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【小説】憑依で無自覚子作りの夜

最近学校の女子が急に休むことが増えている。

それまで何事もなく健康だった女子が、ある日急に学校に来なくなる。

それも立て続けに何人もだ。

最初の頃は流行病を心配する声があったが、それは徐々に奇妙な噂話に取って代わられ始めた。


「ねぇ……C組の市川直子……あの子今日休んでるっぽいけど……アレらしいよ」

「え……マジ……?」


廊下の先、階段の踊り場で話をする女子の声が聞こえてくる。

俺はなんとなく身を隠しながら話し声に聞き耳を立てた。


「ほら、もうSNSで話題になってる……」

「うわ、本当だ……」


何がどう話題になっているのかここからではわからないが、おそらく最近あちこちで聞く噂話と同じだろう。

それはつまり、件の女子生徒、市川直子が……。


「妊娠して休んでるって……やばくない?」

「うわぁ、えぐ……これで何人目?」

「四人目でしょ。矢野に田代に北村……それに市川。全員妊娠したって……」


そう、これだ。

立て続けに女子生徒が妊娠を理由に休んでいるというのだ。

当然学校側はそんなこと公表していないが、今の情報社会ではこうやってどこからかそれが発覚し瞬く間に拡散されてしまう。

プライバシーの保護もあったものではない。


「何が起きてるのこれ?」

「さあ……強姦魔がこの近辺をうろついてるのか、あるいはゴムしないでやるのが流行ってるのか」

「いや、二つ目はないでしょ流石に。市川さんってそんな派手なタイプじゃなかったし」

「わかんないよ。ああいう大人しそうな子に限ってえっぐいセックスしてるかもしんないじゃん」


憶測が憶測を呼び、どんどん噂話は加熱している。

これだけセンセーショナルな話題だ。

無理もない。

真相もわからない中、好奇心旺盛な学生たちが噂話に尾鰭をつけて話したところでそれは何もおかしなことではないだろう。

だが俺はそんなことはしない。

何故なら、彼女たちを妊娠させたのは、何を隠そうこの俺だからだ。


「でも結局どこにも確証はないわけだしさ、私たちも気をつけた方がいいんじゃない? いきなり襲われでもしたらシャレにならんし」

「んー、どうだろ。もし本当にレイプされたんなら事件にでもなってるでしょ? そうじゃないってことはあの子らがみんな中出し好きなビッチだったってことなんじゃない?」

「ちょっと、それはいくらなんでも言いすぎじゃ……」


ただの噂で酷い言われようだ。

もちろん彼女たちは普通の女子たちでそんな股の緩いビッチなどではないことは俺が保証しよう。

しかし、さっきから聞いていればあの女、まるで自分なんて関係ないみたいなツラでべらべらとよく喋るものだ。

俺は少しだけ顔を覗かせ、踊り場の方を見る。

あの得意げな顔で持論を展開しているセミロングのつり目女は、確かG組の犬井春美だ。

あまり性格が良くないともっぱらの噂だが、その一方で顔はいい方だし身体もDカップ相当の豊満な胸を持っていて男子ウケは悪くない。

よし。

次のターゲットはあいつにするか。

自分は安全圏にいると思っているあの女が、知らぬ間に身体を使われたことに気づいたときどんな顔をするのか、見ものだ。




────────




今まで妊娠させてきた女子たちについて。

何故彼女たちだったのかということに関しては、別に対して理由がない。

そもそも俺は彼女たちとはクラスも違うし、碌に話したことすらない。

強いて言うならたまたまその姿が目に入り、たまたま顔と身体が俺の好みだった。

それだけの話だ。

そして、それは今回のターゲットである犬井春美も同じである。


「……すぅー……すぅー……」


時刻は深夜の一時。

俺の目の前ではベッドの中で犬井が気持ちよさそうに寝息を立てている。

目の前と言っても、別に俺は犬井のベッドの前に立っているわけではない。

俺は今、宙から見下ろしているのだ。

普通の人間ではあり得ない状況だが、今の俺はほとんど人間ではないので間違ってない。


『呑気に寝息なんか立てやがって……興奮するじゃねえか……』


俺が呟いても犬井は目を覚さない。

仮に目を覚ましたとしても、俺を見ることはできない。

何故なら今の俺は、霊体だからだ。

幽体離脱。

ある日突然、俺はこの力を手に入れた。

いつの間にか俺のスマホの中に入っていた『幽体離脱アプリ』によって、俺は自由に自分の身体から抜け出して霊体になることができるようになったのだ。

この姿なら誰に見つかることなく他人の家に入り込むことすら簡単だ。

だが、この力の真価はこんなものではない。


『さて、それじゃあ失礼して……』


