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macaroon(まかろん) from fanbox
macaroon(まかろん)

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今ならなんと‼️ たった300ゼニーで『魔物除けの結界が張られた村に入る方法』を教えます。

 人間と魔族が存在するこの世界では、およそ3000年にも渡り世界の覇権を巡る争いが続けられてきた。


 “ 共に手を取り合って暮らす” などと言う理想は戯言に過ぎず、“ 限られた土地や資源を取り合っての戦い ” が日夜繰り返えされているのだ。


 互いが互いの “理” を持ち、互いが互いに “利” を求めて、人間か魔族のどちらかが滅びるまで終わることは……。


ーーーーー


 ここはコロム王国・サーナーク領。


 古来より優れた結界術を得意とする、ザル辺境伯の一族が治める土地である。


 そして私は、元・王国近衛騎士団のカトレア。


 訳あって……いや、隠さずに言うならば、政争などというくだらないものに嫌気が差して辞めたのだ。


 王宮の外では人々が存続のために命をかけて魔族と戦っているのに、片や王宮内では自らの地位や名誉のために人間同士で醜い争いをしているではないか。


 日に日に魔族の数や力は増しているという言うのに、その腐った臣下たちにいつ足を掬われるかも分からぬ状況では、いかに賢王コロムと雖も国政や国防に注力することが出来ないでいた。


 国が安定すれば、民の暮らしも安全で安心のできるものになる。


 私はこの国が好きであると同時に、この国の民が好きなのだ。


 騎士になったのもそんな民を守るためであり、民が平穏に暮らせる国を守るためだった。


 だから私はぬくぬくとした王宮を後にし、この街にやってきたのだ。


 いかに結界術に長けているとは言え、その効果は魔族の侵入を防ぐだけである。


 それではいくら経っても数を減らすことも争いを無くすことも出来ないのだ。


 『 前線に立って魔族と戦い、民を守る。』


 このような志を持った私に賛同し、ついて来てくれた人がいる。


 彼女の名は、ナーサリー。


 私と同じく王宮に仕えていた身であり、いわゆる宮廷魔術師である。


 実戦経験こそ乏しいものの、ひどく魔法に精通しており高い知識と技術力によって、脳筋な私のブレイン役かつ後方支援として助けてくれている。


 そんな私たちがこの街に来てからおよそ1年ほど経つが、2人とも王宮出身ということもあってか領主からの庇護も厚く、特権を与えられていた。

 

