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macaroon(まかろん) from fanbox
macaroon(まかろん)

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【skeb】僕“の”幼馴染はロッカーの中。

 ピンクの色をした愛花 “専用” スーツケース。


 その色だけを見て専用と言うのは、スーツケースではなくモビルスーツであろう。


 …であれば愛用とは言っても、専用と言うのは些か変に聞こえるが……


 これは正真正銘、愛花のために作られた “ご主人様お手製” の専用スーツケースである。


 …では、何を以て専用とするのか。


 それは、“スーツケースの中” を見れば一目瞭然だろう。


 スーツケースを開くとそこには、物を入れる前から既に “いくつかの管とタンク” が備え付けられており、“四足を折り畳んだ状態の愛花がすっぽりと収まる” 程度の空きスペースが確保されているのみで、およそ衣服を入れるためのソレとは異なっている。


 しかしそれでいて、可愛らしい外見からは想像もできないくらいに “実用的” な作りをしている点も見落としてはいけない。


 …何が、どのように実用的であるかの具体的な内容は(前作 :『僕 “の” 幼馴染はスーツケースの中。』にて語られているため)割愛するが……


 “このスーツケースを使った体験” が、愛花をより高度なプレイのステージへと昇華させた事は間違いなかった。


ーーーーー


「すーすー」


 とても気持ちが良さそうに、穏やかな寝息を立てているのは “ペットの愛花(まなか)” だ。


「…よくもまぁ、“こんな状態” で眠れるもんだ」


 その傍で、独り言を呟いているのが “ご主人様である聡(さとし)” 。


ガタっ。

カチっ。

ギィィィイ。


 スーツケースを倒して、鍵を外し、開く。


「…おはよう、愛花」


 聡の優しい声と明るい光に誘われ、愛花がゆっくりと目を開ける。


「……ふわぁ、もう朝なのね…おはよぅ〜」


 あの日以来、スーツケースを気に入った愛花はその中で寝るようになっていた。


「今ご飯作るから…あっ!?」


ドタっ。


「すぐに動くのは危ないっていつも言ってるだろ?」


 立ちあがろうとした愛花がよろける。

 6時間ほどスーツケースの中に詰められていたのだ。

 思うように体が動かないのも仕方ない。


「違和感が無くって」

「…馴染みすぎて怖いよ」

「あははっ」


 初めこそ興奮していたスーツケースプレイも、愛花にとっては徐々に日常へと変わっていく。


「………(もう少し厳し目のプレイがしたいなぁ)」

「………(もっとハードなプレイを考えないとかぁ)」


 拘束プレイにドキドキを覚えた愛花と、そのことに気づいて新たなプレイを計画する聡。


「聡、どうかした?」

「ううん、何も…愛花こそだんまりだったけど?」

「えっ!? いや、何でも無いよっ///」

「………(…こう言うのは、やっぱりサプライズじゃないとな……)」

