【無料公開】しばりしばられ 12
Added 2023-09-11 10:27:02 +0000 UTC強盗ごっこ
「ん…よいしょ……」
「ふぅ…」
福音寺咲椋は自室でストレッチをしていた。学校は休みだが、外はあいにくの空模様、こんな日は自宅にこもって身体を動かすのが彼女の日課だった。
「ふー……」
息を吐きながら前屈をすると膨らみかけの小ぶりな胸が床のマットにペタッと着いた。
柔軟、腹筋、背筋……雨の日の特別メニューをこなしていった。
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「汗かいちゃったな」
タオルで汗を拭いながら咲椋は呟いた。Tシャツとスパッツだけのラフな格好だった。汗の匂いも混じり合い、フェチにはたまらない蒸気が漂っていた。
「お風呂入ろっ」
その掛け声と共に自室の扉が勢いよく開いた。
ガチャ…!
「動かないで!」
咲椋の部屋に入ってきたのはサングラスをかけた女の子、横河原沙希だった。
これは本物の泥棒ではない。いわば泥棒ごっこだった。お互いの共通の癖を満たすための寸劇。臨時休校で家に誰もいない平日昼間が最高のチャンスだった。
「ひぃ…」
咲椋は怯えたように後退りをした。口では怯えたフリをしているが憧れのシチュエーションに置かれたいま、その顔は少しだけニヤけていた。
「大人しくなったね。それじゃ両手を上げて。身体チェックするよ」
「はい…」
沙希の指示に従い、咲椋は両手を上げた。
「うーん…ここには何も隠してないかな?」
沙希は咲椋の上半身をペタペタと触って縄抜けの道具がないか執拗に確認した。
「ん……そんなとこに何も隠せませんよ…」
「どうかな〜?知り合いのくノ一は胸の谷間とかにクナイとか隠してたりするんだよ〜」
「くノ一って…そんな人いるんですか……あ、そこダメです…!」
「えへへ、咲椋ちゃん可愛いよ〜」
沙希は咲椋の全身を触って身体チェックを終わらせた。咲椋の初心な反応を楽しんだ沙希はウキウキ気分で麻縄の束を取り出した。
「っ…その縄で私をどうするつもりですか……!」
この先、自分がその麻縄でどうされるのか分かっているはずなのに気持ちを昂らせるために咲椋は沙希に告げた。
「私は泥棒さんだよ。お仕事の邪魔になるキミは縛るに決まってるよ!」
「っ……!」
「抵抗するならお好きにどうぞ?」
「私を舐めないでください…!」
咲椋は沙希に戦いを挑んだ。始めこそは力が拮抗していたが、決着は一瞬だった。
「抵抗したからギチギチに縛ってあげるね。」
沙希が咲椋の耳元で囁く。
「っ…ギチギチ…!?」
咲椋はわざと力を抜いて、沙希に組み伏せられた。沙希はそのまま咲椋の両手を後ろに捻り上げて縄をかけていった。
ギチギチ…
咲椋の手首に麻縄が巻かれていく。
「やだ…縛らないで……」
口では抵抗しているものの、咲椋の表情は綻んでいた。
「抵抗してごらん?もう、手は動かせないよ。」
「え…うそ……全然痛くないのに…動かせない…!?」
沙希の縛りに咲椋は驚愕した。簡単な縛りかつ痛みを生じない完璧な縛り。そして縛った箇所は完全に動きを拘束されていた。
「もっともっと縄化粧をしてあげるね。」
「うぅ……」
すっかり咲椋は抵抗するフリをするのを辞めて、沙希の縄に身を委ねていった。
ギチギチ…
ギチギチ…
ギチギチ…
「ん……解けない…!」
咲椋は泥棒役の沙希によって縛られてしまった。後手に縛られ、胸の上下に縄を通されていた。腋のところでは閂を施され、シンプルだが咲椋の上半身は完全に拘束されていた。
「大人しくしててね。私は泥棒さんだからお金になりそうなもの探すから。」
そういうと沙希は部屋を物色し始めた。咲椋はここぞとばかりに縄抜けを試みた。
「ん……!…く……」
後手の縄を解こうとするものの縄が緩むことはない。結び目をギッチリ結ばれた沙希の縛りは簡単に解くことは不可能に近かった。それでも咲椋は縄抜けを諦めなかった。
「っ……、ん…」
力を入れてみても縄は身体に食い込んで緩まない。身体を揺らすと縄で強調された胸がぷるんと揺れた。
「そ、そうだ…大きな声で助けを呼べば…」
咲椋は沙希に聞こえるように呟いた。
その呟きを沙希が見逃すはずはなかった。
「たすけ…むぐぅ…!?」
沙希はハンカチを咲椋の口の中に詰め込んだ。そしてその口を塞ぐようにガムテープを貼り付けた。
「んーーー!」
「安心して。粘着力が弱いやつだから肌は傷つかないよ」
「んむぐ……」
咲椋は沙希を見つめた。本当に優しい先輩だと心から思った。“沙希”という頼りになる先輩でもあり、同好の“縛られ友達”を持って幸せだと思った。
「それはそうと…」
沙希は新たな麻縄の束を手に取り、咲椋の耳元で意地悪そうに呟いた。
「(センパイ!?…その縄……え…)」
まるで女王様みたいな沙希の表情に咲椋は驚いた。
「逃げようとした子にはオシオキしないとね」
沙希は咲椋の腰に縄を巻いていった。
