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僕の家は彼女たちのたまり場になっている①

1D1Hの作業を上げていきます。

レズバトル迄書きたい。

 

 駅から5分。近くにコンビニもある。鉄筋コンクリート造りの3階建てのマンションで音が全然響かないから、騒音で困る事もない。部屋は1LDKで、寝室用に使っている部屋は8畳くらい。リビングは少し大きくて15畳で3階の角部屋だから日当たりも良い。


「恭介、大丈夫か。もう一人暮らしには慣れたのか。寂しくは無いか?」

「ああ。大丈夫だよ、父さん。そりゃ、最初は少し大変だったけど、友達も遊びに来るからそんなに寂しくはないかな。父さんと母さんはそっちには慣れた?」

 父さんが白髪交じりの髪型を両手でかき上げる。

「ボチボチってところだな。恭介には悪いが、母さんが一緒に来てくれて良かった。父さん一人だったら、食事を作る暇も無かっただろうな」

「父さん、料理下手だもんね」

「ほとんど母さんに任せっきりだよ。そう言えばお前の近くにあるイクタビルで人が死んだって聞いたけれど、そういうのに巻き込まれてないだろうな?」

「あー、そういえば有ったような。飛び降りだとかなんとかって聞いたな」

 ピンポーン。僕の部屋のインターホンが鳴る。そう言えば、今日は洸さん達が来るって言ってたな。

「ごめん、父さん。友達が来たみたいだ。もう切るね」

 画面に両手を合わせて父さんに謝る。そのままテレビ通話のアプリを落として、玄関のドアを開けると金髪のいかにもギャルと言った感じの女の子が枝毛を探すようにして待っていた。

「洸さんごめんね。ちょっと話してて」

「あー、大丈夫だよ。私たちがこの部屋で遊ばせてもらっている感じだし。このあと、彩子達もコンビニよってから来るって」


 両親が海外の勤務先に転勤となってから、僕はこの部屋を借りることになった。学生の一人暮らしにしては少し大きすぎる部屋だけど父さんが海外に連れていけないお詫びとして良い部屋を見つけてくれた。マンションの家主さんが父さんの知り合いらしくて、普通に借りるよりかなり安くしてもらっているらしい。

 駅に近くて広い部屋。それに一人で暮らしているとなると、僕の部屋は自然と友達のたまり場となった。初めの内はクラスの男友達がよく遊びに来て休みの日には寝泊まりしながらゲーをして遊んでいた。

 でも、そんな日は長く続かなかった……。昼休みに、トイレに行って教室に戻ろうとすると金髪の女の子が僕の方に近づいてくる。クラスメイトの北河洸さんだ。肩より長い金髪の毛先はウェーブがかかっていて、歩くたびに柔らかそうに揺れる。正面から見ても分かる張りの有る大きな胸と、校則違反のミニスカの下にある小麦色のムッチリとした丸い太ももに自然と目が行ってしまう。

「恭介さぁ、アンタ一人で暮らしてるって本当?」

 彼女はそんな視線には慣れているのか、そんな事を気にせず僕に話しかけてくる。クラスのカースト上位で、あまり会話をした事もない彼女に話しかけれて自然と声が固くなる。

「え……。そ、そうだけど。なんで知ってるの?」

「あー。いや、ほら。キミがよくつるんでいる眼鏡くんいるじゃん。あの子が言ってたよ」

「工藤が……。あいつ、言うなって言ったのに」

「そう、工藤くん。その工藤くんが大田くんとキミの家で夜通し遊んでたって話を楽しそうにしてたから、私も会話に混ぜて貰ってその時にね。もしかして、一人で住んでるの内緒にしてたの?」

 眼鏡の工藤と背が高い大田は入学してすぐに仲良くなった友達だ。二人とも僕と同じでクラスで冴えない感だ。クラスカースト的には下の方だし、全員彼女なんて居ない。そんな女性に免疫が無い二人が北河さんみたいな可愛いギャルに話しかけられたら、僕をダシにして会話を続けようとする様子は簡単に想像できた。

「一応ね……。確かに一人で住んでるけど、どうしたの?」

 その言葉を聞いて彼女は嬉しそうに笑って僕の両手を掴む。柔らかい両手の感触と、香水とシャンプーの混じった甘い香りにドキッとしてしまう。女性に免疫のない僕も確かに、こんな風に迫られたら何でも話してしまいそうだ。

「やった、本当だったんだね。今日、見に行っていい?」

「きょ、今日?く、くるの?」

 全然面識のない女の子が遊びに来るという言葉に僕は色々考えてしまう。家に女の子が来るときってどうしたら良いんだっけ。お風呂沸かした方が良いのかな、そう言えばお菓子とかあったけか。パソコンにあるエッチな動画とか見られたらどうしよう。そんな事を考えていると、僕の両手を揺らしながら金髪の少女が口を開く。

「そ、最近面倒事ばっかりでさ。なんか面白い事ないかなって思ったら、恭介くんが一人で暮らしている言うじゃない。気になるじゃん、クラスメイトの男子の一人暮らし」

「い、いやでも。面白いものなんて何もないよ。部屋も汚いし」

「そう言うのが良いんじゃん。じゃあ、今日の放課後に生田駅前で待ち合わせね」

 北河さんそう言って、僕の手から手を離す。手の甲にまだ彼女の温かい感触が残っている感じがして、さっき触れられた時の感覚を思い出すと自然と股間が熱くなった。

(はぁ。柔らかかったなぁ。北河さんの両手)