「………(……こんなの恥ずかしくて言えないよぅ…)」

「やべっ、会社に遅れちゃう! 朝ごはんはコンビニで買ってくよ」

「…ごめんね」

「全然」

「あ、お昼のお弁当は持ってって」

「ありがとう! 行ってきます!!」

「いってらっしゃい」


 バタバタながらもいつも通りの、それでいて新婚から続く熱々な朝の風景が過ぎていった。


ーーーーー


 その日は、新たなプレイの事で頭がいっぱいであった。


「………(拘束と言ったって、ただの緊縛なんかはスーツケースよりもソフトだし…)」


 高校生の頃のケージ。

 社会人になっての地下牢。

 四つん這いでの野外露出散歩。

 専用のスーツケースで監禁温泉旅行。


「………(飛ばし過ぎたかなぁ。これ以上のプレイなんて、そう簡単には…)」


 一人黙々と、愛花の愛妻弁当をもぐもぐ食べるそんな聡に……。


「何だ? 悩み事か???」


 よほど深刻そうな顔でもしていたのだろう、同僚が声を掛けて来たのである。


「え、あ…(マンネリ化した嫁とのプレイについて考えてるだなんて言えないしなぁ)」


 しかし聡は、口を噤いでしまう。

 単純に惚気と言えばそうであり、別にいけないことをしているわけでは無いが、それを話すだけでも揶揄われたり、憚られたりする状況だってある。

 それに加えて “聡と愛花の関係性” を思えば、おいそれと相談できる内容でも無いのだ。


「(何とか誤魔化して…お! そうだ……)犬が居るって言ったの覚えてます?」

「ああ、例の犬だろ?」


 それは先日、愛花を散歩させた時に遠くから “その影” を目撃された件である。


「実はソイツが…」

「なるほど、その犬が遊べる何かを考えてたってことか」

「僕の家そんなに大きく無いですし…」

「その歳で持ち家でしょ? 一軒家だし、十分に立派だけどな。まぁでも確かに、大型犬を飼うには狭いか」

「はい。だから何か遊び道具をって…」

「近くにドッグランとかも見ないもんな」

「…ですね(…もしあっても、愛花を連れて行くことは無理だけど……)」

「なら、いっそのこと作れば?」

「ドッグランをですか???」

「人工芝を敷けば案外簡単なんじゃないか?」

「それはそうかも知れないですけど、場所なんか無いですよ」

「実はさ。知り合いが “廃倉庫” の引き取り先を探してて、残念ながら屋内になってしまうけど結構な広さは確保できると思うよ?」


 それは聡にとって願ったり叶ったりの申し出であった。


「本当ですか!?(屋内が残念だって? むしろ好都合じゃないか!)」

「話はこっちで通しておくよ」

「何から何までありがとうございます!」

「元気になったようで良かったよ」


 ひょんなことから廃倉庫を手に入れることになった聡は、無限の可能性を得て活力を取り戻したのだった。


ーーーーー


「…すまないけど、今日から少しだけ帰りが遅くなるから……」 


 そう告げられてから一か月。


「………(何度聞いても仕事が…の一辺倒で教えてくれない。聡は嘘をつくのが下手だから、何か隠してるのは絶対なんだけど、私はここから出れないし……聡に限って浮気や不倫はあり得ないと言ってもモヤモヤする)」