「むぅ…(せ、センパイ?わたしスパッツで…えっと…その…すっごく恥ずかしい…)」
「んふふ、恥ずかしいよね〜、だから縄を通すんだよ。スパッツ少女の股縄なんて希少だよ〜」
「んーむぅ…?(うぅ…ちょっと楽しみだけど……服の上より隔てる布が薄いので痛くなったりはしないのかな?)」
「ちゃんとお手入れしてある縄だから心配しないで。光姫にした時も大丈夫って言ってたし」
「(みつき……たしかセンパイのお友達だっけ…。光姫先輩も縄好きなのかな…?)」
「だから、お股に通すね〜」
「んむ?!」
「えい!」
クイッ
「んぅぅぅ!(ダイレクトに縄の感触が伝わる)」
沙希の股縄は痛みを与えることはなく、快楽だけを咲椋に味わせていた。咲椋は無意識的に股縄を堪能しようと身体を捩っていた。すると沙希は設定を思い出したよう女王様のような高圧的な口調で告げた。
「咲椋ちゃんは縛られて誘拐されたのに気持ちよくなる変態さんなのかな?」
「っ!?」
咲椋は否定するように首を横に振った。
「ふーん。正直に答えたら股縄をクイクイしてあげようと思ってたのになぁ」
「むぅ……」
咲椋は物欲しそうに沙希を上目遣いで見つめた。
「じゃあ、最後にもう一回だけ聞くね。咲椋ちゃんは股縄で感じちゃう変態さんなのかな?」
「んむぅ…」
咲椋は何度も頷いた。それを確認した沙希は冷たい笑顔を浮かべながら咲椋に告げた。
「正直な変態さんにはご褒美をあげないとね。」
そういうと沙希は咲椋の股縄をクイクイと引っ張った。
「むぅぅ!」
「満足したら首を横に振って。それまではクイクイし続けてあげる。」
「むぅ…(もっと…)」
咲椋はそこからしばらくの間、沙希に股縄を弄られ続けた。
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「最高でした……センパイ、ありがとうございます…!」
咲椋は自由になった手首をさすりながら言った。
「あはは、満足してくれたみたいで嬉しいよ。」
沙希もまた満足した表情で返した。
「それにしてもセンパイって言葉の責め方が上手でビックリしちゃいました。」
「あー、あれね。アレは光姫の受け売りだよ」
「光姫さんって確かお友達の?」
「そうそう。光姫ってば最近責めるのも上手くなっちゃってね〜」
「責めるのも…?ということは受けもお上手なのですか?」
「そうだよ〜、なんで言うか…縛られ上手?反応とかも超可愛いんだ」
「わ…私も縛ってみたいなぁ…なんて…」
「それ良いね!友梨ちゃんも和奏ちゃんも優奏ちゃんも呼んでみんなで縛り合いっこしたいね。」
「センパイはこの“趣味”を公にできる友達が多くて羨ましいです…」
「咲椋ちゃんもその一人だよ。」
沙希は優しく語りかけた。
「私もその仲に入っても良いんですか?」
「当たり前だよ〜。私の友達は絶対受け入れてくれるよ。」
「嬉しいです…!」
沙希の友達と縛り合いをするのを楽しみにしつつも、咲椋は自身の下半身の疼きに耐えられず思い切って話を切り出してみた。
「えっと…センパイ…?」
「ん?どうしたの?」
「センパイって…ローター…とか持ってますよね?」
「うん!遠隔式のやつとかたくさんあるよ〜」
「私…使われてみたいです……!」
「もちろん良いに決まってるよ」
沙希は親指を立てて咲椋に返した。
「早速、今日の夜使ってみる?」
「え?」
「今日ね、家族がみんな出払ってていないんだ。お泊まり会しながらローターで遊んでみようよ!」
「ぜひ!」
咲椋は即答した。
「それじゃ、部屋の片付けとかしないとだね。夜ご飯とかも準備したいから夜に私のうちに来てもらっても良いかな?」
「はい!」
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ホンモノの強盗、そして緊縛
ピンポーン
その日の晩、咲椋は沙希の家を訪ねた。
ピンポーン
「あれ?」
インターホンを鳴らしても沙希が出てこない。
「(まだ買い物中なのかな?)」
ガチャ
「開いてる」
玄関のドアは施錠されていなかった。沙希の家に入る。
「むぐぅ!?」
背後からハンカチを押し付けられた。ツンとする刺激臭を吸い込むと咲椋の意識は消えていった。
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「あれ……?」
咲椋は意識が戻ってきた。まだ身体が痺れたような感覚だった。
「目が覚めたみたいだね。」
声のする方を見ると沙希の姿があった。
「センパイ、どうして縛られて…!?」
沙希は縛られていた。胸の上下に縄を通した後手縛りを施されていた。
「咲椋ちゃんもだよ…」
「えっ!?」
咲椋は自身の姿を確認する。
咲椋の身体も赤い縄でギチギチに縛り上げられていた。
「ごめん……本物の泥棒が私の家に入ってたみたい……。」
強盗ごっこから数時間後、少女たちは本物の強盗に縛られてしまった。