 それは非常にありがたい反面、持て囃されて歯痒い気持ちもあり、だが何者にも制限されず自由に動けるというのは助かっている。


 己の判断と裁量で物事を決めることができ、好きなだけ魔族を狩りに行ける。


「カトレア様っ! いつも街を守ってくれてありがとうございます!!」

「ナーサリー様、これうちの畑で取れた野菜です。よろしければどうぞ!」

「カトレア様、今日は何を倒して来たの?」

「ナーサリーお姉ちゃん、絵本読んで〜」

「カトレア様も一緒に遊ぼうぜ!!」


 そうした日々を繰り返し、街の人たちに信頼され始めたところから、このお話は始まる。


ーーーーー


 この日も変わらず、カトレアたちは朝から結界の外へと出かけ、日が暮れる頃に街へと帰って来た。

 しかし、いつもと大きく違う点が一つ。


「…ま、魔族じゃー!!」

「きゃ〜〜〜っ!!!」

「どうして街に魔族が居るんだ?」

「もしかして結界に綻びがっ!?」


 突如、街中に魔族の姿を発見して街の人々は混沌と狂気に見舞われた。

 ここ数十年、いや数百年とこの街に魔族が侵入したことは無い。

 そのため、魔族の姿を目にしただけで混乱に陥ってしまい、カトレアたちを見逃していた。


「みんな、落ち着くんだ!」

「か、カトレア様っ!?」


 カトレアの声を聞いて、その存在に気づく人たち。


「早く魔族を倒してくれ!!」

「案ずることは無い。こやつは無害だ」


 カトレアが魔族を指して言う。


「それは一体どう言うことですか?」


 まるで興奮していたのが嘘かにように、街の人たちはカトレアの言葉に耳を貸した。

 これは、それほどまでにカトレアたちが信用されている証拠だ。


「鎖に繋がれているだろう?」

「それにここまで誰も襲っていないのが何よりも証よ」

「……そう言われてみれば、確かに…」


 カトレアに続いてナーサリーも口を添え、人々は彼女たちの言葉を信じた。


「このか…こいつらは、研究のために捕らえました。こうして枷を嵌め、鎖に繋がれている限り我々に危害を加えることは出来ません」

「それに私たちが居るんだ。何も不安がることは無い」

「お二方がそう仰るなら……」


 そして2匹の魔族は2人に連れられ、カトレアたちの住む屋敷の中へと消えて行った。


ーーー その日の夜 ーーー


「言われた通りにしましたぁ♡♡♡」

「早く、早くご褒美をくださいっ♥♥♥」

「こんなに上手くいくとは思ってもなかったな」

「人間のやつ完全に油断していやがるぜ」


 カトレアとナーサリーは屋敷の中とは言え、一切の衣服を身につけておらず、その上でオークを前に土下座をしている。


「こんな物で俺らを押さえつけられると思ってるなんてめでたいやつらだな」

「ああ、見た目だけの…」


バキっ! ガシャン!!