 何処かに寄り、何か作業をしてから帰ってくる聡を不審に思いながらも、愛花は自宅の地下牢で待つしか無かった。


「ただいま」

「…あ、おかえり。今日は早かったのね……」

「うん。いきなりだけど愛花、これから出かけるよ?」


 久しぶりに早く帰って来た聡が突然そう言った。


「え、今から!?」

「明日は休みだし、問題ないでしょ?」

「まぁそうだけど…」


 この日は週末で、明日は仕事がない。

 …とは言え、予想だにしない発言に愛花は戸惑う。


「………(お出かけは嬉しいけど、もう暗いし明日の朝じゃダメなのかなぁ)」


 そんな風に考えている間に、聡が例のスーツケースを持って来る。


「それで出かけるってことは遠いの?」

「すぐ近くだけど、この前のことがあるからね。用心しないと…」

「そうだね(私はスーツケース好きだからいいけどっ♡♡♡)」

「トイレは平気?」

「少なくとも30分くらいは大丈夫だと思うけど…」

「だったらカテーテルはいいや。ほら口開けて」

「あーん♡(…ほんとに近くなんだ……)」


 呼吸のための管だけを口に咥え、愛花はスーツケースに入れられる。


「すぐ後でね」

「うう(うんっ♡)」


 スーツケースを閉じられ、地下牢から持ち出される。


ゴロゴロゴロ。


 どこからどう見ても小旅行に行くようにしか見えず、まさか中に人が入っているとは誰も考えない。

 そんな完璧な偽装拘束状態で歩くこと5分。


「譲って貰えただけで有り難かったけど、家の近くなのも助かるなぁ」


 聡は目的の廃倉庫に辿り着く。


「…お待たせ」

「んんっ!」


 中へ入ると、スーツケースを開いて愛花を取り出し、管を引き抜く。


「ここはどこ? …てか、何よこれは……」

「凄いでしょ!!」

「ま、まぁ凄いけど…」


 目の前に広がる一面の人工芝。

 そこに設置された犬用のアスレチック群。


「もしかして、一か月間これを作ってたの?」

「そう、サプライズしようと思ってね」

「…何だ、心配して損した……」

「え?」

「ううん、何でもない」

「結構大変だったんだよ? 家の地下と同じく防音加工して、人工芝も張って…」

「…こんだけ広かったらね(25mプールくらいあるし…)買ったの? 結構したでしょ???」

「いや、ちょっとね。色々あって同僚の知り合いから譲って貰ったんだよ」

「へぇ、そう言うこともあるんだね〜」

「僕も驚いてるよ」


 改装された廃倉庫のお披露目を終え、愛花が聡におねだりをする。


「…そうだ聡……話は変わるけど、そろそろ遊んで欲しいなぁ〜 寂しかったんだよ?」

「分かってる。そのために来たんだしね。でも2日間、たっぷりと時間はあるからね?」

「楽しみっ♡♡♡」


 そうして、お待ちかねのプレイが開始した。


「 “最初” は何からしようか?」

「最初っ♡♡♡」

「その様子だと何でも良さそうだね?」

「うんっ♡♡♡」

「じゃあ折角だし、最大限このドッグラン施設を楽しもうか?」

「うんっ♡♡♡」


 隅に積まれた箱の中から、聡は “良さげな遊び道具は無いか” と探す。

 少しして、テニスボールほどの大きさをした球を選び、遠くへと放り投げる。


「ほら、取って来て!」

「はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡」


 わざわざ言われずとも、四つ足を使って上手に駆ける愛花。


「あむっ! ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡」


 球を咥え、聡の元に戻ってくる。


「もう一回っ!」

「はっ♡ はっ♡ はっ♡ はっ♡」


 運動で息が上がっているのか、興奮で声を上げているのか。


「あむっ! ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡ ふっ♡」


 健気に、そして懸命に。

 ご主人様である聡の指示に従う。


「次は輪っか潜りに挑戦しようか?」

「うんっ♡♡♡」


……………

………


