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龍星色(元・罰印)

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化ける鬼(5):鬼の花嫁

これを書くのに、どれだけ時間をかけてしまったんでしょうね。

このシリーズをお待ちの皆様、大変お待たせいたしました、いや本当に。


――――――――――


何故こんな事になっているのだろう。

俺は自分が置かれている状況を認識すればするほど、わからなくなっていた。


目の前でひなこは服を脱ぎ、下着姿になっている。


「さぁ悠黒さん、契りを結びましょう……! 今なら私、なんでもできる気がします!」

「待て待てひなこ、興奮しているのはわかるがちょっと落ち着け……!」


ほぼ裸の状態で迫ってくるひなこを前にして、俺は悠里の姿でたじろぐことしかできない。

そもそも何でこんな事になったのだろうか。少しばかり思い返してみる。


* * *


「わかりました。このまま一足飛びに、夫婦になっちゃいますか?」


とか、ひなこが言い出した。

確かに俺はひなこと番いになりたいと思ったりもした。それくらい心を許しているのは確かだ。

だというのに、ひなこはまず、夫婦になるという着地点を出してきた。


「ちょっと待て、ひなこ。いきなり夫婦になるって……、それは普通、恋人になって、お互いを知って、一生一緒にいたいと思う相手とするんじゃないのか?」

「悠黒さん、ちゃんと段階を踏めるんですね」

「これは概ね悠里の記憶から……、じゃなくて。まず聞きたいんだが……、俺と夫婦になろうというのは、本気なのか?」

「本気ですよ」


さらりと答えたよこの娘。


「悠黒さんの事をもっと知りたいと思ったのもありますし、それに……」


そう言いながら、ひなこは俺と手をつなぎ、指を絡めてくる。


「悠黒さんが悠里さんで、鬼で、お友達で、私に秘密を教えてくれて。それで私の事をお嫁さんにもらいたいと言うのなら……。もういっそ鬼のお嫁さんに、夫婦になった方が早いかなって」

「そ、それは、確かにそう言ったが……、……でも、いいのか?」

「何がです?」

「そんなに簡単に、決めてしまって」


俺は自分で言いだしたことに、我ながら後退りしてしまっていた。ひなこの真意を聞いても、それでもどこか、自分で言いだしたことを、もう少し秘めておくべきかと考えてしまった。


「それは、確かに簡単に聞こえてしまったかもしれません。でも、これでもいっぱい考えたんですよ?」

「そうなのか?」

「はい。悠黒さんのこと、白銀さんの姿のこと、私達が一緒にいても不思議に思われない関係のこと。

 悠黒さんが鬼で、男の方で、白銀さんの姿が女性で、私のお友達で、それでも好きだと言ってくれて、私の方もその言葉が思ったより嬉しくて……。

 嬉しかったんです。それはつまり、私も悠黒さんが好きだというのがあるなら、私達は両思いですよね。なら、一足飛びに私達が夫婦になった方が、全部良いんじゃないか。そう、思いました」

