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macaroon(まかろん) from fanbox
macaroon(まかろん)

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共感 × 同調

 “共感” とは相手の立場に立って考えることであり、“同調” とは相手と同じ考えになることである。


「本日の挑戦者わぁ、大陸よりやって来た女騎士。それを迎え撃つのは、救国の聖女だーーーーーっ!!!」


 ここ地下闘技場では、日夜 “違法な賭け試合” や “趣味の悪い見世物” が行われている。


 様々な次元の、異なる世界から来た者たちが、“夢を求めて” 火花を散らす。


 ルール無用。


 何を以てしても勝てばいい。


 さすれば巨万富を得ることができ、将来も約束される。


 ただし負けた場合には、“ペナルティー” が課される。


「赤コーナーより、挑戦者の入場ですっ!」


 炎の柱が上がり、女騎士が現れる。


「青コーナー、現チャンピョンの登場だぁ!」


 ドラムロールが鳴り、煙の中から救国の聖女が姿を見せる。


 サイドに “石像が並ぶ” 花道を歩いて、両者は中央で顔を合わせる。


「お二方とも準備の方はよろしいですか? …おーけー! それでは、ファイトっ!!」


 闘技場に銅鑼の音が響き、試合が始まる。


……………

………


「決着がついたようです」


 1時間を超える死闘の末に、立っていたのは救国の聖女。

 しかしそこには女騎士の姿は無く、傍らに “よく似た女性の像” が転がっているのみ。

 それは花道にもあったモノとも類似しており、“惨めな格好で固められた見た目” をしていた。


 これこそが負けた場合のペナルティー。


 その場で石化され、敗北した姿を晒らす像へと変えられる。

 名を “敗北石像” と言い、闘技場を彩るために飾られるのだ。


 死も同然に思える所業だが、死とは対極に位置するものだろう。

 なぜなら命までは取られず、精神だけが生かされるからである。


 それにこの石化は、およそ半日も時間が経てば解ける。

 けれどもそれは “1度目に限った話” で、負ける度にその時間は増え、最後には……。


 女騎士の敗北石像は、押しつぶされたカエルのような格好で入り口に設置されるのであった。


ー 完 ー


 …と言うのは “かつての話” で、今日の地下闘技場は一味も、二味も違った様相を呈す。


「ごめんなさぁい」


「私の負けですぅ」


「おまんこポーズで固定してぇ」


 敗北ペナルティーだったはずの石化は、今や誰もが “望む” コンテンツと化したのである。


ーーーーー


 ある日、少女が負け、石化された。

 それは至って普通の石化のように見られたが、この日を境に闘技場は一変した。


 石化少女は、次の日も、その次の日も諦めずに試合を挑み、そして負けた。

 ただの一度も勝利せず、やがて永久石化に……。


 闘技場のペナルティーを思えば、この流れは順当である。

 しかし少女の敗北には、“おかしな点” が多く存在した。


 ある時はアヘ顔ダブルピースのポーズで、またある時は小便少女のポーズで…。


 まるで “わざと” 負けているような。

 あたかも “狙って” 無様な格好をしているような。


 それが観客を沸かし、“他の挑戦者たちを魅了した” 。


 そんな少女の正体は、世界最強の名を物にした元・勇者。

 言うなれば、負けることすら考えられない人物なのだ。


 つまり彼女は、はなから “負けるために” この闘技場を訪れた “極度のマゾ” であったというわけである。


ーーー


 女とは “共感” を求める生き物とされるが、その逆も然りだと言えた。

 彼女の負けっぷりと惨めさに魅入られた挑戦者の女たちは、彼女を “羨ましい” と感じ始める。

 それは “同調” の始まりでもあり、“石化されたい” というマゾ性の感染であった。


 負ける方法を探り、どうすれば醜態を晒せるか。


 簡単なようで、困難を極めるこの悩みは、皆が勝ちを求めていた時には起こり得なかった問題である。

 お互いが負けようとすれば、試合にならないのは当然の帰結だ。


 そこで考えられたのが、“真剣な無様勝負” で勝敗を決めるというもの。


 そして今まさに、その戦いの火蓋が切って落とされた。


ーーーーー


「さぁ始まりました! 無様勝負っ!! 本日の対戦カードはこちらっ!!!」


 闘技場には、すでに2人の女が向かい合わせで立っている。


「我が名はオクティム、西の森に住まうエルフじゃ♡♡♡」


 すかさず土下座をし、観客に向けて挨拶をする。


「…私は鴉(からす)。東国より参じた忍びぃぃいいいいっ♥♥♥」


 まるで忍ぶとは思えない声を上げながら、おまんこに差し込んだディルドでのイキ姿を見せる。


「まずは “自己紹介” を終えたと言ったところ。どちらも負けず劣らず…いや、ここでは負けて劣る事こそ価値(勝ち)なのですが……客席の反応わぁ?」


「「「 うぉぉぉぉおおおおおお!!!!!! 」」」


「うんうん、流石の盛り上がりですねぇ〜 …では続いて、“アピールタイム” に移りましょうか♪」


 そう言うと今度は順序が入れ替わり、鴉が先に動き出す。


「忍法、縄抜けの術っ!」


 忍び衣装の上から菱縄縛りをしていた鴉は、一瞬のうちに “それら全て” から抜け出す。


「…い、如何でござるかっ///」


 縄だけじゃなく衣服も一緒に脱ぎ捨て、鴉は裸になる。


「ふっ、それだけかのぅ?」

「否、まだまだでござるよっ!!」


 オクティムから煽られ、鴉はアピールを再開する。


「この、親方様よりいただいた忍装束に……」


じょばばばばーーーっ!!!


