「瑠璃ちゃんが遊びに来るの、久しぶりだね。最近忙しそうだもんね」 部屋の壁際に立って、小首を傾げる。フリルのついたおしゃれな白いブラウスに、黒いスカート。セミロングの黒髪に、ちょっとぽっちゃりした、けれどそれが愛らしい彼女――城戸加奈美は、瑠璃のクラスメート。 たとえ自宅でも、そのまま舞台に立って音楽の演奏会に参加できてしまいそうな、綺麗な服でいる。そんなイメージ。 白のTシャツにお気に入りのクリーム色キュロットスカート、それに肩掛けポーチというちょっと子供っぽい服で来てしまった瑠璃は、なんだか恥ずかしいような気分だ。 「けっこう遅くまでお出かけしてるって聞いたよ。習い事とか?」 「えっと、そんなところ、かな……」 まさか魔法少女をやっているなんて言えない瑠璃は、さりげなく加奈美から視線を逸らす。落ち着いた白い壁紙の室内には、学生らしい勉強机のほか、ひときわ目立つ楽器のケースが立てかけてある。そしてベッドの向かい側に、大きなスピーカー付きのオーディオ機器。 音楽が好きで、彼女自身もバイオリンを弾く。聞かせてもらったこともあった。音楽の良し悪しは瑠璃には分からないけど、優しそうな表情で、慈しむようにバイオリンの弓を動かす加奈美の姿はとても素敵で、音楽そのものよりも演奏する姿にうっとり憧れてしまった、そんな記憶がある。 だからこそ、心配でもあった。 「加奈美ちゃんは、最近はどう? なんか、いろいろあったって」 できるだけさりげなく、聞いてみる。 加奈美が通っていた駅前の音楽教室――そこに影霊が潜伏していて。ルリたちが苦戦しながらもどうにかその影霊を撃退したのが、ちょっと前の話だ。 影霊が消滅した後、憑依されていた人は元の姿、元の人物に戻る。影霊として人を襲っていた間の記憶のないまま……けれどやはり、何もかもが元通りというわけにはいかない。嫌な噂が残ったりもするし、本人の性格や生活が変調をきたすこともある。 その音楽教室の先生は、結局辞めてしまったらしい。加奈美も指導を受けていた人のはずだった。 「瑠璃ちゃんの耳にも入ってるの? 駅前の音楽教室……ほんと、どうしちゃったんだろうね。私が教えてもらってた先生、すごく音楽に詳しくて、お話も楽しかったのにな。急に辞めちゃって」 「……残念だね」 話を合わせながらも、さすがに瑠璃の顔にすこし暗い陰が差した。影霊を倒したことで、加奈美も含む多くの人を救ったはずだ――それでも結果的に、加奈美の恩師が去る原因を作ったのも自分たちだ。 そのことを気に病まずにいるには、瑠璃は優しすぎた。理屈なんか関係なく、加奈美が悲しんでるのが、瑠璃にも悲しくて。心の中で小さく、ごめんね、と呟く。 「瑠璃ちゃんって、変わってるね」 「え?」 「ううん。ちょっと気分変えようか。音楽でもかけるよ」 謎めいた笑みを浮かべた加奈美に瑠璃は首を傾げるけれど、真意をただすまえに彼女は背を向けて、部屋の真ん中にある大きなオーディオ機器に向かった。隣の棚に、すごい数のCDケースが並んでいて、どうやらそのほとんどすべてがクラシック音楽らしい。すごいなぁ、なんて改めて感心しているうちに、大きなスピーカーからゆったりとした、音楽が……流れ始めて…… 「……ぁ。え? これ、この曲……!?」 瑠璃はクラシック音楽には全然詳しくない。けれど決して忘れられない曲もある。シンプルな弦楽器だけの響き、なのにソロとは思えないくらい豊潤なメロディ、深みのある音。 チェロの音色。