「…………」


少し頭が痛くなってきた。確かにひなこは考えてくれているが、まさかここまで突拍子のない発言が出来るとは考えつかなかった。

いや、むしろ考えているからこの結論に至ったのか? それに対して俺は何を返せばいいのだろうか。


「悠黒さん。私のことが好きなら、お嫁さんにしてくださいっ」


じっと、ひなこは俺の目を見てくる。その目の真剣さに、力強さに、まっすぐな瞳に、俺は少しばかりうろたえて。

きっと今の俺の顔は、悠里ならばしない顔をしているだろう。それくらいに悩んでしまっていた。

それでも、考える時間は短くて。俺は目の前の、力強い視線を向けてくる少女に対して、答えを告げる。


「……、わかった、俺は、ひなこを嫁にする。鬼の花嫁だ、後悔しても遅いぞ?」

「はい! わかりました、悠黒さん! 私、桜井ひなこはあなたのお嫁さんになります」


そう言って、ひなこは目を閉じ、俺の方に向かって唇を突き出してくる。

いまだ山の帰り道。風情も何もあった物ではないが、俺はひなこの肩に手を添え、彼女の唇に、俺の、悠里としての柔らかい唇を当てる。


口づけの時間はわずか。それでも、俺とひなこは、この山の中で夫婦の契りを交わした。

手を重ね合わせ、笑いながら、山から降りて、


そして、ひなこに迫られているわけである。


* * *


「さぁ、悠黒さんも脱いでください! 私だけ下着姿だと、ちょっと恥ずかしいです!」

「いや俺も下着姿になれば恥ずかしいが、落ち着けって!」

「落ち着いてなんかいられません! 夫婦になったんです、初夜をしましょう!」


白銀家、悠里(俺)の部屋で、ひなこは俺に迫っている。俺は驚きながらひなこを抑えるようにしているが、思った以上に彼女の圧が強い。それほどなのか。


「私、親にお友達の家に泊まることを言いました。白銀さんのご家族もお出かけとのことで、私達2人だけです。なんの遠慮もありません! さぁ、さぁ!」


桃色の下着姿に包まれたひなこの肢体はとても美しく、そこからただよう汗まじりの香りは鼻に届き、確かに俺を興奮させる。視線から、香りから、ひなこは俺を誘惑してきている。

