。 ミシッ 同時に自分の身体から響く、軋むような音。 服がきつい。 乳房がなくなっていくにも関わらず、抱きしめた自分の身体はむしろサイズを増しつつあった。 両腕が少しずつ押し上げられ、内側から広げられていく。 できたばかりのスーツの空間が、徐々に埋まっていく。 まるで胸板が厚みを増し、左右に広がっているような……。 ギチッ、ムググッ…… 「ぐっ、うぅっ?」 「ユウカ、大丈夫!?」 胸だけではない。軋むような音を立てて、全身に違和感が広がっていく。 しゃがんでいる脚もおかしいし、腕も服の袖がきつく感じる。 ありとあらゆるところがおかしく、膨れ上がっていくような異様な感覚。 先生もすぐそばまで来て心配しているが、どうすることもできなかった。 「と、止まった……?」 全身を渦巻く不快感が去って、ようやく両腕を緩める。 辺りを見回してみても、シャーレの執務室は変わっていない。 どうやら、ユウカの身体にのみ異変が生じていたようだ。 改めて、確認するように自分の身体へと視線を落として── 「なっ、なんなのよコレ!?」 平坦になった胸を見下ろして叫ぶユウカ。 しかし、そんな自分の声すらも、いくらか低く掠れたようなものに変わっていた。 自分の声とは思えないハスキーな声質。 喉に手をやると、触れた覚えのない突起に触れた。 「そんなっ、私の身体が……」 手そのものも妙に骨ばっているし、指もどこか太いように見える。 きっちりと着込まれた制服ゆえに肌が見えている所はそれくらいだが、服の内側もおかしい。 左右に引き伸ばされたスーツに、腕を動かそうとすると布が引っかかってしまう。 どこか突っ張るような、サイズがズレたような違和感に包まれている。 そして……決定的なのは下半身だった。 「これって……」 平坦になった胸の奥、スカートを押し上げている何か。 なりふり構っていられるはずもなく、きつくなったスカートのウエストベルトを外して手を突っ込み、指先に神経を集中させる。 「……ない」 自分が女である象徴。 いくら股間をまさぐっても、そこにあるはずの割れ目の感触が指先から伝わってこない。 そして── むにゅ 代わりに触れたのは、相反するものだった。 その形状が何であるかは思春期の少女として言葉にできなかったが、知識としては頭に入っている。 「一体、何がどうなって……」 理解が追い付かないまま、鏡に自分を映す。 顔については、ほぼ変わっていない。 見慣れた自分の印象のそれなのだが、だからこそ喉にできた盛り上がりや鏡を持つ自分の手への違和感に焦点が合ってしまう。 「うそ、そんな……」 胸によって押し上げられていた水色のネクタイはすとんと下に落ちて、完全な絶壁になっていることを示している。 妙に窮屈そうな印象の制服。 そして下半身、ぴっちりと張りついたミニ丈のスカートは、こんもりと膨らんでいた。 声も、身体も、股間も……別人のよう。 それらすべてを総合すると、結論は明らかだった。 「私……男になってる!?」 言葉にしてもなお、信じられないような変化。 だが、今も股間は下着と擦れている感覚を送り続けているし、しっかりと人肌の体温も手に残っている。 感情は否定したくてたまらないのだが、ミレニアムで培われた理性は揺るぎない解だと認識してしまう。 愕然と自身を見つめたまま固まるユウカだが、ショックを受けてばかりもいられなかった。 「……外が騒がしい?」 さきほどよりもはっきりと聞こえてくる、窓ごしの喧騒。 それらが普段の調子ではなく、悲鳴のような声が混じっている。 あきらかに異常を感じさせる空気。 「まさか……!」 肉体は変わったが、それ以外に異常はないようで、思い通りに動かせる。 先生とともに、急いでシャーレの外へと出てみると── 「なによ、これえっ!」 「私の身体が男に……?」 「こんなの夢だっ、醒めて、醒めてよぉっ!」 股間や胸を抑え、パニックに陥っている沢山の生徒たちがいた。 サイズの合わない女子の制服を着て、裏返った男の声で悲鳴を上げている。 この日、キヴォトス全域において、同時多発的に生徒たちの男体化が発生。 原因、解除方法ともに不明のまま、大混乱を引き起こした。 そして……これはまだ異変の序章であり、彼女たちの青春は、ゆっくりと捻じ曲げられていく。


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