忘れるわけがない、それは瑠璃の身体が直接、無理やりに記憶させられた旋律。 あの夜、直接子宮で味わった曲――バッハの無伴奏チェロ組曲、第一番プレリュード。 「っ!? う、ぁ……ひぐっ、んんんんんぅぅぅぅ……っ!」 ズン、と下腹部が重くなったような衝撃。直接触れられているわけでもないのに、身体の内側、少女性器の最奥が直に震え疼き始める異様な感覚。 座布団に座った状態で、ビクリと身体を震わせ顔を伏せる。加奈美がすぐそばにいるのに、声が漏れてしまうのを止められない。 気のせいじゃない、たしかに、あの日と同じ感覚……でもどうして……? 「瑠璃ちゃん、この曲、覚えているでしょう?」 「……え? 加奈美、ちゃん……?」 呼吸を乱しながら顔を上げる。視線の先で、振り返った加奈美は微笑んでいた。今まで一度も見たことのない、真意の知れない笑みを浮かべて、近づいてくる。 座卓を押しのけて、クラスメートの身体が迫ってくる。座布団に座ったままの瑠璃にのしかかるように、そのままベッドに上半身を倒すようにして、 加奈美の唇が、瑠璃の唇に、重ねられた。 「んぅぅっ!? んむぅっ、んんんむぅぅぅぅぅ~~っ!」 舌が押し入ってくる。軟体動物のような熱い塊。友だちの身体の一部だなんて思えない異物に唇をこじ開けられ、後頭部をベッドに押し付けられる。 混乱のうちに、思考が溶ける。チェロの音色が下半身を熱く蕩かせて。侵入してきた舌に口内を撹拌されて頭の奥が痺れたようになる。 何が起こっているのか分からない。友だちを乱暴に押し返すこともできなくて、されるがまま、加奈美のキスに蹂躙されていく。 さらにTシャツの薄い生地の上から胸の膨らみをさすられて、じわりと沁み込むような快感が瑠璃を侵す。とっさに加奈美の腕を掴むけれど、強く引き剥がすこともできない――音楽家の細く長い指が布ごしに慎ましい乳丘に絡みつく、繊細なのに激しい指使いに、吐息を漏らす。 「ふふ……瑠璃ちゃん、かわいい」 「ん……ふぁあぁぁ……加奈美ちゃん、どうして……?」 ようやくキスを終え、離れた相手に、戸惑った目を向けて問う。けれど今この瞬間もチェロの魔奏が下腹部を疼かせていて、小さな身体は小刻みにビクンビクンと反応してしまっていた。 ベッドに寄りかかるように、ぐったりと倒れたままの瑠璃を見下ろす加奈美の瞳、そして謎かけをするような口ぶり。 「私の先生が辞めちゃったの、瑠璃ちゃんのせいでしょ?」 「っ! それ、は」 「影霊だったから、やっつけに来たんだよね。瑠璃ちゃん、影霊をやっつける、宝珠の使者だもんね?」 言いながら、顔の横に掲げた手を頬に近づける、その手の中にきらきらと輝く光の石があった。いつの間にか瑠璃のポケットから抜き取っていた、陽光珠が。 「だ、だめっ! 返して!」 とっさに起き上がって手を伸ばそうとする瑠璃は、けれど、スピーカーから流れるチェロの音色が音量を増せば、そのまま呻いてうずくまるしかない。 「ふふ、ふふふふふ……」 今や完全に、元の加奈美とは思えない妖艶な、そして悪辣な笑みを浮かべる少女、その瞳が赤く、赤く光り始める。光なのに不穏で暗い印象を与える、暗赤色の輝きを宿した目。それは――影霊の証だ。 「う、そ……加奈美ちゃんが、影霊……!?」 《私たち影霊は思念体、チャンスさえあれば分裂もできるし、宿主を変えることもできるのよ? ダメじゃない瑠璃ちゃん、陽光珠に選ばれた子が、こんなにあっさり捕まっちゃ》 「く、ぅぅ……加奈美ちゃんから、出てって!」 