俺は寝ている犬井に近づいていき、その身体をへと手を伸ばす。

すると、みるみる俺の手が犬井の身体へと沈み込んでいく。


「……んん……んっ……?」


犬井が不快げに寝息を漏らす。

しかし未だ目を覚ますことはない。

俺はその間にどんどん自分の霊体を犬井の身体に沈み込ませていく。


「……あっ……ん……ぁ……」


漏れ出す犬井の寝息が徐々に苦悶を帯びていき、身体がピクピクと震えていく。

きっと眠りながらも自分の身体に異物が侵食していくのを感じているのだろう。

無意識でどうにかして抵抗しようとしているのかもしれないが、無駄な抵抗だと言わざるを得ない。

俺は自分の霊体を全て犬井の身体に潜り込ませた。

自分が目の前の肉体に溶け込んでいく。

この他人への一体感が堪らないのだ。

他人の身体そのものを俺という存在が犯していく感覚。

何度味わっても辞められない。


「………………」


犬井の身体が静かになっていくと共に、俺に身体の感覚が伝わってくる。

背中から感じるベッドの弾力。

タオルケットからはみ出した足の肌寒さ。

知らないシャンプーの爽やかな香り。

俺はゆっくりと目を開く。


「……クックッ……よーし……」


身体を起こしながら手足の様子を確かめる。

薄暗くて見づらいが、どう見ても男子高校生のものではない。

着ている服も、ヒラヒラとした女モノのパジャマだ。

俺はニヤリと笑いながら立ち上がった。


「憑依成功だ……」


あの、得意げに噂話に興じていた犬井の声と全く同じ声で俺は呟いた。

これが幽体離脱の力の真骨頂。

他人の体に乗り移ることで他人に憑依することができる。

しかもその間のことは本人の記憶に残らない。

この身体でどれだけセックスをしようが結果として残るのは、いつの間にか妊娠していたという事実だけ。

なんとも俺にとって都合のいい力だ。


「さてと、時間もあまりねえし急ぐか」


俺はパジャマを脱ぎ捨てながらクローゼットを開く。

中には大量の服がかけられており、薄暗さも相まってごちゃごちゃしているようにしか見えない。


「なんだよ、オシャレには自信がありますってか?」


そういうファッション意識だけは無駄に高そうな女というイメージが犬井にはある。

まあ、後で脱ぐことを考えれば服なんてなんでもいい。

俺は適当に一番手前にあったTシャツとチノパンを手に取って着替えると、ゆっくりと部屋の外に出た。

一応両親も寝静まっていることは確認済みだが起こして見つかったら面倒だ。

音を立てないよう慎重に玄関から外へ出た。

そのまま俺は街灯に照らされる夜の住宅街を歩いていく。

他人の、それも女の身体でこうやって夜の散歩というのも気持ちがいいものだ。

この後のお楽しみまで考えると、つい鼻歌までしてしまう。


「ふんふふーん♪」


当然、辺りに響くのは女の鼻歌。

周りから見れば今の俺は浮かれた女子高生にしか見えないだろう。

そういうところも少し興奮する。


「カーノジョ! テンション高いねえ、なにかいいことあったの?」

「……?」


いきなり大学生ほどの男三人が近づいてきた。

もしかして俺に言ってるのか?


「ちょっと俺らとお話しない? 俺らこの時間でも入れるいい場所知ってっからさ。あ、もちろんおごりね」


どうやらナンパをしているらしい。

女に憑依はもう何度もしているがこれは初めての経験だ。

流石に油断しすぎたか。


「悪いようにはしないからさ、ね? いいだろ?」

「えーっと……」


一瞬真面目に断ろうとしてしまったが、よく考えればこの身体は別に俺の身体ではないのだ。

例えこのナンパ男どもに犬井がどう思われようが俺の知ったことではない。

俺は腰をクネクネと動かしながら口を開く。


「ごめんなさーい、あたしー、これから彼氏とセックスするからー、お兄さんたちとは遊べませーん」

「え、は?」


ナンパ男達は呆気に取られた顔をしている。

犬井のような夜遊びをするタイプに見えない女子高生から出る言葉ではない。

というか、少なくとも本当の犬井なら絶対にこんなことは言わないだろう。

俺は隙をついてそのまま立ち去ろうとした。


「ちょ、ちょっと待って。なに? そういう感じ? 思ったより遊び慣れてるみたいな?」

「彼氏くんがどんな奴か知らないけど俺たちとヤった方が楽しいと思うよ?」


しかし、ナンパ男達は再び俺を取り囲むように道を塞いできた。

思っていたよりしつこいなこいつら。

ならば仕方ない。

もう少しからかってやるとするか。


「えー? でもー……んっ……あたしのここはー、彼氏専用なんだよねー。ほら、見て? 今日はここに妊娠するまでたーっくさんザーメン出してもらう予定なのー。……あっ……」


