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<一気読み用>しばりしばられ【特別編】投獄沙希ちゃん(※4月中に全体公開予定です><)

「鍵も閉めたし…よし!」


家の鍵をバッグに入れ、スマホで現在時刻を確認する。


「時間も間に合いそうだね。」


今日は親友の光姫とのお買い物。集合時間の5分前には確実に着くように家を出た。


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「うわぁ…縄原の写真ばっかり…」


街に繰り出してみると至る所に縄原麻美(なわはら あさみ)市長の写真が張り出されていた。縄原市長は市民から絶大な支持を集めていた。美人市長ということで市外にもファンがいるとかいないとか。

そんな縄原の裏の顔を知っているのが私や光姫、友梨ちゃん、そして古町姉妹だ。人気を集めている裏では『全少女緊縛計画』なるものをすすめている。


「あらあら、お久しぶりね〜。」


「うわ!?本物だ!!」


突然声をかけられ、振り返るとそこには腕組みをしながら微笑む縄原がいた。

私は咄嗟に身体をこわばらせる。


「そんなに警戒しなくても良いのよ〜」


「そんな言葉、信用できると思う…?」


「随分と嫌われちゃったものねぇ。」


「また私たちを縛りにきたの…?」


「うふふ、その通りよ〜。良いコトを思いついちゃってね〜。」


「貴女の勝手な思いつきで縛られるほど私は柔くないよ!」


どうせこのまま攫われて縛られるくらいなら…。

私は縄原に対して勝負の一手を打った。


「私にそんな態度をとっても良いのかな〜?」


「……?」


縄原の表情が曇った…今がチャンス!


「『縄原市長は女の子を縛って監禁する悪い人です!』って叫んだら貴女は終わりだよ!」


「っ……それだけはやめて…」


縄原は怯えた表情で言った。いつもは気高い女性の怯えた姿に少しだけドキッとしてしまう。


「むふふ…どうしよっかな〜。大人しく私たちに捕まるっていうならやめてあげても良いよ〜」


私は調子に乗って縄原を挑発した。

するとその場の空気が変わったような気がした。


「貴女、少し調子に乗りすぎね。」


「っ!?」


縄原は再び気高い表情で私を睨みつけた。それでも私の方がまだ優位なはず…。


「そ…そんな態度をとっても良いの……。」


先ほどまでとは違い、声にハリがなくなって震えていた。


「ふふ…貴女は私の悪事を“誰に”言うつもりだったの?」


「そ…そんなの…この周りにいる市民の皆さんに…、って…あれ……?」


縄原に促されて周りを見渡す。

この通りは普段から人通りがあるはずなのに私と縄原を除いて人影がなかった。


「形成逆転ね。」


「そんな…どうして……」


「なぁに、ここら一帯を通行止にするくらい市長なら簡単なのよ。」


「それでも助けを呼べば良いんだよ…!」


私は息を吸い込み、大声で助けを呼ぼうとした。


しかし…。


「そうはさせないわ。」


「たす……ほごぉぉ!?」


縄原は眼にも止まらぬ速さで私の口の中にボールギャグをねじ込んだ。

縄原は私の頭の後ろでカチャリとボールギャグのベルトをとめた。


「まったく油断も隙もないわね。」


「ほご…ほごぉ!?(うそ…取れない…?)