今も鳴り続ける音楽に呼応して、下腹部がドロドロに溶けたみたいに熱く、頭がくらくらするくらいの快感が渦巻く。既に噴き出した愛蜜で下着がじっとり濡れてしまうほど……しかしそれでも、瑠璃は無理やり立ち上がった。加奈美を助けなきゃ、というその焦燥感が、遠隔快楽に萎えそうな両足にどうにか力を送り込む。立ち上がって、そして。 「応えて、陽光珠!」 加奈美の手の中にあった白い宝珠が、必死の声に反応して目映く輝く。音楽家の白い手をするりと脱け出して、真っすぐに瑠璃の方へと―― 《そんなの、させるわけないよ》 四方から。細い細い糸が伸びてきて、空中で陽光珠を捉えた。一瞬で雁字搦めにされた石が、罠にかかった小動物のように部屋の中央に宙づりにされる。 「えっ!? きゃあっ!」 とっさに手を伸ばしかけた瑠璃にも、細い糸は次々伸びてきて。気づいた時にはもう、手足を糸でキリキリと締めつけられて、身動きが取れなくなっていた。 《まったくもう、困った瑠璃ちゃん。こんなところで変身して戦ったら、私のお部屋が散らかっちゃうでしょう? お行儀よくしてくれなきゃ、困っちゃうよ?》 言いながら、悪戯っぽく微笑む。繊細な指を指揮棒を振るようにゆらりと動かせば、別な方から伸びてきた細い糸がするりと瑠璃のTシャツやキュロットスカートの中へと入り込んで。 急にものすごい力で糸が引っ張られれば、あっという間に服が千切れて、破れ、ただの布切れとなって絨毯の上にはらはらと落ちていった。 《あら?》 「や、やだぁ……うぅぅぅ……」 千切れたTシャツの下から出てくるのは、クリーム色の、いかにも子供っぽいジュニアブラだ。 同じクラスにはもう、大人とおなじブラをしている子もいるけど、瑠璃はまだ使い慣れた下着を変えないままで……それが今、大人っぽい加奈美の目の前に晒されてしまうと、急に恥ずかしさがこみ上げてくる。 顔を真っ赤にして目を逸らす瑠璃の様子に気づいた加奈美が、ますます妖しい笑みを浮かべる。拘束され動けない小柄な少女に、ゆっくり近づきながら。 《ね、瑠璃ちゃん。見せあいっこしようか?》 フリルのついた真っ白なブラウス、その胸元に自身の細い指を近づけ、襟元から順に、ボタンをはずしていく。シルクの布地を窮屈そうに押し上げていた胸の膨らみが開放されて、瑠璃の目の前に二つの大きな弾力がさらけ出された。同年代の中でも特に発育のいい乳峰。そしてその胸のボリュームを包んでいるのは、上品な白いレース入りのブラジャーだった。 こんな時なのに、大人っぽくて綺麗なその下着に、視線が釘付けになってしまう瑠璃。 友だちの視線に見られる興奮のためか、加奈美の頬も赤く染まって、さらけ出された色白の胸元からもほのかな熱がたちこめたかのようだ。 「加奈美、ちゃん……こんなこと、やめてよぉ……」 陽光珠を封じられ、手足の自由を奪われた瑠璃には、ただ呼びかけることしかできない。それでも自然と、さらけ出された形の良い膨らみに、視線が吸い寄せられてしまう。 ことさら、自分も大きな胸になりたいと思ったことは、瑠璃にはない。でも、加奈美のような発育の良い身体と比べるたびに、自分だけみんなから置きざりにされてるみたいな不安があった。今、それを目の前に突き付けられて、瑠璃の瞳から戦う意志が薄れていく。 加奈美の手が伸びてくる。そして、瑠璃の慎ましい胸を隠す布を、ゆっくりと下へずり下げてしまう。 「やっ、やだっ、やだぁ!」 