俺がパンツごとチノパンを下ろしてガニ股にならながら股間に指を添え男達に向かって腰を突き出すと、今度こそ男達は絶句してしまった。


「お、おい……」

「ちょっとやばいんじゃねえかこの子……」


流石にいきなり外でマンコ丸出しにしてきた痴女相手にはドン引きしているようだ。

俺は今度こそ男達を置いてその場を後にした。

ま、これぐらいなら大した問題にはならないだろう。

もし仮に今後犬井があいつらに会ったとしても一方的にやばい痴女だと思われるぐらいだ。


「余計な時間食ったな。少し急ぐか」


下手に注目を浴びるようなことをすると面倒だと気づいた俺はそのままなるべく人目につかないようにしながら夜道を進み、やがてあるアパートの一室の前までやってきた。

玄関前に置いてある鉢植えを持ち上げ、その下に隠してあった鍵を拾い上げて玄関に挿し込み、扉を開く。


「ただいまー」


返事は返ってこない。

だが、人の気配だけは感じる。

俺は部屋の中を我が物顔で歩いていく。

廊下を抜けた先で電気をつけると、フローリングに敷かれた布団の上で、俺からすれば馴染み深い顔の男子高校生が寝転んでいた。


「よっ、俺」


意識を失ったまま眠り続けている俺の身体は何も反応しない。

そう、ここは俺の家だ。

現在は両親が海外赴任中のため、ここで一人暮らしをしている。

つまり、この家なら何をしようが自由というわけだ。


「よっしゃ、それじゃあお楽しみタイムの始まりだ」


俺は犬井の顔で愉悦の笑みを浮かべながら舌舐めずりをした。

まずは前準備だ。

俺は寝そべっている自分の身体が履いているズボンとパンツをずり下げた。

その下から出てくるのは、慣れ親しんだ俺のチンコ。

俺はそのチンコを、犬井の細くしなやかな指で優しく触った。


「んっ……」


ピクッと身体が震え、思わず喘ぎ声が漏れてしまう。

実はこの幽体離脱という力、身体から抜け出た状態でも元の身体に感覚が少し残っているのだ。

つまりこの状態でチンコを触れば、犬井の身体に乗り移っている今の俺にも感覚が伝わるというわけだ。


「相変わらずやべえな……こうやって他人の手で自分のチンコ触んのは……」


指で輪を作り、握るようにチンコを触る。

少しずつ熱くなっていくその先端をまだ冷たい指で触っていると、それだけで敏感な部分が反応して背筋がゾクゾクとしてくる。


「んっ……ふぅっ……」


自分の口から自然と漏れ出す女の嬌声が、興奮をより高めていく。

その熱に比例するように、俺の手の中のチンコもまた熱と固さと大きさを増していき、あっという間にピンッと天井に向けて勃起した状態になった。


「こっちの方も、準備しねえとな……」


俺は右手でチンコを握りながら、左手を自分の股間に持っていく。

男であればチンコがついているはずだが、今の俺には何もない。

そののっぺりとした股ぐらの筋に、指を這わせる。

そして、筋の上部の小さな突起をこねくり回すように弄っていく。


「あっ、んっ……チンコ、握りながら、クリトリス弄るの、たまんねぇ……んあっ……!」


息を乱しながら犬井の声で呟く。

甲高い女の喘ぎ紛れの自分の言葉は、最早発するだけで興奮を高めてくれる。

元の身体から伝わってくる快感も作用して、あっという間にこっちの身体もびしょびしょに濡れそぼっていく。


「んっ、はぁっ……それじゃあ、いよいよ……」


俺は身につけているものを全て脱ぎ捨て全裸になる。

推定Dカップの犬井の胸が空気にさらされぶるんっと揺れる。

その先端の乳首は、明らかに勃起していた。

それを見ているだけで、俺のチンコはピクリと震え、俺のマンコはジュンッと濡れる。

俺は逸る気持ちを抑えられず、がっつくように目の前の身体に跨った。


「はぁっ、はぁっ……挿れるぞ、犬井……」


犬井の身体で、犬井の声で、俺は呟きながらチンコに合わせて股間を下ろしていく。

俺の股の間を分け入って、俺のチンコがずぷりと挿し込まれてくる。


「あっ、んんっ、ッ、くぅっ……ああッ!?」


微かな痛み。

そしてそれを上回る莫大な快感がチンコとマンコそれぞれから伝わってくる。

敏感な亀頭が温かくうねった膣に揉みしだかれ、膣内の敏感なところに熱く固い棒が擦り付けられる。

男と女それぞれの感覚が同時に押し寄せ、脳が焼けるんじゃないかと思えるほどの暴力的な快感に卒倒しそうになる。


「やべっ、これっ……この身体っ、きもち、よすぎるぅ……あっ、あたま、おかしくなるっ……んんッ!」


うわごとのように甘ったるい嬌声を漏らしながら、俺は腰を上下に動かしていく。

身体の揺れに合わせて胸がたぷんったぷんと大きく揺れる。

この自分の胸の動きを見下ろすのも至高の光景だ。

視界からの興奮も合わさり、少しの動きで何倍にも大きくなった刺激は、俺の二つの身体を瞬く間に絶頂へと押し上げた。


「やばっ、出っ……イクッ……! これっ、ダメっ、あっ、あッ、んッ、んあああぁあぁッ!!!」


ビクンッビクンッ、と俺は壊れたように痙攣して大きくのけ反る。

それと同時に、俺は自分の膣内に自分の精が吐き出されるのを感じていた。


「んっ、あっ……膣内、出てるっ……あっ……」


俺は未だ震えの収まらない身体でなんとか息を整える。

ピクッと身体が震えるのと同期して膣がピクッと収縮するのをチンコで感じる。

それはさながら無意識で俺の膣が俺のチンコから精子を搾り取ろうとしているようにも思えた。


「……クックッ……犬井、お前俺の精子欲しがりすぎだろ……どんだけ妊娠したいんだよ……んっ……」


独り言のように犬井の身体で呟きながら腰を上げると、マンコからつーっ、と白い液体が流れ出す。

なんともいやらしい身体だまったく。

これはお望み通り、全力で妊娠させてやらねばならない。

なんせまだ子作りは始まったばかりなのだ。


「……とりあえず一回戦は終わったし、『犬井の中身』を使うとするか」


他人の身体に憑依した際に絶頂を迎えることで、あることができるようになる。

俺は目閉じて頭の中に意識を向けた。


「………………」


集中、集中……。

心を沈めて、自分の内側を覗き込む。

すると見えてきたのは、俺の知らない景色。

こちらを向いて微笑む、犬井の両親。

通ったことのない小学校に中学校。

会ったこともない同級生たち。

輪郭のぼやけてそれらが、少しずつ記憶と合致していく。

知っている。

『あたし』はこれらを知っている。


「……………ふぅ」


あたしはゆっくりと目を開いた。

成功だ。

今のあたしは犬井春美そのもの。

記憶も性格も、全て犬井春美本人のものを引き出している状態だ。

憑依した相手の全てを奪っているようなこの状態が一番興奮する。


「あーあ、あたしセックスしちゃったんだ。処女だったのに」


昼間の口ぶりからそんな気はしていたけど、やはりあたしは処女だった。

これであたしも自分が馬鹿にしたビッチ達の仲間入りだ。


「はぁ、結構最悪の気分……まあ、『俺』からしたら最高の気分なんだけど」


あたしは股間から流れる血混じりの精液を指で掬い取りながら笑みを浮かべた。

性格も自己認識も犬井春美でありながらも、あたしが本質的には『俺』であるのは変わらない。