私は両手でボールギャグを外そうとするが、ベルトが緩む気配などなかった。


「鍵付きの特別なものだから無駄よ。」


縄原は笑みを浮かべながら言った。


「ぉ…ほごぉ…(く…くそ…)」


私の声はくぐもった声に変換されてしまう。それでもまだ縛られてはいない。縄原といってもなんとか…。


「ほご…ぉごぉぉ…!!!(やーーー!)」


私は縄原に体当たりしようと駆け出した。


「はぁ…手のかかる子ね。」


「んぐ!?」


私の視界から縄原が消えた。


「っ…ほごぅ…!?」


両手が身体の後ろに捩じ上げられる。振り返ると縄原が私の背後に立っていた。


「暴れる子は縛ってあげるわね。」


縄原は私の両手に縄をかけてきた。

縄原の縛りスキルは高い。一度縄をかけられたら縄抜けできるはずなんてなかった。


「っむぐぅ…」


「大人しくて縛りやすいわ〜。良い子ね〜。」


縄原は手際よく私を縛っていった。

後ろ手に縛られ、胸の上下にも縄を巻かれた。


「(上手い……。)」


悪者に縛られているのに縄原の縄さばきに惚れ惚れしてしまう。私よりも上の技術をこの人は持っていた。


「貴女はこういうのも好きだったわよね。」


「っむぐ!?」


縄原は私の腰に縄を巻いた。


「(股縄だ…。)」


今の私に抵抗する余裕なんてない。甘んじて縄を受け入れるしかない。


「んぐぅ…。」


股間に縄が通され、ギッチリと食い込ませてから縄を留められた。


「さぁ、行きましょう。」


縄原が促すと黒のハイエースがやってきた。どうやら縄原の部下が運転しているようだった。

後部座席が開いた。「乗れ」ということなのだろう。今は縄原の言う通りにするのが得策だ。

私はハイエースに乗り込んだ。


「アジトがバレるわけにはいかないわ。ちょっと窮屈だけど我慢してね。


そういうと私に目隠しが巻かれた。

当然、縛られているので自由に外すことなどできなかった。


「うふふ、今日は楽しい日になりそうね。」


車はゆっくりと走り出した。


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車に揺られて数十分経ったところで車は停車した。

そこで私の目隠しは外された。


「降りるわよ。」


私は縄尻をひかれ、車から降りた。

そこは車も駐車できる大きな倉庫の中だった。


「立派な牢屋まで案内するわね。」


縄原は私を誘導した。


倉庫内の階段を使い地下まで降りるとそこには鉄格子の牢屋が存在していた。牢屋の中には2人くらい腰掛けられるベンチがあった。


「今日はここが貴女のおうちよ〜。」


「んぐぅぅ!!」


「喜んでくれて嬉しいわ〜」


「ぅんぅぅぅ!!!」


「え?1人だと寂しい?心配しないで、貴女のお友達も招待してあげるわよ。」


「ん!?んぐぅぅぅ!!!!」


そうして縄原は牢屋に鍵をかけて出ていった。


「(光姫たちが……、早く抜け出さないと…)」


私は縄抜けを始めた。


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「むぐぅ……(ダメだ…解けない。)」


数十分、縄と格闘したが縄抜けできなかった。シンプルな縛りだったがギッチリと縄が食い込み、縄が緩む気配などなかった。


「……。(こんなに…食い込んじゃって…。)」


改めて縛られた自分の身体を見やる。胸の上下に縄がかけられていて私の胸も強調されていた。そして何より気になったのは…。


「っほごぉ…!(股縄…キツすぎるよ…!)」


縄抜けするためにもがいていると、股縄が私を弄んだ。身体を動かすたびに縄が食い込み全身に刺激を与えた。


「(でも…ちょっとだけ位置が…)」


今の股縄はベストポジションではなかった。普段から自爆している私は一番気持ち良くなるポイントを知っている。


「(誰も見てないし…)」


私は後ろ手で股縄を弄り始めた。


「(っ…ちょっと動かすだけでこんなに…。でも…あと少し…。)」


私は必死にベスポジを求める。


「ん…」


私は股縄を弄り続けた。


その姿をリアルタイムで撮影されているとも知らずに。


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「うーん…遅いなぁ。」


休日の昼下がり、私は駅前の広場にいた。

一緒に買い物に行く予定の沙希と待ち合わせをしているのだ。


「(どうしたんだろう…、もう10分も過ぎてる…。)」


手元のスマホの時間を確認すると、待ち合わせ時間を10分も過ぎていた。沙希は普段からワイルドな性格をしているのだが、時間だけには正確で5分前行動を心がけている故に気になってしまう。