目の前にある豊満な膨らみに比べ、瑠璃のそれは手のひらに収まってやや足りないくらいの控えめな大きさ。にも関わらず、先端の薄桃色の突起だけがツンと固くなって自己主張してしまっていて……エッチなことに反応してしまっているのを暴かれて、耳まで赤くなり顔を伏せる。 《ふふ……瑠璃ちゃん、ほんとに可愛いんだ。私までゾクゾクしてきちゃうよ》 言いながら、加奈美も自らの胸を覆うブラをゆっくりと下へずらして……思いのほか大きな乳首を、友だちの目に晒して見せた。いつもお淑やかで穏やかで、音楽が趣味の可憐な友だち……けれどその胸の突起はぷっくりと大きく、大胆に勃ちあがっている。 まるで別人みたいに、けれどまぎれもなく加奈美の顔で笑う豊満な少女が、ゆっくりと身を寄せてくる。ピンク色の突起が触れ合うと、それだけで蕩けるように甘い感覚が瑠璃の身体の奥まで広がって……。 「ふああぁぁぁぁぁ……」 危機的状況なのに、思わず鼻にかかったような声を漏らして身悶える。そのまま、加奈美の柔らかな乳肉が押し付けられれば、優しい圧迫感に包まれて、何も考えられなくなっていく。バターみたいに、とろけて。 《そうよ、そうやっていっぱい感じてね……瑠璃ちゃんが感じれば感じるほど、私に力が流れてくるの……あぁ、瑠璃ちゃんの思念、とっても美味しいのね……だから、ほら、もっと気持ち良くなって》 再び重ねられる唇、無理やり潜り込んでくる熱い舌から、さらなる陶酔が流れ込んでくる。今も大きなスピーカーから流れてくるチェロの音色で、下半身も疼いてぐずぐずだ。身動きの取れないまま、どうしようもなく、クラスメートのキスを受け入れていく……。 「んむぅ、ん……ふぁ、あぁぁあ……あひゅい……加奈美ひゃんのからだ、ぜんぶ、熱いの、ぉ……んちゅ……んんんぅぅぅ……っ!」 いつの間にか、加奈美の手が瑠璃のパンツごしに姫割れを優しくなぞり上げている。魔悦の音楽に子宮をかき鳴らされて、秘部はもう既に太ももまで雫が垂れ落ちるほど緩みきっていて。そんなところを刺激されて感じずにいる方が無理だ。細い指先が陰唇をかき分け、柔らかな粘膜を布越しに擦りたてる、そのたびに拘束された身体をビクビクと揺すって、甘く悶える。 「ん、ふぁ……」 《……あふ、ぅ……。ふふ、瑠璃ちゃん、もうすっかり夢見心地ね。影霊の前なのに、ぼんやりしちゃって。このままじっくり楽しむのも良いけど……この身体に入ったばっかりで、エネルギーが足りないの。だから、瑠璃ちゃんの気持ちいい思念の昂ぶり、いっぱい欲しいな》 細い指をさっと振ると、背後にあるオーディオが勝手に開き、中のCDが勝手に排出された。代わりに棚から飛び出した別なCDが、ふわふわと浮いて機械の中に納まる。 《いろんな曲、聞かせてあげるね。激しいの、いろいろあるけど……ベートーヴェンなら瑠璃ちゃんも知ってるよね? ふふ、それじゃあ……ピアノソナタ第8番「悲愴」なんて、どう?》 チェロの響きが止み、代わりに鳴り響くピアノの旋律。 けれどその魔性は変わらない。音色ひとつひとつが胸の先端、淫核、そして身体の奥底にまで響いて、瑠璃を狂わせる。 音階を滑り落ちるような速い展開から、追い立てるような曲調へ。暗い激情を思わせるメロディを、華奢な身体で受け止めさせられる。まるで曲に合わせて踊っているかのように、腰をくねらせるしかない。 「ひぁっ、あンっ、加奈美、ちゃんっ、それ、止めてっ、止めてぇ! ひンっ、くあぁぁぁっ……!」 