「ポールを交互に通って」

「うんっ♡♡♡」


……………

………


「今度は平均台だ」

「うんっ♡♡♡」


……………

………


「ハードル」

「うんっ♡♡♡」


……………

………


 いわゆる犬の敏捷性を訓練するためのアスレチックを、ヒトイヌとしての愛花がこなしていく。


「うまいうまい!」

「ほんとっ♡♡♡」

「初めてとは思えないよ!!」

「やったー♪」


 これは自宅の地下牢で、半日以上を四つん這いで過ごす生活の賜物である。


「…とは言え、さすがに疲れたでしょ?」

「あはは、まぁね。運動不足で昔より体力が落ちてるかも…」

「よし、それなら休憩にしよう…確かここにしまっておいたはず……」


 聡が再び箱を漁る。


「???(…何だろう?)」

「あったあった…じゃん!」

「…ええっと……それは何?」


 勢いよく見せて来たのは、レトルトカレーでも入っていそうなパウチの袋。


「これはね、“流動食” ってやつさ」

「…流動食、ねぇ……」

「噛まなくても飲み込むことのできる液状の食事で、ペースト状であることが多く、胃の弱った病人であったり、咀嚼のできない老人であったりでも食べられるんだよ!」

「あ、うん、それは知ってる。……そうじゃなくて、どうしてそんな物を買ってるのかを聞きたいわ」

「予想はつくかもだけど、愛花が食べるためだね!」

「…まぁ、そうだよね……でも何で急に流動食なの? いつものペットフードじゃダメなの???」

「それは…おいおい分かるから、ひとまず栄養補給の方が先で良い?」

「うん( “話す” じゃなくて “分かる” なのね。楽しみじゃないっ♡♡♡)」


 CIA⚪︎ちゅ~るのようにペロペロと舐めて食べる。


「どう? 感想は???」

「…無味無臭ね。正直、美味しいとは言えないかな」

「でも “栄養” はある」

「それに何の意味があるの?」

「重要なことだよ」


 聡が廃倉庫を譲り受けた “最大の目的” は覚えてるだろうか。

 スーツケースを超える、“より鬼畜な監禁プレイ計画” である。


「ああそうだ! そこの “ロッカー” を開けてみて」

「何の変哲もないロッカーにしか見えないけど?」

「良いから良いから、ほら早く」

「分かったから急かさないで」


 聡に促され、愛花はロッカーの扉を開ける。


ガチャ、ギィィィイイ……。


 見た目こそ学校によくある、掃除用具を入れるためのスチール製ロッカー。


「うわぁ♡♡♡」


 しかし中身が掃除用具であるならば、このような声は上げないだろう。


「聡、これって…」

「見覚えがあるでしょ?」

「うんっ♡♡♡ 私の “スーツケースと一緒” だぁ♡♡♡」

「細かく言うと実際には違うんだけど、概ね同じ感じだね!」


 それは愛花の専用スーツケースに類似した機能を持つ、現代版アイアンメイデンとも呼べる “監禁ロッカー” 。


「このロッカーは “遠隔操作が可能” で、“給餌や排泄管理の機能を備えている” 」

「それって、つまり…」

「そのつまりかな。“数日間の放置プレイ” が出来る特別なロッカーさ」

「どうしたらこんなに素敵なことを思いつくのよ」

「愛花のこと考えたらに決まっているじゃん」

「もう、聡ったらぁ♡♡♡」

「…愛花」


 キスをする聡と愛花。


「んっ♡ んんっ♡♡♡」


 湿った息の音だけが漏れる。


「……はぁ♡ ……はぁ♡ …ふぅっ♡♡♡」


 息継ぎを挟み、もう一度。


「んちゅ♡ はぅ♡♡ むむっ♡♡♡」


 静かで、隔離のされたふたりだけの空間。

 そう言えば聞こえはいいが、ここは廃倉庫の中。

 あまりロマンティクな景色ではない。

 それでも一緒に居て、愛し合えるだけで幸せだった。


「…満足した?」 

「うん♡」


 これからされる放置プレイを前にして、淋しさに耐えるため先にラブパワーを蓄えた愛花であった。


「…で、これはどうやって使うの? スーツケースのように、私ぴったりのくり抜かれたスペースがあるわけじゃないようだけど??? 手足を拘束して中に入れるだけ?????」