「(返事も…ないか。)」


メッセージアプリでコンタクトを取ってみたものの、そちらも反応がなかった。


「(もう少し待っても来なかったら和奏と優奏ちゃんに相談してみよう。)」


私は、ふぅと深呼吸をして顔を上げた。


「あ…沙希…?」


すると視線の先には、路地裏へと入っていく沙希の姿が見えた。


「まって!」


沙希の姿を追うように路地裏へと足を踏み入れた。


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「行き止まりだ…。沙希〜?」


入り組んだ路地裏を進むとそこは行き止まりだった。沙希を追って来たのに、沙希と会うことはなかった。


「(気のせいだったのかな…?)」


「ご機嫌麗しゅう、高浜光姫さん。」


「な…縄原!?どうしてここに…!」


「私はこの町の市長よ〜、何処にいたって不思議じゃないわよ〜。」


「…確かにそうだけど。」


若干の疑念はあったが、今日の縄原は市長モードなので少し安心していた。問答無用で私を縛ろうとはして来ない。


「あら〜?いつもの子がいないわね。」


「待ち合わせしてるんです…。」


「あらあら、ショッピング?羨ましいわね〜。まぁ、そのお友達、く る と い い わ ね。」


「っ……!?」


全身から汗が噴き出るような感じがした。沙希……!


「あなた…もしかして沙希に何かしたの!?」


「ふふふ…気づかれたのなら仕方ないわねぇ…。お察しのとおり沙希ちゃんの身柄は私が預かってるわ。」


「そんな…沙希は無事なの!?」


「今頃はスイートルームでお楽しみ中なんじゃないかしらねぇ。」


「そんな…。」


やはり沙希は縄原に捕まっていたんだ…。

まさか私がさっき見た沙希は縄原の手下の変装…。

和奏たちに連絡しようにも、縄原の前で連絡なんて取れるはずがない。加えて、助けを呼ぼうなんてしたら沙希がなにをされるか…。


「それで…?貴女はどうするの?光姫ちゃん?」


縄原は私の動揺を見透かしたように耳元で囁いた。当然、このまま逃げることも助けを呼ぶこともできない。今の私にできることなんて…、こんなことしか…。


「……分かりました。大人しく捕まるので…沙希に酷いことするのはやめてください。」


私は両手を後ろに組んで縄原に縛りを懇願した。

こんな路地裏だ…、誰にも見られることなく私は縛られ、誘拐される。

それでも…沙希を助けるため……。


「素晴らしい友情ね〜。市長の教育方針が良いのかしら?」


「っ…貴女って人は…!」


私は今一度縄原の方に向き直り、睨みつける。


「あらぁ?そんな態度を取っても良いのかしら?」


縄原は余裕の表情だ。そうだ…反抗して沙希に酷いことされたら…。


「…すみません……。」


私は縄原に頭を下げて謝罪し、再び背中を向け両手を後手に組んだ。


「…縛ってください……。」


「うふふ…本当に良い子ね〜。」


縄原が目配せをすると何処からか黒装束の忍者が現れて私を縛り始めた。


「くっ…」


黒忍は私の身体を縛り始めた。キツく…解けないように身体に縄が巻き付けられていく。


「沙希の無事を確認させてください…。」


「ふふ…光姫ちゃんは本当に友達思いの良い子ね〜。良いわよ、監視カメラの映像を見せてあげる。」


縄原はタブレット端末を取り出し、少し画面を操作すると私に見せてきた。


「これがリアルタイム映像よ〜。」


「沙希…!」


______________________


ん……


んぐぅ……


ほごぉ………


むぐっ…♡


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ぁ゛?


画面に映し出されていた沙希は股縄をクイクイ動かして気持ち良くなっていた。


「あらあらぁ〜本当にお楽しみ中だったようね〜。」


私が間違っていた。沙希なら縛られて誘拐されても、その状況を楽しめるくらいの変態だった。こんなことになるなら少しでも抵抗して和奏と優奏ちゃんに助けてもらうんだった。


