「ルリ……ルリ! 返事して!」
夢宮東学院の校舎、その廊下を、聖光少女ルナが駆ける。手に持った巨大な鎌は屋内ではいかにも窮屈そうだが、今はそんなことを気にする余裕もない。
ツインテールに結った黄金色の髪が軽やかに揺れ、愛らしいスカートから伸びた足をしなやかに、疾風のように走り抜けていく。明かりも消された夜の学校の廊下、不気味なほどの暗闇も、聖光少女のマジックドレスから放たれる青白い幻想的な光をかえって引き立てるかのようだ。流麗な身のこなしは、誰もが思わず見とれてしまうほど涼やかで――けれど今、そんなルナの顔に浮かんでいるのは、切実な焦燥。
「ルリ! どこにいるの!」
影霊を感知し、夜の学院で捜索を開始した。けれど気配はあるのに、一向に見つからない。しびれを切らして、ほんの数分、二手に分かれたのが失敗だったのだ。短い悲鳴を残して消えたルリが、見当たらない。校舎中をもう二周も駆けまわって探しているのに。
判断ミスだ、と自分を責める時間も惜しかった。ただ全身の感覚を研ぎ澄ませ、目を皿のようにして周囲を探す。焦りこそがルナの長所を殺していく――ルナ自身わかっているけれど、気は逸る一方だ。校舎内から出ていないはず、なのに聖光珠の探知にも陽光珠が引っかからない。何かまずいことが起こっているのだけは、間違いない。
「はぁ……はぁ……、っく、ルリ! お願いだから返事をして!」
膝に手をついて乱れた息を整えながら、けれど呼吸が落ち着くのも待てずにルリの名を呼んでしまう。
そして。
「……ん」
近くで。確かにルリの声。消え入りそうなほど小さな呻きも、感覚を限界まで研ぎ澄ませたルナには確かに聞こえた。すぐそばにある、掃除用具などを入れる金属製の細長いロッカーだ。
すぐさま床を蹴ってそちらへ駆け寄る。取っ手を引いて、開ける。
「ルリ!」
陽光少女がいた――全身、白濁まみれの。
人ひとりが立っているだけでも窮屈なほどの、数十センチ四方の狭い空間に箒やモップが入れられている。そのモップやちり取りの間にへたり込むようにして、ルリが倒れ込んでいた。輝きを放つ白いマジックドレスも、少女らしい瑞々しさを保った肌も、ひまわり色の明るい髪も、すべて白く粘ついた液体を塗り付けられ汚されていた。何かに耐えるようにきつく瞳を閉じたまま、両肩を小刻みに震えさせて。呼吸も荒く、今の今まで何かの責めに苛まれていたことを窺わせた。
「しっかりして、ルリ!」
心臓が縮み上がるような気持ちで、思わずロッカーの中へ、手を伸ばした。
……普段のルナなら。
いつものルナなら警戒していたはずだ。ここには敵を探しに来た、ルリをこんな姿にした者はすぐそばにいる、分かりきったこと。
けれど分かりきったことを見失う瞬間がある。ルナのような冷静で慎重な少女であっても、そういう事はある。きっとそれは仕方のないことだった。
悲しいのは。その仕方のない単純なミスが、往々にして取り返しのつかない結果を招いてしまったりもすること――。
「っ!?」
扉の裏に隠れていたのか、そもそもそんな物理的な制約を受けないのか。ルリへと差し伸ばした腕を、突然ロッカー内から現われた触手が絡め取っていた。べたべたの粘液に塗れた、生物の内臓そのもののような醜悪な赤黒い肉縄。ルリの身体の陰にも隠れていたらしい、大量の触手が飛ぶように伸びてきて聖光少女の手に、足に、腰に、首に瞬時に巻き付き、恐ろしいほどの力で引き込む。
声をあげる間もない。しまった、と思う時間すらなかった。
大鎌がロッカーの扉に当たって弾かれ、音を立てて廊下に落ちる、その頃にはロッカーの金属の戸は完全に閉じていた。