「まぁロッカーだし? “吊るす” のが正解かな???」

「吊るす!? 苦しいのは嫌だよ!!」

「ちょ、ちょっと待ってよ。愛花は僕を何だと思ってるのさ。それに妻の首を吊るやつが居るか?」

「どこかには居るんじゃない?」

「そ、そうかも知れないけど…少なくとも僕は違うよ!」

「うん。聡が私のことを大切にしてくれてるのは分かってるから、ね? そんなに慌てないでも大丈夫だってぇ〜」

「くそっ、揶揄ったな!! 後悔するなよっ!!!」


 そう言って聡が持ち出したのは、まるでプラモデルのランナーみたいな見た目の “拘束フレーム” と呼ばれる器具で、水着用ハンガーのような平面体の形をしていた。


「………(今からそれで私をっ♡♡♡)」

「あれ、“妙に” 静かだ。もしかして怖気付いた?」

「全然。むしろ興奮してるくらいだよ」

「愛花らしいや。じゃあ仰向けになって、それから手と足を曲げて」

「分かった」


 愛花は、漢字の “土” のような姿勢を取る。


「…これでいい?」

「バッチリさ! 固定していくね?」

「お願いっ♡♡♡」


 上下から挟むようにして愛花の体をフレームへと収める。


「…なんかこれ、恥ずかしいねっ///」

「今さら何を言ってるの?」

「…だって、スーツケースと違って見えるからっ♡♡♡」


 裸であっても隠されるスーツケースとは異なり、フレームは動けない上に肌を晒す。

 さらに言えば、格好だって褒められたものではなく “無様” 極まりないのだ。


「まぁ確かに愛花の裸は見慣れているが、これはまた別の感情を覚えるね!」

「この状態で言われると凄く怖いんだけど…」

「そう? けど安心してよ。今回は “テスト” なんだ」

「…随分と焦らすのね(……あのロッカーには、まだ多くの機構が残されているように見えるのに…)」


 聡は学んでいた。

 愛花を長く楽しませる方法を…。

 地下牢での生活や、野外散歩に、スーツケースプレイ。

 ……愉しみは徐々に…そして、じっくりと。


 だから最初の一回目はシンプル。

 これは “取り敢えず” の一日目だから…。


 それでも十分に刺激的で、魅力的である。


「問題は無いか、耐えられるか、楽しめるか。それらを確かめるために管を咥えて貰えるかい?」

「もちろんっ♡♡♡ あぁぁあん♡♡♡」

「本当なら排泄用のチューブも挿入するところなんだけど、今回は下にバケツを置いとくから “したくなったら” 我慢せずに垂れ流していいからね?」

「ふぐぅはぉ///(しないわよ///)」

「それじゃあ愛花、また明日。ゆっくりとお休み…」


 聡は、拘束フレームに固定された愛花をロッカーに吊るし、扉を閉じた。


「………(暗い。あと狭い)」


 さっきまで遊んでいたからこそ、一層それを感じる。

 広いドッグランとは対照的に狭く、閉じられた空間。


「………(割れ物のように包まれるスーツケースとは違って、捕らえられた宇宙人のようにロッカーで吊るされる。あぁっ/// 最っ高じゃないの♡♡♡ ……あ、確かこれはテストだって言ってたわね。ならこうして、ふんっ♡ うんっ♡ ガッチリと拘束されて抜け出すことは不可能ね。次は…)」


……………

………


「おはよう…うわっ!? 凄い熱気……とニオイ。その様子だと、あまり寝れて無いみたいだね?」

「う"う"っ、う"〜〜〜っ♡♡♡(だって、興奮しちゃうよ〜♡♡♡)」


 ロッカーの中で妄想し、濡らし、漏らし…バケツには汗と愛液、それからおしっこで満たされている。

 それでいて目の冴切った愛花は寝れずに朝を迎えていた。


「ごはんの時間だよ」


 聡がスマホを弄ると、口に咥えた管を通って流動食が運ばれてくる。


「うぉ、ごくごくごく…」

「そうそう、いい感じ。どんどん飲んで」

「んぐっ、んぐっ、んぐっ、んぐっ……」

「愛花は偉いな〜 一度くらい咽せるかと思ったけれど、これなら大丈夫そうだね?」

「う"ぅ"〜///(えへへ、褒められちゃった///)」

「食事も終えたことだし、テストは第二段階に入るよ?」

「んん〜?(第二段階?)」

「バケツに溜まっていくのも嫌いじゃ無いけど、放置するとなるとニオイだったり衛生環境だったり色々とあるから…スーツケースと同じように、尿道のカテーテルとアナルチューブを挿入して排泄物の処理をしないとね……」

「っ♡♡♡ お"ぉ"っ"♡♡♡(挿入ってきたっ♡♡♡)」

「良かった、嬉しそうだ。楽しんで、また明日♪」


バタンっ。


「ゔぇ!?(えっ!?)」


 愛花の無事を確認し、食事を見届けた聡はロッカーの扉を閉じ、それから愛花に言った。


「問題なく一日を過ごせるかのテストだから、可能な限りリアルな状況を再現したくてね。そういうわけで、今日はこのままだよ」


 今日は休日で聡も居ることだし、日中は解放されてドッグランで遊べるかと思われたが、結局この日は一日中拘束され、吊るされたまま過ごした。


……………

………


 そして次に扉が開かれたのは、本当に次の日の朝だった。


「…流動食のお陰でうんちの溜まりも遅いみたいだし、この様子なら数日間は放置しても平気そうだ。これで “僕が来なくても” ……」

「ぬ"っ"!?(毎日会いに来てくれないの?)」

「仕事もあるからね。ここに来て愛花の相手をすることは難しいかなぁ(…なんてね。そんな距離でも無いから顔を出すことは出来るし、むしろここで寝起きして会社に行くでも全く問題はないけど……そっちの方が面白いからね!)」