「忍法・黄金水の術でござりゅぅぅぅぅううう♥♥♥」


 おまんこを突き出し、慣れない立ちションをする鴉。

 しかし股の下の服を目掛けて放尿するも、ちんこを持たない鴉のおしっこは放射状に飛散してしまう。


「私の足も尿塗れでごじゃぅぅぅ♥♥♥」


 足元をびちょびちょに濡らし、鴉のアピールは終了した。


「…くっ、思ったよりやるのう……少々敵に塩を送り過ぎたやも知れぬが、我とて遅れは取らん。見るが良い、我の体をっ♡♡♡」


 エルフの肌と言えば白色で知られ、加えてベールであったり、狩人のような格好であったりと、比較的軽装で露出していることも多い。

 …だと言うのにオクティムはローブで肌を隠し、普段その身を秘匿としているのだ。


「どうじゃこの “落書き” は? …素敵じゃろう♡♡♡」


 全身に、余す所なく書かれた卑猥な単語の数々。

 その一つ一つを指でなぞりながら、恍惚な表情を浮かべる。


「公衆エルフに… オーク専用孕み袋と…… オナホエルフも………んふっ♡♡♡」


 他にも “売里妖精(=売国奴)” や “エロフ(エロ+エルフ)” など、本当に様々な落書きが施されている。

 極め付けは “オークのちんぽで幹を描き、先から飛び出る精子が葉っぱを描く” 、エルフの森にある神樹に見立てた “雄々しいチンポの絵” を背中に背負っていた。


「よく見えるよう、再び土下座するのじゃあ♡♡♡」


 汚い背中が観衆の目に晒され、オクティムのアピールは終わった。


「甲乙つけ難いほど、どちらも下品なアピールでしたねぇ〜 …でも、ここまでは前菜も前菜。メインディッシュはここからです♪ お二方とも、“こちらを” ……」


 手渡されたのは、それぞれが “蛍光ピンク” と “蛍光グリーン” をしたピンポン玉サイズの球体。

 薄い膜で覆われ、少しプニプニとした水風船のようなそれを、オクティムと鴉は “アナルに入れる” 。


「んんっ♥♥♥」

「のじゃっ♡♡♡」


……………

………


「「 !? 」」


 数秒後、2人のお腹がボコリと膨れる。


ごろごろ、ぎゅるぎゅる……。


「…は、早くして欲しいのじゃ……」

「…うぅ……こっちも限界でござるっ!!!」


 カプセル式の膨張ゼリーは、アナルに入れられた後で腸液によって溶かされ、元の何十倍にも量を増す。


「…でしたら、そこのチューブを差してくださいね♪」


 透明なチューブを互いのアナルに差し込む。


「お"お"ぅ"っ"♡♡♡ 入ったのじゃ…っ♡♡♡」

「んぎぃぃいっ♥♥♥ 入りましたぁぁあ♥♥♥」

「…準備の方が整ったみたいですね……それでは “アナルゼリー相撲” のスタートですっ♪」


 合図を皮切りに、アナルから一斉に放り出されるゼリー。

 けれども逃げ場のないゼリーは、チューブを通りちょうど真ん中の位置でぶつかる。


「ふんっ♥♥♥」

「ん"ん"っ♡♡♡」


 人目を気にする場でもないが、女がうんこ座りで気張る姿は滑稽としか言えない。


「お主よ、さっさと諦めるのじゃ!」

「あんたこそ、お尻が切れても知らないわよ」


 鴉とオクティムの括約筋は拮抗し、息む度に一進一退の攻防を繰り広げる。


「…いやぁ、お二方とも頑張りますねぇ〜 ……行ったり来たり、相撲と言うより綱引きみたいです♪」


