血塗られた姉妹(仮) 進捗状況ver 1.2
Added 2021-06-10 10:00:00 +0000 UTCお久しぶりです。
karimiです。
小説ですが書いています。
全体の構成を見直して全部で「3チャプター」の構成で今作は終わらせようと思っています。ですので、全体公開で見れるのは1チャプターだけになります。
その後はプラン加入者への先行公開といった感じで書いていこうと思います。
個人的にバタバタしていたせいか、今回の話からテイストが変わってしまっている気がしますがその辺はお許しください。
当初はライトな感じで書こうと思っていたのですが、大分ダークな感じになりそうです。登場人物を殺さないように殺さないように書こうと必死です。
必ず死ぬと書いて必死です。
さて、前回の進捗状況はコチラね。
んで、今後のFANBOXの予定もついでに書きます。
◎6月全体の予定
・血の姉妹(仮)小説進行状況報告記事
・FANBOX限定「糸切緑への大人教育」
血の姉妹のヒロインの一人である、糸切 緑(いときり みどり)が作中で初体験を迎えるシーンをサラッと書いていますがそこを深堀する記事になります。
・FANBOX限定「紙山碧VSいじめられっ子のレズバトル」
もう一人のヒロインである碧のバックボーンストーリーとなります。こちらも今回の進捗記事でサラッと触れている部分を小説として書いていくという形の記事です。
今月の予定はそんな感じです。
とにかく進めていきますね。
という事で、ここからが今現在の進捗状況じゃ!
◎血塗られた姉妹ver 1.2
口の中に血の味が染みる。倒れた私のお腹を笑いながら蹴るクラスメイト。口の中を染めていた血がそのまま教室の床に吐き出される。その様を見て笑う同級生たち……。私が何をしたっていうのか……。
「あんたなんか生まれてこなければよかったのに」
毎日のように母に言われてきた言葉は学校に行っても、言葉とは違う暴力といった形で私の存在を否定してくる。私は彼女たちに何かをした覚えはないのに、彼女たちは自分が気に入った男を私が寝取ったと因縁をつけてくる。
最初は言葉による暴力が始まりだった。私が通るたびに「ブス」だの「ゴミ」だの言葉を浴びせてきた。私がそれに対して反応しないと分かると、今度は5,6人の女生徒が集まって私刑を開始した。
それが教員にばれなかった事を良いことにこの女どもはより「イジメ」という暴力をエスカレートさせていった。今では毎日のように場所を変えて暴力を振るってくる。もはや彼女たちにとっては最初の動機だった「男を寝取った」という理由はどうでもいいようで、自分たちのストレスのはけ口に私を使っているようだった。
また、私と同じようにイジメられているほかの学校の女の子と性行為を無理やりやらせもした。どちらかが泣いて謝るまで同性同士でセックスをさせられた。それが私にとって初めての性行為だった……。
私が顔を腫らして家に帰ると家には酒にまみれていた母が寝ていた。私が学校に入る前の母は酒なんて飲まないで、幼かった私を一人で守り育ててくれた。それでも、ある日を境に母は仕事に行かなくなり酒におぼれるようになった。
ある程度年を重ねてから分かったが母は仕事をクビになったという事が分かった。理由も「痴情のもつれ」というもの。母は職場で結婚していた男と付き合っていたという事らしいが、その男というのが会社で取締役を担っていた男らしい。本当に母がその男と寝ていたのかは知らないが、そういった話というのはどれだけ清潔にしていても虫が湧くのと同じように私たち家族の知らないうちに周りの家庭の母親たちの耳に入っていた。
私たち家族は気づいたら周りの人間から「レッテル」を張られていた。母は他の家族の亭主を寝取る機会を狙っているとか、私はその間に家から物を盗むような少女だという話にすらなっていた。
そこから母は変わってしまった。酒におぼれ、仕事にも行かなくなった。それでもどこから出ているのか分からないが金はあるらしく、私の学費と自分の酒代だけは常に持っていた。母は目に見えて老けていった。外に出たら、周りの人間から陰湿な言葉を吐きかけられ、新しい仕事についても「寝取り女」というレッテルがいつの間にか職場内に広がっており母は仕事を辞めることが続ていった……。