「………(まぁでも、これが “放置プレイ” と呼ばれるやつなのね♡♡♡ 初めてでドキドキしちゃう♡♡♡)」

「…とは言え、それだけじゃあ退屈でしょ?」

「………(そうかなぁ? 結構楽しいけど??? って、それはっ♡♡♡)」

「乳首にはローター。おまんこにはバイブのプレゼントだよ! ああそれと最後に注意点を、流動食は水分補給も兼ねてるから無理してでも食べてね!!」

「………(無理しても何も、この状態でどうしろって言うの? 拒否しても溺れるだけだし、何より飲み込むというよか勝手に流し込まれる感覚に近いのよね)」

「じゃあ僕は仕事に行くから…」

「………(どのくらい放置されるんだろう?)」

「休みになったら来るからね!」


 早くても金曜日の夜、もしくは土曜日。

 今が月曜日の朝であるから、これより約5日間の “監禁ロッカー生活” が始まるのであった。


ーーーーー


「(さっき流動食が来たから今はお昼かな?)」


 まさしく会社は昼休みの真っ最中。


「(さて、愛花の様子はどうかなぁ?)」


 スマホを使い、ロッカー内に設置された小型カメラを起動する聡。


「(すぅーはぁー、すぅーはぁー)」

「(落ち着いているみたいだ)」


ピっ♪


「!? おぶぅ♡(ローターが急にぃ♡♡♡)」


ピピピピっ♪


「お"お"ぉ"ぉ"ぉ"お"お"♡♡♡(どんどん強くぅうう♡♡♡)」

「(獣のような凄い声だ! そろそろイクんじゃないか?)」

「(イクっ♡♡♡ イッちゃ…)」


ピーっ♪


「(止まった!?)」

「(…そう簡単にはイカせないよ? 今度はバイブをっと)」

「ん"ん"ん"ん"〜"〜"〜"っ♡(おまんこぉ♡♡♡ キタァ♡♡♡)」


 聡はスマホを見て、一人ニヤニヤと笑みを浮かべている。


「おい聡、どうした? 何か面白い動画でもあったのか???」

「うぇっ!? いや、何も……」

「…なら、どうしてスマホを隠すんだ? その反応、ますます怪しいぞ???」

「すみませんっ! トイレ行って来ます!!」


 ポケットにスマホを突っ込み、急いでその場を後にする。


「…ふぅ、危なかった。今後は注意しないといけないな」


 個室に逃げ込んだ聡が一息つく。


「…そうだ。愛花は……」

「(いきなり強くっ♡♡♡)いぎぃいいっ♡♡♡(やばいっ、いきゅぅぅう♡♡♡)」


 誤操作と制御者を失ったローターとバイブが愛花を責めていた。


「…嘘だろ、ポケットに入れた時に誤ってタップしちゃったのか。僕が言うのも間違ってるけど、酷くイキ狂っているな……」

「うぶぶぅ♡♡♡ おがっ♡♡♡ うぎぃ♡♡♡(止めてっ♡♡♡ もうイッてるっ♡♡♡ これ以上は…っ♡♡♡)」


 最大出力を前にして、愛花は文字通り “為す術なく” 、ただ責め具の良いようにされるのみである。


「後で怒られそうだけど、思いのほか愛花も愉しんでるし…ま、いっか!」


……………

………


 そうして四六時中。


 聡は暇さえあればスマホを弄り、愛花を弄る。


 一方の愛花は、いつ来るか分からない責め苦に二重の意味で “どきどき” する日々を送るのだった。