犬井春美がどれだけ嫌がろうとあたしはまだまだ子作りを続けるつもりだ。


「……というか、あたしこいつのこと知らないんだけど。そんなやつに処女奪われて孕まされるとか、流石にウケるわ」


確かに『俺』は学校では地味な存在だけど、そもそも認識すらしてなかったとは。

まあその方が疑われたりもしないし都合がいいか。


「っと、そうだもう一つ確認しとかないと……えーっと生理周期的には……あ、今日危険日じゃん。ラッキー」


前の生理が始まってから大体二週間。

ほぼドンピシャで当たりやすい日のはず。

前に市川に憑依したときは安全日だったっぽくてその後にもう一度憑依する羽目になったけど、これならあたしは一発で妊娠できそうだ。


「さて、それじゃ二回戦っと……」


あたしは再び目の前の『俺』の身体に跨る。

一度出した後だというのに未だ股間はギンギンに勃起していた。


「ふふっ、名前も知らない男に自分から何度もがっつくとか、あたしマジでビッチみたいじゃん」


自嘲的な笑いを漏らしながら、あたしはゆっくりと腰を下ろした。

再度、あたしの中に異物が入ってくる感覚に背筋が震える。


「んんっ、あっ、あぁっ……やっぱり、これ、きもちいい……おまんこも、チンポも……」


挿入と同時に、存在しないはずの器官が温かく包まれるような感覚にも襲われる。

女の身でありながら男の快感まで味わうことになるなんて昨日までのあたしだったら思いもしなかっただろう。


「んっ、ふっ……あっ、これ、いい、すごいっ……んあっ……あたし、マジでビッチかもしんないっ……んんっ」


さっきまで処女だったというのに、あたしは快感に喘ぎながら何度も腰を動かした。

自分をビッチだと罵りながら行うセックスはなんとも甘美な味がした。

もしかしたらあたしは結構Mなのかもしれない。

本来の犬井春美ですら自覚がないことに気づいてしまい、なんだか笑ってしまう。


「ふ、ふふ……あっ、ああッ! また、イッチちゃ……んんッ、あああぁッ!!!」


本日二度目の絶頂。

チンポから射精する感覚、おまんこの中が精液で満たされる感覚。

二つ合わさってあたしの中をふわふわとした多幸感が占めていく。

でも、まだまだこんなもんじゃ足りない。


「……ふふっ、精液搾り尽くして、妊娠確定まで続けるから」


そのまま三回戦に突入。

結局あたしは精も根も尽き果てるまでセックスを続けた。

六回戦もやれば流石に十分でしょ。

妊娠が発覚するその日が楽しみね。




────────




何故俺がこんなにも他人の身体を妊娠させたがるのか。

そんなのは、興奮するから以外に理由がない。

本能的なものなのだから仕方がないだろう。

ただ他人の身体になって妊娠するまでセックスすることに何よりの興奮を覚えるというただそれだけの話なのだ。

そして、今この瞬間もまた、俺はえも言えない興奮を味わっている。


「う、うそ……」


犬井春美が妊娠検査キットの陽性反応を見て真っ青になっている。

あの憑依の日から数週間後。

幽体離脱を使って念入りに犬井の行動を監視していた甲斐があった。

生理がなかなか来ないことに違和感を抱きながらも現実から目を逸らし続けていたようだが、ようやく起きていることを理解したらしい。


「な、なんで……どうして……!? いつの間に……」


震えながら呟く犬井。

そりゃあ犬井には全く身に覚えがないだろう。

憑依されている間の記憶を本人は自覚できない。

あの日はセックスの後、風呂で綺麗に身体を洗い流して何事もなかったかのように犬井の自宅に帰った。

身体からすれば翌日は寝不足だっただろうが、まさか前の晩に自分が夜通しセックスし続けていたなんて夢にも思わないだろう。


「あ、あたし……お腹に……子ども……う、おぇ……っ……」


犬井はとうとう、その場にかがみ込んでえずいてしまった。

よっぽどショックなのだろう。

見てるだけでめちゃくちゃ興奮する。

俺は現実を受け止めきれていない犬井の表情に満足しその場を後にした。




────────




「今度はG組の犬井さんが……」

「らしいね……」


あれから犬井は学校を休んでいるが、噂はあっという間に広まっていた。

まああいつも他人の噂で好き放題話していたし因果応報というものだ。


「それに、うちのクラスの真野さんもそうだって……」

「どんどん増えてるじゃん……もうどうなってるの……?」


と、聞き捨てならない話が耳に入る。

真野?

うちのクラスの真野といえば、真野小雪のことだろう。

クラスの中で一番背が低い女子でキャピキャピした性格の明るいやつだ。

正直俺の好みではないからあまり関心抱いたこともなかったが、そういえばあいつも今日は休んでいるらしい。

まさか真野も妊娠したと噂になっているのか?

だが、もちろん俺は真野に憑依なんてしていない。

今日の真野の欠席と俺は無関係だ。

ただの偶然だろうか?

それとも……。

するとそのとき、スマホの通知が鳴った。

無意識にポケットから取り出して画面を見て、通知欄に奇妙な言葉が書かれていることに気づいた。


「フレンド申請……? なんだこれ……」


通知は幽体離脱アプリからだった。

というか、このアプリにフレンド機能なんてあったのか。

アプリを開いて詳細を見ると、どうやらこのアプリを持っている人間が近くにいた場合フレンド申請が可能になるようだ。

ということは、この学校には俺以外にも幽体離脱アプリを持っている人間がいるということだ。

まさか真野の妊娠はそいつの仕業か?

フレンド申請の欄には『オカルタン』というユーザー名が表示されていた。

俺はこの『オカルタン』という人間に少し興味が湧き始めていた。

俺はフレンド申請を承認し、DMを送ってみた。


『少し話がある。放課後に校舎裏に来てほしい』


さて、どうなることやら。




────────




放課後。

約束の校舎裏で待っていると、一人の男子生徒が近づいてきた。

髪はボサボサで眼鏡をかけており、いかにも冴えないやつといった雰囲気だ。

まあ俺も人のことは言えないが。

俺は少し緊張しながら問いかけた。


「……お前が『オカルタン』か?」

「……はい。そう言う君は『妊娠大好き』さんですね?」


俺は黙って頷く。

最初にアプリを開いたときに自分のユーザー名を適当に決めたが、こんなことならもう少しまともな名前にすればよかった。

というか、昨今の妊娠事件の犯人が俺だと自白しているようなものではないか。


「最初に言っておきたいんですが、僕に敵意はないので、安心してください。それどころか、君のことを尊敬してるんです」

「尊敬……?」


なんだか仰々しい言い方に少し困惑する。

しかし、向こうはそんな俺の様子など気にせず話し始めた。


「僕が幽体離脱アプリを手に入れたのは多分君と同じぐらいの時期だと思います。でも、僕はなんだか怖くて全然使うことができなかった。だというのに、君はたった数ヶ月の間に五人もの女子を妊娠させました。僕は、君の行動に勇気をもらったんです。自分の欲望に素直になっていいんだって。だから僕が小雪ちゃんの体を乗っ取って小雪ちゃんを妊娠させることができたのは君のおかげなんです。感謝してもしきれません」