ピアノの打鍵ひとつごとに腰がはねる。ビリビリと響く。級友の目の前で、ガクガクと身体を揺らして感じ入る。注がれる視線、加奈美の悪戯っぽい表情。見知らぬ男の影霊に見られるのと違う、友だちに痴態をじっくり観察される恥ずかしさに、心が乱れ乱れて、有効な反撃ひとつ思いつかない。 ゆらり、再び加奈美の細い白い指が、動く。 《もっと、気持ち良くしてあげるね》 細い糸――弦楽器の弦が、空中を這う蛇のように近づいてくる。支えも勢いもないのに、宙でうねるその動きは、まぎれもなく影霊の触手だった。 弦触手が狙うのは、身体の痙攣に合わせてふるふると震える、小さな突起。鎌首をもたげた弦が、加奈美の指の動きに合図されたように、一斉にするりと伸びて――狂おしいほど疼く胸の快感豆を、ぎちぎちに縛り上げた。 「ぁ、ひっ!? ひゃあっ、んぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!! そ、んな、強くしちゃ、だめぇぇぇぇっ!!」 縛り上げられた手足を引き攣らせ、全身を反らせて悲鳴のような喘ぎを奏でる。直接の責めに慄く身体を、ピアノの旋律がさらに追い立てる。 底知れない笑みを浮かべながら、加奈美が近づいてくる。ブラウスをはだけて、胸を露出したままの姿で歩み寄り、汗だくで身悶える瑠璃に顔を近づけ。 《私、影霊に取り憑かれて、悪い子になっちゃった……イジワルされてる瑠璃ちゃん、すごくかわいいって思っちゃうの……食べちゃいたい、くらい》 口を開き、唾液たっぷりの舌を、瑠璃の乳首に絡ませていく。快感反応に固くしこり勃ったところを、弦に巻き付かれ搾り上げられて限界まで張りつめた敏感突起。ぎちぎちと喰い締める細糸の間に、加奈美の熱い唾液が沁み込んでくる……縛り上げられ鬱血した乳首表面も熱い舌に擦り上げられ、ますます拘束少女を悩乱させていく。 「ひぁあぁぁっ! あくぅぅぅぅ……ッ! 加奈美、ちゃん、それやだっ、やなのぉっ! おっぱいぺろぺろって、されたら……変な、感じ……おかしくなっひゃうのぉ! んあぁっ、ああぁぁぁぁぁっ!!」 ビクンっ! 細い身体を激しく、拘束する弦を引き千切りそうなほど激しく揺らして、弾けるような嬌声をあげる瑠璃。 同時に、その目の前で雁字搦めに括られ吊り下げられた陽光珠が、切れかけの蛍光灯のような弱々しい光を放つ。その光は弦を伝って伝播していく……否、まるで吸い上げられるよう。 クラスメート少女の乳突起を舐め続けながら、加奈美はその様子を横目に見て妖しく笑う。 《あれぇ、瑠璃ちゃん、おっぱいだけでイっちゃったんだ……? 今、陽光珠から私に、いっぱい力が流れてきたよ? 影霊に力を分け与えちゃうなんて、ダメじゃない。ほら、もっとガマンしなきゃ》 言いながら、音楽家の白い指が、痛々しく縛り上げられたもう片方の乳首を優しく撫で上げ、擽る。 「んっ、あぁっ、んくぅぅぅぅ……だ、め……加奈美ちゃん、やめ、てよぉ……! こんなの、ガマン、なんてぇ……!」 細く、それでいて柔らかな指の先でくるくると円を描くように乳頭を撫でまわされる、それだけで瑠璃はぐっと身体を固くし……弦に縛られた陽光珠もまた、チカチカと小刻みに光った。今や宝珠の光はすべて、影霊の飢えを満たす力の漏出……せめて耐えようとするそばから、囚われ少女の身体はビクビクと震えてしまう。 