後には、夜の学校の静寂と――ぬちゃぬちゃ、ぐじゅぐじゅという不穏な気味の悪い音が、廊下に響くだけだった。
※
「く、この……放しなさ……っ!」
そもそも人が入ることなど想定されていない掃除用具入れだ。そこにルリと合わせて二人も詰め込まれていては、身動きも取れない。
ルリの身体に完全に密着するように、そして半ば上から押しかぶさるような体勢で身をもがかせるルナだ。手足に巻き付いた触手の粘液と、ルリの全身に付着していた白濁液がたちまちのうちに聖光少女の濃紫のマジックドレスを汚す。抵抗しようにも、下手に動けばルリを傷つけかねない、と思えば躊躇が上回る。
「……ん。ぁ……ルナ、ちゃん……!」
ようやく、ルリが目を開く。とっさに身を起こそうとして、肩がルナの肘にぶつかってバランスを崩し、ずり落ちる。手を貸してやりたくても、ルナの両腕は触手に絡め取られて動けない。
「ルリ、陽光珠は?」
「え、ぁ……待って……あった、ルナちゃんの足元!」
同じように白濁液で汚されてはいるが、それでもまぎれもない宝珠の輝き。白いグローブに包まれた手を伸ばそうとしたルリは、
「ひゃっ!?」
新たに伸びてきた触手に両腕を、足を、次々と封じられて。
完全に反撃の芽が潰えた、と同時に、あらゆることが一斉に始まった。
「こ、このっ、放しなさ……んぐっ!? んぅっ、むぅぅぅぅ~~っ!!」
「ひっ! や、やだ、やめんぅぅぅぅぅぅっ! ~~~~~っ!」
開いた口へ、いきなり触手がねじ込まれる。先端は細いが、すぐに少女たちの手首ほどの太さになった肉の綱が、一気に喉奥まで侵犯してきた。表面はゴムのように固く、噛むこともできない。口内を満たされ目を白黒させるルナ。怯えと嫌悪感にもう涙を浮かべるルリ。
そして、もはや吐き出す事もできないほどの場所で、
「んんっ!? んぅぅぅぅっ! んぶぅぅっ、んぐぅぅぅぅぅ~~~っ!!」
大量の液体が放出される。直接食道へ流し込むような暴虐だ、抵抗のしようもない。
向かい合わせで、口にねじ込まれた触手によって真上を見るように顔を上向かせられ、二人並んで汚液を飲まされ震える魔法少女たち。両手は背中側で触手に絡め取られて一切動かせない。あまりに狭い空間であるため太ももと太もも、お腹とお腹、肩と肩が密着し、お互いの身体のわななきまで伝わってくる。
首をのけ反らせ、無理やり液体を嚥下させられて、ルリたちの細く白い首がコクンコクンと動く。もちろんただの液体ではない。
「ふぁぶぅっ、んぐっ、んんんんんんんん~~~っ!?」
急激に身体が熱くなる異常な感覚に、ますます恐怖を顔に浮かべてしまうルリ。自身の血流、心臓の鼓動までズキズキするほど響く。そしてその脈動が、胸の先端や秘裂へと集まり、疼きへと変換されていく。
媚毒液。これからルリたちに為される一方的な蹂躙を受け入れさせるための、悪意の毒。
このままではまずい、そう分かっていても抵抗の術はなく、次々と悪状況の底へ転がり落ちていく。焦り、身体をもがかせるルナの瞳にも拭い難い不安の色が灯り――。
「ふぅぅっ、んんっ、むぅぅぅぅっ!」
そうしている間に、脇腹の方から上ってきた別な触手がマジックドレスの胸元をずり下げ、ルナの乳果をさらけ出している。媚毒によってムクムクと勃ち上がり始めた突起も、狭いロッカー内に押し込められているためルリの乳首に押し付けられてしまう。少女らしい張りのある胸の膨らみが互いを圧し潰し、身体のわななきに合わせてくにくにと形を変えていく。
