「出口は何処なのよ!」 そう私は悪態を吐きつつ、薄暗いダンジョンの通路を歩く。その理由は街中で聞いた「ひとりでダンジョンを攻略すればログアウトできる」というウワサを確かめるためだ。 私には、こんなところで時間を潰している暇はない。早くログアウトして、テストの勉強を…! 手当たり次第にダンジョンの通路を駆け抜けていると。ふと私の目の前に見慣れない装飾の施された通路が現れる。ひょっとして、ここ? そんな淡い期待を胸にしながら、トラップやモンスターを警戒しつつ通路を歩いていく。………しかし、とくにモンスターが出現することもなければ、トラップが作動する様子もない。 「ただのみかけだおぷぎゅうっ!?」 ドスンッ!! いきなり私の上半身を呑み込み、ゆっくりと吸飲し始める何かに焦り、私は腰に帯刀していた細剣を掴もうとする──けれど、私の両手は何かに呑み込まれ、動かせるのは腰と両足だけ。 「~~~~ッ!!!」 (いやっ、だれかっ!助けてぇーー!!) バタバタと両足を必死に振り回しながら逃げようと踠く私を嘲笑うように、何かはジワジワと私の身体を吸い上げて、私の恐怖心を煽る。 ジョロジョロジョロ………。 私は情けなくおしっこを漏らしながら、だんだんと減っていくHPバーを見つめることしか出来ず。そして、とうとうブツンッ!とHPが底を尽きてしまう。 こうして私の人生は終了した。