化ける鬼(1):人間の仮面
Added 2023-09-03 23:33:12 +0000 UTC「じいさんばあさん女体化する」をはじめておいてなんですが、かなり筆が止まってしまって申し訳ないです。 いっそ「趣味(好きなもの)に走ったものを書こう」と考えた結果、鬼を題材にする事にしました。私はどこまで行っても「鬼」という化け物が好きなんでしょうね。 なので、自分の好きなもの(「鬼」と「変身」)を混ぜました。 これで少し書いていこうと思います。 もし宜しければお付き合い頂ければ幸いです。 「じいさんばあさん女体化する」も書きたいんですよ。ネタがないだけで。 ―――――――――― ガサガサと深山を分け入り、その気配がする場所へと向かう。 俺は鬼だ。 今なお生きる鬼の一族にして、その最後の生き残り。 人が世界の覇権を握って以来、山の中に隠れ住み、獣を狩って生きていた。人間と触れあうなという、人に討たれた親の言葉を聞いて。 人間は横暴だ。山を切り開き、日本の先住者である鬼を駆逐しようとし、人間こそが世界の主だといわんばかりに世界を開拓し続ける。 けれど俺は、ずっと人間の存在に、人間が作る世界に憧れを持っていた。 どうして人間と触れあうことがいけないのだろうと親に尋ねたことがあったのだが、親はいった。 「人間は奪う。必要以上のものを奪う。足るを知るという言葉を知らない程に貪欲だ。だから近づいてはいけない。鬼であることを知られれば、鬼であることを利用してお前から全てを奪うからだ」 父親は人間に妻を、つまり俺の母親を奪われた。 だからこそ人間が奪う生き物だということを嫌というほど知り、今度は人間から全てを奪うといって襲いかかり、そして人間に退治された。 俺はその父親の様子を見て、あぁはなるまいと心に誓った。 人間のことを知り、偏見に固まらず、人間を知ろうと思った。 だが、どうすればいいのかわからない。 俺は鬼だ。男の鬼だ。身の丈はやや小さいが、あのとき見た人間より遙かに屈強で、人間だと言い張るのは無理がある。 化身の術で人間に化けることも可能だが、化ける対象の存在を知ることができなければ、人間に化けることなどできない。 知らない存在に化けることなどできないのだから。 だがある日、山歩きに来ていただろう服装の、少女の死体を見つけた。 遠くからはこの少女らしい名前を呼ぶ声がする。 愛されているのだろうな、と考えてしまった。うらやましいな、と思ってしまった。 人と触れあうなという親の言葉が鬱陶しくて、いつか人里に降りてみたいという考えをずっと持ったまま燻っていた。 その機会が来たのだと、天啓のように思えた。 だから俺は、鬼の持つ術を使って、目の前で倒れている少女に化けることにした。 その為に必要なことをする。少し悪戦苦闘しながら、少女の服を脱がし、裸にさせる。 必要なこと。それは化ける存在を喰らうことだ。 他人に化ける「化身の術」は、実はそんなことをしなくても使えるが、見て化けただけでは不意に変化が解けることがある。そうして露見することを避けるため、術の精度を限りなく高めるため、化ける対象を喰らって覚える必要があるのだ。 だから俺は、少女を喰らい始める。 細く柔らかい銀の髪を、吸い込まれそうな碧の瞳を、死してなお美しいと思える端正な顔を、男の俺とは異なる華奢な四肢を、女の象徴のような柔らかい胸を、抱きしめれば折れてしまいそうな腰を、劣情をそそるような丸い尻を。 そしてなにより、女の蜜壷と稚児のゆりかごを喰らって、俺は少女に化ける。 そして化身の術を発動させると、むずむずと俺の体が変化を始めていく。 ごきごきと音を鳴らしながら体全体が小さくなり、腕や脚が細く美しくなっていく。 胸板がぴくりとむずがゆくなったかと思うと、どんどんと膨らんでいき、俺の肉体に乳房が形作られていく。 尻も硬いものから、丸く柔らかいものへと変化していき、同時に腰がくびれて胴体も女に変わっていく。 俺の頭部にも、当然変化が起きていく。ざんばらの黒い髪が白く染まりしなやかに伸びていく。とがった耳が小さくなり、瞳の色が変わる。顔がぐにぐにと音を立てて形状を変えていくと、俺はどんどんこの少女の肉体に変わっていくのがわかる。 そして最後の股間部分。