小雪ちゃんというと、うちのクラスの真野のことか。

やはり真野を妊娠させたのはこいつのようだ。

なるほど、俺に影響されて他人の身体を妊娠させる喜びを知ったわけか。

こいつとだったら仲良くなれるかもしれない。


「別に感謝なんてしなくてもいいが……せっかくの幽体離脱仲間だ。仲良くやろうぜ。俺はA組の工藤だ。よろしく」

「僕はH組の江野です。よろしくお願いします」


俺は江野と固い握手を交わした。

初めての同志である江野に、俺は早速とある提案をした。


「なあ江野。せっかくこうして知り合えたんだ。俺たち二人でしかできないことをやらないか?」

「……? というと?」


俺はここに来る前に考えていた、あることを江野に話す。

それを聞いた江野は満面の笑みを浮かべて頷いていた。




────────




その夜。

俺は霊体になってとある家にやってきていた。

既に住人が寝静まっているのを確認しながら、俺は二階の部屋を覗き込んだ。

中ではベッドの上で横になっている少女の姿が目に入る。


『よーし、いたいた』


まだ中学生ぐらいにも見える小柄なその少女は、B組の真壁千尋。

うちのクラスの真野と同じくらい背が低く、身体も起伏に乏しいガリガリのチビだ。

顔は可愛いとは思うが、はっきり言って俺の好みの女ではない。

だが、今日のターゲットは紛れもなくこの女なのだ。

俺は早速自分の霊体を真壁の身体に潜り込ませる。


「……ぁ……んん……っ……」


真壁が苦しそうに寝息を漏らす。

やはりこうして抵抗もできない相手の身体に乗り移るのは気分がいい。

一方的に相手の身体を奪う征服感が俺の暗い欲望を満たしてくれる。

じわりじわりと身体を侵食していき、やがてその肉体の感覚はすぐに俺のものとなった。


「……クックッ……憑依完了っと……」


キンキンとした甲高いアニメキャラのような声で俺は呟いた。

今まで憑依してこなかったタイプの身体だけあってなかなか新鮮な気分だ。


「っと、今はそれよりあいつと合流しねえとな」


俺はいつものように適当に服を着て静かに家を出た。

目指す場所はもちろん俺のアパートだ。

真壁の身体で一人で夜道を歩く。

最近はこうして他人の身体で出歩くことも増えたが、身体によって感じ方が違うことが多いのも面白い。

この真壁の身体で言うならいつもの自分の身体より二十センチは背が低いため、見えてる景色が全然違うように感じる。

さらに言えば歩幅も全然違うため、歩く速さも全然違う。

そのせいか同じ道を歩いても体力の消費が早い。

というか、体力そのものも違うためすぐ疲れてしまう。


「……はぁ……はぁっ……タクシー使うか……」


本番前にこんなところで消耗しても意味がない。

俺は念の為持ち出した真壁の財布を取り出しタクシーを拾った。

ぐんぐんと街並みを進んでいき、あっという間に俺のアパートの前へと辿り着く。

こんなことなら最初からタクシーに乗っておけばよかった。

タクシーから降りた俺はいつものように玄関前の鍵を拾って中に入る。


「ただいまー」

「あ、おかえりなさい」


俺が家の中に入ると、中から女の声が聞こえてきた。

廊下を抜けて奥まで行くと、Eカップはあろうという巨乳の女子が全裸で座り込み俺を待っていた。

この女子はF組の上村麻里奈だ。

話したことはないがおっとりとした優しい性格で、友人も多い人気者という話を聞いたことがある。

服の上からでもわかるほどのでかい胸とむっちりとした太ももが非常に好ましく、前々から目をつけていた。


「先についてたか」

「この子の家の方がここから近いですし」


そう言う上村の隣には、眠ったように横たわる俺の身体と江野の身体があった。

言わなくてもわかると思うが、上村には江野が憑依している。

実は今日の催しは、お互い相手の好みの身体に憑依するというものなのだ。

一人では味わえないものを求めて提案したが、早速新鮮な気持ちを味わえている。


「それにしても……やっぱり千尋ちゃん可愛いですね……これからのことを考えたら、見てるだけで勃起しちゃいそうですよ」


上村が股間の部分を手で抑えながら、ニヤケ面でこちらを凝視してくる。

女にこんな目で見られるのは生まれて初めてだ。

こういうシチュエーションもなかなか良い。


「まったく、お前勃起するチンコ生えてねえだろその身体」

「ひひ……そうでした。それよりどうします? 僕としては早速レズりたい気分ですが」

「まあ待て。今日はちょっとやりたいことがあってな」


俺は服を脱ぎ捨て全裸になりながら、意識のない江野の身体の横に移動し、そのズボンとパンツをずり下げた。


「……? なにしてるんです、かひッ!?」


そして、そのままチンコを握りしめて手コキを開始する。

上村はいきなりのことに飛び上がりそうになって悶えている。


「おい、お前今どんな気分だ?」

「千尋ちゃんが、僕のちんちん握って、シゴいてるなんて……っ、エロすぎるし、気持ちよすぎますぅっ……!」


上村はアヘ顔を晒しながら自分の股を抑えている。

本物の上村だったらまずしないような表情に俺の興奮も昂る。

好みの女を他人に乗っ取らせるのも悪くないものだ。


「それじゃあお前も俺の身体に同じことをやってくれ」

「は、はひぃ……」


上村はよろけながら俺の身体の横へと移動し、俺を真似してズボンとパンツをずり下げた。

そして、震える手で俺のチンコを握りしめてくる。


「んんッ!? いいぞぉ……」


思わず甲高い喘ぎ声を上げてしまいながらも、俺はなんとか平静を保つ。

俺のチンコをシコっている上村と、江野のチンコをシコっている真壁が向かい合っている状況だ。

前を向けば、好みの女が自分の身体のチンコをシコっているのが目に入り、その快感が自分にも伝わってくる。

なんとも倒錯的で興奮する。


「……んっ……おい、どっちが先に相手の身体をイカせるか勝負しよう。負けた方が言うことをなんでも一つ聞くってことで……」

「……い、いいですよ、望むところです……」


俺たちはニヤリと笑い合いながら、相手のチンコを全力でシコり始めた。

真壁の華奢で小さな手では少し扱きづらいと感じた俺は、両手を使って大胆にチンコを弄ることにした。

カリ首や裏筋など、特に敏感そうな部分を集中して扱いていく。


「あっ、ああっ……千尋ちゃんのおてて、最高でしゅ……そ、それならこっちも……」


すると、上村は俺の身体の股間部分に上半身を覆い被せ、そのままチンコを胸で挟んできた。


「ちょっ、お前っ……パイズリは反則っ……あ゛ッ!?」

「先にイカせればいいとしか言われてませんよ……うりうり……」


目の前で上村のEカップ相当の胸がむにゅりと形を歪めながら俺のチンコを揉み上げている。

やばい。

視覚的にも感覚的にも刺激が強すぎる。

こっちもなにかやり返さないと負ける。


「くそっ……だったら……あむっ、じゅぷっ……」

「んヒィッ!? ふぇ、フェラはやりすぎでは!? あっ、あッ!?」


俺は真壁の小さな口で精一杯江野のチンコを咥える。

鈴口をチロチロと舌で舐めると、上村の甘ったるい喘ぎ声が一際強く響く。


「あッ、んんッ! 千尋ちゃんの舌で、ペロペロされてるぅッ、すごっ、きもち、よしゅぎりゅぅッ!」

「じゅるっ、んむっ、チュルっ、んはぁ……!」


なんとか攻勢には出られたものの、俺のチンコもそろそろ限界に近い。

くそっ、さっさとイけっ!