足下からも、次々と無数の触手がせり上がってくる。口に入り込んだのとは違う、指の太さほどの細く柔らかい触手が無数に上ってくる。水槽に水が溜まっていくように。そのぞわぞわとした触感がふくらはぎから膝へ、太ももへとせり上がってくる気色悪さに震えるルナたち。
「むぐぅぅっ、んっ……ぷぁっ! けほっ、かふぅっ……うぁ、ああぁぁ……っ!」
ようやく口から触手が抜かれる。が、咳き込む暇も与えられない――陽光少女の白いタイツ、聖光少女の黒いタイツを無理やり引き千切った触手たちが、タイツの中へと這い込んでさらに登って来る。這い進み這い進み下着にまで到達し、そのまま横へ押しのけて、ワレメの中へ。
マジックドレスの胸元をずらした触手も、次々と伸びてきてルリの膨らみ始めたばかりの胸へ、ルナの生意気にツンと上向いた胸へ、続々と絡みついていく。肉紐が張りのある膨らみに軽く食い込むくらいに巻き付いて締め上げれば、そこから沁み出すような熱い快楽が湧き出して、未成熟な身体を冒していく。
「ひゃうぅっ、やだっ、入ってきちゃダメぇ! ひぐっ、んうぅぅぅぅぅっ! まって、そんな、そんなに入らないよぅ!」
顔中を白濁まみれにしたまま、ルリが身をもがかせる。そうしている間にも、細い触手たちが2本、3本と蜜穴の中へ潜り込み、奥へ奥へと潜り込んでくる。ぐねぐねと複雑に波打って膣壁をランダムに押し込み擦り上げながら進む――人間にはとうてい不可能な動きで複雑な刺激を生み出しながら。
次々に増える触手によってタイツが引きちぎられ、とうとう下半身が完全に露出させられてしまう。同じことをされているルナと、下腹部まで肌同士で接して。体内で動く触手の動きまでが、伝わってくるかのようで――。
「こ、のぉっ! くぁ、あぁ……胸ぇ、きつくするなぁ! この、ままじゃ……ルリ、しっかりして、何とか陽光珠を……ひぁっ、あぐぅぅぅぅっ!?」
這い込んでくる。入ってくる。手足が動かない以上、防ぐことも押しとどめることもできない。ただただ入ってくる――。
一本一本は細い触手が、けれどとめどなく流れ込んでくる。ひっそりと閉じていたワレメが、無遠慮に押し入られて、貝口も顕わに広げられ、柔らかな肉襞のすべてを無理やりに割り広げられて。そして狭い膣壁の細かなヒダ、その一つ一つまでを掻きむしられ薙ぎ倒され、擦り上げられて。
恥辱の蜜穴蹂躙……けれどあらかじめ飲まされていた媚毒が、乱暴極まりない責めをも快楽に変換していく。膣壁をえぐる動きに呼応するように淫液が流れ、垂れ落ちて、そんな恥ずかしい液体も群がった触手たちが舐めとっていく。
「うぁぁぁっ、ひゃうぅぅンっ! いっぱい入ってきちゃうぅっ、ひぐっ、んくぅぅぅぅぅぅぅンっ! やだぁ、奥の方までぐちゅぐちゅってぇ! わたしのなか、いっぱいになっひゃうよぉ……!」
「あぐぅっ、んんんぅぅぅぅぅっ! うぁっ、かひぃぃぃぃぃぃぃぃっ! だめっ、そんなにめちゃくちゃに掻き回したら……おかしくなるぅ! 乳首ぃっ、乳首も……嫌なのにぃ、こんな、強く締めつけられて……んあぁっ、ひゃあああぁぁぁぁぁっ!!」
強引な責めに嫌悪と怯えを感じながら、しかし媚毒効果によって否応なく声が甘くなっていった。いつの間にか狭い空間は足の踏み場もないほどの触手溜まりと化していて、ルリたちの腰くらいまでを呑み込んでいる。際限なくうぞうぞと蠢いて、その動き一つ一つが粘液を少女たちの身体に塗り付け、おぞましい快感をもたらしていく。