その光景を見て、俺は観念する。ひなこを花嫁にするのは少し早まったかな、という思いと、この勢いを鑑みるに彼女以上の適任はいないんじゃないのか、という思いだ。


「……わかった、わかったよ。俺も脱ぐから、一緒に裸になろう。俺も『悠里』としての裸を見せるから、ひなこの体も見せてくれ」

「はい……!」


嬉しそうにしているひなこの目の前で、俺は服を脱ぎ、下着姿になる。

黒いブラとショーツに包まれた『悠里』としての肉体を見せると、ひなこは嬉しそうに俺の体に抱きついてくる。

ブラジャーに包まれた胸同士がぶつかり合い、『悠里』よりわずかに身長の小さいひなこの顔が近づく。

興奮なのか、恥ずかしいのか。それともどちらもあるのか、上気した顔を見せてくる比奈子を前にして。俺は彼女の腰を掴み、抱き寄せ、またキスをする。


「ん、ちゅ、ちゅ……っ、むっ、んぅ……!」

「ちゅ、ちゅぷ……っ、ふぁ、あ……っ」


山の中で行ったキスとは違う、『理解した者同士』のキス。舌を絡ませ合い、唾液を交換し、深く深く繋がろうとしている者同士のキス。

恋人同士の、いや、夫婦のキスを、俺達は二度目に行う。


「ふぁ……、ひなこ……」

「悠黒さん……。……私を、言葉だけじゃなくて、本当に鬼の花嫁にしてください……」


ひなこは俺の背中に手を回し、ブラジャーのホックを外し、ショーツを脱がそうとしてくる。

俺もひなこの背中に手を回し、同じように下着を脱がし合う。裸で絡み合う女2人が、部屋の中にいる。


「悠黒さんの、白銀さんおっぱい……、私のお胸を押し返してきます……」

「ひなこの胸だって、俺の胸を押してくる。心臓、ドキドキしてるな……」

「はい……」


俺は勢いのまま、ひなこをベッドの上に押し倒す。ひなこは何も隠すことはない、とばかりに体をさらけ出して、それでも恥ずかしそうに俺の方をじっと見つめている。

胸に手を添え、そっと揉み始めると、


「ひゃんっ」


と、ひなこはかわいい声で鳴く。

その言葉を聞きたくなって胸を両手でもてあそび、ちろちろと舐めてみると、その度にひなこは甘い声を上げ、俺に気持ちいいことを伝えてくるのだ。

俺だって、『悠里』としての体を触ったことで、自分がどうすればいいのかは知っている。

胸だけで満足出来るほどではないことも、知っているのだ。


「ひなこ、触るぞ……?」

「はい……、優しく、お願いします……」


右手を股座の方に伸ばし、そっと触れる。乱暴にされれば痛いことを知っているからこそ、優しくそっと触る。

指先を包み込んでくるのは、ひなこの秘所の柔らかな肉と、そこからあふれ出てきた彼女の蜜。

つぷ、と、悠里としての細い指をを挿し込んでいくたびに、柔らかく熱く、そしてキツい女の蜜壺が、俺の指を包み込んでいく。


「あっ、悠黒、さん……っ、指、入って……っ」

「ひなこのここ、熱いな……」


一本だけ入れた指先で、ひなこの秘所をほぐすように、少しずつ動かしていく。

まだそれだけだというのに、ひなこは指を動かすたびに、短く、小さく、あえいでいる。


「ひぁっ、あっ、んぅ……っ! 悠黒さんっ、ゆび、動いて…っ」

「指だけじゃないぞ。ほら、こっちだって……」


空いている左手をひなこの胸に添えて、屹立し始めてきた乳首をそっと摘まむ。

乳房を揉み、乳首をつまみ、くにくにと動かすたびに。上と下とで断続的に送り込まれる快感に、声を上げ続けている。


「どうした、ひなこ。こういうことは初めてか?」

「は、はじめて、です……っ! でも、なんで、悠黒さんが……っ、こんなこと、知ってるんですかぁ…!」

「俺だって男だ、女の体を知りたいと思うのは当然だろ?」

「ふぁあっ!」


くり、とひなこの乳首に、俺の乳首をこすりつける。俺の方にも胸から快楽がやってきて、心地よさに震えながら、ひなこがさらにあえぐ。

一対の双丘がぶつかり、山頂を押し当てあうことは、視覚的にも感覚的にも心地よい。

身体を押し付け、くにくにと上と下からひなこを抱いていると、蕩けた顔でこちらを見てくる。


「ゆ、ゆぅぐろ、さぁん……」


俺の腕に抱かれて、俺の名を呼ぶ人の少女。友人であったはずの存在を、いつの間にか好きになり、そうして嫁にすることになった。

知り合ってあっという間の関係であるが、彼女はこうして俺を求めてくれている。ならばそれに応えなければ、という思いだって、当然ある。


「……んっ」


俺の名を呼ぶ、小さなかわいい口を、俺の口で塞ぐ。女の体同士のキスは、ぷるんと柔らかく触れ合い、心地よさを倍増させる。

そして俺は同時に、ひなこの秘所にある陰核を“きゅっ”と押し込むと、


「ん……っ! んふぅぅぅ~~~……っ!!」


口づけをしたまま、ひなこは達した。秘所がキツく指を締め付け、愛液をあふれさせる。俺の指を奥へ奥へと求めんばかりに蠕動し、彼女の膣内は今まで以上の熱を持つ。

びくんびくんと震えながらも、決して俺とのキスをやめることなく。むしろ俺に抱き着いて、すべてを欲するかのようなひなこの行為に、俺も口を放すことを考えられなくなった。

唇同士が離れ、銀の糸を引きながら、ひなこは吐息を荒げつつ、それでもけなげに笑ってくる。


「ふふ……、悠黒さん、とっても上手です……、イっちゃいました……」


その表情がとても扇情的で、俺の中の『男』を呼び覚ますのには十分すぎていた。

だから、彼女に見せよう。今からお前を『女』にする、夫の肉棒を。


「ひなこ……」


俺は悠里の肉体を変身させる。俺の股間にあるクリトリスを、鬼としての肉棒に戻していく。

ゆっくり持ち上がる肉棒は、女の肉体には不釣り合いなほどに暴力的で荒々しくそそり立ち、目の前の女性に見せつけるようにその存在を誇示していた。


「わぁ……、こんな事も、できるんですね?」

「……ひなこ、俺と『夫婦』になるんだから、これからどんな事をするのかも、分かっているんだろう?」


熱に浮かされているような感覚がする。目の前の女性を犯したくて、いやそれ以上に愛したくてたまらない。だというのに意識は、股間の肉棒から溢れ出る暴力的な性欲に持っていかれそうなほどだ。