「いやっ、もう、むりッ、あッ、あああぁッ!!?」

「じゅぽっ、んむっ、んんッ!!? んあぁッ!!?」


咥えていたチンコからビュルルッと、精液が飛び出し、思わず顔を背ける。

その直後、俺も我慢できなくなり身体を震わせながら射精してしまった。

俺は息を乱しながら江野の身体の上にもたれ込んだ。


「はぁっ、んっ……」

「ふうっ……はぁっ……僅差だったが、俺の勝ち、だな……」


顔を上げて前を見ると、幸福そうに蕩けただらしない表情の上村が目に入る。

どうやらまともに聞いてはいなさそうだ。


「おい、大丈夫か?」

「はひぃ……千尋ちゃんのフェラ、最高でしたぁ……」


すっかり伸びきった上村に思わず苦笑してしまう。

まだまだ本番はこれからだと言うのに、大丈夫かこいつ。


「ここまではただのお遊びだぞ? 次はいよいよ孕ませセックスするんだからな」

「んっ……それは、わかってます……ふぅ……でも、その前に一ついいですか?」

「ん? なんだ?」

「やっぱり、千尋ちゃんは僕自身が妊娠させたいんですよね。だから、セックスの前に身体を交換しません?」


上村の言い分に、ふむ、と頷く。

正直言うと気持ちよくセックスできて女を妊娠させられるなら俺はなんでもいいんだが、こいつほそういう細かいところにこだわるタイプのようだ。

まあ気持ちはわからないでもないし、応じるとしよう。


「わかった。それじゃあお互い一旦身体から抜けるか」

「あ、それならあれやりませんか? キスをして身体から身体へ入れ替わりで乗り換えるやつ」

「おっ、いいな」


提案に乗り、俺は上村と向き合った。

どこかあどけなさの残る巨乳の美少女と向き合うと少し照れを感じてしまう。

しかし、今まで一人で身体を弄ぶだけだったことを考えると、こうしてやれることが増えたのはありがたい。

俺は上村の口に吸い付くと同時に自らの霊体を流し込んだ。

一瞬身体の感覚ぼやけた後、ゆっくりと顔を離すと目の前にはニヤけた表情の真壁の姿があった。


「ああっ……愛しの千尋ちゃんの身体……やっぱり自分でなった方が興奮しますねぇ……」


さっきまで自分の喉から出ていた甲高いアニメ声で目の前の真壁が呟く。

ついさっきまで自分が動かしていた身体を別人が動かしているというのは不思議な感覚だ。

俺は自分の身体を見下ろしてみた。

起伏の乏しかった真壁の身体と違い、少し下を見ただけで視界を塞ぐでかい胸が目に入る。

俺は両手でそれを揉みしだきながら満足して頷く。


「やっぱ女の身体はこうでなくちゃな」

「僕は小雪ちゃんや千尋ちゃんみたいな小さい身体の方がいいですが、まあそこは好みの差ですからね」


そう言いながら真壁は江野の身体の上へと跨る。

早速始めるつもりか。

まあ身体の方はとっくに準備万端だし、俺の方も始めるとしよう。

俺は寝そべる自分の身体に跨り、マンコにチンコをあてがった。


「それじゃあ挿れるぞ、上村……んんッ、すげっ、肉圧が……ッ……」

「あっ、あッ……! 千尋ちゃんのおまんこ、小さくてキツくて……きもちいぃ……」


俺と真壁はほぼ同時に自分のチンコを自分のマンコへと挿し込んだ。

上村のマンコはふわとろで柔らかいがその一方でうねるようにチンコに吸い付き程よい刺激をもたらしてくる。

また、どうやら処女ではないようで、入り口付近にチンコが擦られるだけでゾクゾクと震えてしまうほどに膣内が敏感だった。

やばい、これはまたすぐイキそうだ。


「んっ、んッ! ちひろちゃん、ちひろちゃんッ! きもちいいよぉっ……!」


目の前では身体の小さい真壁が必死になって江野のチンコの上で腰を振っている。

自分の名前を呼びながら喘ぐ真壁の様子はやはりどこか倒錯的で、俺の興奮を助長させた。

俺は昂った気持ちをそのまま動きに変えて、ひたすらに腰を振り続けた。


「あっ、んッ! もう、出るッ……んっ、くっ、んんんッ!!?」

「ちひろちゃんっ、中に、出すよっ、あっ、ああぁッ!!!」


ビクンッと、身体を大きく震わせると、チンコから射精する感覚と、マンコの中へ大量の精液が流れ込んでくる感覚で頭の中が弾けるように真っ白になった。

この上村の身体、今までの女の中で一番気持ちいいかもしれない。

目の前では、真壁が足をピンッと伸ばしてのけ反っている。

どうやらほぼ同タイミングで絶頂を迎えたらしい。


「はぁっ、はぁ……お互い一回目の種付けが完了したみたいだな……」

「んっ、ふぅ……そうですね……次は、どうしましょう……?」

「そうだな……とりあえずせっかくだからお互いに『中身』を使ってなりきってみよう」

「わかりました……」


俺はゆっくりと目を閉じ、頭の中に意識を向けた。

上村麻里奈の人生を、全て引き出す。

集中している中で、どんどん新たな記憶、新たな価値観が自分の中に芽生えていくのを感じる。

やがて、その全てを引き出し終え、わたしはゆっくりと目を開いた。


「わたし、上村麻里奈の人生を全て引き出せました。そっちはどうですか? 真壁さん」


わたしが問いかけると、真壁さんも目を開いて可愛らしくにっこり笑った。


「うん、私も真壁千尋の全部が引き出せたよ。あ、そういえば私って上村さんとは初めて話すよね。これからよろしくね」

「いえいえ、わたしこそよろしくお願いします」


わたしと真壁さんはお互い全裸で股間に男性器をはめながら、うやうやしく初対面の挨拶を果たした。


「私は今日は結構危ない日っぽいけど上村さんはどう?」

「そうですね……少なくとも安全日ではなさそうです。たくさんセックスをすれば妊娠できるかもしません」

「そっか。じゃあ二人でちゃんと孕めるように頑張ろうね」


こうして話しているだけで、股間に入ったままのおちんちんがどんどん固くなっていくのを感じる。