ーーーーー


ガチャ。


「久しぶりだね、愛花」

「うぶっ!?(ふぇぇ、聡…)」

「いま管を外すね!」

「おごぉっ。げほっ、げほ…」

「どうだった?」

「………」

「?」

「めっっちゃ良かった!!!」

「そう言って貰えると僕も誇らしいな」

「あのスーツケースもこのロッカーも聡が作ったんだもんね! 本当に凄いよ!!」

「うん、ありがとう…でさぁ、そんなに気に入ったんなら相談なんだけど……」

「何?」

「実は “長期出張” が入ってさ」

「…どのくらい?」

「一ヶ月」

「で?」

「もう分かってるんだろ?」

「うんっ♡」


 愛花の監禁ロッカー拘束は、継続が決定した。


「「………(これで出張中も楽しめる)」」


 ふたりの思惑が一致した瞬間である。


「急なんだけど、出張は明日からなんだ。だからこのまま続けてってことになるけど大丈夫?」

「…それは私に聞いてるの?」

「ごめん、愚問だったね」


 そう言うと聡は、流動食の追加と排泄用タンクの交換を済ませる。


「これで準備はオッケーだ。じゃあ愛花、行って来ます」

「ええ、行ってらっしゃい…むぐっ♡」


バタンっ。


 愛花に管を咥えさせ、それからロッカーの扉が閉められた。


……………

………


 日が差さない暗いロッカーの中。

 最初の頃こそ食事の回数で日数を量っていたものの、数十回を超えた辺りから段々と怪しくなり、どうせ時期が来たら聡が現れるのだからと数えるのを辞めた。

 だが…いや考えたくもないし、あり得ないことだと信じるが……もしも聡の身に何かあれば、誰にも居場所を知られていない愛花はいずれ聡の後を追う形となる。


 いったい何日が経ったのか、聡はいつ帰ってくるのかは分からない。

 それでも聡が無事であることだけは、“ロッカーの機構が動くことで確認できる” 。

 今はただ、毎日の責め苦を愉しむだけ……。


「(…こんな隠し機能があったなんてっ♡♡♡)」


 およそ数日おきに追加される様々な “いたずら” 。


「(このフレーム、動くぞ!?)」


 愛花の体と手足を拘束しているフレームが変形する。


「(えっ/// 股が開いてっ/////)」


 人知れず、ロッカーの中でガニ股になる愛花。


「(今度は手が…)」


 両手を直角に上げる。


「(こ、これって♡ ピースっ♡♡ ピーーースっ♡♡♡)」


 聡の意図を汲み取り、愛花はピースサインを取る。


「!?(おほっ♡♡)」


 そのタイミングで、ローターとバイブが振動する。


「(これで合ってたみたいっ♡♡♡)」


 ご主人様からの “褒美” が与えられる。


「(イクぅぅぅううう♡♡♡)」


 それは最大出力による責め。


「(もう、だめぇ♡♡♡)」


ピクっ、ピクピクっ。


 愛花は気を失った。


……………

………


 尿道のカテーテルからアナルチューブへバイパスが繋がれ浣腸されたり、急にロッカーの扉が開くというドッキリを仕込まれたり、一ヶ月に及ぶ監禁ロッカー生活は “誠に充実のしたもの” であった。