男としての象徴が小さく縮こまり、体の中へと引っ込んでいくと同時に、俺の体内でぐにぐにと変化が起こる。何も無かった部分に子のゆりかごが生まれ、その奥に卵管が通る。その先に生まれた器官が俺の中にできた瞬間、 「お、ん…っ」 くぱ、と女の蜜壷が開かれた。 その瞬間に、俺の肉体は死体となっていた少女の肉体に完全に変わったのだ。 俺は裸体を確かめる。 手足はすらりと伸び、腰回りも折れそうながら引き締まっている。胸はなかなかに大きく、柔らかさがある。 視界の端にはさらさらとした銀の髪が写り、引っ張れば痛みと共に「俺の頭から生えている」事を伝えてくる。 完璧だ。鏡は無いが、きっとどこからどう見ても、あの少女の姿だろう。 俺は少女が着ていた服を着直し、荷物を持ち、人の声がする場所へと歩いて行く。できるだけ体力を失った様子を装って、何かありました、という体で。 「悠里(ゆり)!!」 そして人の声がするところに、よろよろと近づいていき、声が掛けられると同時に、 俺は気絶したフリを装い、その場に倒れ込む。 そうして少女(俺)は見つけられ、病院とやらに送られる。 たとえどんな形であったとしても、俺は人里へと降りる事に成功したのだ。 * * * 俺はいつの間にか寝てしまっていたようだ。少女を喰らって、消化に体力を使ってしまっていたのだろうか。住処の寝床と違いすぎる、ふかふかとした台の上で目が覚めると、そこには不安そうな顔をしている少女たちが見える。 「悠里、大丈夫? 私達のことわかる?」 「無事に見つかってよかったよぉ…!」 無駄に変なにおいに満ちた部屋の中、変身したこの少女と同年代くらいの少女たちが、口々にこちらの心配をしてくる。 「…悠里?」 あぁそうか、そういえばこの少女の名前を知らなかったな。識字は出来ているはずだから、少女の荷物を探れば名前くらいはわかってたかもしれないが、後の祭りだろう。 疑問を口にしたら、少女たちは驚いて、 「自分の名前がわからないの?」 「私の名前わかる?ご両親の名前は?」 「もしかして記憶喪失?」 とかまくし立ててくる。 記憶喪失。なるほど、ちょうど良い。何もわからない体を装えば、うまく人間社会に紛れ込めるかもしれない。 だから俺は、 「…何も、思い出せない…。…みんな、誰?」 といって、その記憶喪失とやらを装った。 「悠里、お母さんよ? …何も憶えてないの?」 「うん…。あなたが、私のお母さんなの?」 俺が化けた少女、悠里の両親がやってきた時も、何もわからないフリをしたら、母親とおぼしき存在が泣き崩れた。 憶えていないことを嘆くことと、それでも生きていてくれたことを喜ぶこと。 随分久しぶりに「母親」という存在に出会った気もするが、なるほど、こんな風に嘆くのか。だから俺は、 「大丈夫、何も憶えてなくても、私はあなたたちの娘だから」 と言ってやると、両親は俺に抱きついて泣き始めた。 …随分と情に脆い2人だ。お前たちが抱きついている“娘”が、それに化けているだけの鬼と気付かずに泣いているのだから。 そしてあれよあれよという間に、俺は記憶喪失の少女「白銀悠里」として、彼女の生家に潜り込むことになった。 悠里の両親は優しく俺を娘として扱ってくれるし、何も知らない俺に「女としてのあれこれ」を教え直してくれる。 …これはいい。俺はしばらく、悠里として過ごすことにしてみよう。 幸いにして、悠里としての記憶は全て喰らったことで身につけているので、日常生活で困ることは無い。俺は「白銀悠里」として生きていく事が出来るし、時を見て「記憶が戻ったふり」をすればいいだけだ。 * * * そして俺が「白銀悠里」として過ごし始め、一週間が過ぎた頃。 俺は両親が寝静まった深夜に、ゆっくりと目を覚ました。 「…ふふ」 男の鬼である俺が、人間の少女として生きていることに、両親も、友人であろうと、誰も疑問を持っていないようだった。 なにしろ、俺の変化は完璧なのだ。記憶喪失という設定で悠里として生活し、人間としての常識を知らない、鬼の俺が的外れな対応や返事をしたとしても、「記憶が無いからだ」と認識されてと怪しまれる事はなかった。 人間としての知識を得ていても、鬼として生きてきた俺としては、人間社会の在り方は恐ろしく驚きに満ちていた。 