 オークにつけられた枷は、軽く握っただけでひしゃげて取れる。


「…それに、枷を嵌められているのはこいつらだって言うのになぁ」


 体を捕らえる実体を持つ枷ではなく心を捕らえる見えない枷が、カトレアとナーサリーには嵌められていた。


「約束通り、昼間の続きだ!」

「オレらが満足するまで犯してやるよ!!」

「あんっ♡♡ あんっ♡♡ あんっ♡♡ あんっ♡♡」

「おうっ♥♥ おうっ♥♥ おうっ♥♥ おうっ♥♥」

「デカすぎっ♡♡ 壊れるっ♡♡」

「熱いっ♥♥ 中に出されてっ♥♥」

「おっ♡♡ おっ♡♡ おっ♡♡ おっ♡♡」

「出したはずなのに止まらないっ♥♥」

「やっぱりしゅごい〜♡♡」

「 “招き入れて” 正解だったわぁ♥♥」


ーーー その日の日中 ーーー


「やぁーっ!! はぁーっ!!!」

「そこです!」


 前衛をカトレアが務め、後衛をナーサリーが務める。

 攻守を兼ね備えた完璧な布陣のはずだった……。


 魔の者たちを総じて魔物と呼ぶが、スライムだったりゴブリンだったりといった種の呼び方も存在する。

 それをずっと魔 “族” と読んできたのは、個や種などの枠組みを超えて協力関係にあるからである。

 また言葉や道具を操り、作戦を練ったり計略を張り巡らせたりするなどの知力を持つなど、決して人間よりも下等な生物では無いのだ。

 そんな家族的な、一種の血の繋がりをも感じさせる魔物たちを魔族と呼び、3000年もの間培われたその強大な数と力の前に、カトレアたちは敗北を喫した。


 敗北とは、すなわち死をイメージするのが人間としては一般的である。

 魔族を生かして捕らえるなんて考える余地も余裕もない。

 そんな時間があるのなら、1匹でも多く倒した方が有意義なのだ。

 しかし、魔族にとっての人間とは “万能の道具” である。

 “人” 質は文字通り人間を用いるし、肉壺・苗床として性処理や子孫繁栄にも使える。

 最後には食べることもできるし、まさに捨てる所が無いほど重宝されるのだ。


 この日、敗北したカトレアたちもその例に漏れず、魔族……オークに犯された。


 『 絶対に復讐してやる 』

 『 くっ殺せ 』

 『 魔族の子どもなど孕みたく無い 』


 そのような考えを頭に浮かべ、心の中に湧き出す感情は “悔しさ” と “憎しみ” だと思われた。

 けれども実際にはカトレアも、そしてナーサリーも “気持ちいい” という快楽を感じていただった。


「でっかぁ♡♡♡ これが今から私の中にっ♡♡♡」

「…こんなの♥♥♥ 勝てるはずがありませんわぁ♥♥♥」

「あっ♡♡ あっ♡♡ あっ♡♡ あっ♡♡」

「太いぃぃいい♥♥♥ 最高でしゅぅぅぅうう♥♥♥」


 魔族は、媚薬とも呼べるフェロモンを持っている。

 それは先の通りで、人間を孕み袋として利用するためだ。

 悲観して自殺されては困るし、簡単に壊れてしまっても困る。

 このフェロモンは人間の感覚を麻痺させ、魔族から与えられるもの全てを受容する。

 オークのちんこも精液も子どもであっても、受け入れるのだ。

 また、このフェロモンがさらに恐ろしいと言えるのは、一度でも受け入れたら最後、その後一生 “求める” 体に変わってしまうことである。

 享受できるのであれば何よりも優先し、大切なものであっても平気で擲つような人間に、カトレアとナーサリーは変化した。


 同じマントを被れば透明になれるみたく、手を繋げば一緒に空を飛べる感じで、カトレアやナーサリーのような内通者を伴っていれば魔族だって結界を通ることができる。

 そうして2人は、欲望を満たすためにオークを街へと入れたのだ。


ーーー 次の日の朝 ーーー


「ああっ♡♡ ああっ♡♡ ああっ♡♡ ああっ♡♡」

「お"っ♥♥ お"っ♥♥ お"っ♥♥ お"っ♥♥」


 オークとの性行為は続いていた。

 …と言うのも、体力が尽きればナーサリーの魔術で回復すれば良く、終わりとはオークが言ったように満足した時であり……つまりは、あってないようなものなのだ。


 この日が過ぎ、3日が過ぎ、5日が過ぎた。

 そして、1週間にもなろう頃のことである。


 魔族が街の中に現れたあの日以来、誰もカトレアとナーサリーを見た者が居らず、その後2匹の魔族はどうなったのかと、たくさんの憶測や噂が広がりをみせていた。

 …であれば、その真相を確かめるべくいずれかの人物が屋敷を、カトレアたちを訪ねるのは自然の流れであり、そして……。


「…カトレア様? ナーサリー様? いらっしゃらないのですか?」


 返事こそないが、屋敷の中では音が鳴っている。

 およそ人とは思えない獣のような呻き声が聞こえるのだ。


「…何が居るんだろう? 例の魔族か? カトレア様に限って何か起きたと心配なんてしてないけど、気にはなる……」


 そう思って扉に手を掛ける。


「あれ、開いてる……えっ!?」


 そのまま扉を開いて先に見えたのは、予想から大きく外れた光景。


「…カ、トレア様……」


 耳に響いていた獣だと思った声の主は、魔族ではなくカトレアであった。

 その姿は全身をピンク色のラバースーツで包み込み、高く美しかった鼻を醜く歪ませている。

 加えてその声が、魔族との性行為によってカトレアから発せされているのにも驚きを隠せず、後退りする音を立ててしまった。


「誰だ?」


 反応して顔を向けたのは魔族であり、その首元には存在するはずの枷はない。


「魔族がどうして自由に動いて!? カトレア様が捕らえたのでは? それにナーサリー様は?」

「せっかく楽しんでいる所だったのに、ごちゃごちゃとうるせえなぁ。おい豚、あいつを片付けろ!」

「はいぃ♡♡♡」

「違うだろ? 豚の返事は…」

「ぶぅ♡♡♡」


 目の前で繰り広げられる行為に理解が追いつかず逃げ遅れ、カトレアによって一刺しにされた。


「ど、どうして……」

「恨むなら、男に生まれたことを恨みなさい」


 全ての人間が同等の価値を持っているわけでは無い。

 『 女 >>>>> 権力者の男 >>> ただの男 』のように魔族にとっての人間の価値は、人間たちの社会のそれとは異なっている。

 子を孕めず性処理にも使えないのに、威勢だけは立派ですぐに変な気を起こして立ち向かってくる男は不要なである。


「ご主人様ぁ♡♡♡ カトレアやりましたぁ♡♡♡ 人間のオスを殺しましたぁ♡♡♡」

「ついこの前までは、こいつも含めて人間を守るために戦っていたのに。随分と簡単に切り捨てるようになったもんだな」

「ご主人様に仇なす者は何人であっても敵ですからぁ♡♡♡ こんな自らの役割も使命も分からない者たちのために、ご主人様たちの仲間を殺めたこと……償っても償いきれない罪…許される気なんてありませんが、少しでもお役に立ってお返しできるようにご主人様のために子を成します♡♡♡ 魔族を増やします♡♡♡ そのために、この街をプラントとして差し出します♡♡♡」


