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今月の支援者限定小説がこちらです。
本当なら、「パラレルログ」という新しい連載を始めたわけだししばらくはそちらの回数を重ねていきたいかなーと思っていたところではあるんですが、一方でたまたま思いついたオナニー日記ネタが夏の暑いうちでないとしっくりこない話だったので、悩んだ末今回はこちらの更新となりました。今日あたりまだ気温は高めだったみたいですし、ぎりぎり残暑に間に合ったかなーと。
来月はパラレルログの方を更新する予定です。影霊からの激し目な凌辱シチュが見たい方はそれまでもうしばらくお待ちを。
とりあえず私は本日、たまっていた家事を片付けつつ、久しぶりに小説を書かないオフを過ごしておりました。干したばっかりのお布団、超気持ちいいね……!!
さて、以下はまったくどうでもいい話な上に、エロも関係ない自作解説なので、気が向いた方だけどうぞという話なのですが。
FGO二次創作バスチーユの第4回、ナーサリー凌辱パートで責め役のパロディア君が詠唱っぽく口にしてたフレーズ、
「ウィリアム父さんお歳をめして、鼻のてっぺんにウナギを立てる」
というヤツ。
これが『不思議の国のアリス』の引用だと気づいた方がいたとしたら、わりと文学通な方かと思います。
テニエルの挿絵は著作権切れてるので載せても問題ないはず。
アリスが青虫に、自分が誰だか分からない、知っているはずの歌もちゃんと歌えないと言ったので、何か歌ってみろと指示されて歌った歌詞ですね。
イラストのインパクトはそこそこ強いんで「見た事あるなぁ」という方もいるかもですけども。しかしアリスの物語全体の中ではあまり知名度は高くないパートかと思います。
『不思議の国のアリス』は非常に後世の創作者たちのイメージを刺激するようで、アリスをモチーフにした作品というのはそれこそ星の数ほどあるわけです。他でもない『Fate/EXTRA』のナーサリー・ライムも正にその一つなわけですが。
しかしアリスネタがいろいろ使われる中でも、このウィリアム父さんの歌を素材、元ネタに使った作品というのは相対的にかなり少ないはず。
私、大昔からのアリスフリークでして、キャロル作品に関してはわりと面倒くさいマニアなわけですが。そういうフリーク的に今回、他の作者があまり参照しなかった部分をモチーフに使ってやったぜ! というので一人マニアックに盛り上がってたわけでありますw
このヘンテコな歌、実は替え歌なんですよね。
元は「年を重ねた男はこのように生活するべきだ」という内容の教訓詩であったそうです。それを、変な父さんが逆立ちしたり引っくり返ったり、鼻の上にウナギを立てたりするヘンテコリンな替え歌にして作中に出した。
『不思議の国のアリス』の原型は、ボート遊びに飽きた実在の少女アリス・プレザンス・リデルに、作者ルイス・キャロルが即興で作って聞かせた冒険物語。堅苦しい教訓とかお説教とか無しに、純粋に子供を楽しませるために作られたお話だったわけで。小さな子供たちと友達になるのが得意だったキャロルは、当然そういう子たちが、教訓を台無しにしてしまうようなハチャメチャな替え歌が大好きなことを知ってたんでしょうね。それで、こんなヘンテコな歌を作中に出したんだろうと思います。
これは言ってみれば、学校で習う唱歌のふざけた替え歌が堂々と作品として収録されてるようなものですよ。そんな話が世界の名作として讃えられて、文学史の教科書に太字で掲載されて、世界中の高名な英文学者が大真面目に論文で分析してたりするわけですよ。痛快な話でしょ?w ふざけた替え歌だって文学なんだぜって。
ナーサリー・ライム、アリスとありす。
ルイス・キャロルのふざけた替え歌はちゃんと『不思議の国のアリス』という物語の一部として組み込まれていたわけで、そういう意味ではパロディア君の末路は始めから決まってたんだよな。
でも、私は子供の頃からふざけた替え歌が大好きだったんだ。くっだらない替え歌をいっぱい作ってはご機嫌で歌ってきたんです。世間でそういうのが高く評価されることなんて無いから気づかなかったけど、年を重ねるごとに、そうだ俺ってやっぱり替え歌とか大好きだったんだなって素直に認められるようになった気がする。
だからあの話、実はずっとパロディア少年の方に肩入れしながら書いてたんですよ。