もちろん、群がる触手たちは、恥裂の上端でこれ見よがしにしこり勃った小さな突起も見逃しはしない。細い触手たちが上下左右から、次々にその先端を淫核に押し当てグリグリと揉み潰せば、圧力に負けた突起は包皮からぷるんと飛び出して――。
「くああぁぁぁっ、いひぃぃぃぃっ! だめっ、いまだめっ、お豆までそんな、いっせいに来ちゃだめなのっ! んあぁぁっ、はひゃああぁぁぁぁぁぁっ! ルリのお豆ぇ、ぐちゅぐちゅにされちゃうのぉっ!!」
そうして、下半身を覆う触手溜まりを気に病んでいるうちに……今度は頭上から。
「ひっ!?」
「きゃあっ、んぷっ、んううぅぅぅぅぅぅっ!!」
白濁液が降ってくる。それも、バケツを引っくり返したような、優に数リットルはあろうかという汚液が、いっせいに少女たちの頭から浴びせかけられた。ルリの愛らしいひまわり色の髪、ルナの輝かしい黄金色の髪が、一瞬にして白濁まみれとなってべっとりと肌に張り付く。粘度の高い液体は少女たちの顔にねばついて、呼吸するのさえやっとだ。
夜闇にひらめく蝶のような鮮やかなルナのマジックドレスまで、白く白く塗りこめられていく。汚れた顔を拭うことも許されず、息も絶え絶えになっている、そのうちに。
「くあぁっ、あああぁぁぁぁっ!? うそ、待って、やめ……うあぁああっ、ああぁぁぁっ、いひぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」
「ひっ、ぎぃぃぃぃぃっ! やだっ、ダメだよぅ、ルリのそこ、これ以上広げちゃだめぇっ! かひゃあぁぁっ!? おっきぃ、おっきぃのぉ!」
最初に二人の口内を蹂躙したのと同じ極太触手が、他の肉紐を掻き分けて無理やり押し入ってくる。ルリの、そしてルナのか弱い膣穴粘膜を抉りながら奥の奥まで。
真下から突き上げられて、お互いの下腹部を密着させながらのけ反り悶える敗北魔法少女たち。媚毒に反応して下りてきた子宮口を、固い触手先端がぐりぐりと押し回すように圧迫すれば。
「んあぁぁっ、奥っ、奥だめぇっ! そんなに全部されたら、もぅ……私もぅ耐えられな……んひぃンっ! うあぁっ、はぁンっ! だめ、だめぇっ、イっちゃう……んくぅぅぅぅンっ! イっくぅぅっ、イっひゃ、はひゃああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ひぅっ、かひぃぃぃぃぃぃぃっ! やだっ、そんなにいっぱいしちゃダメぇ! ひぐっ、んぅぅぅぅっ! ひどいよぉ、もうおまんこいっぱいになってるのにぃ、もっとなんてぇ! こわれひゃうっ、いっぱいすぎてこわれひゃうのぉ! んくぅぅぅっ、ひぁっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ! わたひも、わたひもイっひゃうのぉっ、イっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」
金属製のロッカーがガタガタ軋むほど全身を震わせて、互いに身体を密着させながらの敗辱絶頂に追い込まれてしまう宝珠の使者たち。
一度イってしまえば、もう踏みとどまる余地などどこにもなかった。絶頂直後で敏感になった性感帯をさらに責め立てられ、次の絶頂、さらに次の絶頂へ、強制快楽のスパイラルに囚われていくばかり。
「ひゃおぉぉっ、んひぃっ、かひゃああぁぁぁぁぁっ! 激し、すぎ……そんなに何度も突くなぁ! ひぁっ、あふぅぅぅンっ、は、ひっ! もう、やめ……やめてぇっ、突かれたら、イっひゃうからぁ!」