……時を遡ること数時間、横河原邸……
「んふふ〜それで今晩は咲椋ちゃんといっぱい遊ぶんだ〜」
『まったく…グループチャットで通話始めたと思ったら……』
「光姫も一緒に縛られる?」
『い〜や』
「そんな〜、どうせ暇でしょ?』
『残念ならが暇じゃないんだよね。今日は可愛い後輩とお泊まり会するから空いてないだよ』
『ふぇ…可愛いって…!?』
「優奏ちゃんとお泊まりするんだ!」
『いつも助けてもらってるからそのお礼をしたくて誘ったんだ。和奏も誘ったんだけど…』
『むふふ、私は友梨さんとお泊まり会なのです!』
「へ〜、和奏ちゃんと友梨ちゃんの組み合わせって珍しいね』
『和奏ちゃんにどうしてもって頼まれちゃったら断れないよ〜』
「ん?何か頼みごと?」
『友梨さんに縛っていただきます…!』
「ええ!?」
『縄抜けと捕縛術の練習に付き合っていただくのです…!』
『縛ったり縛られたりすることだったら私も力になれるかなって。光姫ちゃんじゃないけど私も和奏ちゃんたちにお礼がしたくってさ』
「うぅ…私だけ和奏ちゃんと優奏ちゃんの役に立ってないよ…」
『そんなことないです!次の機会があれば私のことを…し、縛ってほしいのです……!』
『わ、私も…!お姉ちゃんと一緒に縛ってもらえますか……?』
「もちろん!2人ともありがとう。うん、また今度たくさん縛ってあげるね!」
『よろしくお願いします!』
『(で…できれば股縄とかしてもらいたいなぁ…なんて…)』
『優奏ちゃん、何か言った?』
『み、光姫さん!?な、なんでもないですよ!!』
『そう?それなら良いんだけど…』
『ってなわけでそろそろ和奏ちゃんを縛る縄の手入れしないといけないから通話切るね〜』
「うん!お話に付き合ってくれてありがと!」
そうして沙希は通話を切ると、咲椋へのおもてなし料理をするべくキッチンへ向かった。
ピンポーン
その時、家のインターホンが鳴り響いた。
「もう来ちゃったのかな?」
沙希はなんの疑いもなしに解錠し、扉を開いた。
「どうも。」
そこには作業着姿の男の姿があった。
「えっと……」
沙希が対応に困っていると、男は物腰柔らかに尋ねた。
「水道管の修理に伺ったのですが…」
「あ、なるほどです。」
「ご家族の方は?」
「生憎、全員明日の夜まで帰らないんです…」
「そうですか…」
男の表情が綻んだ気がした。
「他の来客は?」
「お友達が一人来るくらいですね…、ってそれって関係ありますか?」
沙希は男の方に視線を移した。
「っ…!?」
「騒ぐな」
男は先に果物用の小さい包丁を突きつけた。
ガチャ…
男は家の中に入り、ドアが閉まった。
ガチャリ…
男は沙希から目線を離さずに施錠した。
「(この人…縄原の回し者ではなさそうだね…)」
不思議と沙希は落ち着いていた。こういった状況に巻き込まれることが日常化するなかで不思議と“慣れ”が生まれていた。
「(縄原はキンバク市長だけど、包丁を突きつけるとか私たちに危害が加えることはしないもん。)」
沙希たちを執拗に狙う縄原にも流儀はある。縄原と対峙するなかで彼女なりの美学を沙希は理解していた。
「よし、そのまま大人しくしていろ。」
男は水道管工事用に偽造したバッグから麻縄の束を取り出した。その縄は“緊縛”用の赤い麻縄だった。
「赤い縄…?」
沙希は無知を装って尋ねた。
「これはな、女を縛るために作られた縄だ。」
「私を縛るの…?」
沙希は男の目的を聞き出そうとしていた。
「女を縛るのがオレの性癖なんだ。」
「つまり、私を縛るためにこんなことを……?」
「少し違うな。目的は金品であってお前の身体ではない。下手な抵抗をしなければお前の身体を汚すことはないから安心しろ。」
「……。」
沙希は少しだけ安心していた。人身売買や性行為を目的とした人ではなかったからだ。
「気は済んだか?」
「っ……」
男は麻縄の束を沙希に見せつけるように垂らした。
「両手を後手に組んで、大人しく縛られろ。」
「……はい…。」
沙希は観念して両手を後手に組んで、男に背を向けた。
「縛ってください…。」
沙希は縛りを乞うた。
縄抜けとオシオキ
「…ってわけで私たちはこうして縛られちゃってるんだよ」
「うぅ…そんな……」
沙希から状況を説明され、咲椋は青ざめてしまった。このまま自分はどうなってしまうのだろう、言いようのない不安が咲椋を支配した。
「大丈夫だよ!」
沙希は咲椋を励ますように続けた。
「泥棒さんの目的はお金だけみたいだし、私たちに危害を加えることはないと思うよ」
「センパイ…」
咲椋は沙希を頼もしく思った。麻縄でギチギチに縛られていて状況は変わらないものの咲椋は心の平静を取り戻した。
「えっと…ここはセンパイの部屋であってますか?」
咲椋たちは脱出に向けて現状の確認を始めた。
「そうだよー。玄関で泥棒さんに縛られてここまで連行されちゃったんだ。」
「連行…ちょっと羨ましいです……」
「あはは、そっか咲椋ちゃんは眠ってる間に縛られもんね」