 オークをこの街に招き入れた最大の理由。

 それこそがカトレアの言った『プラント計画』である。

 たとえ強力で優れた結界であっても、中にさえ入ってしまえば何の意味も持たない。

 ろくに力を持たない住民など蹂躙し放題であり、男は殺し女は苗床として飼育するのだ。

 そして結界の張られたこの街は、魔族プラントとしてこれ以上にないほど打って付けの場所だった。


 住民の一人を殺したことでバレる前に進行させる必要が生まれ、性行為を一時中断して計画はスタートした。

 以前のように2人の連携は凄まじく、カトレアがオークと共に街を襲っている間に、ナーサリーは領主の元へと赴いていた。


「もっと早く歩け! 牛とは言え、本当に牛歩でどうするんだ!!」

「もぉ♥♥♥」


 ザル辺境伯の前に現れたのは、牛柄の衣装を着たナーサリーとそれに跨がるオーク。

 ゆっくりと4本の足を使って、辺境伯の方へと歩みを進める。


「な、ナーサリー殿…ですよね? その格好はどういう。それにその魔族は、一体なんの冗談でしょうか? 衛兵、衛兵はどうしたのだ! なぜ来ない?」

「ここまで来る間に居たオスどもは全員魔術で葬りました、もぉ♥♥♥ あとはザル辺境伯、あなただけ……しかし、あなたには “やって貰うこと” があるから命だけは取らないであげるし、言動によってはいい待遇も…ただ、同時に事と次第によってはどうなるか分かりませんので、一挙手一投足に最新の注意を払いながら発言にも気をつけてくださいね、もぉ〜♥♥♥」

「…どうせ結界術を解けとでも言うんのだろう? だがそれは出来ん。それに我が死ねば結界は今以上に強まるのだ。決して魔族の良いようにはされんっ!!」

「……はぁ、そうですかぁ…せっかくチャンスをあげたと言うのに失望しました、もぉ〜♥♥♥ あと、見当違いも甚だしいですよ、もぉ〜♥♥♥」


 ナーサリーが言う、結界術を得意とする一族のザル辺境伯に “やって貰うこと” 。

 結界術は境界を引き出入りに制限をかけるもので、別に魔族を防ぐものと決まってはいない。

 結界の性質を弄れば、魔族の侵入を許して人間の侵入を防ぐことだって出来るし、反対に出ることを禁止することだって出来るのだ。

 街に張られた結界を書き換えて人の出入りに制限をかけることで、安全なプラントをつくることが “やって貰うこと” であり、ナーサリーがここに来た目的。

 そして目的を果たすためならば、手段を選ばないのである。


「頭のいい方だと思っていましたが、やはり人間はおろかですね。これはそんなあなたへの私からの後生です。人であるから…なら人としての尊厳を……催眠魔術で傀儡にしてあげます、もぉ〜♥♥♥」


 ザル辺境伯は、意思を持たない人形へと変えられてしまった。


「…ようやく終わったか。初めからそれをすれば良かったのに、人間というやつは本当に面倒な手順を踏む生き物だな」

「お待たせして申し訳ありません、もぉ〜♥♥♥ その代わりと言っては烏滸がましいですが、いくらでも私で発散してくださいぃぃ♥♥♥ もぉ〜♥♥♥」


 ザル辺境伯の屋敷は、ナーサリーとオークの愛の巣へ。

 街は、魔族プラント兼カトレアとオークの繁殖場になった。


「お"うっ♡♡♡ お"うっ♡♡♡ お"うっ♡♡♡ お"うっ♡♡♡ 次はどこを攻め落としますか? ぶぅ♡♡♡」


 プラントによって魔族の数は増え、場所もメスも足りなくなれば次のプラントを探す。


「ごふっ♥♥♥ ごふっ♥♥♥ ごふっ♥♥♥ ごふっ♥♥♥ ザル、結界術。もぉ〜♥♥♥」


 辺境伯は、持ち運びのしやすいように手足を切り取られる加工がされた。

 ナーサリーの声掛けだけで反応し、結界術を発動するための肉達磨として生かされている。


ーーー それから半年後。


 相も変わらず政争に明け暮れていた王宮は、ピンクと白黒の2匹のバケモノと共に現れた大量の魔族たちによって、一夜にして陥落した。


「これで争いも無くなって、平和が訪れるぶぅ♡♡♡」

「メスの民たちも幸せだし、最高ですね、もぉ〜♥♥♥」


 互いが互いの “理” を持ち、互いが互いに “利” を求めて、人間か魔族のどちらかが滅びるまで続くと思われた争いは、互いに理想的な形で終わりを迎えるのであった。


〜 fin. 〜


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