ともすれば、相手の了承さえ聞かずに行為をしてしまいそうな程で。それを最後の理性で抑えつけている。


「はい。私、悠黒さんに抱かれるんです。少しだけ怖いですけど、悠黒さんの傍にいられるなら、何も怖くありません……」


そんな俺の葛藤を知ってか知らずか、ひなこは優しく微笑んで、


「もう一度、言わせてください。私を、言葉だけじゃなくて、本当に鬼の花嫁にしてください……」


それはともすれば、俺の退路を断つような言葉なのかもしれない。眼前の女性にこう言われて、後に退く男がいるのだろうか。いや、いないかもしれない。

だから俺は、ひなこを愛したい。乱暴な鬼の性交ではなく、人として愛のある性交をしたい。

だから俺は、笑ってひなこに伝えるのだ。


「勿論だ、ひなこ。俺はお前の夫だ、お前は俺の妻だ。……やっぱり嫌です、なんて言葉は聞かないぞ?」

「そんな事、言うはずないじゃないですか。こんな素敵な旦那様、手放すなんてしませんよ」


ひなこは微笑んで受け入れて、俺の首元に腕を巻き付けて抱き寄せてくる。

身体が寄せられると同時に、お互いの乳房がぶつかりあう。柔らかい胸同士が重なって、膨らみ越しに心音が聞こえてきた。

お互いに激しい筈の心音がとても心地よく、そのまま俺達はゆっくりと口吸いをする。

ひなこの唇は柔らかく、交換し合う唾液は甘く、そしてとても熱い。それだけ興奮しているのだと、俺の事を受け入れてくれるのだと理解して、俺はひなこの秘所に肉棒をあてがう。


「ぁっ……」


ひなこは小さく声を漏らす。これから行う事への期待、あるいは不安かは分からない。だけど俺の行為を嫌がっている訳ではない事だけは、何を言わずとも分かっていた。

だから俺は、ゆっくりと腰を突き出す。

にゅるり、と音を立てながら肉棒がひなこの秘所の中に入っていく。それと同時に、頭の中に快楽の刺激が走っていく。


「ん、あ、ぁ……っ」


ひなこが小さくあえぐ。女として鬼の肉棒を受け入れる事への気持ちよさが、体中を走っているのがわかる。

悠里としての知識で知っている、『女側の性交の仕方』。目の前でひなこがされていること。それがどれだけ気持ちいいのか、『悠里の記憶』でしか知りえないが、快感を味わえることが間違いないという事は察しえた。

そうして肉棒がゆっくり進む。俺自身、ひなこの膣内を全て味わいたいと考えているが、女の知識が邪魔をする。

やれ『初めては痛い』だとか、『優しくしてくれないと嫌』だとか、知りたくなかった事さえ知ってしまったのは、ほんの少し失敗したかもしれん。


それでも、『悠里の記憶』が教えてくれる。初めての女には処女膜というものがあり、それが生娘の証なのだと。

それを俺が破ろうとしている事も、肉棒の先端に感じる抵抗で知る形となる。

あぁ、でも早く。早くひなこのすべてを貪りたい。


呼気が荒くなる。目の前のひなこを愛しく思う。早くこの、好奇心旺盛で、ともすれば後先を考えないような、あっけらかんとした少女を、俺のものにしたい。

俺だけが愛して、俺だけが抱ける、俺だけの妻にしたい。

だから俺は微笑んで、言うのだ。


「……いくぞ、ひなこ」

「はい……。来てください、悠黒さん……、……ッ!」


ひなこの言葉を聞いたが早いが、俺は腰を最奥へと叩きつけていた。亀頭が子宮口と触れ合い、快感が脳を叩く。


「お、ぉ……っ、おぉ……っ!」


それだけで気持ちよく、俺は肉棒から射精する事を堪えようと必死だった。

これだけで終わらせたくない。夫婦の初めての交わりを、情けない形で終わらせたくない。その一心で堪えていて。同時に堪えきれぬと判断した俺の女陰は、潮を大きく吹き散らしていた。