《ガマンできない? ふふふ、そうよねぇ、音楽が耳に入るたびに、子宮からどんどん気持ちいいのが来るんだもん、お腹に力入れるのもできないし……ほら、ちょっと乳首くりくりってするだけで、また陽光珠がチカチカ光って……小刻みに、いっぱいイっちゃってるのね》 「ひゃあンっ! かひぃぃっ! やだっ、乳首ぃ、ギュウッてそんなに抓んだらぁ……! あンっ、んみゅぅぅ……うあぁっ、ああぁぁぁぁぁぁっ……んんっ!!」 《イっちゃうほど、敵に力を与えちゃうのに、そんなに感じちゃって。すっごい敏感なのね……まだおっぱいしか弄ってないのに。これから、瑠璃ちゃんの大好きな下のお豆、いっぱいいじめちゃうんだよ? 耐えられるのかなぁ?》 「……っ! だ、だめぇっ……お豆まで、されたら……!」 情けない顔で加奈美の顔を見る瑠璃の表情をたっぷり楽しんでから、ブラウス姿の少女はゆっくりと瑠璃の背後へ回り込んだ。別な弦触手が部屋の隅にあったバイオリンケースを器用に開いて、中から演奏用の弓を引きずり出し、加奈美の手へと運ぶ。 その弓を、瑠璃の下半身へ――コットンのパンツを押し上げるほど大きく膨らみきった淫核へ、静かにあてがった。 「……あ、あぁ……やめて、やめてよぉ……」 《うふふ……いっぱい歌ってね》 肩越しに友だちの泣き顔を覗き込んで、楽しげに耳もとで囁く。その手が動く。弓が走り、敏感突起を擦り上げた。 「かひぃっ!? ぃ、ひっ……や、あぁぁっ! ~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!」 布越しに、勃起クリトリスを圧し潰すほどの運弓、そして逆に腕を引けば、肉豆が反り返り下腹部にくっつくほど押し上げられる。陽光少女の最大の弱点を容赦なくこね回す弓責めに、耐えようのない淫核快感が爆発した。 目の前で、陽光珠が激しい光を放つ――けれど影霊を滅ぼすはずの宝珠の光はすべて、絡みついた弦に吸収されて、影霊の養分へと変わっていく。 「あひぃぃンっ! うああぁぁっ、あああぁぁぁぁぁぁぁぁっ!! それ、それやなのぉっ、お豆こすっちゃ……こすられたらぁ! だめっ、だめぇっすぐイっひゃうぅぅぅぅっ! ひゃあああああああぁぁぁぁっ!! あンっ、ひゃうぅぅンっ!!」 加奈美の手が滑らかに動くたびに、宙吊りの陽光珠が輝く。もはや瑠璃の絶頂を可視化するシグナルへと堕した魔法少女の石から、魔力が流れ出していく。また強く光った――それは瑠璃がまた絶頂したことを示した。 《またイっちゃった。瑠璃ちゃん敏感すぎだよ。こんなので影霊と戦うの、大変だよね? 魔法少女なんてやめて、私とここでずっと、気持ちいいことしてようよ……ね?》 加奈美の手が止まる。背後から身を乗り出すようにして、瑠璃の顔を正面から見つめるその表情には、影霊の邪悪さだけではない真剣な色があって。 「加奈美、ちゃん……?」 《影霊になっちゃった私は、きっともう、みんなの敵だよね。学校のみんなとも、もう友だちでいられないし……でも、瑠璃ちゃんがずっとそばにいてくれたら、寂しくないかなって。だから……瑠璃ちゃんがうんって言ってくれたら、もっと優しくしてあげるよ。蕩けるみたいな気持ち良さで、ずっとずっと包んであげるよ。ねぇ》 どこか張りつめるような響き。心の優しい瑠璃は一瞬、顔を伏せて。 けれど。 「わたしは、でも、影霊を倒さなきゃ……みんなを守らなきゃ、いけないの」 こんな状況でも、それだけは譲れないと、陽光少女は言う――言ってしまう。 《……そう。