「そうこうしている間に、しっかりと縛られてるわね〜。それじゃ、お友達のところへ行きましょう。」


私は画面の中の沙希と同様の縛りを施されていた。股縄もギッチリと食い込んでいる。

目隠しを施され、車に乗せられた。

これから沙希のところへ連れていかれるのだろう。

エンジンがかかり、ゆっくりと車は動き出した。


そうして高浜光姫は縄原に誘拐されてしまった。


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「着いたわよ」


車が停車し、縄原の声とともにスライドドアが開けられた。


「まずは目隠しを外してあげるわね〜」


そういうと縄原は私の目隠しを外した。


「っ…眩し……」


ずっと目隠しで視界を閉ざされていたため、外の光が眩しく感じた。


「せっかくだし、良いもの付けてあげるわね」


縄原の方に視線を移すと、彼女の右手にはリード付きの首輪が握られていた。


「…悪趣味……。」


「光姫ちゃんに似合うと思って買ったのよ。」


「……変態…。」


「お友達の沙希ちゃんには負けるわよ。」


「……フン」


抵抗しても酷いことをされるだけなので、大人しく首輪を付けられることにした。


「…さっさと付けなさいよ……!」


「うふふ、そう焦らないで。」


縄原は私の首筋を指でなぞってから首輪を巻き付けてきた。革製の首輪はひんやり冷たかった。


「似合ってるわ。私の目に狂いはなかったわね。」


「…女の子を縛って…首輪も付けて……心は痛まないの…!?」


縄原は私の煽りに不敵に微笑みながら口を開いた。


「可愛い女の子を縛っているのよ…、楽しいに決まってるじゃない!」


「っ……(そうだ…私は囚われの身……)」


縄原の迫力に怖気づいてしまった。

今の私は縄原に捕まってしまっている。沙希を人質に取られ、逃走することも許されない。そもそも身体をギチギチに縛られているため、縄抜けすらままならないのだ。


「大人しくなったわね。それじゃ、行きましょう。」


「ぁう…」


縄原にリードを引かれ、私は車から降りた。


__________________________


「おっきい倉庫…?」


私が降ろされたのは大きな倉庫の中だった。私たちが乗ってきた車は倉庫内の駐車スペースに停められていた。そのためこの倉庫が何処にあるのか……これから私が監禁される場所が何処なのか…知る由もなかった。


「ほら、いくわよ。」


「ん…引っ張らないでよ…」


縄原にリードを引かれ、私は歩き出した。

少し歩くと地下へと続く階段があった。


「階段…?地下室ってこと…?」


「いくら騒いでも外に漏れることはないってこと。」


「……!」


この階段を降りてしまえば、もう助かることはないのかもしれない。それでも沙希が待ってる。あんなやつだけど…独りにさせたくはない…。

私はゆっくりと階段を下っていった。


__________________________


地下には鉄格子で仕切られた牢屋が存在し、牢内には椅子に腰掛ける沙希の姿があった。


「沙希ちゃん、お友達を連れてきてあげたわよ。」


「ふぐぅ…!?」


力なく座っていた沙希は、縛られている私の姿を確認すると急いで立ち上がって近づいてきた。


「沙希…」


鉄格子越しに沙希と対面する。

沙希の身体は私と同じように麻縄によってギチギチに縛られていた。


「ふご…んぐぅ……!」


沙希は必死に身体を捩らせていた。

ミチミチ…と縄が軋む音が牢内に響く。それと同時に沙希に食い込んだ麻縄が彼女の身体のラインを強調させていた。くわえて長時間縛られ、身体が敏感になっているのか沙希の頬は紅潮しており、口のボールギャグからは涎と甘い吐息が漏れていた。


