近況5/10 むざんやな甲の下のきりぎりす
Added 2022-05-10 06:37:03 +0000 UTC支援者向け小説を粛々と書いております。
こいつを書き終えれば今月の残りは執筆お休み期間、という予定なんですが、支援者向けが長引いたら意味ないよね。さっさと書け私、と思いながら……やっぱり日程に余裕があると思うと筆の進みが遅くなるダメパターンな気がするw そして気が付いたら余裕そのものが消し飛んでて、結局あたふたするんじゃよな。わかってる。わかっちゃいるけどやめられねぇ、って歌が昭和にありましたね。
純粋な近況ですが、実は読んでなかった横溝正史の金田一耕助シリーズを今ごろ読んでいたりします。『本陣殺人事件』『獄門島』『八つ墓村』まで読んで、現在『犬神家の一族』。
なんかこう、KADOKAWA映画のひたすらおどろおどろしいイメージしかなかったんですが、読んでみると意外に文体がさっぱりしてて。推理の過程とか話の締め方も理詰めで歯切れが良く、怖い系の話が苦手な私でもびっくりするくらいスラスラ抵抗なく読めています。なんだろう、最初の口当たりはこってり濃厚なのに後味はスッキリ爽やか、みたいな感じで気が付いたらパクパク食べちゃってる感じ。なるほどこれならベストセラーになったというのも納得でした。この内容で文体まで「魂魄この世に留まりて~」みたいな講談調の重苦しいのだったら、ちょっと読み続けるのキツくなると思うし。
あと、意外に事件そのものが地味、っていうのもあるw これも映画のおどろおどろしいイメージが先行してるからもっとドギツい猟奇殺人全開なのかと思ってましたが、『八つ墓村』とかほとんど毒殺だし、あんまり血ィドバドバ出るようなスプラッタな殺人って今のところ多くないんですな。
……という辺りまで考えて、実は自分がけっこうそういう陰惨な猟奇を期待している部分も持っているのに気付いて、ちょっぴり苦笑したりすることでした。
とはいえ。昨今の、フィクション中でも不道徳なものをあんまり許容しない風潮につい流されてしまいそうになりますが、ぶっちゃけ私の中にも、あるいは大多数の人の内心の中にも、怖いモノ見たさで猟奇的なことに興味津々な野次馬な部分ってあるわけだよね。それは別に否定しなくても良いんじゃないかな、と思う今日この頃です。だってあるんだもん、実際に。そうじゃなかったら、テレビのワイドショーだの週刊誌だの新聞の三面記事だので、現実に何か陰惨な事件があるたびにあれほど大騒ぎをするハズがないのでねぇ。
テレビのワイドショーとか、殺人事件があると現場の模型とかまで作って「被害者はここに倒れてて」とかやってたりするわけですけど、別にいらんでしょそんな情報。何の有用性もない。けどやっぱり見てしまうのは、心のどこかにそういうのに惹かれる気分があるからなのだよな。
どうせそういう気持ちがあるのなら、現実の人間のプライバシーを侵害したり迷惑をかけたりしかねないリアルの事件より、フィクションで野次馬根性を満たした方が健全というものです。
なのでまぁ、そういう根性をわりとノリノリで前面に出して読んでいるフシはありますねw
それに、濃厚こってりな内容を目指さざるを得ないのはエッチ小説も同じなので。そういう内容と文体のバランスとかを考える意味でもけっこう参考になってるような、そんな気がしないでもない。
まあ創作者にとってはどんな情報も作品の糧でございますからね。楽しみながらいろいろ吸収して、いずれ作品という形でこの場に還元できればな、と思っております。
とりあえずそんなところで。引き続き進めていくことにします。
今週中に支援者向けを出すところまで、行けるといいなぁ……。
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