沙希は咲椋に視線を向け、微笑んだ。
「でも…知らない人に縛られるのはやっぱり怖いです…」
「じゃあ縄抜けして逃げないとね!」
「はい!」
そうして咲椋と沙希は背中合わせになって縄抜けを試みた。
「ん……」
「硬いですね…」
お互いの背中で雁字搦めになっている縄を触ってみると、その縛りの頑丈さに驚愕した。
「あの泥棒さん、『縛るのが好き』って言ってたし縄抜けは一筋縄ではないかも」
「確かに…。この縛りは“緊縛”に近いかもしれませんね」
咲椋は振り返り、改めて沙希の背中の縄を確認した。
縦横無尽に縄をかけられているが、縄尻は綺麗に処理されており“緊縛美”を感じる縛りだった。ここまで綺麗に縄尻を処理されてしまっては縄抜けをするのは難しい。
「スマホで警察に通報することはできませんか?」
咲椋は辺りを見回してスマホを探すものの持ってきたバッグすら見つけることはできなかった。
「泥棒さんの目的はお金だから、換金できそうなスマホとかは盗られちゃったんだ…」
「そんな…」
「つまり私たちが助かるにはここから逃げるしかないってわけだね…」
沙希は徐に立ち上がった。
「泥棒さんはリビングの方を探してるみたい。縛られてるけど…2人で協力すればなんとかなるよ」
「わ、分かりました!」
咲椋も器用に立ち上がり、部屋のドアノブに手をかけた。
「よいしょ…」
ガチャ…
後ろ手でドアを開けることに成功した。
「逃げましょう、センパイ!」
「ぁ……あぁ……」
「センパイ…?」
沙希は咲椋の後方…ドアの先を見つめて固まっていた。咲椋はおそるおそる振りかえる。
「“逃げよう”だなんて悪い娘たちだな。オシオキをしてやろう。」
そこには赤い麻縄の束を持った男が立っていた。
男は抵抗できない沙希たちに容赦なく新たなる縄をかけていった。
「ん……食い込む……」
「股縄……こんなに強いの…いや……」
沙希と咲椋は、沙希の自室で甘い声を漏らしていた。
脱走を計画した“オシオキ”として“股縄”を施された。服の上からの縛りではあったが秘部に当たるように瘤を作られ、ギチギチに食い込むように通された股縄は少女たちに性的な快感を強制的に与えていた。
「咲椋ちゃん…ビクって動かないで……股縄が食い込むぅ…」
「す、すみません…!で、でもこんなの無理です……!」
さらにベッドの足を支柱として2人の股縄は一本の縄で繋がれていた。これにより片方が動くともう片方の縄が締まる仕組みになっていた。
「んひぃ!?」
「センパイ、そんなに動いたらぁぁ…ぁんぅ…!」
沙希と咲椋は厳しい股縄によって数十分悶え続けることになった。
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「はぁ…はぁ……ごめんね」
「い、いえ…ようやく落ち着いてきました。」
厳しい股縄による責めにも慣れ始め、2人は再び脱走について考えることにした。
「こうなっちゃうと縄を解くしか逃げる手段はなさそうだね…」
「はい…、解ける気はしませんけど…」
「むふふ、甘いね咲椋ちゃん。手で解けなければハサミを使えば良いんだよ!」
沙希は自信満々に告げた。
「でもハサミって……」
咲椋の視線の先にはテーブルの上に置かれた筆記用具入れと思われるポーチ。
しかしそのテーブルはベッドから少しだけ離れたところにあった。
「あ……」
沙希もようやく気がついた。股縄を繋がれてしまっていては机まで辿り着くのは容易ではない。
しかし、咲椋はあることに気づいた。
「待ってください…、足ならギリギリ届くかもです……!」
「たしかに…、足を伸ばせば…!」
幸いにも足は縛られていない。足をめいいっぱい伸ばせば届くかもしれない。
「咲椋ちゃん、身体柔らかいよね?」
「はい、柔軟とかしてるので自信あります」
「お願いしても良い?」
「でもセンパイの股縄が…」
「それはお互い様だよ。私のことは気にしないで、今はハサミだけを考えて」
「分かりました…」
咲椋は身体を限界までテーブルに寄せた。沙希はベッドに張り付くようにしてギリギリまで咲椋がテーブルに近づけるように尽力した。
「いきます…」
咲椋は目一杯足を伸ばした。
「どう?」
「ダメです、あと少し……」
咲椋は身体を動かし、足を伸ばす。
「んくぅ……」
「ぁん…」
当然、連結させられた股縄は2人の秘部に強く食い込む。
「あと…ちょっと……」
「ん……」
「よし……!」
ポーチに足が届くと、自分たちの方に来るように強く弾いた。すると思惑通りにポーチは沙希の目の前に落ちた。
「やりました…!」
「…ありがとう……」
沙希は想像以上に疲弊していた。想像を上回る股縄の食い込みは沙希の下着をしっとりと濡らしていた。
「さっそく切りますね!」
咲椋は後手でハサミを持ち、沙希の縄を擦るように押し当てた。
ギリギリ…
ギリギリ…
沙希の肌を切ってしまわぬよう細心の注意を払ってハサミを操る。
ギリギリ…
ブチィ!