最初の内は驚きながら、あれやこれやと俺の知識と「悠里としての知識」をすり合わせていき、次第に驚く事も無くなっていった。 そしてちょうどいい頃合いだろう。明日俺は、記憶を取り戻したフリをして、完全に「白銀悠里」としての存在に成り代わる。 その為には、きちんと自分の体の事を知っておかねばならない。 悠里は週に一度だけオナニーを行っていた。土曜の夜、明日が何も無い日。満足して眠り、満足して明日を迎えるために、オナニーをするのだ。 だから俺は寝巻を脱ぎ、下着姿になる。自分の姿を鏡に映して、くすくすと微笑む。 「あぁ、なんて綺麗なんだ、悠里…。いや、俺の体は…。これが今の俺の姿なんだな…」 黒い下着姿に包まれた、柔らかい女の体を撫でながら、俺はほくそ笑む。 たぷん、と触れれば揺れる柔らかい胸、くびれた腰に、扇情を催すだろう丸い尻。 完璧だ。女としての肉体を俺は得ているのだ。その証左と言わんばかりに、俺は自分の体を撫でていく。 「あぁ…、はぁ…っ」 それだけで心が昂っていくのが分かる。体が熱くなり、これからする事への期待が高まるのが分かる。 「あ、あん…っ、んっ!」 胸を撫でさすり、下から持ち上げるように揉み始めていく。ブラジャーの上からでも分かる胸の柔らかさに興奮しながら、そのまま両手で乳房を弄ぶように揉んでいく。 「んっ、ふぅっ、あぁ、んっ!」 指が食い込み、ふにゅ、と形を変える胸に。そしてそれを触られているという自分の感覚に興奮し、思わず吐息が漏れる。 くすぐるような刺激を体に奮わせると、甘い声が漏れ出た。 次にブラジャーの下から手を入れて、直接胸を触る事にする。ブラの下に手を差し入れ、乳首を指で挟むようにして揉むと、また違った快感が襲ってくる。 「あぁっ! あぁ、んぅぅっ! これが、悠里の…、俺のおっぱい…っ!」 乳首が硬くなり始めると同時に、体の熱も高まってくる。 しかしまだ足りない、もっと気持ちよくなりたい。 そう考えた俺は、右手を下半身へと伸ばす。 下半身に手を伸ばし、ショーツ越しに秘所を撫でる。胸への刺激でしっとりと濡れ始めている女の秘所は、俺の体についていながら「もう準備ができているよ」と言っているようだ。 俺は指を擦るように上下に動かし、ショーツの上から陰核を刺激し続ける。すると自分の中から愛液が染み出してくるのが分かり、指を濡らしていくのを感じる。 「も、ぅ…、我慢できない…っ!」 俺はブラをはぎ取り、ショーツを脱いでベッドに放り投げ、産まれたままの姿になってベッドに倒れ込む。 「ん、ぁ…っ! 気持ちいいよぉ…っ!」 仰向けに横になり、片手で胸を触りながら、もう片方の手で秘所を弄っていく。 ぷっくりと充血したクリトリスを指で弄ると、びりっとした快感が走ると同時に、腰が浮き上がるような心地よさが全身に広がった。 (あぁ、股間にある筈のこれは、男のチンコとはこんなにも違うのか) その事実を知っていくと同時に、俺はもっとこの感覚を味わいたくて、夢中で愛撫を続けていく。 「あぁっ! あっ、んふぅっ! …これで、あそこに指を入れたら…っ」 一度手を止めて、仰向けに倒れたまま脚を開き、自らの秘所に触れる。 ひくつく蜜壷に指を入れようとして、少しばかり戸惑ってしまう。 いや、恐れているのかもしれない。男としての感覚以上の気持ち良さを、既に俺に伝えてくる女の快感に。これ以上の事をやってしまえば、どんな形になるのかは分からない。 だが、俺は止められずにいた。女の快感を知りたい、気持ち良さを知りたい、俺が女に化けた事をしっかりと知りたい。 その考えを持ち、俺は指を、秘所に挿し入れていった。 「んぁぁっ!!」 指を挿れた瞬間、脳を突き刺すような快感に、嬌声を上げてしまう。男の時とは違う、これまで感じたことのない感覚が全身を駆け巡り、目の前が一瞬真っ白になる程の気持ちよさだった。 (こ、こんな所を触っただけでこんなに感じるなんて……!) あまりの衝撃に、頭が混乱してしまうほどだった。 そんな俺の動揺など関係無いというかのように、俺の膣は俺の指に吸い付いて離れない。それどころか、もっと奥へと誘うようにうねっている。 (こんなの、止められないじゃないか…っ!) 誘惑に逆らえずに、俺は指をゆっくりと動かしていく。