それはとっても……残念ね》 細い指が、たわめられる。その動きに命じられたように、弦触手が湿り切った瑠璃の下着の中へ入り込み、横へずらして秘裂を露わにしてしまう。はしたなく、花びらを綻ばせてヒクヒク震えてしまっているワレメ。そこに。 《意地を張ったって、何にもならないのに。必死になって、たまたま目についた助けられる人だけを助けて……頑張って、ひどい目にあって、それでも誰にも感謝なんてされなくて。そんな魔法少女ごっこの方が、目の前にいる私より大事なんだね》 いつの間にか、加奈美の手の中に固い異物が握られていた。それは学園の生徒なら誰でも持っているリコーダーだ。その先端、吹き口が、無防備に晒された秘裂にゆっくりと当てがわれる。 「……ひっ!? う、うそ、そんなの……だめ、だめだよ!」 《知らなぁい。瑠璃ちゃんなんて、これでいっぱい泣いちゃえばいいよ。ほら……ほら!》 「やっ、そんな……ひあっ、ああぁぁあぁぁっ、ひゃあうぅぅっ! 入って……入ってきひゃうぅぅぅっ!」 ずぶ、と音をたてて、あっけなく冷たい管楽器を呑み込んでいく瑠璃の膣穴。固く冷たい感触に異物を感じて肉穴は瞬時に激しく収縮し……そしてアルトリコーダーの複雑な凹凸が内部のヒダをえぐっていく摩擦感が、蕩けきった少女性器を刺激する。 少女の柔らかな下腹部がキュッと凹むほど、異物感に反応して下半身に力が入ってしまい……それが余計に膣内のものを喰い締め、自ら快感を搾り出してしまう。冷たいプラスチックの快感、うしろめたい快感を。 「か、ひぃぃぃ……やだっ、それ、動かしちゃ……くひぃぃぃぃンっ! こんな、こんなので、感じたくない、のにぃ……っ!」 《ウソばっかり。普通の女の子は、こんなの入れられてすぐエッチな声出したりしないんだよ? ほら、もう私の部屋の絨毯までびしょびしょ……影霊にいっぱいイジワルされて、こういうの好きになっちゃったんでしょ、エッチな瑠璃ちゃん》 「違っ、そんなこと、ないよぉ……んああっ、はぁぁンっ! また、そんなに激しくぐちゅぐちゅってぇ! そんなにしたら壊れちゃうっ、瑠璃のおまんこ壊れちゃうのぉ!」 《もっと感じていいよ、ほら、もっと……いじめてあげる》 横にずらされたパンツは、かろうじて少女の淫核だけは覆い隠していた。とはいえ、バイオリンの弓に何度も擦り上げられたことで包皮は剥き上げられて、敏感な表皮が直接布に触れている。異物挿入の刺激に耐えかねて身悶えすれば、それだけでクリトリスまで擦れてたまらない刺激が走ってしまう状態。 そしてそのしこり勃った突起を不意に――極細の弦が、パンツの布ごとぎちぎちに縛り上げてくる。 瞬間、瑠璃の視界は完全に真っ白にフラッシュアウトした。 「――――――っ!? ぁ、かひっ、いぃ……っ、~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!」 声も出せないほど全身を引き攣らせて、なす術もなく、イかされる。 両手足を大の字に拘束されたまま、細い身体が折れそうなほど上体を仰け反らせて、ガクガクと震えた。 部屋の中央に吊られたままの陽光珠も、直視しきれないほどの光をずっと放ちっぱなしだ。それらすべての漏れ出したエネルギーを影霊に吸い取られながら……。 「あぐぅっ、うああぁっ、あああ゛あ゛あ゛ぁぁぁっ! はひっ、ひぎいぃぃぃぃぃぃぃンっ! あ、はぅ、うぅぅ……っ!!」 