「……悠黒さん……、これで私、悠黒さんの、お嫁さんですね……?」


ひなこが微笑んでくれる。

だけどきっと痛いのだろう、わずかながら辛さが声ににじんでいて、俺に抱き着く腕が震えている。

だから俺は、ひなこの痛みを察して言うのだ。


「無理するな、ひなこ。……痛いなら、落ち着くまで待つから」

「ふふ……、悠黒さん、優しいんですね。……それじゃあ、少しだけ、時間をください」


俺に抱き着く腕の力が、ほんのわずかに増す。痛みをこらえているのかもしれない。

ならば俺は待とう。ひなこの夫として、妻の準備ができるまで。


心音を互いに分け合い、艶めかしい吐息が混じり合う。ひなこの破瓜の痛みが引くまでの間も、俺達は性器によらない交合を続けている。

気付けば何度となく口吸いをして、お互いの調子を確認するように舌を絡める。

その度に俺の肉棒は膣内で暴れんばかりに大きくなり、ひなこの膣内は俺を求めるように動いてくる。


はやく、はやく。

焦らされているような気さえしつつも、腰を押し付けたまま俺は願い、ひなこの痛みが引くのを待った。

その間、数分もかけて焦らされたような気さえするけれど、果たして何秒ほどだっただろうかは分からない。

ひなこからの声が、聞こえた。


「……悠黒さん。動いて、いいですよ」

「あ、あぁっ! いいんだな、いいのだな! こうなったら俺はお前を、骨の髄まで味わうぞ!?」

「はい、どうぞ……。悠黒さん、私を食べてください。もう私は、あなたの妻ですから」


頬を寄せ合い、身体をすり寄せ、ひなこが微笑む。俺はそれを答えと、おあずけの解除と受け取り、腰を動かし始める。


「あっ! あん、あぁっ! はぁ、んっ!」

「ひな、こ、ひなこ……っ! お前は俺の嫁だ……! 離さない、絶対に離してやらないぞ……!」


腰を叩き付ける。溜められた情欲を解放してくれと言わんばかりに出されたひなこの声が、俺のタガを外した。

水音が激しく鳴っていく。ぶちゅん、ぶちゅんと、空気を孕みはぜる音が、俺達の股間から聞こえ始めていく。


「あぁ! ひなこの女陰は、初めてだというのに! こんなにも俺を迎え入れてる! そんなに、俺の肉棒が恋しいのか!?」

「はい……っ、はい……! 悠黒さんの、おちんちんっ! 私を愛してくれるのが、分かりますっ! 白銀さんっ、悠黒さんっ、悠里さんっ!」

「そうだ……! お前は俺の、悠黒の、そして白銀悠里の嫁なんだ!」

「そう、です……! 私はあなたの、妻なんです……! だから、いっぱい愛してください……っ!」


ぶつかり合う股間に潤滑油がまぶされる。上から覆い被さっている俺の女陰から溢れてくる愛液が、肉棒を伝って俺達の交わりを補助していく。

『白銀悠里』を喰らって変わった俺の身体が、女の部分でさえひなこを求めているかのようだ。


「悠黒、さん……っ! 悠黒さんの、おちんちん……! もっと、ください……! 私の中にたくさん、愛の証をください……っ!」


あぁ、ひなこは天性の淫乱なのだろうか。はじめての行為だというのに、もう俺の絶頂を欲している。その結果、何が来るかは分からなくないだろうに。

だけどそれを我慢できるほどの余裕は既に俺になく、ひなこの膣内という楽園を俺の色に染め上げたいという欲望に塗れていく。


「いい、んだな……! ひなこ、俺の、鬼の精液を欲しているんだな……!?」

