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しばりしばられ10 その⑬ ドジっ子くノ一古町和奏

「あらあら思ったり早かったわねぇ。」


縄原は洗脳が解けた和奏を目の前にしても余裕のある態度だった。


「よくも可愛い妹と親友の皆さんに酷いことをしてくれましたね…。私は怒っているのです!」


和奏はクナイを構えた。


「血の気が多いわねぇ。」


「その余裕もここまでです!!」


和奏は縄原に向かって走っていった。


〈ドテッ〉


「いてて…」


和奏はまたしても何もないところで転んでしまった。優奏たちの冷たい視線が和奏に突き刺さる。


「縛りなさい。」


縄原はパチンッと指を鳴らし命令した。すると何処からか黒忍が現れ、和奏に麻縄を巻き付けていった。


「ぁう…やめ……股縄はぁ…!」


__________________________


「やっぱりというか…なんというか…。ほんっとドジだよね、お姉ちゃんは…。」


「うぅ…そんな目で見ないでください…。」


「あはは…、和奏ちゃんらしくてちょっぴり安心してるよ…。」


「友梨さんまで…。」


吊られた優奏と木馬に跨っている沙希たちはジト目で和奏を見ていた。


〈ギチギチ…ギチギチ…〉


「う…ん……!解けません…。」


和奏が力を入れるものの縄はギチギチと音を立てるばかりだった。


「やっぱりお姉ちゃんはドジっ子だったわねぇ。」


縄原は地面にヘタリと座りこむ和奏を見下ろしていた。

和奏の身体は後ろ手に縛られ胸の上下に縄を巻かれていた。加えて股間には股を割るように縄をかけられており、美しい股縄が施されていた。そして胸と股間には服の上から遠隔のローターが貼り付けられていた。


「縄原…!」


和奏は縄原を睨みつけながら言った。


「本当に学習しないわね。口の聞き方に気をつけなさい。」


〈カチッ〉


〈ブィィィィィィン〉


「んひぃ!?」


縄原がスイッチを起動させると股間と胸に貼りついたピンク色のタマゴが一斉に震えだした。秘部を刺激されたことにより和奏は情けない声を出してしまった。


「うふふ、敵に縛られ…秘部を責められ…どうな気持ちかしら?」


「ふん…!こんな拘束…縄抜けの術で……!」


縄抜けに挑もうとする和奏に対して縄原は馬鹿にするようにフンッと笑いながら告げた。


「貴女にできるのかしら?ドジで何もできないお間抜けなクノイチでしょう?」


和奏は俯き悔しそうに唇を噛んでいた。



「…うるさいっ!!!!!」



声を張り上げたのは和奏……ではなく妹の優奏だった。


「お姉ちゃんは…私よりも才能があって…。それでも私以上に努力して…。沙希さんたちを守るために頑張ってて…。そんなお姉ちゃんが“何もできない”なんて…そんなことは絶対にないよ…!!」