どうやらそれは真壁さんも同じみたいだ。

このまま二回戦に突入だ。


「んっ、んっ……このおちんちん……すごく、いいです……彼氏のものよりも、相性が、いいかも、しれません……あっ……」

「……上村さん、彼氏が、いるんだ……んっ……どんな、人なの……?」

「すごく、優しくて……いい人、ですよ……んあっ……ちょっとエッチなところも、ありますけど……」


わたしと真壁さんは腰を振りながら雑談を続ける。

彼氏のものじゃないおちんちんを入れながら会ったばかりの同級生とこんな話をしているなんて、なんだかすごく背徳的で興奮してしまう。


「あっ……私、こんな、子供っぽいから……んんっ、彼氏とか、あっ、あッ、いたこと、なくて……んんッ!」

「そうなん、ですか……あんっ、で、でも、真壁さん、可愛らしくて、素敵だから、んッ、きっとすぐに、いい相手が、見つかります……ッ……よ……んあッ!」

「あ、ありがと、ぉっ……上村さんに、そう言って、もらえるッ、とっ……うれしッ、イクッ!!」


真壁さんがビクッと震える。

二度目の中出しを決めたようだ。

小さな身体の真壁さんが痙攣するように震えているのを見るとこっちまで変な気持ちになってしまう。

あ、わたしもイキそう……。


「わたしもっ、イクッ、ああッ!!」


ビュルッ、と膣内へ精液が吐き出される。

わたしもこれで二回目。

まだまだ続けたいところだけど、せっかくなら一つ提案してみよう。


「んっ、ふぅ……真壁さん、せっかくなので、このままはめながら身体を交換してみませんか?」

「……え? ……あはっ、それ、面白いかも」


わたしは真壁さんに顔を近づけ、キスをする。

一瞬身体の感覚が途切れ、焦点を前に合わせると、目の前にはわたし、上村麻里奈の身体があった。


「あっ、これすごい……上村さんの身体、私の身体より敏感かも……」

「でも、真壁さんの身体も悪くないですよ。おまんこが小さい分、気持ちいいところが集中してる気がします」


そして、そのままわたしたちは三回戦に突入した。


「真壁さんっ、私の身体で、おちんちん搾るの上手っ……んあっ!」

「上村さんこそっ……私、すぐイっちゃいそう……あっ、あッ!」


相手の身体で相手のおちんちんをお互いに責める。

既に何度も絶頂を迎えている身体は、すぐにまたそこへと至った。


「んんッ……これで、三回目……」

「上村さんの、身体……すごいっ……感度……だね……」


女の子としての性格を持ったまま他人の身体で絶頂を迎えるのはまた一味違った新鮮な快感があった。

その後身体を戻したわたしたちは四回戦に突入した。


「んんっ……この身体、工藤くんのおちんちんと相性がいいと思ってましたけど……江野くんのおちんちんも、いい感じです……んっ……」

「工藤くんのちんちん……きもち、いいけど……なんか、私が寝取られてるみたい……」


今度は入れるおちんちんを交換してみた。

わたしには江野くんのおちんちんを入れ、真壁さんには工藤くんのおちんちんを入れる。

これで妊娠してしまったら本当に寝取られみたいだ。


「あっ、んッ! 私、工藤くんのちんちんで……上村さんのおまんこでイカされちゃうっ!」

「江野くんのおちんちんも、真壁さんのおまんこも、すごくいいですっ! わたし、また、イクッ、んあぁッ!!」


膣内に精液が溢れる。

溢れ出した白い液体がどちらの精液なのか、見てももうよくわからない。

汗、涎、愛液、精液。

いろんな液体に塗れながらも、わたしたちは夜通しセックスを続けた。

今までで、一番楽しい夜だった。




────────




深夜の四時を過ぎた頃。

わたしたちは近所のファストフード店でポテトをつまんでいた。


「流石にあれだけやったらお腹空いたね。この時間のポテトはちょっと罪の味もするけど……」

「ふふっ、たまにはいいじゃないですか。それに、どうせこの身体から抜け出てしまえばわたしたちには関係ないですしね」


真壁さんも頷きながらポテトを頬張っている。

ちなみにお金は真壁さんの財布から出している。

最初のイカせ合い勝負の報酬ということで奢ってもらった。


「いやぁ、それにしても……結構疲れたね。結局何回戦までしたっけ?」

「八回戦でしたね。一日でこんなにやったのはわたしも初めてです」

「あはは、それなら流石に妊娠してるかな。楽しみだなぁ」

「そうですね……」


わたしたちは自分のお腹をゆっくりとさすりながらうっとりと思いを巡らせた。

この中の子宮に赤ちゃんが宿ることを考えると、なんだか母性が湧いてくるようにも感じた。


「あっ!」


すると、突然真壁さんが大声を上げた。


「どうかしました?」

「レズセックスしたいって思ってたのにすっかり忘れてたよ!」

「ああ、そういえば言ってましたね」


子作りに夢中になり過ぎてすっかり忘れていた。

けれど、こんな時間になってはもう遅いし、諦めてもらうしかない。


「……ねえ、今からアパートに戻ってレズらない?」

「ええ? 今からやってたら朝までに家に帰れないですよ?」

「お願い、いいでしょ? どうせ明日は学校休みなんだし、家には朝イチで急用できてでかけたって適当に連絡しておけばいいし」

「そうですね……まあ、ちょっとくらいなら大丈夫ですかね」

「やったー! ありがとう! そうと決まれば急いで行こう!」


真壁さんは残っていたポテトを口の中に全て放り込み席を立った。


「もう、そんなに急がなくても大丈夫ですよ、真壁さん……真壁さん?」


すると、勢いよく席を立ったはずの真壁さんがもじもじしながらこちらを見てきた。


「ねえ、せっかくだから私たち名前で呼び合わない? その方が、ほら、雰囲気出るし」