膣内を探る様に動かすと、くちょくちょという水音と同時に、その都度新しい快楽が生まれていくように感じた。 (あ、ここ…っ!) そしてある一点に指先が触れた時、強い快楽が体を走り抜けた。それはまるで電気を浴びた時のような強さだったが、走った物は痛みなどではなく、むしろ快楽と共に心地よいとさえ思えるものだった。 女の膣、そして感じてしまった快楽、そして俺の中に生まれてしまった好奇心と探求心は、更なる快楽を求めて指先を動かし始めるのだった。 「はぁ…っ、あぅんっ!き、気持ちいぃ…っ! 悠里の体っ、女の体…っ、こんなに、気持ちいいのぉ…っ!」 気付けば俺の口からは喘ぎ声が溢れ出し、腰を浮かせながら自らの膣をえぐる自慰行為を続けていた。 もう頭の中は「気持ちいい」で満たされていた。それ以外を考える余裕がない程に、俺は快楽に溺れていく。静かな部屋の中、ちゅぷちゅぷという水音と、それを打ち消すような俺の喘ぎ声が響いている。 「あぁ…、んっ、はぁん…っ! イイ、よぉ…っ!」 陰核と、膣内で最も感じる所を同時に、重点的に擦っていく度に、体が俺の制御を離れるほどの痙攣を起こす程感じてしまう。 膣を弄るたびに愛液はどんどんと溢れていき、俺の手やベッドを濡らしていく。あぁ、これだけ俺は感じているのだ。女としての肉体を得たのだ。人間としての肉体に変化したのだ、という喜びと綯交ぜになっていく。 「はぁんっ! お、俺のおまんこぉ…っ! すごいよぉ…っ!」 喘ぎ声の隙間を縫うように鳴っている淫らな水音が、俺のものになった悠里の部屋に響き渡る。その音すらも今の俺にとっては興奮する材料にしかならない。 自分の指で、自分の膣内の一番敏感な部分を擦り上げていくと、だんだんと限界が近づいてくるのが分かる。快感の濁流が溜まっていき、今か今かと爆発してしまうかのようだ。そしてそれに合わせ、指の動きも激しくなっていく。いや、激しくなる指の動きを止められなくなっていく。 「あぁっ! イクっ! イクぅっ!」 絶頂に向けて一気に加速していく。それが「怖い」と感じ、絶対に声など我慢できないと感じてしまう。 あぁ、これはまずい、両親が起きてしまいかねない。何か、何か口を塞ぐものを…。 そう考えた瞬間、俺の視界の端には先程脱ぎ捨てたショーツが目に映る。仕方ない、これで口を塞がなければ…! 頼りない薄布を手にし、口元を抑える。そして近付いてくる絶頂に供えて思い切り息を吸い込んだら、 「―――――――っ!!!」 濡れそぼった秘所から漏れ出た愛液を吸った俺のショーツ、そこから漂う女の香りが俺の我慢をあざ笑うかのように、さらなる刺激を叩き込んだ。 そして次の瞬間、 (んんんんんっっっっっっ!!! イクぅぅぅぅぅぅっ!!!) 俺の体は待ちに待った、女として初めての絶頂を迎えた。全身が硬直し、背中が弓なりに反り返る。頭の中で火花が飛び散るような錯覚を覚えながら、体が俺の制御を離れてびくびくと震えてしまう。 男の時の自慰行為とは違う。局部に溜め込んで放出するだけのそれとは違い、全身で感じる女の絶頂は、こんなにも気持ちいいのかというのを俺は思い知り、余韻に浸る事しかできなかった。 未だ絶頂の感覚が残る体は、顔に押し付けたショーツから漂う女の香りを受けて、秘所から愛液をこぼし続けている。 あぁ、これは翌日が休みの日にしかできない訳だ。シーツを洗って干さなければ、このままでは我慢できそうにない。女の香りが残ったままのベッドで寝てしまえば、俺は明日も我慢できずに自慰をしてしまうだろう。 しばらくしてから、ようやく落ち着いたのか体の力が抜けていき、だらりと脱力してベッドに身を預ける。荒れたままの息をしながら天井を見上げると、自然と笑みがこぼれてしまった。 (…あぁ、俺は今、本当に『悠里』になったんだ…。この女の肉体、記憶、快感まで全て知った、『白銀悠里』に…) 俺はしたり顔で笑いながら、腹の中で吸収された白銀悠里という少女に感謝した。 これから俺は彼女として、人間として生きてみるのだ。 誰にもばれない悟られない。そんな悦びを感じながら。
Comments
次の話が待ちきれないよ!
Norain
2023-09-05 11:41:58 +0000 UTC