「っ……。」


優奏の想いの強さに縄原も絶句していた。


「…ありがとうございます。優奏の想いに応えるためにもお姉ちゃん、頑張りますよ!」


和奏はニコッと微笑んで縄抜けの術に挑んだ。


「“縄抜けの術”!!!」


〈ブチィ〉


瞬間、和奏の身体に巻かれた麻縄はブチィと音を立てて千切れた。和奏を中心として四方にクナイが飛び出したのだ。和奏の身体からハラリと麻縄が解けた。


「むふふ!どうですか!!」


和奏は胸を張る。

その、ピンク色のブラジャーで包まれた小さな胸を…。


「えっと……服が破けてるけど、それが縄抜けなのかしら…?」


さすがの縄原も呆然としていた。

縄抜けを成功させた和奏であったが、忍び装束は縄抜けと共に脱げてしまった。そのため現在の和奏はピンクの下着姿となっていた。


「服にローターを付けられていたので服ごとクナイで破いたのですよ!」


「恥ずかしくはないのかしら?」


「ノープロブレムなのです!貴女は私たちを捕まえたときにいつも脱がせているでしょう?」


「羞恥心を味わってもらうためにそうしてるけど…。」


「だから慣れちゃったのです…!」


「それにしては顔が真っ赤になってるわよ…。」


「っ………//」


平静を装っていた和奏であったが限界だった。顔は真っ赤に紅潮し汗をダラダラと流していた。


「それに貴女の下着姿もバッチリカメラに写って……!?」


縄原はカメラに視線を移し、絶句した。沙希たちの痴態を撮影していたカメラはクナイが突き刺さり壊れていた。


「下着姿になってしまいましたがやることはちゃんとやっていたのですよ!」


「まさか…あのとき四方に散ったクナイは最初から…。」


「気づくのが遅かったですね。ついでに私の大事な人たちも助け出させてもらいましたよ。」


「え…!?」


縄原の視線の先には拘束を解かれた沙希たちの姿があった。そしてその先たちを守るようにクナイを構える優奏の姿も。


「形成逆転です。」


「っ…、少々貴女のことを甘く見ていたようね。私の秘薬がなくても活躍できるほど成長していたとはね。」


「さぁ…どうします?敵の本拠地で戦いますか?」


「さすがにこの状況から貴女たちを全員縛り上げるのは無理そうね。仕方ない、引き上げるわよ。」


縄原がパチンッと指を鳴らすと黒忍が現れ、縄原を連れて消えていった。


「ハッタリが通じて良かったです……。」


縄原が立ち去ったのを確認し、和奏は倒れた。


「お姉ちゃん!?」「和奏(ちゃん)!?」


__________________________


「うぅ…。」


翌朝、和奏は古町邸の寝室で目を覚ました。

和室に敷かれた布団の上に仰向けで寝ており、掛け布団も掛けられていた。


「大丈夫…?」


「優奏…そして皆さんも…。」


和奏の布団の周りには優奏たちの姿があった。

昨晩の戦いのあと和奏は倒れ、一晩中寝込んでいたらしい。


「ん…あれ……身体が動きませんね…。かなり酷使したからでしょうか。」


身体を起こして沙希たちと話し合いたかったが身体は言うことを聞かなかった。


「寝たままで大丈夫だよ。お姉ちゃんはゆっくり休んで。」


「ありがとうございます…。」


和奏は布団で横になりながら優奏、沙希、友梨、光姫を一人ずつじっと見つめ、言葉を続けた。


「ごめんなさい。」


和奏から出たのは謝罪の言葉だった。


「私が縄原に捕まって…操られて…皆さんを縛って酷いことをたくさんしてしまいました。」


和奏は目尻に涙を浮かべていた。


「守る立場の私が…皆さんを縛り…調教しようとしていました…。たくさん怖い思いもさせて……本当に、本当に……。」


和奏の涙が決壊しようとしていた。

そのとき、そっと光姫が和奏の頭を撫でた。


「お馬鹿さんだなぁ。ホント、和奏って。」


「え…?」


「護るとか護られるとか…そういうのの前に私たちは親友でしょ?」


「親友…。。」


「そう。辛いことや嫌なことがあったらみんなで乗り越えれば良いんだよ。一人で抱え込む必要なんてない。みんながついてるから。」


「皆さんが…。」


「そうだよ、和奏ちゃん!」


「うんうん。たまには私たちも頼ってよ!」


「沙希さん、友梨さん…。」


沙希と友梨も同意する。


「これが私たちの総意だよ。もちろん私も妹として同じ意見だよ。」


「優奏…。」


「そういうこと!だから今回のことで落ち込まなくても良いの!ほら?元気でた?」


「は、はい!ありがとうございます。」


和奏はニコッと微笑んだ。




「「っていうことで…」」


和奏が吹っ切れたのを確認すると優奏たちは和奏の掛け布団を取り払った。


「っ!?なんですかコレ…。ギチギチに縛られて…」


布団の下で和奏の身体はギチギチに縛られていた。後手縛りを施され、胸の上下に縄を巻かれていた。そして股間には股縄を通され瘤もしっかりと付けられていたので。


「苦しかったこともちゃんと“共有”していかないとね〜」


「み、光姫さん!?やっぱり調教したことを怒ってますよね…。」


「そんなことないよ〜。ね、沙希、友梨?」


「「そーだよー」」


「沙希さんも友梨さんもどうして木馬を持ってきてるんですか!やっぱり木馬責めしたのを怒ってるじゃないですか!」


「お姉ちゃ〜ん。」


「ひ…優奏…。」


「自分の胸とお股を見てごらん」


「ぇ……、ひぃ…ローター!?」


「このスイッチひとつでお姉ちゃんの弱いところを責めれるよ〜。」


「うぅ…私はこれから皆さんに仕返しの調教をされるのでしょうか…。」


「そんな人聞きの悪いこと言わないでよ。これはね、和奏が調教にも屈しないように訓練してあげるだけなんだから。」


「っ…皆さんの目が怖いです……。怒ってます…。」


だが、決意した表情になって和奏は続けた。


「ですが…せっかくの訓練です!私だってくノ一、どんな責めにも屈しません!」


「それじゃ、調教スタートだよ!」


〈ブィィィィィィン〉


〈ブィィィィィィン〉


〈ブィィィィィィン〉


〈ブィィィィィィン〉


〈ブィィィィィィン〉


「ごめんなさい〜!!やっぱり許して…!ん…ぁひぃ…」


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