 そうであるからこそ、聡が出張から戻って来て、自宅の地下牢に帰って来た愛花は……。


ーーーーー


「ねぇ聡? また廃倉庫に行きたいなぁ〜」

「…うん」

「も〜 返事だけして、いつになっても連れて行ってくれないじゃん!」


 厳しい監禁を経た後では、自宅の優しい地下牢など “檻だとは感じられない” 。


「私、廃倉庫とここでの差に風邪でも引きそうよ」


 実際、愛花の体は火照っていて息も荒いし、数日が経った今でも興奮冷め止まない感じだ。


「あのロッカーが忘れられないの♡♡♡ お願い、我慢できないわ!」


 しかし聡は、愛花を連れて行こうとはしない。


「………(今の愛花は “ハイの状態” に陥り、正気を失っている。願いは叶えてあげたいけど、危険だ)」


 これは愛花への意地悪ではなく、愛花を思っての行動である。

 だからその目的のためなら、少しの意地悪は仕方のないことだ。


「…愛花は、僕よりもロッカーのことが好きなんだね……」


 聡が悲しそうに呟く。


「ちがっ、そうじゃないよ。聡のことは大好き」

「…じゃあロッカーは? 好きじゃないと言える???」

「ロッカーのことも…好き。でも聡の好きとロッカーの好きは別でしょ?」

「何が別なの? 好きの度合い?? それとも “love” と “like” だなんてベタなことでも言うつもりかい???」

「さ、聡こそロッカーに嫉妬でもしてるの?」

「ああしてるさ、むしろして何が悪い? 僕 “の” 幼馴染なはずだろ???」


 その言葉を聞いて、愛花はようやく冷静さを取り戻す。


「…ごめん。どうかしてた……」

「いいんだ。けど、頭を冷やす時間も必要さ」


 聡は愛花に手枷と足枷を嵌め、それから電気首輪に貞操帯をつけた。


「これは僕がご主人様として、ペットである愛花へのお仕置きだよ」

「…分かった、覚悟して受け入れるわ」


 こうして始まった地下牢での日常生活。

 これが日常とは異常だが、それ以上に “聡の準備が整い過ぎている” ことの方が異様である。


「(うん、上手くいった。素直で疑いもしない、やっぱり僕の愛花は可愛いなぁ)」


 これも全て聡の “計画” 通り。

 より鬼畜な監禁プレイ計画の一部なのだ。


「その状態では、まぁ無理だと思うけど “自慰は禁止” ね」

「そ、そんな殺しょ…」


ピピっ♪


「あががばばばばb…」


ピピっ♪


「…あ、ああ……(…痛い。けど、絶妙に気持ちいぃ♡♡♡)」

「お仕置きだって言ったでしょ? それは愛花に買ってあげた普通の首輪とは違って “罰を与える機能” が備わっているんだ。僕だって出来ればやりたくは無いけど、愛花が抵抗するって言うなら、ね?」

「…うん(っ♡♡♡)」


……………

………


 次の日、“なぜ廃倉庫に連れて行ってくれないのか” と愛花が問うた。


「あぎゃがばkbあぢvkっ♡♡♡」


……………

………


 また次の日、“もう耐えられない” と愛花が懇願する。


「なばらぎががぐづあでるgぅう♡♡♡」


……………

………


 その次の日も、さらに次の日も “わざと” 逆らうようなことをして、罰を受けた。

 しかしこれも、聡の “計画のうち” である。


「あ"じゃばりゃmづあvだんほぉ♡♡♡」

「(…まだまだかな)」


……………

………


 一週間ほどが経ち、愛花は遂に “秘部へと手を伸ばす” 。

 聡が “禁止した” ことを無視し、自慰を “試みた” のだ。

 まず第一に “手枷が邪魔をして届かない” し、もし手が届いたとしても “貞操帯により触れることが不可能” だと明白なのにである。


「(…これが “限界” だね)」


 そして聡は、この瞬間を待っていた。

 先に “制して” 、それを “破る” 時こそが愛花の限界だと…。


「あれ? 電気は???」

「ん? “お仕置き” のはずだぞ?? して欲しいのか???」

「ま、まさかぁ」

「…なんてね、最初から分かっていたよ。愛花が楽しんでいたことはさ」

「えっ!? 嘘っ、恥ずかしぃ///」

「前にも言ったけど、何を今さら」

「…そうかも(ここまで全部、聡の掌の上で踊らされてたってことだもんね……)それに恥なんて、」

「 “かく” 方が好きでしょ?」

「うんっ♡♡♡」


 愛花の最大の理解者であり、最愛のご主人様である聡。

 この計画も、他のあらゆる行動も、その全ては “愛花のために” …。


「それじゃあ行こうか、愛花?」

「はい♡ ご主人様っ♡♡♡」


 スーツケースにしまい、愛花を廃倉庫へと運ぶ。


「…ロッカーだぁ♡♡♡」

「愛花、一週間だ」

「やったぁ♡♡♡」


……………

………


「…次はいつ来れる?」

「おいおい、今ロッカーから出たってのにもう次の話?」

「だってぇ♡」

「…仕方ない、また来月な」

「うんっ♡♡♡」


 そうして月に一週間以上、廃倉庫で過ごさせることを約束した愛花と聡であった。


〜 完 〜


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