「切れました!」
沙希を縛めていた縄はハラリと落ちた。沙希は急いで身体の縄を解き、ハサミで股縄を切った。
「ありがとう。咲椋ちゃんの縄も切ってあげるね」
「お願いします!」
「えい!」
沙希は咲椋の後手の縛りと股縄をハサミで切った。
「ありがとうございます。股縄キツくて…辛かったです……」
「今回の股縄は瘤縄までしてたのがひどかったよね…」
「ですです。早いとこ逃げ出して警察に通報してやりましょう!」
「うん!」
今度は自由な両手で扉を開けた。
「「ぇ……」」
そこには果物ナイフを突きつけるように男が立っていた。
「全部聞かせてもらったぞ。大人しくしていれば良いものを…。未成年だからって容赦はしねぇからな。」
男は新たな麻縄の束を手に持ちながら沙希たちに告げた。身の危険を感じた沙希たちは男の言うことに従うしかなかった。
ガチャ……
再び部屋のドアが閉ざされた。
そこには2人の女子高生と泥棒の男。男は包丁を突きつけながら沙希と咲椋に命じた。
「脱げ。」
「え……」
「なんて……?」
「服を脱げ…!」
「「っ……!?」」
怒号混じりにナイフを突きつける。
目の前に迫る危険を前に、沙希と咲椋は大人しく従うしかなかった。
「センパイ…」
咲椋は不安を纏った視線を沙希に向けた。もちろん沙希は咲椋の真意を読み取り精一杯の優しい笑顔で返した。
「今はあの人の言う通りに服を脱ごう。大丈夫、絶対に助かるから。」
沙希の言葉は不思議と咲椋を平常心へと誘った。たくさん縛られてきた経験からくる安心感を咲椋は感じ取っていた。
「分かりました…。私、脱ぎます…!」
「二人で脱げば恥ずかしさは半減だよ」
沙希と咲椋は男の命令に従い、服を脱ぎ捨てた。
_____________
「脱ぎましたよ…」
下着姿になった咲椋は頬を紅潮させながらも男を睨みつけながら言った。
「言われたとおりに大人しく服を脱ぐとは随分と従順なんだな」
「それは貴方がナイフで脅したからで…」
沙希は強く言い換えそうにも下着姿の恥ずかしさからか言い淀んでしまった。
「そっちの髪の長い方はスパッツとは色気がないな」
「朝練したから仕方ないでしょ……」
咲椋はブラジャーとスパッツを両手で隠しながら言い返した。
「まぁ良い…。これから逃げようと画策したお前たちには罰を与える。」
「罰…?」
咲椋は怯えた表情で返した。
「もちろん“緊縛”だ」
男は麻縄の束を沙希と咲椋の足元に投げた。
「だが、もっと屈辱的に…お前らを心から縛ってやる。」
男は畳み掛けるように続けた。
「お互いに“股縄”をしろ」
「「ッ…!?」」
自縛をしたことがある二人にはその意味を理解するのは容易だった。仲の良い友人同士で縛り合うことになる。
男の責めはさらに続く。
「コイツも股に挟めろよ。」
男は遠隔操作タイプのローターの“卵”を沙希たちに投げた。
急かすようにナイフをちらつかせる男の前に、沙希たちは抵抗することもなく縄とローターを手に取っていた。
「センパイ、まずは私に股縄をしてください。」
「でも…」
「遅かれ早かれ縛られるんです。スパッツがあるのでセンパイよりは苦しくないと思いますし」
「分かった…。縛るね…。」
「お願いします……」
沙希は麻縄を咲椋の細い腰に巻きつけ、そこから縄を股間に通し、股を締めた。
「ん……」
服を脱がされていることにより、スパッツと下着の薄い布越しに股縄の刺激が直に秘部へと伝わる。
「食い込むまで引っ張れよ」
男の命令に一瞬躊躇した沙希だったが、咲椋を守るため、男を刺激させないように股縄をキツく締め上げた。
「ぁ…!」
思わず甘い声が漏れ出る。咲椋は両手で口を覆い、必死に声を殺した。
「ごめん……」
沙希は咲椋の正面へと周り、ローターを手に持った。
「だい…丈夫です……」
「挟むね。」
沙希は咲椋の秘部にローターが当たるように、股縄で固定した。
「ひゃぁ…!?」
「だ、大丈夫!?」
「は、はい…思ったよりも冷たくてビックリしちゃっただけです…」
「そっか、手のひらで温めてあげればよかったね、えへへ」
沙希の優しさを咲椋は確かに受け取った。沙希は咲椋の表情が柔らかくなったのを確認すると両手を横に広げて、言葉を続けた。
「私の股縄もお願い…!」