「っ……!」


危ない…。親友が縛られている姿で変な気持ちになりかけてしまった。


「少し準備があるから牢屋の中に入ってなさい。」


縄原は首輪を外し、私は牢屋の中へ入れられた。


「ぐぃぅぎ〜(みつき〜)」


私は待ち合わせしていた友人とやっと会うことができた。お互い縛られている姿で…。

沙希は私の元に駆け寄ってきた。そこで、例の映像のことについて言及することにした。


「…ねぇ沙希…私捕まるときにアンタがここでナニしてたか見せられたんだけど…。」


「ふぐぅ!?」


みるみる頬が紅潮していく。


「私すっごい心配したんですけど…!それなのにアンタはお気楽に…」


「ぅがっげぇ〜(だって〜)」


沙希は恥ずかしさと申し訳なさが入り混じった表情で見つめてくる。

こいつ…こんな顔もするのか…かわいいな…。


「こんなに縛られてさ……、股縄もキツいし…。」


「むぐぅ!(まってて!)」


沙希は私の後ろに周りモゾモゾと動いていた。


クイッ


「ひゃぅぅ!?」


沙希は私の股縄を引っ張り上げた。

股間の縄が秘部に擦れて思わず声を上げてしまった。


「バカ!ナニするの!」


「もが…もが…!(違う違う!股縄良くなったでしょ!)」


「え…?」


沙希が私の股間を見つめていたので股縄を確認すると、不思議と秘部に感じる刺激が弱くなっていた。


「むぐぅ?(どう?)」


「う…うん…、すごく楽になった。」


「むぐぁ!(よかった!)」


沙希はニコニコしながら私の方を見つめてきた。縛られているのにお気楽なものだ。それでも沙希の笑顔を見てると気持ちが楽になった。


「ふふ…、貴女たちは本当に仲がいいのね。」


安堵したところで縄原が口を挟んできた。私たちが囚われの身である事実を嫌でも思い出してしまう。


「……縄原」


「感動の再会を邪魔するようで悪いけど、さっそく“ゲーム”を開始してもいいかしら?」


「ゲーム…?」


「やることは単純よ。二人で協力してこの牢獄から脱出してみなさい。私たちは一切邪魔しないわ。」


「邪魔しない…、どういうこと?それで貴女にメリットはあるの?」


「別に…。まぁ一種のアトラクションみたいなものよ。気軽に楽しみなさい。」


気軽に…って、こんなにギチギチに縛りあげておいて何を言ってるんだ…この市長は。


「まぁでもそうよね。あなたたちはなぜか縛られ慣れてるみたいだから、難易度を1段階上げてみようかしら。」


よく言うよ…。


縄原はボールギャグとピンク色のローターを2つ取り出した。


「うふふ…楽しみだわぁ…」


縄原はこれから始まる“ゲーム”に胸を躍らせていた。

私たちは縄原による“ゲーム”に参加せざるをえなかった。


__________________________


「光姫ちゃんも猿轡しましょうか。」


縄原は私の目の前にボールギャグを垂らした。


「……?」


縄原はボールギャグを私につけることはなかった。


「ふふふ…たくさん捕まってる光姫ちゃんなら分かるわよね。私が求めているコト。」


「っ…!」


私は理解した。縄原は私が自らボールギャグを咥えることを望んでいる。そして、私に拒否権というものはなかった。


「ぁ……はむ…」


私はボールギャグを咥えた。新品特有のゴム臭い匂いが鼻から抜ける。とても気持ち悪い。


「ほご…ほごぉ…!(早く…してよ…!)」


「そんなに猿轡が好きなのねぇ」


縄原は満足したように微笑むと、私の頭の後ろでボールギャグのベルトを締めた。


「ほご…ぁ…(きつぃ…)」


ギチっと締められたボールギャグのベルトが頬に食い込む。言葉は完全に奪われ、早くもボールギャグの穴からは涎が滴り落ちていた。


「まだまだプレゼントがあるのよ。」


そういうと縄原は私たちの股間にローターを挟めた。1番弱いところに当たるように股縄で固定された。

そして、ローターのリモコンを後ろ手に持たされ、そのままテープでぐるぐる巻きにされた。両手を封じられ、動かせるのはローターのリモコンを持っている手の親指だけだった。