「はい、はい……っ! 他の所に、出されるの、イヤです……! あなたを……、ください……!!」


何度となくキスを繰り返す。夫婦の交わりを行っていく。

傍目には女同士にしか見えないが、股間は男女の交わりを行っている。夫が挿し、妻が受け入れる夫婦の交わりを行っている。

ならば結果がどうなるのか。火を見るよりも明らかだろう。


「出る……っ、出る、出すぞ、ひなこ……! お前の胎のゆりかごは、未来永劫俺のものだ……! 俺の子種を受けいれ、俺達の子を育て、産み落とすんだ……!」

「はい……っ、はい! 悠黒さんの、精液……、いっぱいくださいっ! 私、悠黒さんとの子供、欲しいです……っ!」


ひなこの膣内が、俺の肉棒を奥へ奥へと導くように蠢き始める。俺の肉棒も同時に震えだし、ひなこの奥底へ精を注ごうとし始めた。

もう我慢できない。俺はひなこの口を再びキスでふさぎ、腰を一度大きく、もう抜けてしまいかねないほどに引いて、

そして互いに限界を迎えるために、今までで一番力強く、腰を叩きつけた。


「――――――ッ!!!」

「んんんんん―――ッ!!!」


絶頂が訪れる。


びゅぶっ!!!と、音を立てながら、俺の肉棒を通って発射される精液がひなこの膣内を染めていく。俺でさえ、こんなに出したことは無いと思えるほどの精液が、ひなこの子宮に入り込んでいく。


「お、おぉぉ……っ!」

「はぁぁ、ん、ぁぁ……っ!」


俺の射精とひなこの絶頂、二つが絡み合い、強く互いを求めてくる。

肉棒は受精させんとばかりに子宮内に注ぎ込み、子宮は受精せんとばかりに精液を求めてくる。

俺は肉棒から精液、悠里としての女陰から潮を溢れさせながら、目の前の女性を抱きしめる。

女の身体同士の柔らかい肌が触れ合い、なおも官能を高めあいそうな感触がする。


「…………」

「…………」


そして言葉を交わすことなくお互いを見つめ、もう何度目になるか分からないキスを交わして、俺は最後の一滴までひなこの中に注ぎ込んだ。


* * *


「……勢いのままに出されちゃいましたね、私」

「交合の時にあんなことを言っておいて、他に出す選択肢を作れると思うなよ?」

「それもそうですね……、ん、ちゅ……っ」

「ひゃんっ!」

「ふふ、悠黒さんの白銀さんのアソコ、敏感なんですね?」


アレから俺達は風呂に入り、そしてまたお互いを求めあっていた。

今度は男女の交わりではなく、肉棒を介さない女同士の交わりをだ。


お互いの秘所に顔を近づけなめ合い、互いに気持ちのいい所を探り合う、ゆっくりとしたレズセックス。

こんな事になるとは思ってもいなかったが、それでも、俺とひなこは夫婦としての契りを結んだ。

俺は鬼で戸籍が無い。白銀悠里としての戸籍はあるが女故に、役所へ正式に出すことはできず、言っているだけの関係でしかないが。

それでもよかった。俺はこの、好きになった女を腕に抱くことが出来たのだから。


「ん、ちゅる……っ! ふふ、ホントに敏感ですね。すればするだけ、おつゆが溢れて止まりませんよ?」

「……お手柔らかに、頼むな……?」


初夜にしていきなり逆転されているような気がしないでもないが。

それでも、まぁ良しとしよう。


俺は悠黒、そして白銀悠里。

人間の女に化けた男の鬼であり、桜井ひなこの夫なのだから。


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