「……分かりました。」
咲椋は麻縄の束を手に取ると沙希の腰に巻きつけた。
「いきます…」
咲椋は一言だけ告げて股縄を締めた。
「ん……」
股縄が秘部に強く食い込み、沙希の口から甘い声が漏れた。
「ローターはしっかりと温めます。」
咲椋は両手でローターを包み込み、しっかりと温めてから股縄に挟めた。
「大丈夫ですか?」
「咲椋ちゃんのおかげでビクッってしなくて済んだよ、ありがとう」
「どういたしましてです…!」
咲椋と沙希の会話を遮るように男は口を開いた。
「あとはオレが縛ってやる。」
男は麻縄の束を解き縄を引っ張りながら沙希たちに言いやった。
「「ッ……」」
沙希たちは唇を一文字に噛み締めた。
「ほら縛ってやるんだから言うことがあるだろ?」
「…センパイ……」
「…ここは大人しく言うことを聞こう……」
「…はい」
そう言うと沙希と咲椋は両手を後ろで組み、男に後ろ手を見せるように向き直り、口を開いた。「「私を縛ってください…」」
「「私を縛ってください…」」
縛られるセンパイとコウハイ
沙希と咲椋は震えながら縛りを待っていた。強盗の前で抵抗することもなく両手を後ろに組み、縛りを乞う。この上ない屈辱だった。
彼女たちの股間には股縄とローター。そのどちらも彼女たちの手で施したものだった。
「そんな格好で逃げられないとは思うが、念には念を入れて…だ」
男は沙希と咲椋の後ろ手に麻縄を巻きつけ、軽く縛りあげた。
ギチィ…
あまりにも簡単な拘束だったが、彼女らの腕の自由を封じるには十分すぎる縛りだった。
「お前はこっちだ。」
男は咲椋の縄尻を引っ張り、沙希の前に座らせた。
そしてその縄尻をベッドの脚に括り付けた。
「っ…?」
状況が分からない咲椋に諭すように男は言った。
「センパイちゃんが縛られる様子をじっくりと楽しみな」
「センパイの縛られるところを…」
男の意図が理解できたとしても咲椋にできることはなかった。縄がかけられていく沙希の姿を見ること以外は……。
シュル…
ギチギチ…
ギチギチ…
沙希の柔らかい身体に麻縄が食い込んでいく。胸の上下に通された縄は沙希の双丘を強調させていた。
「ん……」
「意外とでけぇな。よし、縦に割ってやろう」
男は沙希の首から胸にV字になるように縄を通した。
ギュ…
「んぁ…」
縄を締め上げると沙希は思わず声を出してしまった。胸の上下の縄とV字にかけられた縄により沙希の胸は絞り出されるように強調されていた。
「センパイ…!」
縄で感じている沙希の姿に咲椋は複雑な気持ちになっていた。悪い人に大好きな先輩が縛られているのは悔しいはずなのに、艶かしい声を発する姿に興奮してしまっていた。
「えへへ…大丈夫だよ。心配させちゃってごめんね…」
沙希は咲椋を勇気付けるように気丈に振る舞った。誰がどう見たって無理をしている。咲椋は勿論のこと、強盗犯の男にだってそのことはバレていた。
「ほう?“大丈夫”というならローターをプレゼントしてやる」
「え、うそ…やめて…!」
カチッ
ブィィ
「んぎぃ!?」
ローターが振動を開始すると沙希は膝から崩れ落ちた。秘部に固定されたローターが沙希を責め続ける。
「センパイ…!もう止めて…!」
咲椋の声など男が聞き入れるはずがなかった。
「ローターを味わいながらコウハイが縛られる様を見ているんだな」
沙希から伸びる縄尻をベッドの足に固定すると、男は咲椋の縄尻を解き、沙希の前に立たせた。
今度は沙希の目の前で咲椋を縛りあげるつもりだ。
「咲椋…ちゃん……」
沙希は頬を紅潮させ、冷や汗を滲ませながら咲椋を見上げていた。
ギチギチ…
ギチギチ…
咲椋の身体にも縄がかけられていく。胸の上下、そして割縄、閂…。細くもしっかりと鍛えられた身体の動きを拘束していく。
ギチギチ…
ギチギチ…
ギュゥ…
ほんのわずかな時間で咲椋の身体にも沙希と同様の縛りを施された。
「センパイちゃんと比べると貧相な胸だな。ま、縄で強調しがいがあるってものだがな」
男は咲椋の身体を視姦し、沙希と並ぶようにベッドの足に縄尻を括り付けた。
「逃げ出そうとした罰だ。コイツも咥えてもらうぜ」
男はボールギャグを取り出し、沙希の口に当てがった。
「ん……!」
沙希は口を閉ざして必死に抵抗する。