 アナルゼリー相撲は、相手のアナルにゼリーを押し込めば勝ちである。

 …だがこの者たちは、“負けたい” のでは無かったのか。

 それなのに、必死で勝とうしているのは……。


「…お二方ともいい勝負をしているようですが……肝心の気になる観客の反応を見てみましょう♪」


 正面の巨大スクリーンには、“アナルゼリー相撲のチューブ内の状況を示すバー” とは別に、“ゼリーと同じ2つの蛍光色で示された数字” が表示されている。


「おぉ! 出ましたっ!! 合法のじゃロリエルフが “372” で、隠れマゾ忍者が “628” ですっ!!!」


 これは、観客たちがした “投票の結果” 。


 ここで重要なのは、勝負の結果よりも過程であり、観客が “良いと思うかどうか” である。

 それはつまり、“より惨めで無様を晒せたか否か” が勝敗を決めるのだ。


 しかしこの数字は、“中間発表” でしかない。


「…どうやら勝負はいよいよ大詰め、アナルも詰め詰めのようです♪」


 ふと目を向け直すと、鴉のアナルから放り出された蛍光ピンクのゼリーは、オクティムのアナルに収まる直前になっていた。


「こ、このまま押し切るっ♥♥♥ ふぎゅう♥♥♥ いっけぇぇぇえええっ♥♥♥」

「苦しいのじゃぁあ♡♡♡ あにゃるぜりーで妊娠するのじゃぁあ♡♡♡」


 長寿であるエルフの弊害が起きた。

 3000年以上、毎日欠かさずしてきたアナニー。

 その使い込まれた縦割れアナルは、ガバガバゆるゆるだったのだ。


「…全く、堪え性のないエルフですね……」


 鴉の、最後の一撃が放たれる。


ブチブリィブリュリリリュゥゥウブッ……。


 一気に押し寄せるゼリーの圧力に負け、オクティムは気を失う。

 また体力の限界を迎えた鴉も、その場で前向きに倒れた。


「……っ♥♥♥」


 鴉の全身はピクピクと細かく震え、アナルはパクパクと開閉している。


ブチュ、ゴボっ、ごぽごぽッ。


 対するオクティムの緩み切ったアナルからは、洪水のようにゼリーが垂れ流される。


「アナルゼリー相撲の勝者は鴉ですが…果たして結果は……」


 スクリーンが暗転し、切り替わる。

 その瞬間、オクティムは石化する。


「結果はご覧の通りで言うまでもありませんが、オクティム選手の負けですね♪」


 スクリーンの数字はオクティムが “502” で、鴉が “498” と僅差だが逆転していた。


「必死に力んだ鴉選手には残念な結果となりますが、また次回の挑戦をお待ちしております」


 こうしてオクティムと鴉の試合は幕を閉じるのだが、オクティムに関しては試合のみならず……。


「…それとオクティム選手ですが、今回で “永久石化” となりますので、後ほど “オークション” を開催したします♪」


 試合が終われば、必ず “敗北石像” は増える。

 ただし時間が経てば石化は解ける。


 ひとたび味わえば、そう何度も石化する者は現れないはずであった。

 そのため花道に飾る程度で収まっていたのだが、何度も何度も負ける女が増え、永久石化された者たちで溢れかえってしまったのだ。


 そこで彼女らはオークションに掛けられ、売られて行くのであった。


【 end① 永久石像の行方 】


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