限界まで膨らんでいるとはいえ小さな少女の淫核、それを五重にも六重にも巻き付いてギリギリと搾り上げる細い細い弦の責めは悪辣を極める。愛蜜の沁み込んだ布が細糸の苛烈な締めつけで搾り上げられて水滴を滴らせるほど、強く。 擦ったり転がしたりする責めと違い、ぎちぎちに縛り上げる突起責めは快感に切れ目がない。耐えがたい限界快感が高止まりしたままずっと、ずっと続く。息を吸うことも出来ないほど絶頂痙攣を続けて、壊れたように仰け反り、背後の加奈美にしなだれかかる敗北少女の小柄な身体。 しかもその、望まぬ快感にはち切れそうな淫豆を。 《瑠璃ちゃん、本当にお豆大好きなんだね。もっとイジワルしたくなっちゃうな。ほら……!》 バイオリンの弓が、再び繰り出される。くびれができるほど締めつけられ、鬱血した突起をさらに擦り上げられて。 「んあ゛あぁぁぁっ、い、ぎぃ、くひぃぃぃぃぃぃンっ! や、め……それやなのぉっ! お豆、お豆そんなに、しちゃ……きゃうううぅぅぅぅっ! おね、がい……もうやめ、てぇ!」 《さっき私がお願いした時に聞いてくれたら良かったのに……もうだめだよ、分からずやの瑠璃ちゃんに、たっぷりお仕置きしてあげるの……あはっ、すごい、もうイきっぱなしなのに、もっとイっちゃうのね? 私の笛を咥えこんだ穴がヒクヒクってして、すごいことになってる……またイっちゃうんでしょ? ほら、かわいい声いっぱい聞かせて、ね》 ぐちゅぐちゅぐちゅ! 優しげな言葉と裏腹に、加奈美の手は水音が響き渡るほど激しく、リコーダーで瑠璃の膣穴を掻き回してくる。緊縛突起を擦り上げる弓の動きも小刻みに速くなって。乳首を締め付ける弦触手も、キリキリと引き絞って少女の胸を弄ぶ。 絡み合う少女たちを、壮大なピアノのフレーズが彩り包む。その音色すら瑠璃を責め立てるのだ。どこにも逃げ場のないまま、全身のあらゆる敏感スポットを苛まれて――変身もできていない、宝珠の加護も受けられない生身の少女が耐えられるはずがなくて。 「はひぃっ、かひゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ! もう、ムリだよぉっ、加奈美ひゃんっ、もうゆるひてぇっ、これ以上、されたら……ひ、ぎぃぃぃぃぃぃっ! うあぁぁっ、あひぃンっ、ひあぁっ、あぁっ、もう、もう……!」 「イっくぅ、イっひゃうぅぅ……っ! イっくぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!」 淫らな楽器となった敗北少女の悲痛な嬌声が、束の間、ピアノの音色をかき消すほどに響いた。 部屋の中央に吊られた陽光珠もまた、燃え尽きそうなほどに輝いて。 「……っっあ、は、ぅぅ……くぁ、あう…………んぅぅ……」 そして、ぐったりと崩折れた。 細糸に両腕を吊られたまま、そしてワレメに笛をぶら下げた恥ずかしい格好のまま、気を失って脱力する小柄な身体。全身から、そして垂れ下がった髪から汗を滴らせる様は、見舞われていた陵辱の苛烈さを示していた。 《もう気絶しちゃったの? ちょっと激しくし過ぎちゃったね……そしたら、続きは目が覚めてからにしよっか? ね、瑠璃ちゃん……まだまだ、いっしょに聞きたい音楽がたくさんあるんだよ。私のクラシックのコレクション、一つずつ、教えてあげるね》 眼を閉じた瑠璃の耳もとで、楽しそうに加奈美は囁く。 弱々しく光を失っていく陽光珠が、虚しく揺れる。級友に捕われた瑠璃の淫らな快楽地獄は、まだ始まったばかりだった……。