「おら、大人しく開け」
男は沙希の鼻をつまむ。
「ん…!?………っぷは…むぐぅ!?」
息をするために口を開いたところにボールギャグをねじ込められた。そして頭の後ろでキツくベルトを結ばれた。
「お嬢ちゃんもだ」
「ん……っぱ…むぐぅ……」
咲椋も鼻を摘まれ、強制的にボールギャグを咥えさせられた。
「おっと、忘れてたぜ」
カチッ
ブィィ
「んぐ!?」
咲椋の股間でローターが振動を始めた。
「そして、コイツを付けてやれば…」
男は沙希と咲椋に目隠しを装着させた。
猿ぐつわと目隠しで沙希たちの意思疎通を完全に阻害した。そして何より視覚を奪うことで身体の感度を極限まで高めた。
「逃げようとした罰だ。しっかり反省しとけよ。あえてローターは“弱”にしといてやるよ。オレが金品を漁り終えるまで無事で居られるかな?」
ガチャ
男は沙希たちを残し、部屋を立ち去った。
部屋の中には緊縛された女の子が二人残されていた。
ブィィ
ブィィ
ギチギチ…
「んむぅ…」
「ん……むぐ…」
ロータの音。
縄の軋む音。
女の子のくぐもった声。
その音だけが沙希の部屋にこだましていた。
今日だけのありがとう
「ちっ…通帳の一つもねぇのかよ」
横河原邸を漁り終えた男が沙希の部屋に戻ってきた。お金になりそうなものが見つからなかったことでかなり怒っている様子だった。
「むぐぅ…」
「ん…んぐぁ!?」
その部屋の片隅では二人の女の子がくぐもった声を出していた。縄で縛り上げられ、股縄とローターを施された沙希と咲椋は限界が近かった。
下着の上から施された股縄は少女たちの秘部を的確に刺激し、微かに振動を続けるローターを秘部へ密着させていた。
「おら、久しぶりにお友達の顔でも見るんだな」
男は沙希たちの目隠しを外した。
「猿ぐつわも取ってやるよ。」
涎でベトベトになったボールギャグもようやく外された。
「んぺっ……咲椋ちゃん…」
「ぉぇ…センパイ……」
二人はお互いの名前を呼び、見つあった。
守るべき後輩は全身汗まみれで、ローターの刺激に耐え続けた身体はビクビクと震えていた。頬は赤く好調し、息も絶え絶えとしていた。
尊敬するセンパイは後輩を安心させるために必死に平静を取り繕いつつ引き攣った笑顔を浮かべていた。いくら平静を取り繕うとも股縄ローターの責めから逃れることはできず、身体をクネクネと捩らせながら必死に抵抗していた。
「ったく知らない男に縛られているのにこんなに興奮するとはな。ヘンタイな奴らだ」
「それは…あなたが…ローターを……!」
沙希は息も絶え絶えに反論した。
「そんな姿で言われてもなぁ」
沙希を煽るように男は言った。
「んぁ…!?」
そこで沙希はローターの刺激で声を出してしまった。
「ほらみろ。イキそうになってるじゃないか」
「んぅ…くぅ……」
「センパイ…ぁひぃ!」
咲椋もまた沙希と同様にローターの刺激で身体を捩らせた。
「こんなに感度が良いなら高く売れそうだな。」
「売る…?」
男の言葉に沙希は反応した。
「金目のものがなかったんだ。お前らを売って金にしてやるんだよ。」
「いや…やめて!」
「お前らに拒否権は無いんだよ。」
男の言葉はその通りだった。緊縛されてしまっている沙希たちに抵抗する手段なんてなかった。
「その前に、少しだけ“いただいて”やろう」
「「いただく……?」」
沙希と咲椋は首を傾げた。
「多少キズものになったところで女子高生は高く売れることには変わりねぇからな」
男の言葉で沙希と咲椋はその真意に気づいた。
「ダメ…それだけは許して…!」
「いや…いやだよ……、センパイ…」
二人は身を寄せ合い、恐怖に震えていた。
「へへ、まずはセンパイちゃんの方だ。」
男はベルトをカチャカチャとしながら沙希に近づいてきた。
「誰か!助けて…!」
届くはずのない悲鳴をあげた。
『待ちなさい!』
シュバッ
その声とともに男の足元にクナイが刺さった。
『!?』
一同の目の前に現れたのは現代に生きるくノ一、古町和奏だった。
「和奏ちゃん…!」
「…えと……和奏さん…!」
「無事ということで良いかしら?」
「うん!助けに来てくれたの?」
「何回も電話をかけても出なかったから何事かと思えば、案の定事件に巻き込まれていたのね」