「おい、恭介。北河さんなんだって?」

 僕が余韻に浸っていると、工藤と大田がひそひそ声で話しかけてきた。

「工藤、大田。お前ら僕の家の事を話しただろ」

 二人とも僕の方を見てバツが悪そうな表情をする。

「そ、それはクドちゃんがパンサイの話を振ってくるから」

「だって、気になるじゃん続きが。今日も恭介の家で続きやろうぜ」

 一瞬だけ二人とも反省したかと思うと、今僕たちがハマっているゲームのパンクサイバーの話を振ってくる。

「残念だけど、今日は無理だよ」

「え、なんでさ」

「それは、君たちが北河さんに僕が一人暮らしって話したからだよ。今日家に来るって」

 それを聞いて二人ともえーっと不満の声を上げる。

「えーっ、じゃないよ。僕だって続きやりたいけど、断ったらなんか怖いじゃん」

「まぁ、確かに北河さんの彼氏って不良だって聞いたしね」

「なら、いろいろヤバいじゃん。彼氏を連れてお前の家に来るかもな。そして、お前の家をホテル代わりに使って……。くっそー、俺たちの憩いの場が……」

 太田と工藤はそれぞれ好き勝手に言ってくる。

「え、北河さんって彼氏いるの。ていうか、不良なの」

 そう言ったじゃんと大田が頷く。

「てか、人の家をラブホ代わりって……。そんなの無いよな工藤」

「俺はそういうAVを見た事が有るぞ。とにかく、恭介。断れ、絶対に断れ。そうじゃないと、お前の家は高校卒業まで不良のたまり場になるぞ」

「それは嫌だな。よし、断るから二人とも一緒に来てくれ」

 二人に手を刺し伸ばすが、二人とも決して僕の手を握ろうとしない。

「いや。僕はほら、人と話すの苦手だし。クドちゃん着いて行ってやりなよ。困るんでしょ、憩いの場が無くなると」

「いや、それはほら。恭介のプライベートの問題だからな。俺は家主でも何でもないから、こういうのに他人が出しゃばるのは違うと思うぞ。あと、ちゃんと断ったら連絡くれよな。それ見て遊びに行くから」

 二人とも言うだけ言うとそそくさと去って行った。なんて勝手な友人たちなんだ……。


 放課後になり、待ち合わせ場所の生田駅に向かって歩く。生田駅は学校の近くの駅でだけれど、最近になって繁華街やイクタビルを始めとする商業ビルが多くある方に新生田駅が出来てからは殆どの生徒がそっちを使っている。

 駅自体も古く、駅員さんが出入り口に一人がいるだけだ。時間によっては、電車が来ても誰も乗らないなんて言う事はしょっちゅうだ。

 駅まで歩いていくと、近くにある公園の方から誰かが言い争っている声が聞こえる。少しだけ聞き耳を立てると、片方の声は昼間に聞いた声によく似ている。少しだけ近づいて、もう一度聞き耳を立てる。

「洸、アンタいい加減にしないよ。私の彼と連絡とってるでしょ」

 洸は北河さんの下の名前だ。となると、もしかして北河さんが揉めているのかな。僕は足をかがめて見えないように声がする方に近づくと、金色の頭をした二人の女の子が言い争っている。二人とも太ももがよく見えるほど、スカートの丈が短い。片方真っ白な肌にふっくらとした柔らかそうなもも肉。もう一人は少し焼けたような小麦色の肌に丸くてすべすべとしたムッチリとした太もも。間違いない、北河さんだ。

「いい加減にするのはそっちでしょ。人の男と寝たくせに」

「ああ、私の方が良いって言ってたよ」

「緩いの聞き間違いじゃない」

 二人の言い合いは徐々に激しくなっていく。っていうか、二人とも凄い事言い合っているな。これが女の世界なのか、巻き込まれないうちに早く去ろうと振り向くと、目の前警察官が立っていた。

「キミ、生田商業の生徒だね。こんなところで何してるんだい」

 恰幅の良い、30代くらいのお巡りさんが腕を組みながら怪しむようにしている。

「い、いえ。そ、その。友達を待っていて」

 ウソは言っていないが、お巡りさんに急に話しかけられたせいか舌が上手くまわらない。

 警察官はさっき僕が見ていた方を見ると、なるほどねと頷く。

「まぁ、やじ馬みたいな気持ちになるも分かるけど。男の子なら堂々とした方が良いな。君は顔も悪くないんだから」

 お巡りさんは大きな声を出しながら、僕を立たせると二人が居る方に向かって歩いていく。

 二人はお巡りさんの姿を見ると言い合うのを止める。北河さんは僕に気付いて目が合う。彼女は少しだけ頭を掻いた後に小さく何かを言って視線を逸らす。

 もう片方の女の子はお巡りさんに話しかけられる前に居なくなっていた。後ろ姿に見えた制服姿は僕たちと同じ学校の制服だった。



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