「きゃうぅぅぅっ! そこ、だめぇ、お豆だめなのぉ! 奥までぐちゅぐちゅしながらお豆しごかないでぇ! ひゃあぁぁぁぁぁぁぁぁっ! それやなのぉっ、イってるお豆虐められたらぁっ、もっとイっひゃうからぁ! ひみぃっ、みぃぃぃぃンっ、ひみゃああぁぁぁぁっ!!」
一人でも狭すぎる空間に二人で詰め込まれて、快感にのけ反ることすらできない。真下から突き上げられるたびに、その勢いを逃す方途もなく被虐性器ですべてを受け止めさせられ。少女たちの密着した胸の膨らみが互いを押しのけて右へ左へ踊り狂う。そうして擦れた乳首からも快感を味わわされて、さらに狂乱を深めていく敗北魔法少女たち。
そして耐えがたい快感奔流に、顔を上向けて悲壮な嬌声をあげれば、再び大量の白濁液がぶちまけられてすべてを白く染めていく。
「んぅぅぅぅぅっ、んんっ、ぷぁっ、ふあぁ、ああぁぁぁぁ……」
「んぐっ、むぅぅぅっ、あ、はぁ……やだぁ、どろどろ、やなのぉ……」
終わらない、止まらない、逃げられない。密閉された淫獄の中で、ひたすら触手による汚辱が続く。絶頂するのにも、嬌声をあげるのにも疲れ果てて、責めに対する反応が薄れていってもなお、触手による快感拷問は延々と続いていく――。
※
翌朝。
見回りにやってきた学院の用務員が、それを見つけた。
校舎内にある、いつも使用している掃除用具のロッカー。そのロッカーから白く濁った液体が漏れ出して、周囲一帯に粘液溜まりを作っている。
靴の汚れに眉をひそめながら、近づいていき――扉を開いた。
「な、んだこりゃ、おい……!」
開くと同時に、さらに大量の濁った液体が溢れ出して、男の膝の高さまでがたちまちずぶ濡れになる。
中を覗き込めば、そこには気を失った半裸の少女が、二人。
何かの祝い事で着飾っているのか、あるいはコスプレか、フリルのついた愛らしい白いドレスと、黒いドレス。まるでパーティか舞踏会に出るかのような、目を引く大きなリボンや薄い生地のグローブ。そういえば男も噂を聞いたことがある、夜な夜なこの辺りで目撃されるとかいう娘たちかも知れない。
ただその様子は無惨の一言だ。胸元もはだけ、スカートも揉みくちゃにされて腰のまわりに縮まっているだけ。今まさに用務員の男も浴びた白い液体に首まで浸かっていたらしい、汚れていない場所を探すのも困難なあり様。
不規則に、その身体がびくり、びくりと痙攣する。おそるおそる肩に触れ、揺さぶってみても変化はなかった。
「何が、どうしたってんだ。おい、おいしっかりしろ」
救急車でも呼んだ方が良いのか。そんなことを思いながら、とりあえずロッカーの中から引き出そうと手を伸ばした――その瞬間を境に、男の意識はぷっつりと途切れる。
宝珠の使者たちから直接、一晩中ずっと思念のエネルギーを吸い続けた影霊。人に憑依することすら出来なくとも、それほどの思念を蓄えれば飛躍する。爆発的に肥大し、ロッカーの陰から飛び出した大量の触手群は近くにいた用務員の男を突き飛ばし、増殖し、さらに増殖して、またたく間に学院の校舎中に溢れかえり始めた。
そうしてさらなる哀れな犠牲者を捕らえ、吸い、巨大化を繰り返していくだろう。
「……ぅ、あぁ……もう、やめ……ひぃぃ、あ、くぁぁぁぁぁあ……」
「かひっ、やだ、もうゆるひて……もう、やだよぉ……んぁ、あむぅぅぅ、んぶぅぅぅぅぅぅ……」
最悪の事態を食い止めるはずの少女たちは、今も狭い狭いロッカーの中。再び極太触手に疲れきった身体を貫かれて、力なく喘ぐばかり。
夢宮町――ルリとルナの暮らす一つの町が終焉を迎えるまで、宝珠の戦士たちは金属の狭い箱の中で、絶え間なく喘ぎ続けていた。