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近況7/5 唆るぜこれは

 7月の支援者向けをちょこちょこ書き進めております。

 双頭バイブ・ボールギャグという久しぶりの大人のオモチャで責める回になりそう……はいいのですが、ボールギャグだとセリフが言えないよね? ということで、ちょっといつもと違う感じに仕立てるべく進めております。

 いつもより地の文多くなりそうなのがちょっと心配なんだけども、まぁ私の作品にここまで付き合ってくださった読者さんなら、セリフだけじゃなく地の文からもエロスを汲み取ってくれるに違いない……と信じて。そのかわり本編ではなかなか出せない味をお届けできればな、と。


 その他、『魔法少女はなぜ変身するのか?』というタイトルの本を書店で見つけて衝動買いしてしまったりとか。なかなか面白いアプローチの本なんですが、まだ読み終わってないので、読了後にまたつらつらと感想でも述べようかと思っております。


 さて。

 ついについに『Dr.STONE』最終巻発売したという事で、発売日に早速購入して読んだわけであります。

 こういう活動をしているなら、話題作とかは一通り読んでおいた方が良いんだろうなとは思いつつ現状なかなかその時間が取れていないのですが、そんな中「これは気になるからどうしても読んでおきたい」と引っかかってずっと追っかけていたのがこの『Dr.STONE』でした。めちゃめちゃ面白くて、わりと初期からずっと単行本発売日を楽しみにしてました。

 いやー、完結めでたいね。最後まですごい気持ち良く読める作品でしたよ。



 日本の少年向け作品の主人公ってわりと、「頭からっぽの方が夢詰め込める」的な、ワンピースのルフィ型が主流じゃないですか。それはそれで面白いからいいんだけども(うちのルリだって似たようなものではあるし)、しかし一方で、知識と知恵、とっさの機転で切り抜けていくみたいなタイプの主人公が出てくる話も好きなんですよね、私。

 子供の頃たまたま見て以来ずっと憧れてるヒーローがいまして、多分ここを読んでる人で知っている人あんまりいないと思うんですけどアメリカのドラマに『冒険野郎マクガイバー』っていうのがあってさ。浦沢直樹の『MASTERキートン』みたいなキャラなんですよ。銃社会アメリカで銃火器を持たずに、その場にある物を組み合わせて即興で解決しちゃうっていう。

 スーパーに強盗が押し入って来たのにたまたま出くわしたので、その場にあった水枕の中に香辛料と重曹、ビネガーを混ぜ合わせて即席の催涙ガスにしてパパっと倒しちゃうとかね。

 科学実験ラボに閉じ込められた人たちを助けるのに、その場にあった金属ナトリウム(何とも化合してない純粋なナトリウム、水などに触れると激しく反応して爆発などする)を風邪薬のカプセルに詰めて、水入れたビンの中に放り込むことで時限爆弾にして突破するとか。まぁそういう感じのゴキゲンな話でさ。

 アメリカらしい、ジョークも軽妙な陽気なヒーローで、子供の頃からそれがもう本当に大好きで。


 日本のエンタメ作品だと、わりと豊富な知識や学識を持ってるキャラって脇役だったり、あるいはガリ勉キャラだったり、下手すると敵だったりすることが多い気がするんですよな。セーラームーンでも亜美ちゃんはチームの真ん中には来なくてさ。

 映画『ベイマックス』見に行った時に、主人公が自分の学と知識を伸び伸びと駆使して自己実現する話になってて、飛び級でまだ子供なのに大学の先生も学生たちも温かく迎え入れてバリバリ研究を自由にやらせる感じだし、何の引け目も遠慮もなく「知識があるから強い」世界になってるのが、見ててすごい眩しいような気分になったんですよな。こういう話、日本だとなかなか主流にならないよなぁ、って思ってたんだけど。