「……わかりました。行きましょう、千尋さん」

「っ! うん、麻里奈ちゃん!」


わたしは千尋さんと恋人のように腕を組みながら店を後にした。

そういえば店の中のお客さんたち、途中からずーっとこっちのこと見て聞き耳立ててたけど、まあいいか。




────────




「あれ? どうしたんだろ」


アパートの近くまで戻ってきたところで、不意に千尋さんが立ち止まった。


「どうかしました?」

「いや、ほら。あれ……」


千尋さんが指さした方を見ると、アパートの前にパトカーと救急車が並んでいた。

何かあったのだろうか。

わたしたちが近づくと、救急車はサイレンを鳴らして走り去って行った。

アパートの前には少しの人だかりと警察官らしき人たちがいる。

人だかりの中にアパートの大家さんを見つけ、わたしはなにがあったか尋ねてみた。


「あの、なにかあったんですか?」

「いやぁね……夜中にギシギシドンドンうるさいって苦情が入ってね。ほら、あの部屋で」

「あっ……」


大家さんはわたしたちがやっていた部屋を指さしている。

……安いアパートの一室で流石に騒ぎすぎだったようだ。

わたしと千尋さんは気まずい思いをしながら無言で顔を見合わせる。

そんなわたしたちの様子に気づかず、大家さんは話を続ける。


「仕方ないからあたしが一声かけてやろって中に入ったらさ。そしたら驚きだよ。中で男の子二人が意識不明で倒れてるんだから。あたしゃ慌てて警察と救急車呼んだよ」

「えっ、それってまさか……」

「さっき走って行った救急車だよ。あの二人、何もないといいんだけどねぇ……」


わたしと千尋さんは今度は青ざめて顔を見合わせた。

慌てて道路の方を見たけれど、もう救急車の姿は確認できない。


「ま、まずいよ麻里奈ちゃん! 私たちの身体病院に運ばれちゃうよ!」

「い、急いで幽体離脱して追いかけましょう!」


わたしと千尋さんは急いで身体から抜け出そうとした。

けれど、なにも起きない。


「あ、あれ……? 幽体離脱できない……な、なんで!?」

「も、もしかして……」


わたしの中である仮説が浮かび上がる。


「幽体離脱は、幽体離脱アプリを介して行ってたわけですけど、今はわたしたちの本体の身体はアプリの入ったスマホから遠く離れた位置に移動してしまっていて、アプリの効果を発揮できない状態にあるんじゃ……」

「そ、それじゃあ早くスマホを持って病院まで行かないと……」


わたしと千尋さんが話していると、ちょうどアパートの部屋の中から警察官が何人か出てきた。

そのうちの一人の手には、証拠品のように袋に収められたわたしたちのスマホがあった。

警察官たちはそのままパトカーに乗り込むと現場からどんどん離れていく。

わたしたちはその後ろ姿を呆然と見つめることしかできなかった。




────────




あれから数ヶ月が経った。

工藤と江野の二人の男子高校生は目覚めることなく心肺停止で亡くなったと学校から発表された。

戻るべき身体を失ったわたしたちは、未だに上村麻里奈と真壁千尋の身体で生きている。


「まさかこんなことになっちゃうなんてね……」

「アプリの力で好き放題やっちゃいましたし……自業自得かもしれませんね……」


わたしたちは二人でベッドの上に腰掛けながら話していた。

そのお腹は、二人とも大きく膨らんでいる。

妊娠七ヶ月目。

わたしたちはあの日のセックスで当然のように妊娠していた。


「最初の頃はつわりも酷かったし……自分の行いをこんなに悔いたのは初めてだよ」

「今では落ち着いてきましたけど、お腹が大きくなってくると不便も多いですよね。移動するだけで疲れちゃいますし」


まさか妊娠した女性の大変さを身をもって味わうことになるなんて思ってもみなかった。

今ではこれまで妊娠させてきた女の子たちに対する謝りたい気持ちでいっぱいだ。


「学校も全然行けてないし……というか、私たち卒業できるのかな?」

「一応休学ってことになってますけど、下手したら中退もあり得ますよね……」

「この年で高校中退のシングルマザーって……ちょっと目眩してきた……」


実際、赤ちゃんなんて産めないとなった他の女の子たちの中には中絶を選んだ子もいたらしい。

けれど、わたしたちはそうしなかった。


「あっ、今お腹蹴ったよ!」

「本当ですか? ふふっ、千尋さんのお腹の子、千尋さんに似て元気いっぱいになりそうですね」

「えー? そうかな? あははっ」


今のわたしたちと以前のわたしたち。

それぞれの血を受けたこのお腹の子に対して、わたしたちは強い母性を抱いていた。

二人で絶対に産もうと誓った日から、わたしたちは二人で手を取り合って生きることを決めたのだ。


「わたしたちは大丈夫ですよ。二人一緒なら」

「うん、そうだね」


わたしたちはそう言い合うとどちらからともなくキスをし、お互いのお腹をさすりながら相手のおまんこへと指を伸ばした。


「……この子たち、自分たちのお母さんがボテ腹レズセックスにハマってるって知ったらどう思うかな?」

「別にどうも思わないですよ。わたしたちの子ですから……んっ」

「そうだね……あっ……」


わたしたちはお互いの大きなお腹を擦りつけ合いながら、優しくおまんこを愛撫していく。

もしかしたら、いつかこのお腹の子たちもわたしたちのような関係になるかもしれない。

そんな日を夢見ながら、わたしたちは溶け合うように身体を重ねた。

Comments

最後のボテ腹レズセックスがとても気に入りました! TS物の中でもかなりレアなシーンだと思います。


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