「ふふ、沙希ちゃんには光姫ちゃんの、光姫ちゃんには沙希ちゃんのローターのリモコンを握らせておくわ。脱出に飽きて刺激が欲しくなったら使いなさい。」


「むうぅ…(そんなことしないもん…)」


「それじゃ、私は別室のモニターで楽しませてもらうわね。」


そうして私たちは牢屋の中に残された。


__________________________


「もご…(何もなかった…)」


足は自由だったので牢屋内を探索したものの、縄抜けに使えそうなものはなかった。


「むぐむぐ…!」


「もが…(沙希?)」


沙希は落ち込むことなく後手を私に向けてきた。


「うむー!」


「(そうか…!足で縄を…。)」


私は意思を汲み取り、両足を使って沙希の後手の縄を解きにかかった。


「ん…んむ……(こんなにギチギチに縛ることないでしょ…)」


分かってはいたが、縄原の縛りを解こうなんて不可能に近かった。それでも私は頑張って足の指を動かした。


カチッ


「むぐ……(ぁ…)」


早く解こうと焦り、沙希が握るローターのリモコンを起動させてしまった。


ヴィィィ


「むぐぅぅ!?!?(ローターが……!!)」


私の股間でローターが震え始めた。縄原が秘部に当たるように固定したため、弱い部分に的確に刺激が伝わった。


カチッ


「むぅ…!?(ぁ…!?)」


ローターの刺激で身体を仰け反らせた反動で握っていたリモコンを起動させてしまう。


ヴィィィ


「んむぅぅぅ!?」


沙希のローターも起動し、身体を仰け反らせていた。


ヴィィィ


「ほごぉ…!」


「んむぅ…!」


牢屋内にはローターの振動音と私たちのくぐもった声だけが響いていた。


ヴィィィ


「ほご…ぉ……(なに…これ…)」


耐え難い責めを受けているはずなのに、私の身体は不思議とローターを拒むことはなかった。


「(気持ちいい…。)」


自分がおかしいのは分かっている。敵に捕まり秘部を責められているというのに快感を受け入れているのだ。


「んむぅ…。」


どうやら沙希も同じことを思っているらしい。頬を真っ赤に染めながら私の方を見つめていた。


いや…私は悪い人に捕まっていつも興奮するわけではない。

恐怖心もあるし、見ず知らずの人に痴態を見せることには生理的な嫌悪感すらある。

でも、私は現在進行形で興奮している。

なぜ……。


「んむぅ…むぐぅ……。」


あ…そうか……。

目の前で身体を捩らせている沙希を見て、私は悟った。

沙希と一緒だからかな…。


「ん……(沙希…)」


「むぅ…(光姫…)」


コクリ…


私たちはアイコンタクトをして、頷いた。


カチッカチッ…


ヴィィィ

ヴィィィ


ローターの出力をどんどんと高めていく。


目の前の沙希はギチギチに縛られ、ローターによって身体中に刺激を受けている。甘い吐息と涎を垂らしながら私の方をじっと見つめていた。…ひどい顔だ。いつもの可愛い沙希ではない。秘部を刺激され、そして快感を求めている女の顔だ。

……私もひどい顔なんだろうな…。

それでも…私は沙希を見ながらが…良いよ…。


カチッカチッ


ヴィィィ


お互い、ローターの出力を上げていく。


そして、その時が来た。


「むぐぅぅ!!!!(光姫!!)」


「ほごぉぉ!!!!(沙希!!)」


そこで私たちの意識は“飛んだ”。


__________________________


私たちが目を覚ますと待ち合わせ場所の駅前のベンチに腰掛けていた。驚くべきことに、身体拘束は解かれていた。


「あれ…私たち…何で?」


「ふふ…どうだったかしら?市長の私自らが企画したリアル脱出ゲームは?」


腕組みをしながら私たちを見下ろしていたのは縄原だった。


「縄原!?…どういうこと?あなたの目的は私たちを…」


「あら、私は言ったわよ。"アトラクションだから気軽に楽しみなさい”って。」


「そんなこと…」


確かに言ってたけど…


「あなたたち市民が楽しめる街づくりも市長の重要な仕事よ。…もっとも、あなたたちは別の楽しみ方をしたようだけど?」


「…///」


「企画はまだまだあるから楽しみにしてなさい。まぁ今度は普通に捕えるのが目的かもしれないけどね。adiós。」


縄原は車に乗り込み颯爽と去っていった。



駅前に残された私たち。

拘束は解かれていたものの、身体はまだ欲求不満だった。


「「………。」」


私たちは数秒見つめ合い、同じタイミングで口を開いた。


「……光姫」


「……沙希」


「「縛っていい?」」


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