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SUN'S@催○短編SS from fanbox
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【中編】いつもボクを見下すエリートな義姉の人生を引きこもりニートと入れ替える話。

【名前】石動アキラ 【生年月日】1997年5月6日 【血液型】O型 【スリーサイズ】B98/W57/H99 とある大企業に勤務する敏腕秘書。引きこもりニートの義弟を見下しており、仕事の憂さ晴らしに義弟に罵声を浴びせるなど好き放題している。 ─────────────────────── 「遅いんだよ、デブ!」 いつものようにボクの頭を無造作に叩き、バチバチッと肩をパンチしながら、文句を言う黒髪の似合う美女──石動アキラはボクの義理の姉だ。 元々ボクとアキラさんは良好な関係だったけど。 ボクの受験失敗、そして浪人生活を見続ける事に嫌気が差した父さん達の急な別居、いや、ボクの世話を押し付けられてから彼女は荒れ始めた。 最初の頃は仕方ないと我慢していたけど。 ふとボクは思った。 そんなに浪人生で引きこもりニートなボクが嫌ならアキラさんが引きこもりニートに成ってくれれば良い。 それからボクは『人生を書き換える』とか『人生をやり直す』なんて胡散臭い本やサイトを読み漁り、ようやく見つけた本物の『人生を書き換える事』の出来るサイトを使うつもりだ。 ◆ アキラさんはお酒を飲んだら朝になるまで絶対に起きない。その間にボクはサイトを開き、彼女の名前と生年月日、血液型を入力し、とうとう『人生の再出発』というページに飛ぶ。 マウスのカーソルを動かし、彼女の人生を眺めれば眺めるほどアキラさんは完璧で優秀だったことが分かる。 「クソ、ボクだって…!」 沸々と沸き上がる怒りを抑えきれず、ボクは『高校受験成功』の文字を消して『高校受験失敗』に書き換える。 ──すると。リビングに飾られていたアキラさんの入学式の写真は一瞬で無くなり、代わりに『ボクの受験合格』の写真が現れる。 「よ、よし」 『ダイエット成功』を書き換えて『ダイエット失敗』にすればリビングのソファで寝ているスレンダーなアキラさんの身体はブクブクと太り、お腹なんて贅肉まみれのポッチャリに変化する。 自分の容姿に絶対的な自信を持っているアキラさんが起きたら、どうなるんだろうかとボクはワクワクしながら『彼氏が出来る』を『セフレが出来る』に書き換える。 今度はサラサラとしたストレートヘアーがドギツい金髪に変色し、まろやかな色白の肌も小麦色に変わりつつ、更にお腹周りの贅肉が増える。 アキラさんが肥え太る代わりにボクの身体は萎んでいき、スラッとしたスリムな体型に変化し。 『面接成功』も『面接失敗』に変えて、だんだんとアキラさんの築き上げてきた輝かしく華々しいキャリアのほとんどがボクのモノになっていく。 そして『エリート人生』を『引きこもりニート』に書き換えれば、ボクの人生とアキラさんの人生は丸ごと入れ替わってしまった。 ◆ 翌朝──。 「会社に遅れる!」 ドスドスとえげつない足音を立ててリビングにやって来るドギツい金髪のデブ──石動アキラをボクは見つめる。 「あ、あんた、だれよ」 「いや、誰ってボクだけど?…っていうか、アキラさんは引きこもりニートのクセに『会社に遅れる』とか無いんじゃないの?」 「はあ?私は大手企業に勤める──「大手企業に勤めてるのはボクだし、この家の家事も洗濯もボクがやってるよね」……な、なにいって……」 そう言葉を紡ごうとするアキラさんは、ようやく自分の変わり果てた姿に絶望の表情を浮かべながら、リビングの片隅に立つ姿見を凝視している。 「こ、これが、わたし?」 「そうだよ。高校受験失敗してから家に引きこもって、ブクブクと太ったりしてさ、ボクの事も考えてよね」 そんなことを言いながらボクは呆然としている彼女に向かって「あんまり変なこと言うなよ、デブ」と言い残して、彼女の働いていた会社へと向かうのだった。 あーっ、最高に晴れやかな気分だ。

【中編】いつもボクを見下すエリートな義姉の人生を引きこもりニートと入れ替える話。

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