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Aルートその後

制作中のゲームの後になります。


全部書き終わったら、見直しと訂正をするのでゲームにしたときやpixivで完成した文章を作った時とはまた違ったものになっているかもしれません。


ゲームはコチラね。



「じゃぁ、また後でね。だ・ん・な・さ・ま」

 樹は俺の頬に軽く口づけをしてホテルを後にした。前の妻と住んでいたところに一緒に住みたくないということなので、樹の家に泊まる事になった。だから、彼女は先に帰って、俺の寝床や食事を準備してくれるらしい。昔の樹は喧嘩ばかりしていたイメージだったが、大分家庭的な女になったもんだ。


 そんな事を考えながら歩いてると、見慣れた人影が向いから歩いてくる。

「先輩、沙也さんはどうしたんですか?」

 いつもの明るい空気感は完全に消えていてどこか冷たさを感じさせる。

「沙也?……、えーと、あぁあぁ。沙也ね、沙也。アイツならまだホテルに居るけど、それが?」


 名前を出されてすぐには思い出せなかったが、樹に負けた雌犬の名前だ。なんで衣奈が沙也の事を気にしているのだろうか?

「まるで、覚えていないって感じでしたけど……。自分の奥さんの名前ですよね?」

「覚えていないってことは無いさ。急に言われて頭が追い付かなかっただけだ」

「そうですか。それなら、樹さんはどうしたんですか?同じホテルに居たはずですよね?」


 こいつはどこまで知っているのだろうか。そう言えば、衣奈は樹の後輩でもあったんだっけ。

「樹なら先に家に帰ったよ。それがどうしたんだよ?」

「なんで……。なんで、こんな奴が……あの人のッ!」

 いつもの笑顔を絶やさない衣奈の顔が険しくなり、瞳は憎しみの色に染まっていて、その視線は、憎しみの炎は俺に浴びせられている。


「んっ?どうしたんだよ、急に、ッ!うあぁあ!な、なにをッ!」

 衣奈は俺に飛び掛かると胸部に冷たい切っ先が刺さる感触が伝わる。そのまま今まで感じた事のない痛みが走ると同時に俺の胸から赤い血がドロリと流れ出る。

 衣奈はそれを見てグリグリとナイフで傷口を広げていく。傷口が大きくなるたびに血が出る量が増えていく。衣奈の体を掴んで引き剥がそうとするが、女とは思えないほどの力でまったく動かない。彼女は明確に俺を殺すという意思を持っている。


「死ね死ね死ね死ね死ね!お前がぁ!お前がぁ、あの人をぉぉぉ!」

 あの人が誰なのか分からない、手の先が痺れて力が抜けていく、足にも力が入らない。地面が揺れて俺に近づいてくる。違う、俺が地面に近づいてるんだ……。

 もうアスファルトの冷たさも分からないくらいに感覚が鈍っている。衣奈は俺の体に馬乗りになると、何度も何度も手に持ったナイフで俺の体を突き刺した。もう痛みすら感じることが出来ない……。


 あぁ、俺は死んだのか……。


 どこで間違えたのだろうか?

 妻でなく、過去の女を選んだことが間違いだったのだろうか。もし、樹でなくて沙也を選んでいたら、俺は死なずに済んだのだろうか?


 もしも、もしもやり直すことが出来たたのなら、俺は……。


 この死を受け入れる


 死を受け入れない


 Aルートエンド


明日からBルート篇の進捗状況を連日でアップしていくつもりです。


大分無理やりな感じになっていますが、ノベルゲームにするなら分岐を作らなくちゃなと思い、こういう展開になりました。


今のところの予定ではハーレムエンドは無いです。


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