「うぅ…面目ない……」
「おい!何者だ、貴様!」
男は和奏に対して声を張り上げた。
「誰だと思う?」
「おちょくるんじゃねぇ!誰であろうとお前も縛ってしまえばコイツらと同じだ」
男は麻縄の束を手に和奏に迫った。
そこで沙希と咲椋は思い出した。
“ドジ”
以前にも助けに来た和奏がドジをして捕まってしまったことを思い出した。
「はぁぁぁぁ!!!」
しかし、和奏がドジすることはなかった。和奏は目にも止まらぬ速さで男の腹にパンチを喰らわせた。
「ぐぁ……」
男は力なく倒れた。
「あなたなんて縛る価値もないわ」
和奏がそう言い捨てると外からパトカーのサイレンが聞こえてきた。
「すごい……」
「これがくノ一…かっこいい……」
沙希と咲椋は普段と違う和奏の姿に惚れ惚れしていた。
「縄、解いてあげるわね」
和奏はクナイで縄を切った。
ブチィ
ようやく沙希と咲椋を苦しめていた拘束が解かれた。
「それじゃ、後のことはよろしく頼むわよ」
「え、和奏さんは何処に?」
「こんな格好を見られたらいろいろと問題になるでしょう?くノ一ってバレるのはあまり好ましくないのよ」
「なるほど…」
「それじゃ、adidas」
和奏はそう言って部屋を出て行った。
「咲椋ちゃん、ちょっと待ってて」
沙希も和奏を追うように部屋から出て行った。
「待って…!」
玄関から出ようとしている和奏を沙希は呼び止めた。
「あなた…縄原…でしょ?」
「………。」
一瞬の沈黙の後、和奏はニヤッと笑って口を開いた。
「あらぁ?完璧な変装だと思ったのに。どこで気がついたのかしら?」
「ドジしなかったところ…。本物の和奏ちゃんならドジして一緒に捕まってた…」
「ふふ、あの子、沙希ちゃんにもそんなふうに思われてたのねぇ」
「どうして…どうして私たちを助けたの…?あなたの野望を知っている私たちが社会的に消されるのはあなたにとって良いことじゃないの?」
「甘く見ないでもらえるかしら。“全少女緊縛計画”はそんなに野蛮じゃないのよ」
「…私たちあなたの企みでたくさん縛られてるけど……」
「野蛮と緊縛を一緒にしちゃダメよ。私があなたたちを犯そうと仕向けたことなんてある?」
「うぅ…それはないけどさ…」
「まぁ、そういうことよ。私の管轄外で貴女達が縛られるのは良い気持ちがしないわ。それに全く美しくない縛りに興味はないの」
「美談みたいに言ってるけど、あなたが悪人なのには変わりないよね…」
「そう思ってくれて結構よ。今回のは特別。これから貴女たちを縛り続けることに変わりはないわ。」
「……ありがとう…。」
「ん?」
「私が感謝するのも今回だけ…」
「その心意気よ。」
「…あ!そういえば本物の和奏ちゃんは!?」
「うふふ、ここよ」
縄原はスマホの画面を沙季に見せた。
『うぅ…誰か助けてくださいなのです……』
そこには古町邸の修練場で吊られている和奏の姿があった。もちろんその身体は縛られていて、逆海老縛りを施された後に天井の針から吊るされていた。
「和奏ちゃん!?」
「うふふ、周りもよく見てみなさい」
『うぅ…沙希ぃ…助けて〜』
「光姫!?」
『えへへ〜吊られるの気持ち良いなぁ』
「友梨ちゃんも!?ってことは…」
『面目ないです…縄原に縛られるなんて……』
「やっぱり優奏ちゃんも」
「この子たちが貴女たちのことを助けに行こうとしていたから私が縛りあげておいたのよ」
「文章が理解できないんだけど…」
「和奏ちゃんと優奏ちゃんが揃って無事に助けられると思う?」
「それは…」
『沙季さん!少しは反論してください!』
「優奏ちゃんの方は比較的ドジしないかもだけど、光姫ちゃんが一緒だとねぇ」
『わーわーわー!縄原!それ以上言ったら猿ぐつわだよ!』
「縛られてる子が何言ってるんだか」
「あはは…」
「さすがの私でも人質がそんなに居ると無事に助け出せるか不安だったのよこんなところでいいかしら?警察が来る前に逃げたいのだけど」
「うん…」
「次会うときは敵同士よ。それじゃ、adieu」
そういうと縄原は暗闇の中に消えていった。
「ホント…今日だけ……ですよ…」
沙希は小さく息を吸い、言葉を紡いだ。
「縄原市長、ありがとうございました…!」
暗闇に向かって沙希は改めて感謝を口にした。