今では外に出る事など殆どなく、起きては酒を飲むだけだ。昔、私を抱きかかえてくれた腕はすでにガリガリに細くなって私が押したらポキッと折れそうなくらいだ。
「あおい、帰ってきてたんだ。まだ、生きてたんだね」
「悪かったね、母さんこそお酒だけでよく死なないね」
「アンタ、私がどうしようもなくダメな女だと思っているでしょ。アンタが生まれる前までは私の人生は充実していたのよ。アンタさえ生まれなければ!」
いつもなら聞き流すその話だったが、今日の母の言葉は腫れている私の頬にジンジンと響いて気づいたら反論していた。
「私のせいってわけ。私だって好きでアンタの下に生まれたわけじゃない!なによ、だったら誰が生まれてきたらよかったのよ!?」
「なに?実の母親に反論する気なの。ふざけんじゃないわよ」
持っていた缶ビールを私に向かって投げつけて立ち上がろうとするが、酔っているのかもう立ち上がる筋肉が無いのか母の足はもつれてそのまま床に倒れていった。そんな母を見て何故だが分からないが涙が頬を伝った。
「わたしだってねぇ、好きでこうなった訳じゃないのよ。碧、アンタの事だってちゃんと育てようとしてた。それでも、タカシは私じゃなくて桃を選んだの……」
母の口から聞いたことのない人の名前が出てきた。
「お母さん、タカシって誰、桃って誰なの」
聞かずにはいられなかった。もしかしたらその人たちが私を、いや私と母をこんな状況に追い込んでいる人間だとしたら……。
「タカシはアンタの父親よ。良いところのボンボンで、顔が良かったの。私と結婚するとか言いながら桃とかいうアイドル風情の女とも付き合ってて結局私を捨ててそっちを選んだのよ。私もアンタも捨てられたってわけ」
「その人は桃って人と結婚したの?」
「さぁ、ただあの男は私と桃に向かってこう言ったの。自分は優秀な子供が欲しいから君たちの内のどちらかが優秀な子供を産めたら結婚しようって」
優秀な子供どういう事?
「どうやって優秀かなんて判断するのよ?」
「知らないわよ。ただ、男の子を欲しがっていたのは間違いないわ。私と桃も女の子を妊娠したって分かったらすぐに別の女と結婚したから。わかったでしょ、私もアンタもいらない人間なのよ」
「なによ、それ。そんな理由で私はこんな環境に居るの。ふざけないでよ!」
「ふざけてなんかいないわ。あの当時は本気だったし、本気で彼を愛していた。でも、アンタが生まれた結果がこのありさまよ。最初は私だって、アンタをちゃんと育てようとしたわよ。でも、いつの間にか私はこんな有様よ」
ヨタヨタとふら付きながら母は立ち上がろうとするが、力が入らないのかもう一度床に倒れる。
「つまり、私がその桃って人の娘より優秀な子供って私の父親に分からせれば良いって事なの?」
母は死んだような目で私の事を見る。
「ふふふ。そうね、緑が居なくなったらタカシは私たちにもう一度注目するかもね」
また知らない名前だ。
「みどりってだれ?」
「あんたのお姉ちゃんよ。腹違いのね。あのトップアイドルの娘だからね、きっとアンタよりずっといい暮らしをしているんじゃないの」
母はそう言うと床に倒れたまま寝息を立て始めた。今の話は酔った女の妄言かもしれない。ただ、もし本当だとしたら。私に金持ちの父親が居て、腹違いの姉は私なんかよりずっと幸せに暮らしているとしたら?
こんなにも腹立たしいことは無い。この世の中のすべてが憎く思えてきたし、笑えるような気持になった。
「優秀な子供?なによそれ。そんな自分勝手な理由で私の人生を台無しにされているの?ふざけんじゃないわよ!」
目の前にあった椅子を持ち上げて思いっきり床に叩きつけた。椅子は床に叩きつけられると同時に足が二本へし折れた。叩きつけた音で耳にキーンと耳鳴りが残る。それでも母は起きもしなかった。
もう一度涙が頬を伝う。すべてが許せなかった、父も母も顔も知らない姉も学校の人間も。全員に復讐をしなければ、たとえ全員を殺したとしても晴らせないような黒い霧が私の中に立ち込め始めた。
今回はココ迄です。
全員があと少しでスタートラインに立ちそうです。
ここから姉妹が有って、いろいろある展開になるはず!