 そこで『Dr.STONE』が来たからさ、もう夢中になっちゃったんだよね。


 千空みたいな、誰もついていけないレベルの物知りでしかも皮肉屋・情緒無視の効率厨っていうようなキャラ、普通は敵とか、味方であっても準レギュラーとかになっちゃうよな。ああいうキャラが主役を張る話がアニメ化するくらいヒットしたの、それだけでもかなり嬉しくて。

 いやだって、普通の少年漫画だったら大樹を主役にするでしょ。でもそうなってないところが、この作品で私が好きなところなんだよな。

 ついでに言えば、「何不自由なく育った大財閥の御曹司で何でも欲しがる欲張り(龍水)」とか、「相手の心理の裏をかくメンタリスト」とか、普通敵になるだろ、っていうキャラが続々と心強い味方になっていくストーリーだったのもすごい面白かったんだよな。あさぎりゲンくん超好きw あの相手を煙に巻く気満々の悪い顔で「戦争より、花でしょ」とか言っちゃうふてぶてしいキャラ良いよね!w



 ストーリーも、最後の最後まで本当の意味でポジティブな希望を語っていて良かった。

 問題も困難もたくさんあるけど、それを誰かを犠牲にするんじゃなく、我慢して行動を抑制してやり過ごすんじゃなく、「知恵と工夫で突破していくことが俺達にはできるんだ」っていうメッセージを出し続けていたの、本当に良かったと思います。

 今、環境問題の解決とかいうとどうしても「我慢する」「妥協する」「衰退を受け入れる」みたいな話になりがちじゃないですか。特に日本だと。でもそうじゃねぇだろ、知恵と工夫を出しあうことで、全員がハッピーになれる解決を掴めるはずだろ! って思わせてくれる。そういう物語がヒットしたってすごい良いことだと思うの。特に今の日本にこそそういう話が必要だったんだと思うんだよな。


 だってさ。千空が不敵に笑いながら「地球温暖化阻止のロードマップをつくる!」って言い始めたら、できそうな気がするじゃん?w 今、この国を巡るあらゆる問題に向き合うのに一番必要なのはそういう、「俺たちなら乗り切れる、突破できる」っていう明るいトーンだと思うのさ。

(ちなみに余談ですが、地球温暖化阻止の方法ってなにも化石燃料の使用を抑制するってばかりでもなくて、たとえば衛星軌道上に巨大な「日傘」を浮かべて地球に当たる太陽光を少なくしちゃう、っていうアイディアもあったりするらしいw

 それはそれで実現したらいろいろ不便も起きそうですけど、私はこの話を知ってすっごい希望を感じたんだよな。電気の使用を我慢するとか、どの発電方法を使うかで喧々諤々ケンカするとかってだけじゃない、別な独創的なアプローチもあるんだ! って思えたんで)



 それと同時に、やっぱ少年ジャンプ激強だな、という感想もありました。

 少年漫画誌にあんなゴリゴリのSF突っ込んでくるんだぜ? 明らかに現在のエンタメのメインストリーム、売れセンなストーリーじゃないでしょ、あの話。そういうのを堂々と出してヒットさせられてるの、やっぱ一線を画す存在感だなって思う。

 小規模な漫画雑誌だったら絶対弾かれるでしょあれ。「今の売れセンじゃありませんから」って。

 でもやっぱり、時代を拓くのは、現在の売れセンじゃないコースに自信満々で豪速球を投げられるヤツなんだと思うよ。

 あの完成度や情報の質には及びもつかないが、それでも心意気だけはあやかろう、と思いながら読んだことでした。



 うん、やっぱり充実した良い作品を読むと気力が充填されますな。私もがんばるぞぅ!


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近況7/5 唆るぜこれは

Comments

そういえば追記ですけど、結局この『Dr.STONE』も先週の近況記事で触れた「変化しない永遠の生を否定する話」になってて、ちょっと笑ってしまったw ほんと日本人このテーマ好きすぎる……。


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